こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第51回試験・一般知識
(a)
渦度とは大気の流れの回転度合い表わす物理量のことをいいます。反時計回りの流れは「正の渦度」、時計回りの流れは「負の渦度」を表します。
北半球中緯度の円形の気圧分布において、矢印の向きから反時計回り、すなわち低気圧性循環であることがわかります。したがって、正の渦度となります。
(b)
北半球において矢印の方向、すなわち西風の場合、北側が低圧部、南側が高圧部となります。赤道側から極側へ向かって次第に等圧線の間隔が狭くなっていく気圧分布となっている場合、極側ほど強い西風の風速分布となりますので図の赤色で示しましたように微視的に時計回りの回転となります。したがって、負の渦度となります。
(c)
先ほどの(b)とは逆で、極側から赤道側へ向かって次第に等圧線の間隔が狭くなっていく気圧分布となっている場合、赤道側ほど強い西風の風速分布となりますので図の青色で示しましたように微視的に反時計回りの回転となります。したがって、正の渦度となります。
よって、正解は②ということになります。
では。