抗がん剤が辛い方へ。「最終日に治療中断を決意した私の拒否反応と理由」 | カウンセラーterubo86

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カウンセリングを通して、日々感じることなどをお伝えします。
実は私「キャンサーサバイバー」でもあります。治療を通して感じたことなどもお伝えしていければと思っています。

私が受けていた治療は

「1カ月1クールで、2剤を1週間おきに投与する」

ものでした。

 

いよいよ、抗がん剤治療の最終日の朝を迎えました。

 

朝5時前に目を覚まし、「今日で4クール終わり・・・」

と思いながら、家事を進めました。

 

子どもたちを送り出し、朝ドラを観たら出発準備!

そう決めて動いていたのに、「あれっ・・・」

 

朝ドラが終わっても、「身体が動かな~~~い!」

「準備しなきゃ」という気も、ない。

ある意味「無の境地・・・」

 

「どうしたんだ、わたし・・・ 動かないと・・・」

動かない身体を無理やり動かしながら身支度し、

車に乗り込みました。

 

車に乗るとからだは普通に動き出し、

気持ちも穏やかに一路病院へ。

 

ところが、病院まであと1Kmというところで、

異変がおきました。

胸騒ぎの様な、不安とも何とも言えないものが湧き上がり、

こみ上げてきたのです。

 

「えっ、どうした・・・」「気持ち悪い・・・」

「止まるか・・・、いや止まったら動けなくなりそう・・・」

 

思いもかけない非常事態発生。

 

それでも車を操り、無事駐車場にIN!!

受診に必要なバッグをひっつかみ、車を降りました。

 

病院まで数百メートル。足取りはフラフラ、トボトボ。

信号機が一つある。

 

横断歩道を渡り切れるかどうか、自信がない。

「あ・・・っ、赤信号・・・・・」

「今倒れたら、だれか目の前の病院に運んでくれるのだろうか・・・。」

そう思いながら青信号を待ち、ふらふらと受付を目指しました。

 

病院に着くと、受付に診察券その他を放り投げ

「トイレにいきます!!」と叫びました。

 

それからしばらくトイレにこもり、落着くのを待ちました。

そしてその後、万が一に備えトイレに近い待合席に陣取り

呼び出しを待つあいだ、あることを考えていました。

 

ほどなく、診察室に呼ばれました。

きっと受付の人が通報したのでしょう。

 

「どうですか。」と、主治医。

 私は、朝の一連のできごとを伝えました。

 

「そうでしたか。それは『予期嘔吐』というものですね。」

「それほど治療がつらいということですね。」

 

先生の言葉を聞いて、私は思いを伝えてみようと思いました。

・今日は、治療をしたくないこと。

・治療したら死にそうな気がすること。

・もし、治療を先延ばしできるなら、猶予はどのくらいあるのか。

 

先生は黙って話を聴き「治療は、今日以降にずらせない」と、静かに言いました。

 

私の気持ちは、決まりました。

「今日は治療しません。できません。もし再発しても先生のせいではありません。決めたのは私です。だから治療中止でお願いします。」

 

主治医は静かにうなずき、こう言いました。

「分かりました。大変な治療でしたね。ここまで頑張ったのです。

治療の効果はあると思います。あとは経過を見ていきましょう。」

 

この言葉を聞いたとき、涙があふれ出て止まりませんでした。

先生に、私の気持ちを受け止めてもらえたように感じたのです。

 

涙が止まったころ、吐き気や胸の震え、手の震えがピタリと止まりました。

 

私にとっては「良くなるための治療ではあるけれど、とてつもないストレス」だったのだと、思い知りました。

 

帰りの気分は、少し晴れやかでした。

でも、家族には治療を中止したことは言えませんでした。

 

次回は「治療中断後の家庭生活と職場復帰に向けた生活」について書いていきます。

Terubo86、まだまだジタバタしていきます。お楽しみに。

 

🕊️ teruboのひとこと

 この章を書きながら「当時の感情」を再確認しました。

 自分の中では「その都度、当時の感情を処理して来たつもり」 

 でしたが、そうではなかったことに気づきました。

 心のどこかで、治療中断をした事への「不安や罪悪感」のような 

 ものを、持ち続けてきたことにも気づきました。

 

 15年目の振り返りは、私にとって必要で重要なことだったのだ 

 と実感しています。

 

 そして今、私は「あの日の決断は正しかったし、必要な選択だっ 

 た。」と思っています。

 

 不安や迷いの中にいるあなたへ。

 「ジタバタしている自分も悪くない」そう思ってください。

 そのジタバタこそ、あなたが“生きようとしている”証です。

 

 ジタバタしながらでも「自分の思いを口にして、周りや自分に

 伝えていくこと」そして何よりも「それを自分自身が受け止める 

 こと」が、とても大事なことだと思います。

 

 生命力を改善する方法

 自分の気持ちを言葉に出して、からだの外に出しましょう。

 そして、そっと自分を抱きしめて「よく頑張ってきたね」と声を

 かけてください。

 

📖これまでの記事
🩺 第1章:告知の日、心が止まったあの日
💧 第2章:手術に向けて、涙と覚悟のあいだで
🌸 第3章:退院の日、思わぬ“自由”の重さ
🔥 第4章:抗がん剤治療に向かうジタバタな日々
🌈 第5章:抗がん剤治療開始の日。心の中で起きた小さな変化

おねがい  第6章:抗がん剤治療が始まる カーテンの向こうから聞 こえ 

        たエール

びっくり  第7章:抗がん剤治療中、隔離される

照れ  第8章:つかのまの休息

ショボーン  第9章:2回目以降の抗がん剤治療で砕かれた自信

ガーン  第10章:家に帰っても続く戦い

ゲッソリ  第11章:予想もしなかった治療最終日の出来事「予期嘔吐」 

     (↑今ここ)

 

  

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  も覗いてみてください。