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考える道具を考える

The instrument which I think

輸出によって成り立っている日本の大企業の多くが、円高というマジックの前で右往左往する。

世界のSONYが年度の利益予測を下方修正して話題になっている。為替1円の差が、75億円の利益を喪失するという。それでも4000億円が半分になるというだけで、赤字になるわけではない。日本の企業はいつからこんなに強い基盤を作ってしまったのだろう。(逆に1円の為替差益で多くの利益を頂戴していたということでもある)

単純に考えれば、円が高くなって悲鳴を上げる企業があれば、静かに喜んでいる輸入依存企業も多い筈。しかし、マスコミは、濡れ手に泡のこういう現象はあまり取り上げない。全体に何だか凄い大変なことになっていると言っておいたほうが注目を浴びる‥‥ネタのインパクトが高いからだ。

実態経済に影響が出始めている‥という。地方の中小企業が悲鳴を上げ始めた。地方銀行も大変。しかし、わが国の企業構造そのものは、ここ何年もの間変化はなく、小さな企業が好景気に浮かれていたことはない。実態は既に何年も前から良かったはずなどと考えてはいなかった。

日本人は我慢強い。
家の外で嵐が吹き荒れれば、じっと静かに、嵐が過ぎ去っていくのを待つのを苦痛としない。
今の国際経済の状況は、そのうち落ち着くさ‥と思っている強さが日本人にはあると信じたい。

むしろ状況を過大評価しようとするマスコミのバブリーさに、乗せられないように注意したいものですね。

   ‥外は、秋の糠雨。こういう日は家の中で、静かに読書したいものです。

今年のミュージカル「ミスサイゴン」は、本日をもって千穐楽。
長丁場の終わりを告げます。

一昨日の夜。
帝国劇場。主演のキム役で大活躍の新妻聖子さんの舞台千穐楽を観た。
みんな気合が入っていた。そして気合が入りすぎで、悲しい場面で、ドアを蹴って走り去ろうとした新妻キムが勢い余って転倒。笑えないシーンだっただけに、何とも哀しい場面となりましたが‥。

最後は、役者さんたちそれぞれアドリブがある程度許容されるのが、千穐楽の特徴でもあります。エンジニア役の橋本さとしさんも、昨日が千穐楽。きっと楽しく演じきったのでしょう。

このミュージカルの舞台は、当然、戦禍激しいベトナム。
時代は政府軍の敗走が続き、南ベトナムを支援していたアメリカ軍も撤退間近のころ。誰が父親か分からない子供達が大量に残され、悲しい戦争の後遺症が続く。

そんな時代の中で、アメリカ軍人クリスと天涯孤独なベトナム少女キムとの恋愛と別離の悲劇を描いたドラマですね。

このミスサイゴンのキム役で一躍スターになった本田美奈子さんは、もういない。
そして、現実のベトナムもまた、自由化が進展し、工業国としての急速な発展によって、国自体が豊かになっている。この時代の戦争の傷跡がなくなったわけではないでしょうが‥。

僅か50年たらずの間に、時代は変わり、人々も変わった。
今、このミュージカルを観る意味は、一体、どこにあるのだろう?

でも出演者の皆様、お疲れ様でした。

志らく事典落語がどれほどビジネスに役立つからは分からない。

もしかしたら、落語とビジネスを繋げて考えるなどというのは邪道というものかもしれない。
純粋に笑ってしまえばいい‥のだと思いますが、それにしても、落語の世界に興味を持つと、それなりの基礎知識は必要になりますね。

最近では、「落語百話DVDコレクション」なる書籍?も出版されて、落語の歴史から名人達の素顔、落ちの種類まで様々な知識が提供される時代となりました。

しかし、落語は台本があるようでない世界。古典落語のシナリオがきちんと決まっていて、それをなぞるのが良い落語とは限らない。速記本という名人が演じた内容を書き起こしたシナリオはあるが、それは円生や志ん生の名人芸の再現に過ぎないわけですね。

それでも、落語をどんな風に感じ、どんな風に理解し、楽しむか‥そんな疑問に答えてくれる一冊が、この立川志らく師匠の「落語二四八席辞事典」(講談社2005年初版刊)ですね。

古典落語に登場してくる棟梁や番頭、ご隠居さんまで様々な人物の見方や、名人列伝などの基礎知識を学習しつつ、実際の248の落語ネタに関する志らくさんの見方が満載されている極めてユニークな事典、辞典です。

これを読むと、うーむ、確かに落語の見方、聴き方がドラスティックに変わる。目から鱗が落ちるとは、このことですね。

で、落語とビジネスの関係性を論じたいのですが、プレゼンでのストーリィ(お話)の伝え方、表現方法、クライアント(観客)との距離のとり方や、前段での第一声(まくら)の創り方、空気の読み方等など、沢山沢山ありますが‥それはまた次の機会に。

お後が宜しい様で‥‥。



自分のブログを自分で書く場合、
そこには何か文章を書くための作法のようなものが必要だろうな‥と漠然と思っていた。

漠然と思っていても始まらないので、次の三つの作法が求められるのではないかと考えてみた。

 その1 どのような文章でも「起承転結」(あるいは序破急)が必要。
 その2 どのような内容でも、客観的視点が必要。
 その3 どのような構成でも、話の「落ち」が必要。

以上の三つです。

 その1 起承転結は、いわば文章作成の基本。例えわずかな文章でも、その意識が必要かなと‥。
 その2 客観的視点とは、まあ、自分が書いている内容を、推敲する自分があってほしいという意味。
 その3 話の結びには、話の「落ち」が欲しいとは、自分で書く場合の自分への言い聞かせ。

といっても、全ての文章に「落ち」があるわけではない。落ちがなくたっていいじゃないの? そんな難しい事いわなくったていいさ‥というのも考え方なので、絶対というものではないが‥。

で、この文章の結論は、文章作法を考えなければ文章が書けないなんていっているうちは、たいしたもんじゃないというのが「落ち」。落ちてないか。ままいいやね。


歌手 布施明。
といえば、歌の上手い歌手という印象が強い。
名曲シクラメンの香り‥で時代を記憶に残した。

その後、舞台でも活躍し、熟年の今新しい挑戦をしている。

それが、このカバーアルバム「Ballade」だ。
収録されている楽曲は‥

  時の過ぎ行くままに(大野克夫)
  ワインレッドの心(玉置浩二)
  桜坂(福山雅治)
  瞳をとじて(平井堅)
  I Love You(尾崎豊)
  空も飛べるはず(草野正宗)
  桜(コブクロ)
  いっそセレナーデ(井上陽水)
  SAY YES(飛鳥涼)
  世界に一つだけの花(槙原敬之)
  いとしのエリー(桑田佳祐)
  さよなら(小田和正)

以上12曲。何れも名曲。スマップを覗いて歌の上手い人たちばかりの曲。
それを布施明風味に味付けして歌い上げている。

徳永英明さんが女性の名曲ばかりをカバーして、
一躍、ベストヒットの仲間いりをしたのは記憶に新しい。

他人の歌を、カバーすると、確かにまったく別の音楽になる。
それが歌手の魅力なのだろう。

ヒット曲が、こうした何度も生まれ変わって聴けることは、とてもいいことだ!