春になりきらない杜の都とはじまりへのスタートと頑張ってる途中の話 | 考えてる途中。

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おもにエビ中の好きな曲のこととかを考えてる途中。
ふしぎと意味のない文章ばかり書きあがります。

と、いうわけで。
エビ中さんの公演『私立恵比寿中学 Best at the moment series「6Voices」』を観に仙台サンプラザホールまで行って参りました。さっそく日記&感想&備忘メモを乱雑にしたためておこうと思います。


いそぎでUPすることを主眼としてますので、文体や整理整頓という言葉がいつも以上にどこかにすっとんでっています。

そしてネタバレ云々のコンプライアンス的にいろいろ配慮のないものになりますので、こんごの公演に参加予定でそれまで情報をいれたくない方などは、いまのうちにページを閉じてPCをやスマホを捨て街に出た方が良いです。忠告しましたからね。あとは知りませんよ。さあ帰った帰った。



んでもそれはそうと、ほんと久しぶりなのね。この感覚。
ふだん会社に行く時間なんかよりも早く目覚ましかけて、荷物チェックなんかしちゃって。で、最寄りからアプリで調べた電車にちゃんと乗っちゃって。東京駅で仙台行きのファミリーの知り合いさんや、顔だけ知っている人さんや、エビ中ファッションに身を包んだ知らない人さんなどを見かけて、少しのうれしさやら心強さやらを感じたりしちゃって。



仙台についたらさっそく牛タン定食たべちゃって。




青空と少し冷たい風の中で物販列に並んじゃって。




ビジュアルタオルとかゲットしちゃって。




開演時刻まで時間があるからってホテルに荷物預けたあげくに会場もよりのファミレスで時間つぶしとかしちゃって。
 

ちょっとだけ春に近づききれない空気に包まれつつ、ちょっとだけ日常が戻ってきたような気分でありました。はあ、久しぶりですよ。こういう時間の流れ方。

といったわけで、そろそろ開場時刻を迎えることになります。
もっかいお伝えさせて頂きますが、ここからはネタバレの世界が広がります。まだ見たくないまだ知りたくない世界の住人様は、ここで引き返すのが吉なのです。さあ帰った帰った!忠告しましたからね!








はい。
ではここからはネタバレの国です!入国おめでとう!




さて開場。入場and着席。
1階センターブロックのなかなか見やすい席だ。

客入れBGMはちょっと現代音楽風味のテクノ的でハウスめいたなにか。ちょっと得体のしれないさを感じる不思議なノリ。果たしてどんな公演となるのだろう。
ステージに緞帳はなく、何らかのフレームが組まれているのがわかる。青くぼんやりLEDか何かで光っているものの、ステージ脇のライティングがまぶしくて、ぼくの席からは全容がよくわからない。果たしてどんな公演となるのだろう。
影ナレさんがきょうの注意事項などを伝えている。「本日の公演はコロナウイルス対策をそんしゅして・・・」とかなんとか。おねえさん、それはもしかして『遵守(じゅんしゅ)』のことではないだろうか?果たしてどんな公演となるのだろう。


そして開演時間ピッタリに落とされる客電。さあ、いよいよだ!

ここはどこー?仙台ー!の声が大きく響き渡る。


スターダストの、スターダストの、スターダストのエビ中です。
フレーム組みによるシンプルなセット。エヴァンゲリオンのATフィールドにも似た六角形の独立フレームが8つ。それが立体的な配置になっていて、不思議な3D感・浮遊感がそこに現れる。

スターダストの、スターダストの、スターダストのエビ中です。
コ気味のよいebitureのトラックに載せてメンバーの声が響く。しかしまだ舞台に姿は現さない。ステージ背面のこれまた六角形のモニタに過去の大学芸会でのメンバーの姿が短いカット割りでぽんぽんリズムよく入れ替わってゆく。

最後の3カットくらいは中山りったんさんのアップが続く。
そうか。6VOICES。このツアータイトルからぼくらは色々な想像をしていた。6人編成での最後のツアーになる。全6回公演である。これらから読み取れること、すなわちきょうはきっと中山さん特集の一日なのだ。わかった。わかったぞキネオ。
それではまやまさん特集の日はいつになるのか。初日が中山DAYだとすると順番からいけば最終日がまやまさんDAYに?


とか先走って考え始めるぼくをたしなめるかのように、オメカシフィーバーがスタート。仙台サンプラザホールは円形で天井の高いホール。わりとドまんなかにいる自分のあたりにはとても力強くアンプからの音声が響いてくる。うん。考えるのは後回しだ!ペンライトに紫の光を灯し、さっそく音の海に意識を沈めゆく自分。

例によって席割りはソーシャルディスタンスに則ったもので、パーソナルスペースが広くなっている。普段なら少し窮屈であろう座席も、きょうはとても居心地が良い。
自席周辺はフリコピ派がたくさんで動きが大きい。正直ふだんなら「Uzeeeeee!」とか咆哮をあげるくらいのみなさんの動きっぷり。しかしきょうは久々なこともあり、スペースが大きくとれることもあり、メンバーが楽しそうなこともあり、なによりぼく自身がけっこうなフリコピ野郎だったこともありで(忘れてた)、この空間がとても居心地が良い。
報連相ファンクきっとインフィニティーと立て続けに繰り出される中山ナンバーの熱をぞんぶんに味わっていたのでした。



と、ここでまた暗転。
ステージモニタでまたも過去映像。短いカット割りが小刻みに入れ替わって・・・

ちなみにこの過去映像にはちょっとしたBGMがついているのですが、このBGM自体も過去のツアーの場面転換や衣装チェンジ時のものが数曲。でかどんでんツアーのときのファイヤーフラワー(でしたっけ)だったり。なんだか懐かしかったりしましたよ。
とかウンチクを垂れているうちに見慣れた一列のフォーメーションが組まれ、荘厳に感情電車が出発進行。わりと早い時間のダイヤとなりました。そしてSHAKESHAKEラブスマと明るい曲が続く。あれれ、中山色というよりは小林色の曲によってきましたな・・・。



暗転。モニタの過去映像。
ここ仙台での3月の公演ともなれば・・・、予想されていた手をつなごうで柏木さんのアカペラが静かに響く。ここ最近のマストナンバーとなりつつあるアイルビーヒアを経て、紅の詩へと続く。まやまさんのスカートが元気にひらりと翻る。こんどのブロックは柏木色の強い曲になってないか。


それはそうと、衣装だ。衣装に触れておかなきゃ。
 

きょうの衣装は襟元が白地で、メインは薄手のメンバーカラーのドレスチックなもの。そして細かくいろいろな文様がプリントされている。この文様はいままでの曲名やフレーズが様々なフォントで書かれたもの。賑やかで華やかでおしゃれ。
例によってメンバーごとに衣装テーマは一緒で、細部の仕上がりが違うもの。みれいちゃんは肩が出ていたり、まやまさんは襟がでかかったり。なんとなく目立ったのは小林さん。肩にフリフリ?がつけられており、ちょっとほかのメンバーよりも偉い人チック。フッと目を離してから改めて5人全員を見た際に、なんとなく中心人物のように見える感じだったのです。
みんなかわいい。


暗転。モニタで過去映像。
このあたりできょうの構成について、もう確信に変わりました。きょうは中山DAYなのではなくって、そして6公演で一人ずつクローズアップするというツアーなのではなくって・・・。どうやら中山ブロック→小林ブロック→柏木ブロックといった具合に、1公演中で各人がメインとなっている曲を3曲ごとでつなぐ構成となっているのだ。

だからこのブロックはみれいブロック。底抜けに明るいガリ勉のイントロが響き、みれいちゃんの「サイコー!」の声が響き、フロアのフリコピ勢の無言のエナジーが爆発する。一転、次曲の藍色のMONDAYで少ししっとり。(今回のまやひなバスケ部では、柏木さんがボールを思いっきり観客席に投げ捨ててました。)そしてまた一転して、PANDORAでもう一度フロアが爆発していました。
楽しい。きょうも楽しいですよ。



そして暗転。
モニタで過去映像がショートに入れ替わって、最後の数カットは安本さん。
当たり前のように、いや当たり前でしかないんですが、ちゃんと安本ブロックが始まり、そして熟女になってもの演奏が流れ始め・・・そしてモニタにヤスボーイズが登場します。きょうは安本さんのラップに乗って、メンバーみなさんが踊る体制。この演出にはいろいろな想いや考えもあると思うのですが、これは現状での一つの最適解。エビ中の6VOICESが、ステージからしっかり届いてきました。
次は久しぶりの君のままで、そしてジャンプ。「いまだ!」は振付・フォーメーション的には中山さんが踏襲、声は安本さん。

これもまた6人が通ってきた道なのだな、なんてことを考えておりました。


暗転。
モニタで過去映像。最後はまやまさんです。
闇の中でスタンドマイクが設置されている様子がわかる。愛のレンタルだ。最新型エビ中の楽曲の中で、アイルビーヒアと双璧を為す完成度の高さ。きょうも安定したパフォーマンス。ガムラッドの際に見られたラスト3声のフェイクはなくなっていたかな。

ブロック2曲目は禁断のカルマ。イントロのパイプオルガンの音が聴こえるとともに「うぉぉ」と声を出してしまうフロアの民。みんなカルマ好きすぎ。フリコピ推奨環境になっていたためか、水を得た魚のように動き回るフロアの民。みんなカルマ好きすぎ。サビで祈りの手と共にひざまずくフロアの民。みんなカルマ好きすぎ。
完成度の高いレンタルと勢いの時期にあったカルマ。この温度差が同居する空間もとても感慨深い。

まやブロックのトリはもちろん春の嵐。まやまさんの太く響く声が、こんご踏み出すべく桜吹雪の向こう側を指し示し、余韻を残したまんまにバッと暗転。これで6人それぞれの時間が終わりました。




そしてステージ明転。
ここまで18曲をほぼ休みなくやりきって、初めてのMCの時間。どんどんMCの時間を減らされるエビ中さんの面目躍如ってところですね。
「だいぶ曲やってきちゃったけど自己紹介しまーす」なんつって、まずは画面の安本さんから。会場の多くのサイリウムが緑色にチェンジ。お待たせしました。待ってました。みんな待ってますから、ゆっくり戻ってきてね。
みれいちゃんは「あなたのハートがほっしーな。みんなの声援・・・(しばし悩んでから)みんなの心の中での声援ほっしーな。」とアレンジ。

MCでは、けさのエビ中さんに勃発したちょっとした事件について。

大人になったため、最近の遠征時は「駅集合」から「新幹線の座席集合」に変わったとのこと。新幹線にてそれぞれがそれぞれの座席に行く形となっているらしいです。
で、けさはまやまさんがいつも通り現れなかったわけですが、なんだかんだ言って彼女はギリギリには必ず来るタイプ。たいてい新幹線自体には乗り込んでいて、発車したあとに隣の号車から現れたりするとのこと。この日もギリギリの時間までスタッフさんと飲み物を買っていたものの、無事に乗車をしたそうです。
でで、中山さんが現れないなーと星名柏木小林さんが心配していたさなか、なぜか中山さんの席にどこかのオバさんが座ってしまったそう。「なに?なにこの人?」とみれいちゃんなどが焦っていたところ、髪ボサボサ&ほどけそうなおだんご&くもりメガネ&マスクのこの人、よく見たら起き抜けの中山さんご本人。
一番年下なのになんでオバサンなのよ!と文句を言われるりったんさん。次回の名古屋公演の際はきっちりストレートアイロンをかけてばっちりメイカッしてから新幹線に現れると宣言されておられました。



そして最後のブロック。
メンバーそれぞれのブロックが終わったあとは、当然6人全員をテーマにしたブロックとなります。
1対4のフォーメーションに分かれる皆さん。ebichu prideで新たなスタートの曲として初披露されたが。そしてステージのライトが虹色に静かに点灯し、なないろが始まる。どちらもエビ中の歴史における大事なメッセージソング。集大成だ。大団円だ。納得しかない選曲だ。

そして柏木さんが「それでは最後に、いまの私たちが大事にあたためてゆく曲です」と口を開き、ラストナンバーのイエローライトが始まります。

細かい話ですが、この曲は昨年末公演ガムラッドでは生バンド演奏によるものでした。先週のラジオでもオンエアされましたが、その音源もバンド演奏のもの。今回がはじめてのレコーディング音源だったものです。そしてたむらぱんさんが参加しないバージョンも初めて。歌割りまではハッキリ記憶はしていませんが、モニタには例の安本フォントによる歌詞が表示されていたことはしっかり覚えています。

夕焼けは溶けて、愛にかわった。わたしはそれを知っていた。

小林さんと柏木さんの歌詞の往復が終わって、今日の演目は終了。皆さん、お疲れさまでした。




最後に真山さんが口を開きます。

今回のセトリを知ったとき、これはエビ中の集大成に見えた。だからこそ、これでエビ中は最終回なのではないか、ここで終わってしまうのではないかと思ってしまった。みんなもそんなことを思ったんじゃないですか?
でもいま思い返してみると、武道館で8人、8人になったとき、歌穂ちゃんと莉子ちゃんが入った時からが第二章の始まり。そして今回は、次の新しいステージへ続いてゆくためのシリーズなんだと思うことにした。だから新しいステージでも、皆さんと一緒に楽しい時間を作りたいです。


まとめるとだいたいそういったことを話していました。
彼女が公演〆のMCで長くしゃべるのは今まであまり見られなかったこと。でも、きょうのステージを魅せながら、彼女には言葉にしておきたいものがあったのだと思います。

新メンバーが入ってくることが「楽しみだ」と、現メンバーは一貫してそう言い続けています。
楽しみであることは、僕は嘘ではないと思っています。ですが、楽しみであるのと同時に、これから自分たちはどうなってしまうのであろうかという不安や怖さも同居しているものだと思うのです。それが真山さんの言う「最終回になってしまうのではないか」という不安につながってしまったのではないかと思うのです。

でも、敢えて2回書きますが、ぼくは彼女らの中には楽しみと不安が「同居」しているものだと思っています。同居です。同居。つまり、決して「不安」のみに占められているわけでないこと。それを強く感じるのです。

その根拠のひとつは、きょうの彼女らのステージにありました。

歌いながら、踊りながら、とても楽しそうにしている様子が手に取るようにわかりました。フォーメーションで後列にまわる時、曲中におどけた仕草をする時、曲おわりで少しゆるむ表情を緩める時。ホントに楽しそうなのね。ライブのできない1年間を経て、いまこうしてみんなでステージに立っていること。ファミリーの笑顔が見えること。それが楽しくて仕方ないのだろうなあと。それを簡単に手放して、簡単に終わらせるつもりなんてないのだろうなあと。そう強く感じるのです。
 

他人の気持ちなんてものを自分勝手に読み解いて自分勝手に正解を繕うなんて、思いあがった所業でしかありません。でも、そう伝わってくるんだもん。楽しかったんだもん。だからぼくはぼくのエゴをゴリ押しします。真山さんが最後に押し出した新しいステージへの気持ちは本物であったと。だから決してエビ中は終わることはないんだと。
きょうの公演ではそういったことを、しっかりと受け取ることが出来ました。


それではきょうもごきげんよう。アンコールなしですっきり終了する公演。お疲れさまでした。楽しかったよ。







といったわけでライブレポはここまで。
まとめめいたことを乱暴に書くとすれば。

この6VOICESというシリーズをもって、この6人による6人の物語は、ひとまずの終わりを告げることになるのに違いありません。この公演は、ぼくらに対して何らかのきっかけを提示するもののような気もするのです。このツアーを最後にエビ中から離れるファミリーさんも多いかもしれない。ぼく自身も-いまのところそのつもりはないものの-その時が来たら考えが変わることはあるかもしれない。
それでも変化を受け入れることで、強くなることを選んだのが彼女たち。いま出来ることは、いまの彼女らを応援して一緒に楽しむことだけです。

ただ。
絶賛バズり中の仮契約をやらなかったのはなぜか。ライブ定番の自由へ道連れやハイタテキやYELLをやらなかったのはなぜか。答えは単純で、これらの楽曲の物語は、これからも続いてゆくからに違いありません。
決して報連相ファンクや春の嵐の物語が終わってしまうわけではありませんが、「8人とその中央に立った誰かが8人の関係性の中で作り上げていった曲」と「みんながいることで、出来上がっていった曲」との違いというか、なんていうか。アジャストする言葉が見つからないのですが、意味合いの変わらない貴重な曲たちと、意味合いの変化を伴う生きた曲たちと共に、5月5日とそれ以降を迎えるものなのではないのかなと思わされたのです。
だから、新たな章立ての中で来たるべき日がきたら、エビ中にかかわってきた全ての人の想いを載せて、堂々と朗々と、頑張ってる途中をみんなで歌って聴かせてほしいなと。


皆さん、お疲れさまでした。ごきげんよう。
少し空気の冷たい仙台の街で、とっても楽しい1日を送ることができました。




そして次回は名古屋公演だ!たのしみだ!
6人メインの各曲と、響→なないろ→イエローライト。これは動かしようのないセトリだなと。次回公演の際はどうなるのでしょうか。
そしていろいろ書いたけれど、次回ぽーんと頑張ってる途中やっちゃったらどうしよう。
でもまあそれはそれで、それも楽しみです。

それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。