お宝映画・番組私的見聞録 -184ページ目

ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣

話は戻るのだが、高橋紀子とくれば高橋厚子。別に姉妹でも何でもなく、たまたま東宝ニュータレントの4期と6期に似た名前の人がいただけなのだが(二人は姉妹ですか?とよく聞かれたらしい)、紀子の代役で厚子が出演した作品がある。「ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣」(70年)である。
予定されていた紀子が結婚(引退)してしまったため、厚子の出番となったわけだが、彼女にとっては初というか唯一のメインヒロイン役となっている。この人はヒロインではなく、その友人というような役が多いのである。高橋紀子といえば、南海の島娘の役を得意?としていたが、本作で島娘を演じるのは小林夕岐子で、高橋厚子とはニュータレント同期生である。
主演は久保明で、他に佐原健二、土屋嘉男、藤木悠と東宝特撮お馴染みのメンバーが並ぶ。島の若者、つまり小林夕岐子の恋人役となるのが斉藤宜丈。ニュータレントの8期生で、期待の存在だったようだが、おそらく本作が一番の大役だったようである。2年後の「ゴジラ対ガイガン」では<配下の男C>みたいな大部屋的な役になってしまい、まもなく姿を消してしまったようである。
ところで、この70年はゴシラ映画がなく、その代わりにこのゲゾラ、ガニメ、カメーバだったわけだが、名前でイカ、カニ、カメの怪獣であることはわかるが、その姿はすぐには思い浮かばない。カメといえばどうしても大映のガメラだし、イカといえばやはり大映のバイラスの方が印象に深い。ゴジラとかと戦っておらず、本作にしか登場していない怪獣ということもあり、東宝怪獣ではマイナーな存在といえるだろう。

この後、ドラマ「アテンションプリーズ」がスタートし、高橋厚子、佐原健二も出演しているが、高橋厚子はやはりヒロイン(紀比呂子)の友人役でした。

燃えよ剣(東京12チャンネル版)

ちょっと話題が変わるのだが、最近東京12チャンネルの番組を幾つか取り上げたが、その過程で見つけたのが「燃えよ剣」(66年)である。
「燃えよ剣」といえば司馬遼太郎の原作で、栗塚旭(土方歳三)、舟橋元(近藤勇)、島田順司(沖田総司)というキャストの番組が有名だが、それは70年にNET(テレビ朝日)で放映されたもの。
それより以前に、しかも12チャンネル版があったとは知らなかった。こちらのキャストは土方に内田良平、近藤には小池朝雄、沖田には杉良太郎というもの。ちなみに杉良はこれがドラマ初出演で、主題歌も担当したらしい。ちなみに他のキャストは瞳麗子(佐絵)、睦五朗(七里研之助)、小松方正(原田左之助)、高木二朗(山岡鉄太郎)、城所英夫(清河八郎)、佐藤慶(土方為次郎)というもの。しかし、内田や杉良を除けば、小池、小松、城所、高木、睦、佐藤と70~80年代時代劇では見事に悪役を演じることになる役者ばかりである。演出には工藤栄一らの名がある。。
30分ドラマで13回の放送で終了しているが、打ち切りというか強制的に終了させなければならなかったのである。この年の4月4日より12チャンネルでは、商業放送、娯楽番組の廃止し、放送時間も1日5時間半にするという方針を打ち出したためである。元々、科学技術振興財団によって設立された放送局ということもあり、CMを流していなかったため赤字に陥っていたのである。この状態は1年弱続いたようである。
そういうわけで「燃えよ剣」も4月1日に12話を放送、翌2日に最終回となる13話を放送するという処置がとられている。このドラマは、おそらくだが関東地区だけでしか放送されていないのではないだろうか。
この年の暮れ映画版が公開されており、土方役は後にドラマで同役を演じることになる栗塚旭、近藤に和崎俊哉、沖田に石倉英彦、12チャンネル版の土方である内田良平も七里役で出演している。

いつでも君は

今回は東宝ニュータレントの中から、その4期生である高橋紀子に注目してみた。
特撮好きな人には「ウルトラQ」(66年)の23話「南海の怒り」に登場するコンパス島の娘アニタを演じた人といえばわかるだろうか?同じ66年に公開された「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」でもやはり同じようなレッチ島の娘役でキャスティングされていたのだが、盲腸のため降板(代役は水野久美)している。つまりそういう役が似合う日本人っぽくない顔立ちの人なのである。
そんな彼女が主演を演じたドラマが「いつでも君は」(67年)である。国鉄の特急「さくら」の食堂車を舞台としている。基本的にはスタジオ収録で、車内ロケというわけではなかったようだ(あったかもしれないが)。彼女はその食堂車に勤務していおり、共演は役柄は不明だが、木の実ナナ、真屋順子、佐々木功、長沢純、高松加奈子、そして高橋紀子と(現実に)結婚することになる寺田農。こういったドラマには恋愛という展開がつきものだが、高橋の相手役はやはり寺田だったのであろうか。ドラマではちょっと情けない役の多い佐々木功や長沢純ではないような気がする。いずれにしろ、この共演は結婚のきっかけにはなっているのではなかろうか。
他にも田中春男や伴淳三郎といったベテラン、そしてドラマ初出演となる水前寺清子。彼女はギターを背に黒猫を抱いて登場するそうだ。水前寺もレギュラーということで、毎回歌ったのであろうか(歌謡ドラマという記述もある)。番組と同名の主題歌「いつでも君は」を歌ったのも彼女だ。タイトルだけではピンとこなかったが、探して聞いてみるとよく知っている歌だった。「一本が十本に、十本が百本に、百本が千本に増えていく~」というフレーズは結構有名であろう。ようするにこの歌のタイトルを私が知らなかっただけなのだが。
このドラマは関西のMBSがキー局になっているが、関東では何故か東京12チャンネルで放送されている。

オバゲバ学園奮戦記

東宝ニュータレントを調べていて、その6期生である小林夕岐子の研究サイトに辿りついたのだが、そこで見つけたのが「オバゲバ学園奮戦記」(70年)という番組。東京12チャンネルで日曜の昼に1クールだけやっていた公開形式(生放送ではない)の舞台劇である。
このまず誰も知らなそうな番組を、かなり詳しく解説してあることに驚いた。「オバゲバ」とはオバケとゲバルトを併せた言葉で、墓地の跡に女子寮が建てられ、彼女たちをオバケが追い出そうとするといったようなお話である。
主役となるのが寮長である重山規子。東宝お姐ちゃんトリオの一人である。守衛役も東宝のベテラン沢村いき雄(途中降板したようだ)で、寮の女学生役で小林夕岐子やそのニュータレント同期生である菱見百合子(ひし美ゆり子)が出演している。小林夕岐子はレギュラー出演というのがあまりなかった女優なので、レギュラーという形は珍しい。ちなみに水島道太郎の娘である。女学生役には声優として有名な太田淑子(「ひみつのアッコちゃん」など)、杉山佳寿子(「アルプスの少女ハイジ」など)、ちなみに太田は当時既に34歳であった。他にも東映ニューフェース出身の藤江リカ(当時28歳)、「レインボーマン」や「ワン・ツウ・アタック」などに出演していた三枝美恵子など。関係ないが三枝はこの両方の番組で「ミッチー」と呼ばれていた。とにかく全体的に平均年齢の高そうな女学生たちである。
そしてユーレイを演じるのはお笑いの人間で、トリオ・スカイライン(東八郎、小島三児、原田健二)がレギュラーで、関敬六や人見きよしなどもユーレイ役で出演していた。
東京12チャンネルでは、当時は「ハレンチ学園」を放送していた時期でもある。この番組のサブタイも「ネグリジェで殴り込め」とか「ボインで追い出せ」とか「只今入浴中」とか、お色気を感じさせるものとなっている。まあ、日曜の昼間にそんな大したことはできんだろうが。

東宝ニュータレント

以前「東宝ニューフェース」をこのブログで取り上げたが、いつまで続いていたのかは不明だった。しかし、どうやら60年の15期までのようで、61年以降は「東宝ニュータレント」という表現を使っているということが今さらながらわかった。
ニューフェースの1期生に関しては、三船敏郎を始めとして、伊豆肇、堀雄二など結構詳細なことがわかってるが、以降に関してはあまり詳しいことは不明で、特にラストの方は13期に「アタックチャンス」の児玉清、15期に「ウルトラセブン」のアマギ隊員こと古谷敏がいることくらいしかわからない。
61年からの東宝俳優養成所の卒業生をニュータレントと呼んでいるようで、その1期生が「青春とはなんだ」の藤山陽子や「ウルトラマン」でお馴染みの桜井浩子などである。
あと、判明しているのが4期が黒沢年男、高橋紀子、沢井桂子。5期に豊浦美子。6期が高橋厚子、小林夕岐子、他にもこの期は特撮で活躍することになる女優が多く、アンヌ隊員ことひし美ゆり子や、「レッドバロン」の牧れい(宮内恵子)、「怪傑ライオン丸」の九条亜希子、「スペクトルマン」の小西まち子などが名を連ねている。7期が伊吹吾郎。8期が「金メダルへのターン」の梅田智子、「猿の軍団」の徳永れい子、木村由貴子、関口昭子、そして「スペクトルマン」の成川哲夫などだ。成川などは東映演技研修所におり、すでに数本のドラマに出演していたが、そこから移った形である。同期生である関口昭子と結婚している。8期以降は判明してないが「ニュータレント」はこのあたりで終了かもしれない。浜美枝や酒井和歌子、内藤洋子などはスカウトという形で東宝に入社しており、これらには属さないようだ。
ややこしいのは、本人たちはニューフェースを名乗っているケースが多いことだ。たとえば、伊吹吾郎は7期ニューフェース、成川哲夫は8期ニューフェースと自称している。実際そういわれてきたのかもしれないが、それだと正確にはその15年前をさすことになる。まあ年齢を考えれば60年より前か後ろかわかるとは思うが、15歳以上年の離れた同期生と勘違いしてしまうかもしれない。

坊っちゃん社員 青春は俺のものだ!/青春で突っ走れ!

またしても夏木陽介の2本で終わったシリーズものだが、「坊っちゃん社員」シリーズ(67年)というのがある。この年の4月5月と続けて公開され、登場人物も基本的には同じなので、前後編といったほうがいいのかもしれない。
かつて新東宝に高島忠夫の「坊っちゃん」シリーズというのがあったが、こちらは近江俊郎が監督から脚本や音楽をやっていたシリーズで、「坊っちゃん社員」は源氏鶏太の小説が原作なのでリメイクというわけではない。
しかし、夏木扮する昭和太郎(適当な名前だ)の友人役を演じるのが高島忠夫だったりするので、「坊っちゃん」シリーズ復活などと思った人もいるかもしれない。
1作目のタイトルが「坊っちゃん社員 青春は俺のものだ!」、2作目が「坊っちゃん社員 青春で突っ走れ!」という。とにかくこの時代、夏木といえば「青春」というイメージだったのである。それは70年代になると森田健作になるのだが。
共演は女優陣は浜美枝、高橋紀子、豊浦美子、北島マヤなど。そういえば浜美枝、星由里子、田村奈巳を称して「東宝スリーペット」と名付けたのは夏木だという。高橋紀子は寺田農の奥さん。豊浦美子は以前も書いたが「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役に決定していた人。本作では高島の相手役となる。北島マヤは「ガラスの仮面」とは無関係、というネタも以前書いた。
男優陣は東野英治郎、有島一郎、田崎潤、堺左千夫、平田昭彦、山茶花究といったベテラン勢が並んでいる。そして、夏木とはいつも共演している感じの藤木悠もやはり出演している。

おいろけコミック 不思議な仲間/奇妙な仲間 おいろけ道中

夏木陽介主演の映画で気になるタイトルの作品があった。「おいろけコミック 不思議な仲間」(70年)である。
夏木陽介が会社をクビになり、林与一のマンションに転がり込む。しかし、林には七人の婚約者を名乗る女がいて…というようなストーリーだ。林与一は初の東宝映画出演だが、何より時代劇専門のイメージがあり、現代劇に出ているところが珍しい。実際、映画ではこれが初の現代劇だった(テレビでは意外と現代劇に出演している)。
七人の女を演じるのが、団令子、夏純子、中山麻里、松岡きっこ、久里千春、桑原幸子、范文雀といった面々。タイトルどおり、どの程度お色気があったのかは未見なので不明だが、当時は夏純子や松岡きっこ、「プレイガール」の桑原幸子、范文雀あたりはお色気女優の範疇に含まれていたといっていい。中山麻里も范文雀とともに「サインはV」に出演していた。
本作にはもう一人、夏木の妹役でジュディ・オングが登場し、林と結ばれるのは彼女というのが結末だったりする。
さて、もう一作夏木と林のコンビで似たようなタイトルの作品がある。それが「奇妙な仲間 おいろけ道中」(70年)である。一応、シリーズ作品として位置づけられている。
こちらは、あることで最近ちょっと話題になった作品だ。そう、先頃亡くなった大原麗子である。インタビューを受けた夏木と大原との共演作としてあげられていたのがこの「奇妙な仲間 おいろけ道中」だった。なんでこんなマイナー作品がとも思うが映画では他に共演作はなさそうである。
こちらでは夏木は大原の前夫、林が現夫という設定で、失踪した大原を男二人で探すといったようなストーリーだ。団令子、桑原幸子は引き続き出演。やはり「プレイガール」の浜かおるや、「異常性愛」シリーズの三笠れい子、他に夏海千佳子、船戸順など。
夏木と大原に仕事上の接点はほとんどなかったはずだし、夏木がインタビューを受けていたのが不思議に思った(プライベートは知らんが)。おそらく知っている人はあまりいないであろう作品だったと思うが、思わぬ形でクローズアップされることになった。

燃えろ!青春

前項の「これが青春だ!」は、つい先月CSで放映されていたのだが、実は全く気付いていなかった。それはさておき、映画「でっかい太陽」があってドラマ「でっかい青春」があるので、「燃えろ!太陽」があって「燃えろ!青春」はないのかなと思って調べると普通にあった。
68年に公開された「燃えろ!青春」には、夏木陽介、竜雷太の青春教師コンビが揃い踏み。しかし、主演は彼らではなく黒沢年男である。前述の映画では生徒役だった黒沢が、ここでは教師役に昇格している。同様に女子高生役だった酒井和歌子も教師ではないが、バレー部のOB(コーチ)として登場。バレー部の顧問に任命された黒沢と対立するようになる。ちなみに竜雷太は黒沢と入れ替わりで学校を去る人気教師、夏木陽介は実業団バレーのスカウトといった役柄で、三人の青春熱血教師が活躍するといったお話ではない。
ちょうど、この映画が公開された時、夏木と竜のコンビが主演となる「東京バイパス指令」という刑事ドラマがスタートしている。その関係であまり出番が多くないのかもしれない。
他の出演者だがお馴染みの藤木悠(彼も「東京バイパス指令」の出演)、十朱久雄、矢野間啓治、木村豊幸、生徒役として頭師孝雄、「しゃあけえ大ちゃん」こと岩上正宏、「怪奇大作戦」の幻の24話「狂鬼人間」の回で殺人を犯す女を演じている和田良子、そして高橋厚子などが出演している。東宝にはその高橋厚子と高橋紀子というほぼ同時代(60年代半ば~70年代初頭)に活躍した女優がいてややこしい。紀子は喜劇系、厚子は青春系の映画出演が多かった。二人ともかなりの美女だったといえるが、活動期間も短く、自分の世代でも知る人ぞ知るといった感じだろうか。
ところで、この「燃えろ!青春」のプロットは、翌年スタートする東宝青春ドラマ第5弾である「炎の青春」に流用されている。わずか10回で打ち切られてしまうのだが。

これが青春だ!(映画)

前項の続きになるのだが、日テレの「青春とはなんだ」(65年)の映画版となるのが「これが青春だ!」(66年)である。「青春とはなんだ」の後番組も「これが青春だ」なので、ややこしいのである。
自分もタイトルを見た時は、竜雷太主演のドラマのほうの映画化と思ったものだ。
ドラマの「青春とはなんだ」が始まる前に映画化されたのが日活の「青春とはなんだ」(65年)である。こちらは石原裕次郎の主演だが、これは原作が石原慎太郎だからということもあるのだろう。この裕次郎もドラマでの夏木も役名は野々村健介であるが、「これが青春だ!」では前項で触れたとおり、夏木の役名は由木真介になっており、慎太郎も「脚本監修」とクレジットされている。
前項の「でっかい太陽」「燃えろ!太陽」と違って、こちらは生徒役が木村豊幸、矢野間啓治、柴田昌宏、岡田可愛、土田早苗、豊浦美子といったテレビ版でもお馴染みの面々が演じている。ただし、役名は微妙に違っているようだ。しかし、教師役の藤山陽子と藤木悠はテレビそのままの名前のようである。映画用キャストとしては、三木のり平、団令子、田中春男。団令子は矢吹令子という役名だが、これは「飛び出せ青春」の女生徒(相原ふさ子)に流用されている。木村の高木良吉、矢野間の柴田勇作もシャッフルされ、高木勇作(石橋正次)、柴田良吉(頭師佳孝)として「飛び出せ青春」に流用されている。
相手校のラグビー部長に佐藤允、キャプテンに黒沢年男、その部員に井上博一、馬場添良一。といってもわからんと思うが、漫才のおぼん・こぼんのことである。当時は二人とも17歳だが、この前年に既に学生漫才師としてデビューしていたのである。ちなみにクレジットでは博一ではなく博之になっている。
他にも酒井和歌子や主題歌を歌う布施明も姿を見せている。

でっかい太陽/燃えろ!太陽

吉沢京子のデビュー作は「燃えろ!太陽」(67年)という青春映画だが、その前に「でっかい太陽」(67年)という映画が作られており、基本的な登場人物は一緒である。
主演は夏木陽介、ヒロインは藤山陽子という、当時人気の青春ドラマ「青春とはなんだ」のコンビであり、やはりここでも二人は教師の役である。「青春とはなんだ」の映画版といえなくもないが、それは日活が石原裕次郎の主演でやっているし、東宝映画で「青春とはなんだ」の映画版といえるのは「これが青春だ!」(66年)であろう。ただし夏木の演じる役名は三作とも由木真介という。
「でっかい太陽」は、南高に赴任予定だった夏木だが、ふとしたことで北高に赴任となる。北高の校長は東野英治郎で、教頭は藤木悠、美術教師が藤山だ。一方、南高の校長が十朱久雄で、美術教師が十朱幸代という、地味に親子共演をしていたりする。他に犬塚弘がライバル役の教師となる。
生徒役ではデビュー作となる赤塚真人や宮内恵子、宮内は後にアクションや特撮で活躍する牧れいである。ベテラン子役の小柳徹や大沢健三郎、大沢は成瀬巳喜男映画やテレビには創成期から出演していたようだ。その大沢の相手役が酒井和歌子(当時18歳)である。
他にも三遊亭歌奴(二代目)とその一門(歌一、歌二、町奴)が何故か出演している。落語家には詳しくないが、歌奴は現在の三遊亭圓歌(三代目)で、「山のあな」でよくテレビに出ていた。歌一と歌二はまだ20歳くらいだったこともあり生徒の役である。歌二は歌司となり、今は落語協会の理事になっている。歌一はよくわからんが、歌奴の名(つまり三代目)を継いだ人物かもしれない。
で、その数ヵ月後に「燃えろ!太陽」が公開されている。夏木、藤山、東野、藤木や歌奴一門、宮内らは前作と同じ役柄で登場している。そこに野川由美子や砂塚秀夫、そして生徒役で黒沢年男が加わる。酒井和歌子は前回とは違う女生徒役で登場し、その妹役が吉沢京子である。その酒井和歌子を巡って、黒沢と三遊亭歌二が対立したりするのである。
この当時テレビでやっていたのは竜雷太主演の「これが青春だ」だが、前述の夏木主演の映画「これが青春だ!」とは別の作品ということになる(!のあるなしで区別する)。この次に竜が演じるドラマは「でっかい青春」だし、非常にややこしい。
整理するとドラマ「青春とはなんだ」の映画版は「これが青春だ!」で、映画「青春とはなんだ」は石原裕次郎主演の日活映画である。原作は石原慎太郎で、同一作品ではあるのだけれども。そしてドラマ「青春とはなんだ」の後番組が「これが青春だ」である。