今日も読みに来てくださって、ありがとうございます。
あなたは「初めて治療に向かった日」のこと、覚えていますか?
怖かったり、不安だったり、それでも前に進もうとしていた自分――。
今日の第5章では、私が抗がん剤治療を前に感じた
“小さな心の変化”について書いていきます。
◆ 入院初日――閉ざしていた私の心
抗がん剤治療のために入院するその日、私はひとつ決めていました。
「自分のことは誰にも話さない。治療が終わったら、すぐ前に進む。」
そんな思いで病棟に案内され、「お世話になります」とだけ言い、荷物をほどきました。
一息つこうとしたそのとき、ひとりの女性が勢いよく近づいてきました。
◆ 突然の問い――“死”を突きつける声
彼女は開口一番、切羽詰まったような声で言いました。
「あなた、何の病気? ガンよね? どこのガン?」
あまりに突然の質問に、私は返事ができませんでした。
その後の3日間、彼女は新しい患者が来るたび、同じ質問を繰り返していました。
怒っているような、悲しんでいるような――複雑な目で。
そしてまた新しい患者が来たとき、彼女が同じ質問を浴びせかけた瞬間。
私の中で、張りつめていた糸が切れました。
◆ 抑えていた感情があふれた瞬間
気づけば私は声を荒らげていました。
「ガンだからって、必ず死ぬとは限りません!
“死ぬ、死ぬ”と言っていたら、本当に死んでしまいますよ!
私は生きて帰りたいから、もうやめてください!」
言い終えた瞬間、彼女の目がきらりと光り、
私は胸の奥で「しまった」と息をのみました。
◆ 「生きたい」――初めて聞いた彼女の本音
「あなた、なんでそんなこと言うの? 私たち……死ぬのよ。あなたもね!」
彼女の言葉には、強さと同時に、押し殺された不安がにじんでいました。
「私はまだ死にません。生きるために治療に来たんです。
治療して元気になった人は、たくさんいます。」
そう伝えると、彼女の表情が少しやわらかくなりました。
「本当なの……? あなた、どうしてそんなふうに言えるの?」
「私は看護師です。そういう人たちをたくさん見てきました。」
いつの間にか彼女は、私の目の前に立っていました。
そして震える声で言ったのです。
「どうしたらいいの……?
教えて……。
私、まだ死にたくない。生きたいの。」
その言葉に、私は思わず息をのみました。
◆ 病室に広がった“光”
私が知っていることを静かに話し始めると、
いつの間にか同室の皆さんが耳を傾けていました。
すると彼女が突然、皆を見渡して宣言しました。
「いい? 今日から免疫力上げるわよ!
1日3回は笑うの! ご飯もしっかり食べるのよ!」
皆が「そうしよう」とうなずいているのがわかりました。
あのとき初めて気づいたのです。
――みんな、がんと告げられてから“死に向かって生きていた”のだ、と。
病室の空気は、まるで光が差し込んだように明るくなりました。
◆ 私の中で芽生えた“小さな変化”
翌朝の治療を控えていた私に、彼女は言いました。
「明日の朝までに、しっかり食べておくのよ。
治療のあとしばらくは食べられなくなるから。頑張ってね。」
その言葉を聞いた瞬間、
“これで私は生き延びられる”――そう直感しました。
振り返れば、あのときの私は
「自分だけでも生きたい」
そんな必死の思いを抱えていたのかもしれません。
けれどその日から、私たちの入院生活は一変しました。
くだらないことで笑い合い、しっかり食事をとり、
お互いを励まし合う毎日。
一人で闘っているつもりだった私は、
気づけば「みんなで支え合う」場所の中にいました。
そして私の心の中でも、小さなけれど確かな変化が芽生えていたのです。
💬 読者の皆さまへ
今日も読んでくださって、本当にありがとうございます🍀
もしあなたにも、
「初めての治療の日」「怖かったけれど前に進めた日」
そんな思い出があれば、ぜひコメント欄で教えてください。
あなたの一言が、きっと誰かの勇気になります🌈
一緒に“ジタバタ”しながら、少しずつ前へ進んでいきましょう🌷
🕊️ teruboのひとこと
今、不安や迷いの中にいるあなたへ。
どうか自分を責めずに、
「ジタバタしている自分も悪くない」
そう思ってください。
そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です🌈
📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化(←今ここ)
次回は
👉「副作用との付き合い方。そして“私らしい日常”を取り戻すまで」
をお届けします。どうぞお楽しみに💖