千家本店＠黄金町/南太田

1991年オープンの「千家本店」に行きました。

現在では考えられないが25年ほど前は横浜のご当地ラーメンとしてまだ東京にもほとんど無かった「家系ラーメン」。

家系ラーメン元祖と言われてるのは「家系総本山吉村家」ですが「吉村家直系」以外にも数々の弟子を輩出した有名な家系ラーメンの系譜が存在し、環状2号線沿いにあり今年5月で閉店する本牧家の流れを汲む「本牧家系」、本店は2017年10月31日閉店したが現在戸塚にある「六角家」の流れを汲む「六角家系」、磯子に本店を構える「壱六家」の流れを汲む「壱系」などがあります。

この系譜以外にも横浜に本店を構え多くの弟子を輩出しながら直系や壱系でもない独自の家系ラーメン店が多数あり、これらの家系を「オリジナル系」と言われてます。

そのオリジナル系の筆頭で有名人気店なのが千家となり、今年創業32年を迎える老舗家系ラーメン店。

千家のオーナーは余り多くを語らない方らしく中華料理店で修業後に何処かの家系ラーメン店で少し作り方を教えてもらい開店したそう。

千家は千家系・ライト家系・マイルド家系などと呼ばれる事もありますが、もう1つ呼ばれてるのがゴマ系。

恐らく全国の家系ラーメン店でもスープに胡麻がデフォルトで入ってるのは千家系のみで、なぜ胡麻が入ってるのかは店長でも分からないらしく、オーナーが好きだったからか九州豚骨ラーメンに胡麻を入れて食べることもあるので合うから入れたなどの説があるとか。

屋号の由来は母親の名前から一文字取り千家にしたそう。

ゴマ系総本山の千家は支店も多数あり、根岸駅からほど近い横浜市道82号線沿いにある2号店の根岸店、県道101号線新川通り沿いにある川崎店、横浜市旭区野鏡道路沿いのパチンコ店敷地内にある上川井店、足柄上郡にある大井松田店、岐阜県本巣市にある本巣店があります。

千家で修行した弟子の店もあり、個人的に昔から千家よりも多く行ってる「大黒家生麦本店」、看板に自身の店の屋号より千家とデカデカあげてる「濱壱家」、ららポート近くの緑産業道路沿いにある「横浜家系一二三家」があります。

別業態として根岸店の隣に千家グループの弁当屋「お弁当千昇」もあります。

千家は根岸店に昔何度か行ったことがあり、本店は通算2度目の20年ぶり近い再訪になりました。

お店の場所は黄金町駅、南太田駅から共に徒歩6分ほど。

ちょうど黄金町駅と南太田駅の中間となる県道 218号線平戸桜木道路沿いにあり、デニーズがあるので道路挟んだ向かいにあります。

店内は席数はありますが割とこぢんまりした造りで、年季も感じず厨房も含め綺麗な家系です。

厨房前にL字型カウンター15席。

男性スタッフ3人体制で切り盛り。

千家本店と根岸店は深夜遅い時間帯まで営業してる家系としても知られ、週末など深夜でも行列ができるラーメン店ですが0時45分頃に到着すると並びはなかったが8割位の席が埋まり後からも途切れず客はコンスタントに入るなど盛況です。

ちなみに根岸店は昔早朝5時まで営業してました。

千家もSNSはじめました！が給水機近くに掲示。

券売機。

メニューは、ラーメン並700円、中800円、大900円・チャーシューメン並900円・ネギラーメン並900円・ネギチャーシュー並1150円・トロロラーメン並800円・千家デラックス並1100円・ネギ200円・チャーシュー250円・コーン100円・ワカメ100円・メンマ100円・トロロ100円・味付半熟玉子100円・のり増50円・ライス200円・小ライス150円・小カレー250円・チャーシューめし200円・トロロチャーシューめし300円など。

豚骨醤油ラーメンとトッピングによるバリエーションのみで、トッピングは豊富に揃い家系では珍しいコーンやメンマにトロロがあります。

千家の名物で弟子の店も含め多くの方が頼むのがネギラーメンとなり、豆板醤で絡ませた白髪ネギが入ってます。

千家デラックスは、チャーシュー3枚・のり5枚・味玉・ちょい盛りメンマ・ちょい盛り白髪ネギが入ったまさにDX。

ご飯ものも昔に比べたら増えて、チャーシューめしやトロロチャーシューめしなどもありますが千家のサイドメニューで名物なのが小カレーで支店や弟子の店にもあります。

なお、私が訪れた後にラーメンは全て50年値上がりしてます。

食券を渡した時お好みを聞かれますが知ってる方は知ってる裏お好みでネギラーメンの辛味抜きとゴマ増しも対応してくれます。

卓上調味料はGABANブラックペッパー・豆板醤・おろしにんにく。