※本作品はフィクションであり、
作中に登場する人物、団体名等は全て架空のものです。
そういうことにしておいてください。
※更新は気まぐれです。
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俺の所属する陰陽宗派は
全国にネットワークを持っている。
仁義ノ帝(ミカド)を最高位として
七陣自在御琴(しちじんじざいのみこと)
それぞれが独立したネットワークを持っている。
平成の時代に地方大名という表現もどうかと思うが
この七陣が治める地域は
被ることなく綺麗に全国をカバーしている。
昔こそ
各々が治める地域同士で
多少のいざこざもあったようだが、
今となっては
歴史の教科書の中だけの話となっている(と、思う)
それが証拠にこうやって
異なる地域の者が顔を揃えてこの場にいるわけなのだが。
種族も様々で
七陣の内の2名は妖怪(公式)で
もう1名は不明(公式)となっている。
払い屋稼業の役管職に
妖怪がいることに驚かれる事も多いが
この辺りが『共生』を掲げている事に繋がるのだなぁとも思う。
実際は更に
各七陣を、実践的に守護する
参武官(さんぶかん)や
事務的なサポートをする
五行陽(ごぎょうよう)。
情報収集専門部隊の睦(むつ)など
様々な役職があるが
細かいことをいい出すとキリがないので
詳細は省かせてもらう。
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『で?結局どうするかね?』
さきの一悶着が落ち着き、
神木くんが仕切り直すように全体に向けて問う。
※尚、「仮死化うんぬん」については
なみ子の「うん、そんな感じ。」の一言で
説明は終わってしまった。
いやはや、
どうもこうもない。
やよいちゃんが一命を取り留めたと言う
朗報を受けたは良いが
本件について、
果たして俺たちがどうこう出来るものなのだろうか。
そもそも
俺たちの出る幕なのかも分からない。
実際、被害者が出たのだから
沖縄エリアの七陣も
これから動き始めるだろう。
いや、
なんならもう既に動き始めているかもしれない。
下手に俺たちが動くと
七陣の仕事を邪魔する事にもなりかねない。
となれば
俺たちに出来ることは
せいぜい、今回の俺を襲った「氷」についての報告書を
五行陽経由で提出するくらいか。
『虎ちゃん難しい顔して
どうしたと~?』
ミサに顔を覗き込まれドキッとする。
顔が近いっ!
お前パーソナルスペースが狭すぎるだろ。
全く可愛いなぁ!
『地獄の門ゴッコでもしてたんじゃない?』
なみ子も適当な事を言う
『この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。』
そう言いながら神木くんが
顎に手を置き”考える人”のポーズを取る。
『へ~!神木くん博識やね~♪
元ネタ知らんけど♪』
マズイな、
これはまた物語が進まなくなるパターンのやつだ。
『いやまて、ちょっと待て。
遊びたい気持ちも分かるが、
いったん、今後の方向性だけでも決めないか?』
『えー。始めに遊びだしたの
はやちゃんじゃん!』
ちがう。
それは違う。
俺発信ではない、、、
が。
『うん。そうだね。
ごめんね。俺がいけなかったよね、謝るよ。
でだ!
ちょっと考えたんだけどさ、
今俺たちが勝手に動くのってどうなのかなぁ、って。』
無理矢理に軌道修正をしつつ
先ほど考えていた内容を皆に話す。
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『はやちゃん。
それ、つまんない。』
なんだよ、なみ子!
つまんないって!!!
『うん~。
なんか虎ちゃんらしくないと~』
ミサまで!!
『逃げるのか?』
神木っ!おまえっ!
こっち側の人間のはずなのにっ!
『い~い?こっちは一人仲間がやられてるのよ!?
上がどう動こうがそんなの関係ないじゃない!』
ま、まぁ、それはそうなんだけど。
『それともなに?はやちゃんは仲間がやられても
なんともないって言うの?』
いやいやいや、そういうわけじゃないけどさ、
なんだよ急に熱くなって。。。
ほら、物事には順序ってもんが、、、
『は~呆れた。順序ですって!
そんなことばっかり言ってるからいつまでも
包茎のままなのよ。』
いや、今は包茎は関係ない。
『ほら!この事件を解決すれば、
一皮むけて、
ひとつ上の男になれるチャンスじゃない!』
無理やりうまいことを言うな。
『ここで引いたら武士の中折れ・・・いいえ、名折れよっ!』
おい。
そこに直れ、
俺が成敗してくれる。
『それにさ、
厳密に言うと私は派閥が違うじゃない?
『でも、やよいちゃんのことは本当の仲間だと思っているの。
『もちろん皆の事もね?
『今こそ、そういった垣根を越えて団結すべき時なんじゃないかなって。
『要はさ、
『あの人がどう動くかな?とか
『下手に動いたら迷惑がかかるかな?とかじゃなくて
『はやちゃんがどうしたいかよ!
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俺がどうしたいか、、、かぁ。
うーむ。そりゃ俺だって陰陽師の端くれ。
この事件は自分で解決したいに決まってる。
『やった♪よし決まり!
さぁ!我が少年探偵団始まって以来の大仕事よっ!
面白くなってきた~!』
えっ!?この集まりって
少年探偵団だったの!?
ってか、すげーウキウキしてんじゃん!
『し、失礼ね!べ、別に、
最近妖怪が出てこなくて
つまらないな~
なんて、思ってたわけじゃ、
な、ないんだからねっ!』
あぁ、やっぱりか。
『青森で倒れたかおちゃんと
やよいちゃんの弔い合戦よっ!』
いや待て、死んでない。
あと、サラっとかおちゃんも道連れにするな。
-----すると----
先程まで黙って聞いていたミサが
『よし・・・うん!わかった!
『なみ子ちゃんの言葉すごく胸にささったとー!
『わたしも遠慮してた部分あったな~って
『気づかされたとよ~!
『だけん、お陰で目が覚めたわ
『あのね!わたし、
『直接、七陣さんに会って、お知恵を貰えんか聞いてみるっ!
『みんな一緒に来てくれるよね?
・・・
・・・
・・・
俺 :えぇぇぇぇΣ(~∀~||;)!!
な :ひぃぃぃぃぃ(((゜д゜;)))
神 :なーーーー( ̄□ ̄;)!!
か(この場にいないけど):ひゃ~~\(゜□゜)/
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『い、いや~( ゚ ▽ ゚ ;)残念だなぁ~
行きたいのも山々なんだけど
俺、ここの事務所空けられないし。』
神木くんめ!うまいこと逃げやがって!
『なみ子ちゃんは一緒に来るよね??』
明らかに動揺しているなみ子に対して
ミサが問いかける。
『あぁ・・・
いやぁ・・・
わたしほら、
なんていうかその~
厳密に言うと
宗派違うからっ!』
おいなみ子よ。
さっきまでの熱い思いと
派閥の垣根はどうした。
『大丈夫よ?
あの方はそういう派閥の違いとか
種族の違いとか全然気にせんよ~。』
ふっふっふ。
なみ子よ、もう諦めろ。
お前も道連れじゃ。
『あ、いや、でもやっぱりほら、
なにか粗相があってもいけないしっ!
『その、七陣サマが
おられ、あおられ、あらせられ、
アラレ、お出まして頂くなんて。。。
もちつけ。
落ち着け。
分かる。
気持ちは同じだ。
『帰りの飛行機のこととか考えたらほらその。。。
『沖縄に残してきた子どもが。。。
『あまり家を空けるもの。。。
『旦那がなんて言うかも分からないし。。。
『そう!旦那がなんて言うか。。。
『旦那が。。。
『旦那が。。。
お前今まで一度だって
旦那のせいにしたこと無かったろうに!
かくして、
七陣自在御琴(しちじんじざいのみこと)の内の"壱陣"
魑魅魍魎の本家本元と噂される
魂色の『白海刀御前(はっかいとうごぜん)』その人(?)に
会いに行く運びとなりまして。。。
----次回に続きます-------
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