僧侶としてというより、住職として感想は書きませんが、その代わり、こちら側の言い分を言いますと、私の場合は、お気持ちという曖昧な表現を最近しないことにしております。
当たり前ですが、そのお気持ちがこちらが想像する額を大きく下回ることが数回起きています。
葬儀の相場というものがありまして（気持ちならなくていいのですが、やはり生活がありますのでご理解いただきたいものです）、宗派によって額は様々ですが、少なくとも葬儀は僧侶からすると、枕勤め、通夜、葬儀、初七日、をします。
これだけで３日間缶詰になります。
そして住職は導師をすることになりますが、導師がいなければ葬儀すら行うことは出来ません。つまり進行しません。
法事をふまえて金額を検討されるべきとも思います。
例えば、法事で３万円をつつむとして、大体多くの法事は１時間～だと思います。
葬儀は最低、葬儀場への移動時間込みで、最低４時間～はかかっています。
つまり、４倍はだしてもらわないと割にあわないというのが正直な事情です。
【例えば私の場合、葬儀が１３時から開始とします。
１２時に家を出るために準備を前の日からしてきます。葬儀は待ったなしですから先約の方がいらしたら少しご無理をお願いして時間を変更してもらうなど色々あります。
そして、１２時になりましたら、移動着に着替えて出発。１２時半までに斎条に到着するようにして、専用の着物に着替えます。１２時半ごろには斎条の係の人と本日の打ち合わせを５～１０分かけてします。１２時４５分にはマイクなどのテストが終わり１５分心を落ち着けながら、より最善の声が出るように調子を整えます。１３時１分前に斎条の係の人に呼ばれて祭壇前に移動します。１３時に入場、１３時３０分まで読経。終わると退席して控室に戻ります。すぐに移動着に着替えて斎条をあとにします。この地点で１３時４０分位。帰宅すると１４時１０分位。分かりますか？葬儀だけで、既に２時間１０分は使用しています。枕勤め、通夜、初七日法要を含めたら私の場合最低７時間は私の時間を使っているのです。】
読経時間のみを時給換算する方法はとても失礼だと思った方がいいです。
何故なら、葬儀場へ移動しないといけないこと、ここからお車代（ガソリン代）というものが発生します。また、読経だけでなく、説教もあり、これは法話ですからこれらにもお礼が発生しています。
更に、行き来するわけですし、更にその行事にあった服装の準備、会場に着いてからの打ち合わせ時間、などわずか仮に３０分の葬儀だとしてもその時間のために前後に多大な時間を使って準備をしています。
コンサートのリハーサルとかと同じです
分かってもらえますよね？
そういうことを念頭において葬儀を見てもらえると儀式を執行する私たちの立場が分かってもらえるのではないかなって思います。
ですから、私からすると金額はやはりお手次のお寺さんにしっかり聞くことをオススメします。最近はお答えする僧侶が増えているはずです。
実際そうしないとこういうトラブルが起きますし、結果、私たちも人間ですから我慢出来ない事案として怒りが生まれることもあるのは承知いただくしかないと思います。
皆さんもそうではありませんか？
最低いくらもらうと決まっている仕事をしたのに大幅に下回ったら、なんでですか？となりますよね？
僧侶も時給いくらでは働いていませんが、一番大きい儀式は葬儀ですから、一番大きな儀式が一番安いと言ってはなんですが、それだとやる気は失せますよね
それが現実だということだと思います。
ちなみに記事にあるような１０万円はいい方だと思いますよ。
一番最低額で３万円でしたので、二度と行きたくない葬儀です。
ちなみに、このお気持ちで、と言ってこの金額になったのではないですからね。
しっかり払いますね、と言って何故か自信満々に言われての結果でしたので、よく世の中の相場というものをネットで調べてからお支払い頂きたかったと思います。
寺メダカショップのルールを決めましたので、ご覧ください。
⇒BASE用：お支払い方法について
⇒BASE用：メダカ到着時に不都合があった場合と発送日について
⇒BASE用（有精卵）：メダカの有精卵の孵化までの日数
⇒BASE用（有精卵）：有精卵の管理方法
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