5月に入りました。
世間のゴールデンなウィークの波に乗りまして、僕も火曜日から水曜日へとわたる超大型二連休をゲット。世間さまに負けじと一路北へ。エビ中さんの春ツアー5公演目、仙台サンプラザホールのステージを観にやまびこ145号で大空へと飛びたったのでした。
春ツアーは4月23日の新潟公演以来の参加です。
あいだの大阪2公演を通してアルバム楽曲群はどのように育ったのでしょうか。二度目に耳にするあの楽曲たちは僕の耳にどう聴こえてくるでしょうか。そしてGWなので日にち的なインターバルが少なく、メンバーのみんなさんは軽く息切れしてくるころだと思います。その心配もあれどメンバーの半数以上がプロ中となった今、プロとしての乗り越え方をですね、ええとですね、
色々と能書きを垂れることもできるのかも知れませんが、何分僕は難しいことを考えるのが苦手なものでして。僕に出来ることといえば学芸会を楽しむことと、相撲ロボと一緒におとなしくひなたロボの自己紹介を聞くことくらいです。
とかとかいいつつ。
仙台には目測を誤ってライブの一日前に着いてしまいました。こんなはずじゃなかっただろ。レキシが僕に問いかける。最近の新幹線って速いのね。
仕方なく僕は予めとっておいた東横インに荷物を預け、当てどもなくふらふらとE-Beansという商業施設に行ってみたのです。そしたらとっても偶然なのですが、ここで「エビクラシーゲーム」という怪しげな心理ゲーム大会が行われるとの案内を発見。これまた本当に偶然なのですが、僕の手元には数枚の参加券が。偶然って重なるときは本当に重なるんですよね。びっくりですよね。怖い怖い。怖いです。
天を仰ぎこれも運命のいたずらなのかと、見えない神の力に畏れ慄きながら吸い込まれるように足取り軽く屋上の会場へ向かう僕。するとそこにいたのは日本全国津々浦々から集いしおまいつ勇者の群れ。皆がこれから始まる戦慄の闘いに向け、表情を緩めなんだかほっこりしているのでした。
そして。
暮れなずむ光の中、時計の針が19時を突き指します。ついに真山とひなたさんの二人がステージに飛び出し、不思議なイントネーションによる「あたちたち私立恵比寿中学です」の声やらもろもろあって、ひなたさんによる「スタート!」の雄叫びとともに合戦が開始されたのです。
会場に「当たったー♪」という楽し気な声を響かせるひなたさん。かわいい上に美人さん。一方、クールでありつつも表情豊かに対戦を進めてゆく真山。立ち居振る舞いがどこか体育会系な感じ。わりと対照的な空気を醸す二人がそこにいました。
僕はひとまず真山列へ。
コ「こんばんわー」
ま「こんにち、あ、こんばんわですねー」
コ「あの、あ、ええとですね、、
ス「レッツエビクラシー!」
スタッフさん、早いよ。
確かに僕のような怪しげな人間には最初から口を開かせない方が、結果的に双方にとってメリットが大きいということはよくわかる。うん。貴方の仕事として正しいよ。だけどあの、ええとですね、
ス「好きな天ぷらの具はー?」
ま「天ぷらかー。難しいよねー。」
コ「ヒントは?ヒントないっすか?」
ま「大阪でね、彩ちゃんがこのお題にあたって、面白い答えを書いたんだってー」
…真山の心理を読みにきた僕に対して、彩ちゃんの心理を読めというメタ心理戦を持ちかける真山。やはりこの場は真剣勝負。甘えは許されなかったのだ。だけどあの、ええとですね、、
ス「ジャッジ!」
ま かきあげ
コ えび
ま「ノットマッチ!」
コ「具じゃないじゃん!」
ま「そーなのよー彩ちゃんほんと面白いでしょー!」
まだこのゲームに参戦していない皆さん。このゲームは真剣勝負だ。舐めてかかるとケガするぞ!気を付けて。
暫くのあいだ気を失ったものの、なんとか自我を取り戻した自分。頭の中ではビートルズのGet Backが鳴り響いていました。聴いたことないけど。
そしてその時点で自分がひなたさん列のかなり前方に差し掛かっていたことにも気付いたのでした。
コ「こんばんわー」
ひ「こんばんわー」
コ「千葉から来ましたー。マリーンズの応援もして下さい」
ひ「交流戦は行こうと思ってるけどー」
ス「レッツエビクラシー!」
スタッフさん早いよ。
ス「いま行きたい都道府県は?」
コ「ヒント!ヒントくださいー」
ひ「はじっこのどちらかです」
優しい。ひなたさん優しい。かなり良いヒント!
しかし端っこと聞いてなぜか千葉県のことが頭に浮かびくる自分。しかしそんなわけがないので懸命に千葉県についての記憶をすべて頭の中からデリート。しかし今度は端っことしてのアイデンティティーを僕の中の長崎県が声高に主張しはじめるありさま。そんな心配性だか天邪鬼なのだかわからない自分の存在を惨殺。素直で真面目なひなたさんのことだから北海道か沖縄かの二択しかありえない。そして今日のこの会場は寒い。ということは。
在りし日のシャープの最終兵器・X68000演算処理能力をも上回るかのような計算を一瞬で行う自分。結果…
ひ「ウィーマッチ!」
コ「ありがとう!あの、マリーンズ応援してね!」
テンパっていましたので後者の言葉はかなり醜いものになっておりましたが、もう覚えていませんので割愛します。
そのごひなたさんのひとりトークショーがありました。エビ中のバラード曲がぜんぜん浮かんでこないとのこと。客席から言われた「貼り紙」「ジーザス」の声に天を仰ぐひなたさん。美人。夜ご飯は牛タンをご希望されていらっしゃいました。なお、ヤクルトが負けていると真山が喜ぶそうです。
そんなこんなで僕にとって最終戦を迎えます。予想外の1勝を拾ったので、もう思い残すことはありません。対戦にあたって真山に伝えました。
コ「きょうのために俺、一年間特訓してきたから。」
ま「あ、特訓してきたんならノーヒントね。」
厳しい。まやまさん厳しい。かなりきつい一言。
ス「レッツエビクラシー!」
題「いま食べたいパンは?」
どうしろと。
ここで頭に浮かんだのは、先日のスターベガスか何かで訪れたという小岩のパン屋さんによるツイートのこと。もうとっかかりはそれしかない。
ス「ジャッジ!」
ま「メロンパン」
コ「メロンパーン」
ま「ウィーマッチ!!」
ス「うおおおー」
感心するまやま。感心するスタッフ。僕の苦節一年間に及ぶ努力という15秒で思いついたネタが実った瞬間でした。
コ「来年また優勝しに来るから」
余計な一言を残して颯爽とステージを後にする自分。きっと会社の同僚には見せられないほどアクの強い笑顔を醸し出していたに違いない。
しかし僕の中にはもう千葉県の記憶などない。それでいいのだ。帰る場所もなくなったので、きっとそれでいいのだ。
最後の挨拶で伊達政宗の漢字を間違えてごめんなさいと謝るひなたさん。許してもらえそうな流れで「かわいいは正義だね」とつぶやく真山。最近メンバーにママと呼ばれていることを暴露され、ライブでは絶対ママと呼ぶなとファミリーに前振りをするひなたさん。
そんな漫才で〆られて、僕のエビクラシーゲーム北の陣は幕を閉じるのでした。
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ええとですね。
握手会商法が云々とか言われることもありますが、こういったワケわかんないゲームとかでメンバーのみんなさんと少しお話できるのは楽しいですし、有難いことです。
メンバーの側も自分を応援してる人がどんな表情を持っているのかを知ることは、決してマイナスではない筈。
ひなたさんとまやまの二人とも、しきりに楽しかったと言っていました。寒かったのでカゼとかひいていないでいてほしいです。お二人さま、そしてファミリーの皆さま、お疲れ様でした。
あすは大学芸会。楽しんでこよう。
それでは寝ます。
おやすみなさいグー。