今年のミュージカル「ミスサイゴン」は、本日をもって千穐楽。
長丁場の終わりを告げます。
一昨日の夜。
帝国劇場。主演のキム役で大活躍の新妻聖子さんの舞台千穐楽を観た。
みんな気合が入っていた。そして気合が入りすぎで、悲しい場面で、ドアを蹴って走り去ろうとした新妻キムが勢い余って転倒。笑えないシーンだっただけに、何とも哀しい場面となりましたが‥。
最後は、役者さんたちそれぞれアドリブがある程度許容されるのが、千穐楽の特徴でもあります。エンジニア役の橋本さとしさんも、昨日が千穐楽。きっと楽しく演じきったのでしょう。
このミュージカルの舞台は、当然、戦禍激しいベトナム。
時代は政府軍の敗走が続き、南ベトナムを支援していたアメリカ軍も撤退間近のころ。誰が父親か分からない子供達が大量に残され、悲しい戦争の後遺症が続く。
そんな時代の中で、アメリカ軍人クリスと天涯孤独なベトナム少女キムとの恋愛と別離の悲劇を描いたドラマですね。
このミスサイゴンのキム役で一躍スターになった本田美奈子さんは、もういない。
そして、現実のベトナムもまた、自由化が進展し、工業国としての急速な発展によって、国自体が豊かになっている。この時代の戦争の傷跡がなくなったわけではないでしょうが‥。
僅か50年たらずの間に、時代は変わり、人々も変わった。
今、このミュージカルを観る意味は、一体、どこにあるのだろう?
でも出演者の皆様、お疲れ様でした。