リスクリワードレシオと勝率の関係を考える前に
プロフィットファクターについて考えてみます。
プロフィットファクターは期待値ともいわれ
自動売買などのシステムトレードを組む場合は
最も重要な数字になります。
どうやって、プロフィットファクターが大きいシステムを組むか
プログラマーは日夜頑張っているわけです。
この数字が1より小さければ
損失を出すことになります。
8月、1ヶ月間の検証だったとしたら
プロフィットファクターが1以下の数字の場合は
8月は損失を出してしまったことになります。
今は、自分のトレードを検証しているという設定です。
自分自身がひとつのシステムだったとして
そのシステムは有効だったか、ということが検証できるわけです。
ちょっと話はそれますが、とっても重要なので寄り道しますね。
「あなたは、【あなた】というシステムにお金を預けています。
大切なあなたのお金を、今の【あなた】というシステムに
自信を持って預けることができますか?」
もし、あなたのプロフィットファクターが1以下だったとしたら
あなたは、ご自分の大切なお金を損失を出す【あなた】という
システムに預けたことになります。
「あ~、8月も負けちゃったなあ。
9月はがんばろう。」
あなたが余裕がある資金で、無くなっても何も困らないから
楽しみでトレードをしているのなら、このような考えで
何も問題はありません。
でも、もしも真剣にFXに取り組んでいて
将来、大きく利益を積み上げていきたいと考えているのなら
今すぐ、全額を口座から出したほうがいいです。
そして、デモ口座でトレーニングをしてください。
できれば3ヶ月間、プロフィットファクターが1以上の
【あなた】というシステムになるまでは
ライブ口座での取引はやめたほうがいいです。
つい、熱くなってしまいました。
ごめんなさい。
話をもとに戻しますね。
では、プロフィットファクターって何?
というお話です。
プロフィットファクターとはある一定の期間のトレードの
総利益を総損失で割った数値です。
前回の記事で取り上げた例を見てみましょう。
先月のトレード結果( 例 )
【例 1】 【例 2】
① +5万円 ① -3万円
② +1万円 ② -1万円
③ +2万円 ③ -3万円
④ +5万円 ④ -2万円
⑤ +1万円 ⑤ -1万円
⑥ +3万円 ⑥ -4万円
⑦ -20万円 ⑦ +27万円
⑧ +6万円 ⑧ -1万円
⑨ +2万円 ⑨ -2万円
⑩ +1万円 ⑩ -4万円
利益 +6万円 利益 +6万円
【例 1】のプロフィットファクター
(5+1+2+5+1+3+6+2+1)÷20=1.3
【例 2】のプロフィットファクター
27÷(3+1+3+2+1+4+1+2+4)=1.3
この期間の総利益が同じなのでプロフィットファクターは
同じになります。(計算上、端数は違ってきます)
例に上げた二つのトレードは中身は全く違いますが
最大の目的である、利益を残すという点においては
同じトレードになります。
いよいよ次の記事では核心に迫ります。
感覚ではわかっていると思うのですが、勝つトレードルールを
はっきりと数値化してみます。
(つづく)