私はまたもや、仕事や何かで良いことがあったり

大きな予定が立ったりすると彼にチャットで報告するという行動パターンに戻っていた。


コロナ禍•彼の海外赴任をきっかけにしたオンライン同棲という予想外の出来事により、ここ3年くらいの間で、いつの間にか私のことを最もよく知っている人は彼になってしまっていたから。



それ以前は主に身体だけの関係だったのに、

気づかないうちに急速に親しくなってしまっていた。


この数ヶ月間は、彼と本格的に離れようとしていたので自分からは連絡しないことを徹底していた。

それなのに、彼と少し会っただけで再び自分からもメッセージを送るようになってしまった。


ーーー


ある時、ふと、“約10年前に彼の結婚をきっかけに彼と別れた時、どうして再開しちゃったんだろう?”と考えていた。


あの時から、“本気で別れたはずなのに、再開するとズルズル続いてしまう”、というパターンができて、私たちはそれを何度も繰り返しているような気がしてきた。


あの時も、彼の結婚をきっかけにきっぱり別れたはずなのに、再会してすぐに激しく抱かれた。そしてまた頻繁に会うようになってしまったのだった。


(再会しなきゃよかったのに。でも、あの時は私から会たいって言ってしまったんだ。それは本屋さんで彼の名前を見つけてしまったからだった。あれさえなかったら今こうはなっていなかったのに…)


ほぼ同時に、彼からのメッセージ受信の通知が来た。


メッセージを開くと、スマホの画面を何度もスクロールしないと全文は読みきれない量の長文メッセージが。


何かと思ったら、次の本の前書きなのだという。


“tefeさんと会って話したから構想がまとまった” 

前の本を書いたおかげでtefeさんとまた会えるようになったから書いた甲斐があった” 

“tefeさんといつも本の話をしていたから、また書きたいというモチベーションになった

今回も、書けた部分をまずtefeさんに読んでほしくてなどなど。


彼にとってはリップサービスとか社交辞令の一環かもしれないが、

私にとって最高のタイミングでの

嬉しいメッセージだった。


間違いなく、僕らは本を通して繋がってると思う


そんなメッセージを見て、なぜだかとても気持ちが満たされて、なんとも言えない充足感を感じた。


数ヶ月ぶりに会って、9時間一緒にいて

激しいセックスをした時とは別の、あるいはそれ以上の満たされる感覚だ。


好きだとか綺麗だとか、

ないとは思うけれど結婚しよう”などの言葉よりも

ずっと満たされる。







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彼が赴任先に戻ったあと、私たちはまた

メッセージを送り合うようになってしまった。


彼が向こうに着いたあと、

“日本を発つ前の空港で、tefeさんのことを考えていましたというメッセージが来て、

なんだか後付けぽいなと思いつつも、

そういうことを書いてくる気遣い(?)は感じた。


そしてまた、他愛のないことをやり取りするようになった。


ただ、新型コロナ感染症も落ち着いてテレワークではなくなったので、オンライン同棲中のような長時間のチャットはできないし、彼の生活スタイルも変わったのでオンラインでの際どい行為などもってのほかだ。


※以前はオンラインで繋ぎっぱなしにしてずっと話していたり、食事どきや入浴する時にその様子をうつしていたり、バーチャルセックスのようなことをしたりしていた。

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今回のやり取りでは、日常のちょっとしたことや、外出先の写真などが送られてきて、私は仕事上のちょっとしか成果やお祝いの席で食べたものに当たってお腹を壊した話などを送る。その中に、ときどき遠回しな性的な内容が混ざっていたりする。その程度だ。


やり取りの頻度は多過ぎず、1回のやり取りの時間も、以前のように数時間も続くことはなくなったので、

心地よい距離感に思えた。


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彼と会った翌日、私は色々な予定が詰まっていてバタバタしていた。


夕暮れ時にやっと予定が終わり、夕焼けが綺麗な道を駅に向かって歩いていた。気持ちの良い風が吹いている中を、広い坂道を下っていくと大きな川があり、その先に駅がある。


今日は彼が赴任先に向けて飛行機で日本を発つ日だけど、こんな夕焼けの中を飛行機で飛び立ってたら綺麗だろうな…”


実際には、彼が赴任先に発つ飛行機の時間など、

細かいことは聞かなかった。だから彼がどんな景色を見ながら飛び立ったのか、飛び立とうとしているのかなんて知らない。


やっぱり、私の中ではお別れした人で、

うっかりセックスをしてしまっただけの人、という

思いが強くなっていた。あるいは、そう思わなければいけない、と思っていた。


すると、そのタイミングでスマホに通知が来た。

彼からきたのかな?と思ったが、違った。


見ると、それはmagic hourというタイトルがつけられたショートムービーだった。スマホが自動で作ってくれた、夕焼けが綺麗な瞬間の写真だけで構成されたショートムービーで、印象的な写真が15枚くらい次々に再生されていく。


その9割が、彼との密会旅行で撮ったものだった。

時々刻々変わって行く夕焼けの景色を、高いビルのガラス張りの展望台から一緒に見た。

大きな川の川面が赤みがかった紫色に変わっていき、街が夕焼け色に染まり、ビル街の向こうにぼんやり見える地平線いっぱいに最後の鮮やかなオレンジ色の線がパーッと広がって、日没となった。その瞬間、いきなり彼にキスされた。


そんな思い出が一瞬で蘇った。



なんでこのタイミングで出てきたんだろう? 彼が向こうに戻る日にこんな通知が出てくるなんて、偶然にしてはできすぎている


そのショートムービーをもう一度観て、さらにしみじみしてしまった。


以前の私だったら、すかさずそのムービーのリンクを彼に送っていた。


でも、私は彼とは別れたんだ、必要以上に

コンタクトを取らないようにしなきゃ。


そうじゃないと前の状態に逆戻りしちゃう


それに、彼からも日本を発つ連絡とかが無いんだから、私から送ることもないだろう。


日本を発つ日に、こんな綺麗な夕焼けで、しかも

前にいっしょに見た夕焼けの写真がたくさん入ったムービーの通知が来て、なんとも言えない気持ちになりました。向こうに戻っちゃって寂しいという気持ちと、また会いたいって気持ちと、良いフライトをって気持ちが混ざってます

のようなメッセージに、さっきのショートムービーのリンクを付けて送る?


でも、別れた相手への社交辞令の挨拶とするには

重すぎる。


彼にとって私は、結局のところは単なる都合のいい遊び相手なのだろうから、そんな内容を自分から送るのはなんだかシャクなことにも思えた。


(彼の方から先に、今から日本を発ちます!のようなメッセージが来ていたら送ったかもしれないが)


それに、私にとっても、彼は面倒が少ない身体だけの関係の相手だったはず。






気持ちを入れるのは間違ってるし、気持ちが入ってると思わせるようなメッセージを送るのも間違ってる。


自分のスマホに、そのショートムービーのリンクを保存して、そのまま帰宅した。


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