2026年7月21日~25日には、5日間連続で日本のどこかで酷暑日(最高気温が40℃以上)が観測されました。
7月21日


7月22日


7月23日


7月24日


7月25日


最高気温の上位10地点のほとんどが東海地方の地点です。美濃、多治見、豊田、桑名が上位の常連になっている様子もわかります。
この5日間に全国の酷暑日は累計で22地点でしたが、25日の甲府を除けば全て東海地方の地点です。
美濃と桑名は22日~25日の4日間連続で酷暑日になり、これまでの連続酷暑日の記録(2013年8月10日~13日の江川崎)に並びました。
多治見は21日~23日と25日に酷暑日になりました。24日の最高気温が39.9℃だったので、この日の最高気温が0.1℃高ければ5日間連続の酷暑日になり、江川崎の記録を更新して日本最長記録になっていました。
つまり、特に東海地方で暑かった、ということです。
なぜ東海地方で暑くなったか
この期間中、東海地方は太平洋高気圧に覆われ続けました。
それに加えて、東海地方には北西や西からの風が卓越しました。東海地方の西側には伊吹山や鈴鹿山脈といった山地があり、これらの山を吹き下りる風が吹いたのです。
以上のことをまとめると、東海地方が特に暑くなった要因は次のようになります。
1.高気圧による下降気流と山を吹き下りる下降気流によって積雲の発生が妨げられ、強い日差しが照り続けた
2.乾いたフェーン(ドライフェーン)が起こり、山を吹き下りる風が高温になった
3.北西や西からの風が、海から吹き込む冷たい空気の進入を阻んだ
1.の補足:
通常は強い日差しによって地面が加熱されると、地面付近の暖かい空気が上昇して積雲が発生し、日差しが遮られます。
しかし、ここ数日の東海地方では地面付近が高温になっても、強い下降気流によって積雲の発生が抑えられました。

これは7月21日~25日の日照時間の平年比ですが、東海3県は平年の2倍以上(赤色)になっています。
東海地方の平年の梅雨明けは7月19日頃で、梅雨明け後の平年値の2倍以上ですから、夜間以外で日照が遮られる時間がほとんどなかったと言えます。
2.の補足
乾いたフェーンとは、山地などの標高の高い場所で加熱された空気が山を吹き下りる現象です。このような空気は100m下降するごとに約1℃上昇します。