第5章:抗がん剤治療開始の日  心の中で起きた小さな変化 | カウンセラーterubo86

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カウンセリングを通して、日々感じることなどをお伝えします。
実は私「キャンサーサバイバー」でもあります。治療を通して感じたことなどもお伝えしていければと思っています。

今日も読みに来てくださって、ありがとうございます。
あなたは「初めて治療に向かった日」のこと、覚えていますか?
怖かったり、不安だったり、それでも前に進もうとしていた自分――。

今日の第5章では、私が抗がん剤治療を前に感じた
“小さな心の変化”について書いていきます。

 

 

入院初日――閉ざしていた私の心

抗がん剤治療のために入院するその日、私はひとつ決めていました。

「自分のことは誰にも話さない。治療が終わったら、すぐ前に進む。」

そんな思いで病棟に案内され、「お世話になります」とだけ言い、荷物をほどきました。

一息つこうとしたそのとき、ひとりの女性が勢いよく近づいてきました。

 


突然の問い――“死”を突きつける声

 

彼女は開口一番、切羽詰まったような声で言いました。

「あなた、何の病気? ガンよね? どこのガン?」

あまりに突然の質問に、私は返事ができませんでした。

その後の3日間、彼女は新しい患者が来るたび、同じ質問を繰り返していました。
怒っているような、悲しんでいるような――複雑な目で。

そしてまた新しい患者が来たとき、彼女が同じ質問を浴びせかけた瞬間。
私の中で、張りつめていた糸が切れました。

 


抑えていた感情があふれた瞬間

 

気づけば私は声を荒らげていました。

「ガンだからって、必ず死ぬとは限りません!
“死ぬ、死ぬ”と言っていたら、本当に死んでしまいますよ!
私は生きて帰りたいから、もうやめてください!」

言い終えた瞬間、彼女の目がきらりと光り、
私は胸の奥で「しまった」と息をのみました。

 


「生きたい」――初めて聞いた彼女の本音

 

「あなた、なんでそんなこと言うの? 私たち……死ぬのよ。あなたもね!」

彼女の言葉には、強さと同時に、押し殺された不安がにじんでいました。

「私はまだ死にません。生きるために治療に来たんです。
治療して元気になった人は、たくさんいます。」

そう伝えると、彼女の表情が少しやわらかくなりました。

「本当なの……? あなた、どうしてそんなふうに言えるの?」

「私は看護師です。そういう人たちをたくさん見てきました。」

いつの間にか彼女は、私の目の前に立っていました。

そして震える声で言ったのです。

「どうしたらいいの……?
教えて……。
私、まだ死にたくない。生きたいの。」

その言葉に、私は思わず息をのみました。

 


病室に広がった“光”

私が知っていることを静かに話し始めると、
いつの間にか同室の皆さんが耳を傾けていました。

すると彼女が突然、皆を見渡して宣言しました。

「いい? 今日から免疫力上げるわよ!
1日3回は笑うの! ご飯もしっかり食べるのよ!」

皆が「そうしよう」とうなずいているのがわかりました。

あのとき初めて気づいたのです。
――みんな、がんと告げられてから“死に向かって生きていた”のだ、と。

病室の空気は、まるで光が差し込んだように明るくなりました。

 


私の中で芽生えた“小さな変化”

翌朝の治療を控えていた私に、彼女は言いました。

「明日の朝までに、しっかり食べておくのよ。
治療のあとしばらくは食べられなくなるから。頑張ってね。」

その言葉を聞いた瞬間、
これで私は生き延びられる”――そう直感しました。

振り返れば、あのときの私は
「自分だけでも生きたい」
そんな必死の思いを抱えていたのかもしれません。

けれどその日から、私たちの入院生活は一変しました。

くだらないことで笑い合い、しっかり食事をとり、
お互いを励まし合う毎日。

一人で闘っているつもりだった私は、
気づけば「みんなで支え合う」場所の中にいました。

そして私の心の中でも、小さなけれど確かな変化が芽生えていたのです。

 


💬 読者の皆さまへ

今日も読んでくださって、本当にありがとうございます🍀

もしあなたにも、
「初めての治療の日」「怖かったけれど前に進めた日」
そんな思い出があれば、ぜひコメント欄で教えてください。

あなたの一言が、きっと誰かの勇気になります🌈
一緒に“ジタバタ”しながら、少しずつ前へ進んでいきましょう🌷

 


🕊️ teruboのひとこと

今、不安や迷いの中にいるあなたへ。

どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。

そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈

 


📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化(←今ここ)


次回は
👉「副作用との付き合い方。そして“私らしい日常”を取り戻すまで」
をお届けします。どうぞお楽しみに💖