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3回目の放射線治療が終わった日
「治療は終わったのだから、
ゆっくり年末を過ごそう・・・」
ホッとしたような、
どこかふわっとした気持ちで
家に帰りました。
私は、解放感と充実感に
満たされていました。
娘と二人の夕食。
私は、冷蔵庫の扉に
手をのばしました。
右手に握ったのは、缶ビール。
「今日1日どうだった?」と、
娘に声をかけながら
プシュ!
ゴクゴク・・・と二口。
ビールを飲み下したその瞬間
気づきました。
「今日治療したんだった・・・。」
「でも、二口だし・・・大丈夫かな」
そう思った瞬間。
左腕が、カタカタと震え始めました。
最初は小さな震え。
でもそれは私の意思に反して、
異様な動きに変わっていきました。
手の動きはだんだん強くなり、
自分の意志では止められない・・・。
まるでだれかに操られているよう・・・
そんな感覚でした。
「また母さん変なことしてる・・・」と
笑ってみていた娘の顔色が、変わりました。
「ごめーん。
母ちゃんの携帯で○○放射線外科探して。
繋がったら、母ちゃんに渡して。」
平静を装いながら、娘に頼みました。
心の中は、恐怖と後悔と
娘への懺悔・・・。
「大きなしくじりだ」
それは、ただの後悔ではなく、
娘を巻き込んでしまったことへの痛み。
電話が放射線外科につながったので、
私は伝えました。
「今日治療を受けたteruboです・・・。
すみません・・・失敗しました。」
(???・・・)
「アルコールを二口飲んでしまって・・・
今、左腕が勝手に動いています。
どうしたらいいでしょうか。」
受付の人の困惑した様子が、伝わってきます。
それはそうです。
今日治療を受けた現役の看護師が、
「アルコールを飲んだ」と電話しているのです。
担当医に確認してもらっているうちに、
私の左腕は
まるで「マイケルジャクソンの決めポーズ」
のように天を衝く勢いで振りあがり、
ズドンと力が抜けました。
そして動かなくなりました。
「けいれんが続くなら救急車で
○○病院に行ってください。」
そう言われましたが、
「取敢えずけいれんは止まったので、
様子をみます。」
と、電話を切りました。
でも、
左腕は動きません。
「大きなしくじりだ」と後悔しましたが、
後の祭り・・・。
自業自得です。
娘にこんな姿を見せてしまったことが、
つらかった。
しかも、左腕だけではなく、
左足にも麻痺はおこりました。
歩けはするものの、動かない。
あの瞬間から、
「左半身麻痺」の生活が始まりました。
「動け!」と願っても、微動だにしない左手と左足。
以前勤めたリハビリ病院での経験を頼りに、
自主リハビリを決意しましたが、
期待と不安、後悔の中で過ごす日々となりました。
右手で左の指の一本一本を動かしながら、
「これが握る動き・・・」
「これが開く動き・・・」
「おもいだしてくれ!」
と願いを込ながら
毎日、自主リハビリに取り組みました。
戻るのか、戻らないのか・・・。
自主リハビリを開始して数日。
左手が少しづつ動き始め、
それにつられるように左足も
動きを思い出し始めました。
*放射線治療後の飲酒については、必ず主治医の指示に従ってください。
私のように予期しない状況を招くことがあります。
続きは、
第15章 terubo86 まさかの快復!!
でお届けします。
🕊️ teruboのひとこと
この出来事を思い出すたびに、
「娘には本当に悪いことをした」と感じます。
看護師としての私が、
こんな失敗をしてしまったことに
ひどく落ち込みました。
看護師として患者さんに指導してきたはずの自分が、
「うっかり」を起こしてしまった。
あの時の私は、看護師ではなく
ただの一人の人間でした。
そして今はこう思っています。
あの日の出来事があったからこそ、
患者さんの「本当の気持ち」に近づけたのかもしれないと。
不安や迷いの中にいるあなたへ
人は「正しくいられない瞬間」が
あると思います。
それでもいいんだと思います。
ジタバタしてしまうのは、それだけ
「必死に生きようとしている証」
だと思うのです。
失敗したあの日も、
私にとって「大事な回復過程だった」
と思っています。
生命力を改善する方法
ジタバタしている自分に、
目を向けましょう。
そして、ジタバタしている自分を
しっかり抱きしめ、愛おしみましょう。
「大好きだよ」とこえをかけて
あげましょう。
📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化
第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ たエール
第7章:抗がん剤治療中、隔離される
第8章:つかのまの休息
第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信
第10章:家に帰っても続く戦い
第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」
第12章:家庭復帰と職場復帰に向けたジタバタ
第13章:まさかの・・・脳転移!?
💀第14章:看護師terubo86 まさかの失態!! 治療完了日
の飲酒
(↑今ここ)
terubo86に興味を持たれた方は、HP:info@guchirian.com
も覗いてみてください。