new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -105ページ目

寒波到来

 この冬一番の寒波が訪れて、ここ近畿地方でも積雪があった。
 今朝、目覚めると、隣で寝ていた妻が、
「お父さん、雪が積もっとるよ。」
と教えてくれた。
 残念ながら、ベランダから覗いてみても、自分の視力では、積もっているのか積もってないのかわからないのである。
 そこで、ジャージ姿のまま、外に出て、直接雪を触ってみた。
 確かに、1センチくらいではあるが、うっすらと雪化粧になっていた。
 
 わしが子供の頃は、年に何度かは5センチくらいの積雪があったような気がする。
 雪だるまも作ったし、カマクラも作ったし、竹を割った手作りのスキーで遊んだ記憶もある。
 やはり、だんだん地球は暖かくなっているのかもしれないなぁ?
 
 わしは寒いのは苦手である。
 タイツもはいているし靴下もはいて布団にくるまって寝ている。
 早く、暖かい春がこんかいのぉ!

昔 懐かしの声

 今日、仕事で、昔からよく知っている社員にアンケートのための電話をした。
 わしの勤めている会社は、グループ内でいくつもの会社が合併して存続していて、入社時の同僚に電話したのである。

「もしもーし、暴れん坊商人です。お久しぶりです。お元気ですかぁ?」
と話すと、昔と一緒の感触で応対してくれた。
 あーー、昔、懐かしの声である。
 声を聞いているだけで、まだ見えていた頃の顔が頭に浮かんでくる。
 
 皆、わしが視覚障害になって、1年近く会社を休み、リハビリを受けた後、職場復帰したのを知っているのかわからないが、そんなことは関係ないみたいである。
 わしが目が見え肉鳴り始めてから、早10年が経つ。
 、皆随分偉くなり店長になってバリバリ働いている。
 わしはあまり進歩がない。
 けんど、少しは一歩ずつでも前に進んでいるつもりである。
 まあ、ボチボチあきらめずにガンバンベェ!

洗濯大好き!

 今日は会社は休みである。
 スーパー業界の人事部にいるので、部署内の社員と調整して、特に何曜日が休みとは決まっていない。
 
 そこで、午前中、先週もしてもらった、対面朗読のために図書館に行ってきた。
 しかーーし、今日は第三木曜日なので図書館は休みだった。 ガーーン!
「それならそれで、先週言ってくれればいいのに・・・。」
とブツブツつぶやきながら、自宅に帰った。

 妻は仕事ででかけているので、昼飯は御弁当を作ってくれていた。
 ちょっと早いが、腹が減っていたので、電子レンジでチーンして、モソモソ食っていると、朗読ボランティアをお願いしている「サークルさえずり」さんから電話がかかってきた。
 なんと、図書館は休みだが、「さえずり」さんは、活動をしているとのこと。
 館内の別の入り口から中に入れたのである。時間になっても、わしが現れないので外まで探しにいらしたらしいのだが、今日が図書館が休みという事をわしに言っていなかったのに気付いて電話をしてくれたのであった。
 さすがに、また、20分近くかけて、歩いて行くのはしんどかったので、来週の木曜日にお願いをした。
 
 さて、本題だが、わしは洗濯が好きである。
 洗濯機が回っているのを効いているのも好きだし、それを外に干すのも好き、そして、乾いた洗濯物をたたむのも好きである。
 なぜなんでしょうねぇ?

 毎朝、会社に出勤する前に、ベランダでラ時をヲ聞きながら、外の空気をかぎかぎ干していると、
「今日も一日が始まるのぉ。」
と、生きている感触を味わえるのである。(ちょっと、大げさか?)

 また、インターネットの口コミ情報で、我が家の洗濯機の評価を聞くのも好きである。
 皆さん、我が家の洗濯機について暑く語っているのを聞いていると、
「この人たちも洗濯が好きなのね。」
と思ってしまう。

 明日からも洗濯機クン、ガンバレーー!

再検査のその後

 前回の病院の再検査から2週間が経ち、経過を診るために、再び病院で血液検査をしてもらいに行った
 結果は、な・な・なんと、血中のコレステロール値が、前回より100近く数値が下がり、一気に標準範囲内にお下がった。
 血糖値も40近く下がり、標準値まで、あと一歩というところまできた、
 先生もびっくらこいていた。
「暴れん坊商人さん、ほめてあげましょう。随分食事に気をつけられたんですねぇ?」
とは言われたのだが、それは違うんだなぁ。
 ほんまのところお酒を2週間ほど、一滴も飲まなかったからなのである。
 
●お酒を毎日ダラダラと飲み続ける。
  ↓
●脂肪肝になる。
  ↓
●肝機能が下がる。
  ↓
●脂肪を肝臓で分解されなくなる。
  ↓
●血中に分解されなかったコレステロールが流れ出して、高脂血症になる。
  ↓
●このコレステロールが糖を分解するためのインシュリンの働きを妨げる。
  ↓
●血糖値が上がって、糖尿病になる。

 まさに、わしがこのパターンだったのである。
 
 4年前にも、このことを指摘されてはいたのだが、時間が経って、ここ1年ほどは、休肝日をもうけず、ほとんど毎日、飲んでいたのが原因だったのである。
 
 まあ、今回、数値が下がったので、2週間ぶりに、今夜は刺身をつまみに一杯飲む事を許された。
 ヤッターーー!うれぴぃーー!
 けんど、まあ、1週間に一度くらいの飲酒のパターンになりそうなのだが。
 
 1ヵ月後に、今度は空腹時ではなく、朝、食事をして、2時間経過後の血糖値と、ヘモグロビンの検査をするそうだ。
 空腹時よりも食後2時間後の血糖値が200以上あると完全に糖尿病だそうだ。
 
 あーー、今から夕食。
 刺身に焼酎のお湯割で一杯、キューーと!

 これから、クリスマスと年末年始くらいしか飲め層にはないけど、それでもええんじゃーー!
 1ヵ月後ろの、検査を目指してガンバンベー!

クリスマスプレゼント

 今日、家族でショッピングセンターに行き、子供たち二人にクリスマス&お正月&誕生日のプレゼントを買ってあげた。
 上野お兄ちゃんにはアコースティックギターを、下の娘には、今はやりのPSP(プレイステーションポータブル)である。
 
 このPSP、最近の子供たちはすごいマシンでゲームをするものだ。
 画面はすごく綺麗でリアル・・・らしい?音声・音楽はステレオでダイナミックな音である。
 
 わしの子供の頃は、もちろんテレビゲームなんぞは無かった。というよりは、テレビも、やっと普及しだしたが、小学6年生くらいまでは、白黒テレビであった。
 ゲームといえば、金持ちの子が、人生ゲームを持っているくらいであった。
 わしといえば、たまに、50円のプラモデルを買ってもらって、組み立て「ブーンブーン」と飛んでいるのを想像して振り回すくらいであった。

「最近の子供たちは・・・。最近の若者は・・・。」
などと思うようでは、わしも年をとったものである。
 それが、現実である。
 気持ちは、昔のままだが、今、目が見えるようになって、鏡に写る自分の姿・顔かたちを見たなら、卒倒しちゃうかもしんないなぁ?

焼きカニ

 今日は、12月10日。そう、ボーナス支給日である。
 わしの勤めている会社にも、どうにか世間並みのボーナスが出た。
 
 会社から寄託すると、いつもとは違った香りがした。
「今日は、焼肉じゃぁ!」
とお兄ちゃんがおらんでいた。
 しかーーし、お肉の他にも、カニがあるという。
 そう、焼きカニであった。
 カニといえば、我が家では、御正月の時を含めて、年に2~3回しかお目にかかれない代物である。
 おまけに、下の娘が、大のカニ好きである。
 一旦、食べ出すと、黙々と食べ続けるのである。
 
 わしは、よくラジオを聞くのだが、ラジオショッピングでもよくカニを販売している。
 今朝も、ズワイガニの足の剥き身だけ、2キロで1万円。
 これって、高いのか安いのかようわからん。
 
 わしがいつもそそられるのは、
辛子明太子、イクラ、数の子、合わせて2キロで1万円。
 これは、一度でいいから頼んで、たらふく食ってみたいと思う。
 それに、まだ行ったことがない、北海道で、イクラ、ウニ丼を食ってみたい。
 わしのささやかな夢である。
 これをつまみに、お酒の熱燗で一杯、キューーーと・・・。
 あっ、いかん。今は禁酒中でした。
 
 甘いものを控え、お酒を飲まず、毎朝、1時間くらいの運動をして、お茶とアミノバリューを飲み続け。
 なんとか、年末年始、お正月までには、復活したいと思うのでした。

朗読ボランティア その2

 今日は、先週電話で予約しておいた、対面朗読を受けに、図書館に行ってきた。
 その図書館へは、以前一度だけ妻と歩いて行った事があったが、その時は、手引きで連れて行ってもらったので、単独で行けるかどうか不安であった。
 
「よしゃ、行ってくるでぇ!」
と気合を入れて、白杖片手に家を出発した。

 わしの記憶では、家を出て、北に進み2番目の角を西へ、右手に大きな国立病院を見て、バスが通る大通りに出たら、そこを北へ進む。
 一つ目の信号のある交差点を西側へ渡り、しばらく歩いて左側にある公園に入り、もうしばらく北川へ歩いていったら図書館へ到着する・・・??はずであった。
 
 しかーーし、一つ目の角を確認し2つ目の角がなかなか現れない。
 しかたなく、ひたすら北へ。
随分、歩いてから出現した角を西へ曲がったが、当然、右手に見えるはずの国立病院は出現せず。
 そのまま西へ、どうにかバスの通るお踊りへ出たが、信号のある交差点は近くには無い様子であった。
 そこで、通りがかりの自転車に乗った女性に、
「近くに図書館はありませんか?」
と効いてみると、
「この道路の反対側に図書館の入り口がありますが、横断歩道がないので危険ですよ。」
との答えであった。
 車の通る合間をぬって、どうにか反対側へ渡り、歩道の掃除をしていたおばちゃんに図書館の入り口を聞く。
「眼の前の入り口を入って、真直ぐに行くと、自動ドアがありますよ。」
と教えてもらって、無事到着したのであった。

 図書館の中に入って、カウンターらしき場所に立っているおじさんに、対面朗読をしてくださる「サークルさえずり」の部屋を聞くと、
「ほら、あの自動販売機の所を右へ行くとありますよ。」
との答え。
「わしは目が見えないので自動販売機が見えないんですけど。」
と言うと、
「ほら、あそこあそこ。」
とのたまう。
「わしゃ、見えないっちゅーに。」
と思っていると、
「私がご案内しますよ。」
と、女性の人が手引きをしてくださった。
 あーー、やっぱし、白杖を使ってどうにか単独で歩行はできるものの、やはり、初めての場所へは、晴眼者の方に聞き聞きしてでないとだめですねぇ。
 
 肝心の対面朗読の方だが、もともと本を読むのには慣れていらっしゃるのか、スムーズに進み、5冊の雑誌の中の、人事に関する記事を抜粋して、1時間半ほどで無事終了をした。
 残りの4冊分を来週また御願いして、自宅へ帰った次第だ。

 貴重な体験をした一日であった。

悪寒と発熱

 昨日はまいった。
 会社で仕事を終え、ロッカーで着替えをしている時に、どうもおかしいと感じた。
 事務所で仕事をしている時はそうでもなかったのだが、どうにも悪寒がはしる。
 まさに、ゾクゾクして、まともに歩けない。
 けんど、とにかく家まで帰らなければと、ブルブル震えながら家路を急いだ。
 
 家にどうにかたどり着き、熱を測ってみると、38度を軽く超えていた。
「こりゃー、いけん。」
と、軽く植字をして、そのまま布団にもぐりこんだ。
 今日は、娘の塾の比で例のお迎えに行かなければいけないのだが、事情を話して、お兄ちゃんに行ってもらったのである。
 
 幸いな事に、一晩寝ると、今朝はすっかり熱も下がり、快調そのものである。
 いったい、昨日の発熱は何だったのだろうか?
と、思いつつこの文章を書いてまーーす。

 禁酒を始めて10日目、タバコをやめた時と一緒で、毎日、徐々に体からアルコール分が抜けていくのがわかるような気がする。
 内臓が働いている、肌が気温を感じている、脳が何かを感じている。
 これが普通の人の感触なんだと思うのでした。

我が家だけのアルバイト

 わしは、子供たちにアルバイトをさせている。
 と行っても、家の御手伝いをしたら、1回につき50円を報酬としているのである。
 それを1ヵ月単位で集計して、お小遣いをあげる時に一緒に渡すのである。
 高校ではアルバイトは禁止されているので、少しでも働いたことでお金を得る事ができるということを学ばせたいと思っているのである。

 毎日、夜になると、
「お父さん、今日は僕がお風呂を洗うけんね。」
「今日は、私が洗濯物をたたんだからね。今、いくらくらいになったんかいね?」
と、結構熱心に励んでいる。

 仕事の内容としては、「洗濯物をたたむ」「御風呂を入れる」「御風呂を洗う」などが主なものである。
 他にも考えようによってはいろいろと職種が増えるのではとも思うのだが、あまりめんどくさそうな事はしたがらないようである。
 けんど、その御手伝いをすることでもうけたお金も、マンガや雑誌などを買うのに一瞬で消えてしまうんだからどうかなとも思う。
 まあ、何も御手伝いをしてくれないよりはいいかな?
 2人とも、ガンバレ!ガンバレ!

いろんな目ん玉の病気

 目の病気にはいろいろなものがある。
 緑内症・白内症などなど。
 そして、わしの網膜色素変成症。
 けんど、よく考えると、わし自身はこの色変のことしか詳しく知らないなぁ。

 そこで、60歳を過ぎて高齢化に伴い発症しやすい、緑内障についてインターネットで調べてみた。
 早速ヒットしたHP、
eyeホームページ 緑内症の検査方法
を聞いてみると、わしの病気とは違い、いろいろな治療法&予防法があるもんじゃ。
 それに、緑内症といってもいろいろなパターンがあり、それぞれに微妙に治療法が違うとのことである。
 定期的に診察を受け、適切な治療をしていれば、今の視力・視野を保たれるそうである。
 しかし、進行する際は、わしの色変とは違い、急激に悪化することもあるそうなので、気をつけなければいけない病気なんじゃと思った次第である。
 
 あーー、わしの目ん玉は、いつまで、今の視力・視野が持つのだろうか?
 肝臓クンに加えて、目ん玉クンもガンバレ!ガンバレ!