輸出によって成り立っている日本の大企業の多くが、円高というマジックの前で右往左往する。
世界のSONYが年度の利益予測を下方修正して話題になっている。為替1円の差が、75億円の利益を喪失するという。それでも4000億円が半分になるというだけで、赤字になるわけではない。日本の企業はいつからこんなに強い基盤を作ってしまったのだろう。(逆に1円の為替差益で多くの利益を頂戴していたということでもある)
単純に考えれば、円が高くなって悲鳴を上げる企業があれば、静かに喜んでいる輸入依存企業も多い筈。しかし、マスコミは、濡れ手に泡のこういう現象はあまり取り上げない。全体に何だか凄い大変なことになっていると言っておいたほうが注目を浴びる‥‥ネタのインパクトが高いからだ。
実態経済に影響が出始めている‥という。地方の中小企業が悲鳴を上げ始めた。地方銀行も大変。しかし、わが国の企業構造そのものは、ここ何年もの間変化はなく、小さな企業が好景気に浮かれていたことはない。実態は既に何年も前から良かったはずなどと考えてはいなかった。
日本人は我慢強い。
家の外で嵐が吹き荒れれば、じっと静かに、嵐が過ぎ去っていくのを待つのを苦痛としない。
今の国際経済の状況は、そのうち落ち着くさ‥と思っている強さが日本人にはあると信じたい。
むしろ状況を過大評価しようとするマスコミのバブリーさに、乗せられないように注意したいものですね。
‥外は、秋の糠雨。こういう日は家の中で、静かに読書したいものです。