以前より「質問と回答」というブログを書いておりました。
これは占いは使わず、あくまでも「わたしの思ったこと」から回答させていただくものです。
何か聞いてみたいことがある方はLINEかメールからメッセージください。
【質問内容】
「忘れなければならない人がいます。しかしなかなか忘れることができず、前に進めません。自分でも困っています。どうしたらいいか、どうすれば楽になるのか、自分でも参っています。彼と再会したいけど無理でしょうか?」
ということです。ご質問ありがとうございます。
この方のお名前は、ここでは「Yさん」とお呼びします。
「忘れなければならない人がいる」とのことですが、つまりYさんは以前その人のことが好きだったんですよね。
わたしが気になるのは、そもそもなぜ忘れたいのか?ということです。
想像するに「好きだった頃の気持ちを思い出すとしんどいから忘れたい」ということだとは思いますが、人は機械ではないので、記憶したものを簡単にアンインストールすることなどできません。
個人的に、人を好きになったり愛したりするのって、身を焦がすような覚悟……場合によっては死ぬような覚悟がなければしてはいけないことだと思っています。
誰かを本気で愛したとき、人は無意識に命を懸けている気がします。
少なくとも、わたしはそうです。
大人の恋愛は、小学生同士のおままごとではない。
誰かを燃えるような想いで愛したら、自分自身もその炎に巻き込まれるわけです。
それを「忘れなければならない」とか「忘れられたら楽なのに」といって簡単に無かったことにできるとしたら、もともと本気で愛していなかったということですし、そんなのすごく自分勝手な愛(というか思い込み)だと思いませんか?
Yさんはその方のことを忘れられない、つまり身を焦がすほど本気で愛した。
その想いは心の中で密かに持ち続けるしかありませんし、それが「人を本気で愛したことの責任」です。
大人になったら、人生の責任は自分で取るしかありません。
「愛する幸せは感じたいけど、終わった時の苦しみは感じたくない」なんて都合良くはいかないのです。
それと「彼と再会したい」とのことですが、終わったことは終わったこととして、受け入れたほうがいいです。
壊れてしまった関係は、例えるなら「割れた花瓶」のようなもの。
割れたあと必死になって接着剤で直しても、ヒビの部分から少しずつ水は漏れてしまう。
「水」というのは、占い的には「感情」を表します。
割れた花瓶(壊れた関係)を接着剤で直したところで、もはや使い物にはならない。
第一、Yさんご自身が「忘れなければならない」と分かっているではないですか。
「忘れなければならない」と思っているそのお気持ちを、自分自身で裏切らないようにしてください。
あと、これを言ったら元も子もないのですが、人間なんて忘れる生き物なので、泣いても笑ってもいずれ忘れてしまいます。
身を焦がすほど愛していた人のことでも、物理的に距離が離れたり連絡を取らなくなったりすれば、いつかは忘れてしまう。
「ずっと覚えていたい」と思っていたことすら忘れてしまい、そのうち忘れたことすら忘れてしまいます。
今は「忘れられない」なんて言っていても、来年の今頃にはもうほぼ忘れているはずです。人間なんてそんなものです。
完全に忘れ去るまでは「私はあの人のことを本当に愛していたんだなぁ…」と、密かに噛み締めていればいいのだと思います。
もしYさんにご主人やご家族がいるなら、その人たちには絶対に気付かれないよう、密かに噛み締めてください。
本当に守らなければならないのは何なのか、大事にするべき存在は誰なのか、忘れないようにしてください。
Yさんにとってつらい回答だったとしたらごめんなさい。
でも、少しでも何かのきっかけになれたら嬉しいです。
Yさんの幸せ、祈っております。
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