カウンセラーterubo86

カウンセラーterubo86

カウンセリングを通して、日々感じることなどをお伝えします。
実は私「キャンサーサバイバー」でもあります。治療を通して感じたことなどもお伝えしていければと思っています。

💀💀

3回目の放射線治療が終わった日

 

「治療は終わったのだから、

ゆっくり年末を過ごそう・・・」

 

ホッとしたような、

どこかふわっとした気持ちで

家に帰りました。

 

私は、解放感と充実感に

満たされていました。

 

娘と二人の夕食。

 

私は、冷蔵庫の扉に

手をのばしました。

 

右手に握ったのは、缶ビール。

 

「今日1日どうだった?」と、

娘に声をかけながら

 

プシュ!

 

ゴクゴク・・・と二口。

 

ビールを飲み下したその瞬間

気づきました。

 

「今日治療したんだった・・・。」

 

「でも、二口だし・・・大丈夫かな」

そう思った瞬間。

 

左腕が、カタカタと震え始めました。

 

最初は小さな震え。

でもそれは私の意思に反して、

異様な動きに変わっていきました。

 

手の動きはだんだん強くなり、

自分の意志では止められない・・・。

 

まるでだれかに操られているよう・・・

そんな感覚でした。

 

「また母さん変なことしてる・・・」と

笑ってみていた娘の顔色が、変わりました。

 

「ごめーん。

母ちゃんの携帯で○○放射線外科探して。

繋がったら、母ちゃんに渡して。」

 

平静を装いながら、娘に頼みました。

心の中は、恐怖と後悔と

娘への懺悔・・・。

 

「大きなしくじりだ」
それは、ただの後悔ではなく、
娘を巻き込んでしまったことへの痛み。

 

電話が放射線外科につながったので、

私は伝えました。

 

「今日治療を受けたteruboです・・・。

すみません・・・失敗しました。」

 

(???・・・)

 

「アルコールを二口飲んでしまって・・・

今、左腕が勝手に動いています。

どうしたらいいでしょうか。」

 

受付の人の困惑した様子が、伝わってきます。

 

それはそうです。

今日治療を受けた現役の看護師が、

「アルコールを飲んだ」と電話しているのです。

 

担当医に確認してもらっているうちに、

私の左腕は

まるで「マイケルジャクソンの決めポーズ」

のように天を衝く勢いで振りあがり、

ズドンと力が抜けました。

 

そして動かなくなりました。

 

「けいれんが続くなら救急車で

○○病院に行ってください。」

 

そう言われましたが、

 

「取敢えずけいれんは止まったので、

様子をみます。」

と、電話を切りました。

 

でも、

左腕は動きません。

 

「大きなしくじりだ」と後悔しましたが、

後の祭り・・・。

 

自業自得です。

 

娘にこんな姿を見せてしまったことが、

つらかった。

 

しかも、左腕だけではなく、

左足にも麻痺はおこりました。

 

歩けはするものの、動かない。

 

あの瞬間から、

「左半身麻痺」の生活が始まりました。

 

「動け!」と願っても、微動だにしない左手と左足。


以前勤めたリハビリ病院での経験を頼りに、

自主リハビリを決意しましたが、

期待と不安、後悔の中で過ごす日々となりました。

 

 

右手で左の指の一本一本を動かしながら、

「これが握る動き・・・」

「これが開く動き・・・」

「おもいだしてくれ!」

願いを込ながら

毎日、自主リハビリに取り組みました。

 

 

戻るのか、戻らないのか・・・。

 

自主リハビリを開始して数日。

左手が少しづつ動き始め、

それにつられるように左足も

動きを思い出し始めました。

 

 

 

 

*放射線治療後の飲酒については、必ず主治医の指示に従ってください。

私のように予期しない状況を招くことがあります。

 

 

続きは、

第15章 terubo86 まさかの快復!!  

でお届けします。

 

🕊️ teruboのひとこと

この出来事を思い出すたびに、

「娘には本当に悪いことをした」と感じます。

 

看護師としての私が、

こんな失敗をしてしまったことに

ひどく落ち込みました。

 

看護師として患者さんに指導してきたはずの自分が、
「うっかり」を起こしてしまった。

 

あの時の私は、看護師ではなく

ただの一人の人間でした。

 

そして今はこう思っています。

あの日の出来事があったからこそ、

患者さんの「本当の気持ち」に近づけたのかもしれないと。

 

 

 スター不安や迷いの中にいるあなたへスター

人は「正しくいられない瞬間」が

あると思います。

 

それでもいいんだと思います。

 

ジタバタしてしまうのは、それだけ

「必死に生きようとしている証」

だと思うのです。

 

失敗したあの日も、

私にとって「大事な回復過程だった」

と思っています。

 

 

流れ星生命力を改善する方法スター

ジタバタしている自分に、

目を向けましょう。

そして、ジタバタしている自分を

しっかり抱きしめ、愛おしみましょう。

「大好きだよ」とこえをかけて

あげましょう。

 

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日

💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで

🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ

🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々

🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ たエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章:家に帰っても続く戦い

ゲッソリ  第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」

 滝汗 第12章:家庭復帰と職場復帰に向けたジタバタ

笑い泣き  第13章:まさかの・・・脳転移!?

💀第14章:看護師terubo86 まさかの失態!! 治療完了日  

                               の飲酒

       今ここ)

 

   terubo86に興味を持たれた方は、HP:info@guchirian.com

   も覗いてみてください。

 

「年が明けたら、職場復帰しようかな。」
そんなことをぼんやり考えていた、

ある日のこと。

 

私は、買い物に出ました。

運転中、ふっと左手が

ハンドルから落ちました。

 

「あれ?」すぐに握り直し、

「いかんいかん、注意力散漫。」

「運転に集中しないと。」

そう思いながら、

そのまま買い物へ向かいました。

 

買い物を終えた帰り道。

また、同じことが起きました。

 

ふっと、左手が

ハンドルから落ちたのです。

 

「……どうしたんだろう。」

少し気になりましたが

「居眠りしかけてたのかな」

そんな軽い気持ちで、

そのまま家に帰りました。

 

荷物を下ろすとき、

ほんの少し左手に

違和感を感じました。

 

気のせいかと思いましたが

気になり、

勤め先の病院を翌日

受診しました。

 

この違和感が、

脳転移のサイン

だとは思いもせずに。

 

頚部と頭のMRI検査後

MRIのデータと紹介状を渡され、

即行、肺がんの経過を見ている

病院受診を指示されたのです。

 

「何が起こっているの。」

と思いながら受診すると

MRIを見ながら、

主治医が言いました。

 

「脳転移だね~。」

「早かったね・・・。」

「説明はしていたよね~。」

 

私の思考が止まりました。

 

主治医が再び口を開きました。

「大丈夫だよ。」

「すぐに連絡するからね。」

 

「何が大丈夫なの?」

「脳転移って言ったよね。」

「もう終わりじゃない。」

「私の人生終わったわ・・・。」

 

「結局、人ごとだものね・・・。」

 

主治医は電話で、

受診調整をしてくれました。

 

「君ね、昼休みがあるでしょ!」

「明日行ってもらうから。昼休みに診なさい。」

「頼んだよ。」

そういうなり、電話を切りました。

 

紹介状を受け取りながら、思いました。

「私は明日、どんな顔していけばいいんだ。」

 

病気も心配でしたが、

明日の受診の方が、もっと心配でした

 

帰り道、これからどうするか考えました。

「家族に、なんと言ったらいいのだろう。

特に子供たちに・・・。」と。

 

そして決めました。

 

「今日は黙っておこう。」

「明日の結果が分かってから、

何をどう伝えるかを考えよう。」と。

 

帰宅すると、

何食わぬ顔で家事をこなし、

いつも通りに就寝。

 

でも、眠れるはずがありません。

頭の中では「脳転移」という言葉が

ぐるぐる回っていました。

 

皆が寝静まったあと、

私はそっと起きだしました。

 

そして、台所に行き、

可燃ごみ袋を取り出しました。

 

一枚、二枚、三枚。

気づけば、10枚。

 

もう着ないだろう服。

読み返すことのない専門雑誌。

子どもに残してはいけないもの。

 

「あの世には持っていけないからな・・・」

そんなことを思いながら、

それまで捨てられずにいたものを

片っ端から袋に入れていきました。

 

本当に捨てたかったのは物ではなく、

「まだ死ねない」という気持ち

だったのかもしれません。

 

そして朝、起きてきた夫に

「これごみ。出してきて。」と

当然のごとく告げました。

 

何も知らない夫は、

10個の大袋を不思議そうな顔で

運び出してくれました。

 

 

そして昼前、

私は放射線外科の受付にいました。

 

「受診する意味がある?」と思いながら。

 

受付後、MRI検査に進み、

検査結果の説明を受けました。

 

前頭葉に直径6mm、脳梁に3mmの腫瘍

があると、伝えられました。

 

「やはり、人生終わったな・・・。」

とぼんやり考えていると、

「治療の準備をして帰ってもらいますね。」

とDr。

 

「えっ治療するの?]

「できるのここで?」

「開頭手術?」

「放射線外科だから放射線照射か・・・。」

「どっちにしても麻痺や障害が起きる・・・。」

「でもここ、入院設備ないよね・・・。」

 

自分の世界でぐるぐる回っていると、

「うちには、特殊な機械があります。

ピンポイントで放射線を当て、治療します。

脱毛も副反応も最小限です。」

と、夢のような説明。

 

そして、

「明日は、ご主人と一緒に来て下さい。」

と言われました。

 

クリニックの駐車場で、即行

夫に電話をかけました。

 

「明日休みを取って。受診に付き合って。」

「脳に転移してるんだって。」

「まだ、子供達には言わないからね。」

 

それだけ言って電話を切りました。

 

帰ると、なんと言ったものかという顔の夫。

 

「普通にしておいてよ!」

私はそれだけ言うと、

いつものルーティンワークを

こなしました。

 

でも、こころはどこかに

飛んで行っていました。

 

翌日、夫が一緒に説明を受けました。

 

画像を見せられ「それですか・・・」

と夫。

メモ帳を握りしめていました。

 

メモ帳をちらと見ると、

読み取れないミミズ文字が

のたうち回っていました。

 

説明を聞いた後、夫が言いました。

「治るんですね・・・分りました・・・」

 

「他人事だね・・・。」

心の中で、私は小さくつぶやきました。

 

説明後、

1回目の治療を受けました。

 

ドーム型の機械に固定され、

治療が始まりました。

 

耳元でトントンカンカン・・・

機械音が鳴り続けます。

痛くもかゆくもない。

小一時間程うつらうつらする間に

治療は終わりました。

 

気のせいか、頭が少しぼーっとしました。

 

そして後日、各2回の放射線の

ピンポイント照射を受け、

全治療は終了しました。

 

身体的負担がいっさいない治療。

 

安心すると同時に、

「ホントに治療したの…?」

という感情もありました。

 

副作用と言えば、

「照射部位に小指の先ほどの脱毛」

が、数週間後に起こったくらいでした。

 

「治療は終わったのだから、

ゆっくり年末を過ごそう・・・」

 

ホッとしたような、

どこかふわっとした気持ちで

帰路につきました。

 

そして娘と夕食を夕食を摂ろうという時に、

とんでもないことが・・・!!

 

続きは、

第14章 terubo86 まさかの失態!!  

でお届けします。

 

🕊️ teruboのひとこと

 この章を書きながら、当時のことを思い出しました。

 その時見えなかった自分を、見つけることが出来ました。

 脳転移を指摘された私は、「人生終わった」と思いました。

 そして「自分のことで、いっぱいいっぱい」で、冷静に「これか 

 ら」を考えることが出来ませんでした。子どもたちとの日々の関わりがどうだったのか、全く思い出せません。それくらい「ジタバタな15年」を過ごしてきたのだと思います。

 

 スター不安や迷いの中にいるあなたへスター

 「ジタバタしている自分も悪くない」そう思ってください。

 そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です。

 

 ジタバタしながらでも「自分の思いを口にして、周りや自分に

 伝えていくこと」そして何よりも「それを自分自身が受け止める 

 こと」が、とても大事なことだと思います。

 

 流れ星生命力を改善する方法スター

 自分の気持ちを言葉に出して、からだの外に出しましょう。

 そして、そっと自分を抱きしめて「よく頑張ってるね」と、

優しく声を かけてください。

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日

💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで

🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ

🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々

🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ たエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章:家に帰っても続く戦い

ゲッソリ  第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」

 滝汗 第12章 家庭復帰と職場復帰に向けたジタバタ

笑い泣き  第13章 まさかの・・・脳転移!?

       (↑今ここ)

 

   terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。

 

自宅療養になったものの、

抗がん剤が体の隅々までしみこんでいる感覚があり、

中々調子が戻りませんでした。

 

吐く息や汗から、クスリのにおいがしていました。

 

「家事くらいこなせるようになりたい。」と思うけれど、

中々体力が戻りません。

 

掃除機を使うだけでも息が切れ、

寝たり起きたりしながら家事に取り組む有様。

 

情けなくやるせない思いが押し寄せ、

「こんな調子じゃ、職場復帰もままならない。」

と、気持ちは焦るばかりでした。

 

月に一度職場に顔を出し近況報告をしていましたが、

職域病院である職場では、仕事の合間に同僚と話をすることも

ままなりませんでした。

 

「仕事の役に立つかも・・・」と、病気のことや身体状況を

話そうとしますが、同僚(私)ががん患者になってしまったことで、

みんな「どう接したものか」と、戸惑っているようでもありました。

 

何となく温度差を感じながら、定期報告に足を運んだなと振り返ります。

 

職場まで片道1時間。

当時の私にとっては、運転するのも大仕事でした。

 

抗がん剤の影響で味覚が変わってしまい、

「美味しく楽しく」食事をすることもできませんでした。

 

何を口に入れても塩味が強く感じられ、舌にヒリヒリとした刺激を感じました。

食事が進まないので必然的に体重が増えず、筋肉も落ちたまま。

どうしたものかと困り果てました。

 

そんな中、フと思いついたことがありました。

「そうだ!まず身体の中のクスリを排出しよう。」

「身体中に、抗がん剤は十分しみている。

がん細胞にも正常な細胞にもたまっている。

余分なクスリをからだの外に早く出してしまおう。

そうすれば、楽になるはず。」

 

私は水分摂取を強化し、クスリの成分を

尿として排出することを考え、

毎日3L以上の水分をとるようにしました。

 

その結果、トイレに通う回数が増えました。

そして尿と一緒にクスリも排出され始めたようで、

身体が少しずつ楽になるのを感じました。

 

トイレの往復は50歩弱ほどですが、

頻回にトイレ通いすることが、

下肢の筋力を改善する結果になりました。

 

そうするうちに、過敏になっていた味覚も少しずつ元に戻り、

食事の量も少しずつ増え始めました。

 

退院後一カ月頃には、掃除機も楽にかけられるようになり、

昼寝はしますが頻繁に横になって休むことはなくなりました。

 

「人間の身体って凄いな」と体の変化を楽しみながら、

日々過ごせるようになりました。

 

そうなると、ジタバタteruboが動き出します。

 

職場復帰するには、3Km走れる体力が必要!!

「よし、まずは散歩から始めよう!!」

 

久しぶりに近所を歩くことにしました。

「先ずは1Km 歩こう」と、張り切って外に出ました。

 

ところがなんと、300mほどでギブアップ。

ハアハア言いながら、もと来た道を引き返すことになりました。

 

何とも情けない・・・。でも仕方ありません。

先ずは庭を歩き回ることにしました。

 

1週間ほどすると体も慣れてきて、足取りも軽くなりました。

距離も少しづつ伸び、庭を出て近所を歩けるようになりました。

 

少しずつ距離を伸ばし、1時間くらい歩けるようになった頃

「ちょっと走ってみなさいよ。」と、誰かが耳元でささやきました。

 

マラソン好きで、毎日昼休みに30分のランニングをしていた私。

自信満々に走り出しました。気持ちは…。

 

脚が上がらない。体感的にも、走っているとは感じない。

転びそう…。まさかの事態に、ショックを受けました。

 

忘れていました。

ウォーキングに使う筋肉と、ランニングで使う筋肉は違うことを。

 

そして筋肉に「走り方」を思い出してもらうために、

超短距離の「小走り」から始めることにしました。

 

最初は小走りも思うようにできませんでしたが、

回数を重ねると動きは良くなっていきました。

 

季節は秋を過ぎ、近所を走り回れるようになり、

「職場復帰」を考え始めた頃、事件が起こりました。

 

続きは

第13章まさかの美人薄命・・・   でお伝えします。

 

Terubo86、まだまだジタバタしていきます。お楽しみに。

 

🕊️ teruboのひとこと

 この章を書きながら「当時の感情」を再確認しました。

 その時は、必死にもがいているだけで気づきませんでしたが、

 「どうにかして生きたい。生き延びたい。」「まだ死にたくない。」 

 という気持ちが、せめぎ合っていたと感じます。

 

 こうやって振り返ると、当時見えなかったものがはっきり見えて

 きます。そして改めて「わたし、頑張って生きてきたんだな。」

 と思います。

 

 15年目の振り返りは、私にとって必要なことだったのです。

 

 そして今、私は「あの日のジタバタは正しかったし、必要なジタ 

 バタだった。」と思っています。

 

 不安や迷いの中にいるあなたへ。

 「ジタバタしている自分も悪くない」そう思ってください。

 そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です。

 

 ジタバタしながらでも「自分の思いを口にして、周りや自分に

 伝えていくこと」そして何よりも「それを自分自身が受け止める 

 こと」が、とても大事なことだと思います。

 

 生命力を改善する方法

 自分の気持ちを言葉に出して、からだの外に出しましょう。

 そして、そっと自分を抱きしめて「よく頑張ってきたね」と声を

 かけてください。

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ 

        たエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章:家に帰っても続く戦い

ゲッソリ  第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」

 滝汗 第12章 家庭復帰と職場復帰に向けたジタバタ

     (↑今ここ)

 

  

    terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。

 

 

私が受けていた治療は

「1カ月1クールで、2剤を1週間おきに投与する」

ものでした。

 

いよいよ、抗がん剤治療の最終日の朝を迎えました。

 

朝5時前に目を覚まし、「今日で4クール終わり・・・」

と思いながら、家事を進めました。

 

子どもたちを送り出し、朝ドラを観たら出発準備!

そう決めて動いていたのに、「あれっ・・・」

 

朝ドラが終わっても、「身体が動かな~~~い!」

「準備しなきゃ」という気も、ない。

ある意味「無の境地・・・」

 

「どうしたんだ、わたし・・・ 動かないと・・・」

動かない身体を無理やり動かしながら身支度し、

車に乗り込みました。

 

車に乗るとからだは普通に動き出し、

気持ちも穏やかに一路病院へ。

 

ところが、病院まであと1Kmというところで、

異変がおきました。

胸騒ぎの様な、不安とも何とも言えないものが湧き上がり、

こみ上げてきたのです。

 

「えっ、どうした・・・」「気持ち悪い・・・」

「止まるか・・・、いや止まったら動けなくなりそう・・・」

 

思いもかけない非常事態発生。

 

それでも車を操り、無事駐車場にIN!!

受診に必要なバッグをひっつかみ、車を降りました。

 

病院まで数百メートル。足取りはフラフラ、トボトボ。

信号機が一つある。

 

横断歩道を渡り切れるかどうか、自信がない。

「あ・・・っ、赤信号・・・・・」

「今倒れたら、だれか目の前の病院に運んでくれるのだろうか・・・。」

そう思いながら青信号を待ち、ふらふらと受付を目指しました。

 

病院に着くと、受付に診察券その他を放り投げ

「トイレにいきます!!」と叫びました。

 

それからしばらくトイレにこもり、落着くのを待ちました。

そしてその後、万が一に備えトイレに近い待合席に陣取り

呼び出しを待つあいだ、あることを考えていました。

 

ほどなく、診察室に呼ばれました。

きっと受付の人が通報したのでしょう。

 

「どうですか。」と、主治医。

 私は、朝の一連のできごとを伝えました。

 

「そうでしたか。それは『予期嘔吐』というものですね。」

「それほど治療がつらいということですね。」

 

先生の言葉を聞いて、私は思いを伝えてみようと思いました。

・今日は、治療をしたくないこと。

・治療したら死にそうな気がすること。

・もし、治療を先延ばしできるなら、猶予はどのくらいあるのか。

 

先生は黙って話を聴き「治療は、今日以降にずらせない」と、静かに言いました。

 

私の気持ちは、決まりました。

「今日は治療しません。できません。もし再発しても先生のせいではありません。決めたのは私です。だから治療中止でお願いします。」

 

主治医は静かにうなずき、こう言いました。

「分かりました。大変な治療でしたね。ここまで頑張ったのです。

治療の効果はあると思います。あとは経過を見ていきましょう。」

 

この言葉を聞いたとき、涙があふれ出て止まりませんでした。

先生に、私の気持ちを受け止めてもらえたように感じたのです。

 

涙が止まったころ、吐き気や胸の震え、手の震えがピタリと止まりました。

 

私にとっては「良くなるための治療ではあるけれど、とてつもないストレス」だったのだと、思い知りました。

 

帰りの気分は、少し晴れやかでした。

でも、家族には治療を中止したことは言えませんでした。

 

次回は「治療中断後の家庭生活と職場復帰に向けた生活」について書いていきます。

Terubo86、まだまだジタバタしていきます。お楽しみに。

 

🕊️ teruboのひとこと

 この章を書きながら「当時の感情」を再確認しました。

 自分の中では「その都度、当時の感情を処理して来たつもり」 

 でしたが、そうではなかったことに気づきました。

 心のどこかで、治療中断をした事への「不安や罪悪感」のような 

 ものを、持ち続けてきたことにも気づきました。

 

 15年目の振り返りは、私にとって必要で重要なことだったのだ 

 と実感しています。

 

 そして今、私は「あの日の決断は正しかったし、必要な選択だっ 

 た。」と思っています。

 

 不安や迷いの中にいるあなたへ。

 「ジタバタしている自分も悪くない」そう思ってください。

 そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です。

 

 ジタバタしながらでも「自分の思いを口にして、周りや自分に

 伝えていくこと」そして何よりも「それを自分自身が受け止める 

 こと」が、とても大事なことだと思います。

 

 生命力を改善する方法

 自分の気持ちを言葉に出して、からだの外に出しましょう。

 そして、そっと自分を抱きしめて「よく頑張ってきたね」と声を

 かけてください。

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ 

        たエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章:家に帰っても続く戦い

ゲッソリ  第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」 

     (↑今ここ)

 

  

    terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。

2回目の抗がん剤治療の後、無事に退院できた私。

「よっしゃ~!家庭復帰だ~!!」と

意気込んでいました。

 

「入院中も洗濯や散歩もしていたから、家事は大丈夫。」

そう思っていました。

 

その一方で「きつい時は横になって休もう!」と、

帰宅後すぐに寝床を茶の間に移動させました。

 

これは、大正解でした。

 

退院当日は帰りに総菜などを買いこんだので、

夕食はそれらを皿に盛り付けるだけ…。

食事が済んだら、食器を洗って明日の米を研ぐだけ…。

「ぬかりないわ~、私!」

 

翌朝は定刻5時に起き、朝の準備と子どもの弁当作り。

合間を縫って洗濯機を回し、干す。

入院前と同じルーチンワーク。

 

「さすが、私!今まで通りやれるじゃん!!」

 

家族で慌ただしくもにぎやかに朝食をとり、

「行ってらっしゃ~い!気を付けてね~!!」

とみんなを送り出した直後、異変が起こりました。

 

急に体が重くなり「万が一のための寝床」に倒れ込みました。

「どうした?」と「?」はつくけれど考える力はありません。

 

気づいたら、そのまま眠り込んでいました。

 

退院はしたけれど「抗がん剤の影響」は、

ちゃんと家までついてきていたのです…。

 

目が覚めたのは、午後3時頃。

 

我が家は田舎のど真ん中。

今でも「有線放送」が健在です。

「まもなく子供たちが下校します。

地域の皆さん、見守りをお願いします。」

の声で目が覚めました。

 

「みんなが帰ってくる!!」と思った瞬間、

「母ちゃんスイッチ」オン!!

 

夕飯の準備などの家事を進めていると

「ただいま~!!」の声。

 

シャッキ~ン!!と背筋が伸び、

さらに母ちゃんパワーが、一気に入ります。

 

何食わぬ顔で夕食の準備やお風呂の準備をし、

子どもたちの話に耳を傾けました。

 

でも内心は「また倒れるんじゃないか」と、

ひやひやしていました。

 

こんな感じでウィークデーを乗り切りましたが、

土日は家族が家にいるので気が抜けません。

 

「弱っているところを見せてはならぬ」と、

テンション高めに調整して、しのぎました。

 

そんなこんなで、3回目の抗がん剤治療の後も含めて約2カ月。

元気な母ちゃんを演じながら「大丈夫…大丈夫‥…」

と自分に言い聞かせ、必死に過ごしていました。

 

そして迎えた4回目の最終治療の日・・・。

 

第11章でお話ししますね。

 

 

🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 

生命力を改善する方法

 晴れ太陽の光を浴びる。

  朝起きたら3分間窓際で、朝日を浴び深呼吸しましょう。

  曇っていてもカーテンを開け、朝の光を感じましょう!

 爆  笑1日3回以上笑いましょう。

  できれば、声を上げて笑いましょう。

  笑えない時は、鏡を見ながら笑顔を作ってみてください!

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる  カーテンの向こうから聞 こ  

         えたエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章 家に帰っても続く戦い(←今ここ)

 

 

    terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。


 

次回は
👉「抗がん剤治療最終日のジタバタteruboのお話」をお届けします。

    どうぞお楽しみに💖

 

 

2回目の抗がん剤治療の日「気力も体力も戻って来た」と感じていた私は、前のめりの気持ちで朝を迎えました。

いつものように楽しく朝食をとり、定刻を待ちました。

 

私は心の中で思っていました。

「2回目だから要領も分かっているし、楽勝じゃな~い!?」

 

ところが、抗がん剤の点滴が始まり数秒。

いきなり突き上げてくる吐き気を感じました。

そして、内臓がひっくり返るような感覚の嘔吐…。

 

「前回よりも早い…きつい…。心が折れる…。」

今更引き返せない…逃げ出すわけにはいかない…。

 

本当に大誤算でした。

 

同室の人たちは、カーテンの向こうから「がんばれ!頑張れ!」「大丈夫!」とエールを送ってくれます。

「やるしかない」「耐えないと…」冗談を返す余裕などありません。自分を保つのに必死でした。

 

夜中近くまで、吐き気と嘔吐が続きました。

朝食はもちろん、見る気もしません。

匂いも吐き気を誘発しそうで「タオルで鼻と口を覆いながら」みんなの食事が終わる迄耐えました。

 

治療後の3日ほどは、自信喪失・・・。

「回復できるのだろうか」と不安でした。

それでもクリーンルームに隔離されることなく、退院することが出来ました。

 

3回目の抗がん剤治療は、さらに強力に副反応が出ました。

その頃には、お姉さま方は退院してしまっていたので、

カーテンの向こうからのエールはありませんでした。

 

波のように襲い掛かる吐き気と嘔吐に、一人でたち向かわなければならない困難さを強く感じました。

 

 

 

🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 

生命力を改善する方法

 晴れ太陽の光を浴びる。

  朝起きたら3分間窓際で、朝日を浴び深呼吸しましょう。

  曇っていてもカーテンを開け、朝の光を感じましょう!

 爆  笑1日3回以上笑いましょう。

  できれば、声を上げて笑いましょう。

  笑えない時は、鏡を見ながら笑顔を作ってみてください!

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる  カーテンの向こうから聞 こ  

         えたエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信今ここ)

 

    terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。

 


 

次回は
👉「退院後の家でのジタバタteruboのお話」をお届けします。

    どうぞお楽しみに💖

 

血液データが改善し、クリーンルームを出られることになりました。「よかった~!!」と、私はいそいそと荷造りをし、もとの部屋に向かいました。

 

部屋に着くとお姉さま方お揃いで「おかえり~!!」とお出迎え。

皆さんの顔を見たら、ホッとすると同時にじんわり暖かいものが

胸に拡がりました。

 

美味しいとは言えない病院食を、皆で文句を言いながら食べました。それだけで、心も体も「少しずつ戻っている」と感じました。

 

そんな中Aさんがそばに来て、小声で言いました。

「私こんどね、外泊しようと思うの。ちょっといい服を着て、お出かけするのよ。人に会うのよ。でもね‥…、頭がこれでしょ?」と、かぶっているニット帽を指さしました。

 

一瞬「??」と思いましたが、「わかっていますよ~、姐さん!

例のブツ‥…ですな?」と、私は白い箱を取り出しました。

 

Aさんの目が、一瞬輝きました。

「姐さんにはお世話になっているんでね‥…安くしておきますぜ…へっへっへ…」

皆が何ごとかと様子を見ています。

 

そこでカーテンを引き箱を開け、‥…コソコソ・‥‥ゴソゴソ‥…

皆が息をひそめて、私たちの様子をうかがっているのが分かります。

 

Aさんは「まだ開けんで~!」と叫びましたが、私はカーテンを開けてしまいました。すると皆の驚いたような、嬉しそうな、羨ましそうな顔が広がりました。

 

「どこの奥様~?」「よかばい!!におうとる!」「だれかて思うた~~」とお姉さま方。

「もう恥ずかしい~~!」とAさん。

 

ショートヘアのウィッグを身につけたAさんは、照れくさそうな恥ずかしそうな表情で、病室のランウェイを歩きました。

それからしばらく「代わりばんこのウィッグ体験会」を開催し、楽しい一時を過ごしました。

 

私はこの時、こんな時間がずっと続くと思っていました。

 

 

🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 

生命力を改善する方法

 晴れ太陽の光を浴びる。

  朝起きたら3分間窓際で、朝日を浴び深呼吸しましょう。

  曇っていてもカーテンを開け、朝の光を感じましょう!

 爆  笑1日3回以上笑いましょう。

  できれば、声を上げて笑いましょう。

  笑えない時は、鏡を見ながら笑顔を作ってみてください!

 


📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変 

        化

おばけくん  第6章:抗がん剤治療が始まる     カーテンの向こうから聞  

       こえたエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

爆  笑  第8章:つかのまの休息(←今ここ)

 

  

    terubo86に興味を持たれた方は、HP info@guchirian.com

  も覗いてみてください。


 

次回は
👉「抗がん剤治療2回戦~第3回戦までの、ジタバタteruboの 

   お話」をお届けします。どうぞお楽しみに💖

 

今日は、抗がん剤治療の影響で清潔隔離されたときのことを

書いていきます。
terubo86の、なかなか情けないジタバタぶりをお楽しみください。

 

第1回目の抗がん剤治療は、比較的順調に進んでいました。
吐き気も少しずつ落ち着き、食事もようやく口にできるようになってきた、治療開始から3週目のことです。

 

その日の血液検査の結果を見た主治医が、

淡々とこう言いました。

「teruboさん、白血球が基準値を下回っています。

感染しやすい状態なので、今からクリーンルームに

移動してもらいます」

 

元気になってきた実感があっただけに、

頭の中は「え?」でいっぱいでした。

 

数分後、「部屋の準備ができました」と、

看護師さんが数人やってきました。

入院道具一式が台に乗せられ、私もろとも移動です。

 

案内されたのは、クリーンルームと呼ばれる個室。
トイレ、バス、空調完備。
ベッドは頭元から清浄な風が吹き出す、ちょっと大きめサイズ。
……寝相が悪くても、さすがに落ちそうにありません。

 

荷物を適材適所に配置すると、看護師さんたちは一斉に

部屋を出ていきました。

 

広い病室に、私ひとり。

さっきまで感じていた病室の温かさは、どこにもありません。
ポツンと取り残された感覚でした。

 

「体は回復してるし、元気なんだけどな……」

そんな、いかにも素人なことを考えていると、

担当の看護師さんがやってきました。

マスク、帽子、手袋、エプロン。完全装備です。

 

「あ……本当に隔離されたんだ」

 

そう思った瞬間、じわっと寂しさが押し寄せました。

 

入室したのは10時過ぎ。

検温が終わると、看護師さんは必要な時以外入ってきません。
病棟の端にある部屋なので、人の気配もなく、とにかく静か。

 

「誰か来ないかな……」

少し期待してみましたが、誰も来ません。


じゃあ昼寝でも、と思うのですが、静かすぎて眠れない。
落ち着かない時間だけが過ぎていきます。

 

昼食の時間になり、配膳されました。
ごはんに煮物、そして――

「あっ! フルーツ付きだ!!」

リンゴです。


どれから食べようかと考え、「リンゴは最後のお楽しみ」

と決めて箸を進めていると、

 

ガラッ。

 

「teruboさん! よかった~! まだ食べていませんでしたね」

看護師さんがそう言うなり、リンゴの皿をスッと持ち上げました。

 

「あ……やっぱりね」
「先に食べときゃよかった……」

 

そう。
白血球が下がり、感染しやすい状態の私は、生もの禁止。

 

運び出されていくリンゴを見送りながら、心の中でつぶやきました。

「せめて、コンポートとか……ないのか?」

 

楽しみを一つ奪われ、ひとりで食べる昼食は、いつも以上に味気なく感じました。

 

そこから夕食までの時間が、とにかく長い。
いつもなら、あーだこうだと他愛もない話をして笑っていた

先輩方がいません。

 

昼寝しようとしても、やっぱり眠れない。
静かすぎるのです。

 

「誰かが一緒にいる」

それが、どれだけありがたいことかを、しみじみ感じました。

 

ところでこのクリーンベッド、頭元から足元に向かって

清浄な空気が流れる仕組みなのですが、これがまた冷たい。


最初は「気持ちいいな」と思ったのですが、横になると体温を奪われる感じがします。

頭が冷える。肩も冷える。寒い~!

 

午後の検温時に看護師さんに相談しましたが、

特にこれといった解決策はありませんでした。

 

こうして迎えた、隔離初日の午後。
人とほとんど会うこともなく、心細さだけが募っていきます。

「これが1週間続くのか……」

正直、気が萎えました。

 

やがて夕食の時間。
ガラガラと配膳車の音が近づきます。

 

トントントン。

「お食事です」

 

……あれ?
どこかで聞いたことのある声。

くすくすと笑い声も聞こえます。

 

ドアが開くと、そこにはお膳を持った看護師さん。
 

その後ろに――複数の人影。

先輩方が、看護師さんの後ろで手を振っていました。

 

「うれしい」

 

そう思った瞬間、視界がにじみました。

 

看護師さんが言いました。

「直接お話ししない、という約束で、皆さんをお連れしました。
しっかり食べて、血液データ改善しましょうね」

 

看護師さんが退室し、ドアが閉まるまで、

先輩方は無言で手を振ってくれていました。


そして、ドアが閉まった瞬間、

「頑張って!」
「早く戻ってきて!」

口々にエールが飛んできます。

 

それまで「一人で耐えられるかな……」と

弱気になっていた気持ちが、一気に吹き飛びました。

 

元気と勇気が、胸の奥から湧いてくるのを感じました。

「早く戻ろう」

そう、心に決めました。

 

そして三日後。
血液データは改善し、無事に元の部屋へ戻ることができました。

 

先輩方が「おかえり~!」「はやく帰れたね。」と声をかけてくれました。

私の心と体は、一瞬にして温かさに包まれました。

 

隔離生活は短いものでしたが、

「一人になることのつらさ」と「人の存在のありがたさ」が、

強く心に残る出来事でした。

 

___とはいえ、これはまだ始まりにすぎません。

 

抗がん剤治療は、この後第2回戦、第3回戦と続きます。

そして、心も体も想像していなかった展開を見せていくことになります。

 

第8章では「第2回戦から第3回戦」のできごとについて、書いていきます。

 

 

🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 

生命力を改善する方法

 晴れ太陽の光を浴びる。

  朝起きたら3分間窓際で、朝日を浴び深呼吸しましょう。

  曇っていてもカーテンを開け、朝の光を感じましょう!

 爆  笑1日3回以上笑いましょう。

  できれば、声を上げて笑いましょう。

  笑えない時は、鏡を見ながら笑顔を作ってみてください!

 


📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変 

        化

おばけくん  第6章:抗がん剤治療が始まる     カーテンの向こうから聞  

       こえたエール

びっくり  第7章抗がん剤治療中、隔離される(←今ここ)

 


 

次回は
👉
「2回戦から第3回戦までの、ジタバタteruboのお話

  をお届けします。どうぞお楽しみに💖

第6章では、私が抗がん剤治療の中で経験した “心の変化”について書いていきます。

 


治療開始までのカウントダウン

ついに、初めての抗がん剤治療の日がやってきました。
これから1回/月 × 4セット の治療が始まります。

いつものように洗面をして、朝ごはんを待つ。
けれど緊張のせいか、ご飯粒が喉に引っかかりそう。

「帰りたい…」と内心ジタバタしているところへ、

お姉さん(同室の先輩患者さん)が近づいてきました。

 

「teruboさん、朝はしっかり食べるのよ!」
そう言って自家製の梅干しをくれたのです。
思いがけないその優しさが、胸にしみました。

 

食事を終え歯磨きをして日課の朝ドラを見るが、

話が頭に入ってこない。


ぼーっと画面を眺めていると、

主治医と看護師さんがやってきました。

 

「逃げ損ねたわ…」と思った瞬間、
お姉さんがカーテンをスッと引きながら言いました。


「今日はteruboさん笑えないからね。みんなで静かに笑うわよ。」

 

「アッ、わたしだけ隔離された・・・。」
なんだか少し、心細い気持ちになりました。

 

バイタルチェックが済み、まずは普通の点滴から。
ここまではいつも通り。


そしていよいよ、主治医が抗がん剤のビンをセットしました。

カーテンの向こうから、小さな声で
「がんばって。」
と聞こえました。

 


 

◆“7秒後”に起きたこと

 

薬が入って、ほんの7秒ほど。
突然、身体の奥からせり上がるような吐き気が襲ってきました。

 

「?!」「うわ〜〜💦気持ち悪い…!」

我慢しようとしてもどうにもならない。
嘔吐が止まらず、声にならない唸りが漏れる。

 

カーテンの向こうで、みんなが小さく
「がんばれ…」
とつぶやいているのが聞こえる。

 

お姉さんは落ち着いた声で言いました。
「大丈夫、大丈夫。死にはしないからね。」


そしてもう一言。


「今日はteruboさんの分まで、みんなで笑うよ。

みんなで免疫力上げていこうね!」

 

くすくすとした笑い声が、カーテン越しに広がる。
「みんないてくれてるんだ・・・。」
その声は、不思議なほど優しく、心地よく耳に届きました。

 

予定通りその日の投与は終了しましたが、吐き気はなかなか

おさまらず。
夜中もえずき続け、その状態が数日続きました。

 


 

後半戦、そして“気づき”

 

ようやく落ち着いた頃、1回目の後半戦がやってきました。


薬の種類は違い、量も少なめ。

それなら少しは楽かも…と思っていましたが、

その威力は想像以上でした。

 

「あと3回、これをやるのか…」
そう思うと、気が重くて仕方ない。
とても耐えられないように感じました。

 

そんな私の様子を見て、諸先輩方が声をかけてくれました。

「大丈夫よ。治るからね。」
「みんなも通ってきた道だよ。一緒に頑張ろうね。」

 

そのとき、私は初めて気づいたのです。

私は“病気を治すのは自分自身だ”とどこかで思い込んでいました。


でも実際は——
患者自身の生命力だけではなく、周りにいる人たちの生命力も、

同じように大切だったのだ と。

 

あのカーテンの向こうからの小さな声、

くすくす笑いながら応援してくれた人たち。
あの人たちの存在が、どれほど自分を支えてくれていたのか。
今になって、胸がじんわり温かくなるほど感じています。

 

 

💬 読者の皆さまへ

今日も読んでくださって、本当にありがとうございます🍀

もしあなたにも、
「初めての治療の日」「怖かったけれど前に進めた日」
そんな思い出があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

あなたの一言が、きっと誰かの勇気になります🌈
一緒に“ジタバタ”しながら、少しずつ前へ進んでいきましょう🌷

 


🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 

生命力を改善する方法

 晴れ太陽の光を浴びる。

  朝起きたら3分間窓際で、朝日を浴び深呼吸しましょう。

  曇っていてもカーテンを開け、朝の光を感じましょう!

 爆  笑1日3回以上笑いましょう。

   声を上げて笑いましょう。

  笑えない時は、鏡を見ながら作り笑顔をしてみましょう!

 


📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変 

        化

おばけくん  第6章:抗がん剤治療が始まる     カーテンの向こうから聞  

       こえたエール(←今ここ)


次回は
👉「本当に隔離されてしまった、ジタバタteruboのお話」
  をお届けします。どうぞお楽しみに💖

 

今日も読みに来てくださって、ありがとうございます。
あなたは「初めて治療に向かった日」のこと、覚えていますか?
怖かったり、不安だったり、それでも前に進もうとしていた自分――。

今日の第5章では、私が抗がん剤治療を前に感じた
“小さな心の変化”について書いていきます。

 

 

入院初日――閉ざしていた私の心

抗がん剤治療のために入院するその日、私はひとつ決めていました。

「自分のことは誰にも話さない。治療が終わったら、すぐ前に進む。」

そんな思いで病棟に案内され、「お世話になります」とだけ言い、荷物をほどきました。

一息つこうとしたそのとき、ひとりの女性が勢いよく近づいてきました。

 


突然の問い――“死”を突きつける声

 

彼女は開口一番、切羽詰まったような声で言いました。

「あなた、何の病気? ガンよね? どこのガン?」

あまりに突然の質問に、私は返事ができませんでした。

その後の3日間、彼女は新しい患者が来るたび、同じ質問を繰り返していました。
怒っているような、悲しんでいるような――複雑な目で。

そしてまた新しい患者が来たとき、彼女が同じ質問を浴びせかけた瞬間。
私の中で、張りつめていた糸が切れました。

 


抑えていた感情があふれた瞬間

 

気づけば私は声を荒らげていました。

「ガンだからって、必ず死ぬとは限りません!
“死ぬ、死ぬ”と言っていたら、本当に死んでしまいますよ!
私は生きて帰りたいから、もうやめてください!」

言い終えた瞬間、彼女の目がきらりと光り、
私は胸の奥で「しまった」と息をのみました。

 


「生きたい」――初めて聞いた彼女の本音

 

「あなた、なんでそんなこと言うの? 私たち……死ぬのよ。あなたもね!」

彼女の言葉には、強さと同時に、押し殺された不安がにじんでいました。

「私はまだ死にません。生きるために治療に来たんです。
治療して元気になった人は、たくさんいます。」

そう伝えると、彼女の表情が少しやわらかくなりました。

「本当なの……? あなた、どうしてそんなふうに言えるの?」

「私は看護師です。そういう人たちをたくさん見てきました。」

いつの間にか彼女は、私の目の前に立っていました。

そして震える声で言ったのです。

「どうしたらいいの……?
教えて……。
私、まだ死にたくない。生きたいの。」

その言葉に、私は思わず息をのみました。

 


病室に広がった“光”

私が知っていることを静かに話し始めると、
いつの間にか同室の皆さんが耳を傾けていました。

すると彼女が突然、皆を見渡して宣言しました。

「いい? 今日から免疫力上げるわよ!
1日3回は笑うの! ご飯もしっかり食べるのよ!」

皆が「そうしよう」とうなずいているのがわかりました。

あのとき初めて気づいたのです。
――みんな、がんと告げられてから“死に向かって生きていた”のだ、と。

病室の空気は、まるで光が差し込んだように明るくなりました。

 


私の中で芽生えた“小さな変化”

翌朝の治療を控えていた私に、彼女は言いました。

「明日の朝までに、しっかり食べておくのよ。
治療のあとしばらくは食べられなくなるから。頑張ってね。」

その言葉を聞いた瞬間、
これで私は生き延びられる”――そう直感しました。

振り返れば、あのときの私は
「自分だけでも生きたい」
そんな必死の思いを抱えていたのかもしれません。

けれどその日から、私たちの入院生活は一変しました。

くだらないことで笑い合い、しっかり食事をとり、
お互いを励まし合う毎日。

一人で闘っているつもりだった私は、
気づけば「みんなで支え合う」場所の中にいました。

そして私の心の中でも、小さなけれど確かな変化が芽生えていたのです。

 


💬 読者の皆さまへ

今日も読んでくださって、本当にありがとうございます🍀

もしあなたにも、
「初めての治療の日」「怖かったけれど前に進めた日」
そんな思い出があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

あなたの一言が、きっと誰かの勇気になります🌈
一緒に“ジタバタ”しながら、少しずつ前へ進んでいきましょう🌷

 


🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 


📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化(←今ここ)


次回は
👉「副作用との付き合い方。そして“私らしい日常”を取り戻すまで」
をお届けします。どうぞお楽しみに💖