■マリコ先生の自己紹介

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マリコ先生の塾

 

 

過去記事なのに

なぜか読まれています。

 

 

 

 

 

今日は、中学3年生の生徒たちと一緒に

お百度参りをした話を書こうと思います。

 

 

 


2011年2月上旬。

「合格」には程遠い生徒がたくさんいたので、

今回は、神様にお願いすることに決めました。

 

 

 

 

22時。

上下ジャージに着替えてスニーカーを履いて、

近所の神社でお百度参り開始。

 

 

 

 

当時は、

mixiというSNSで発信していたので、

生徒が何人も面白がって

神社へ集まってきました。

 

 

 

 

24時を過ぎた頃、生徒が誰も居なくなり、

ひとりで神社の長い参道を走っていると、

ガラの悪い3人組がやってきて…

 

 

 

 

「よぉ!マリコ!来てやったよ」

って塾に通っているヤンキー3人組が

カマキリのようなハンドルの自転車に乗って

神社にやってきました。

 

 

 

 

「一応さ、マリコも女だからさ、

暗い神社で何かあったらやばいべ

(仲居くん風に読む)

だから俺たちが見張りに来たよ。

優しいべ(中居くん風に読む)」

 

 

 

 

って言いながら、

彼らは、私がお百度参りしている光景を

3人で並んで座って眺めていたのです。

 

 

 

 

 

やがて、

「マリコ、あと何回?」

って言われたので

「あと20回」って言うと

「仕方ねーなー、俺たちも付き合ってやるよ」

ってヤンキー3人組と私、

4人でお百度参りを開始。

 

 

 

 

「だいたいさ、マリコはさ、

なんで他人ためにこんな事してるんだよ!

バカなのか?

こんな夜中に女がひとりで神社で走って…」

って言うから、

 

 

 

 

「私は偽善者だから。

わかるかな?偽善者って?」

って言ったら

「てめぇ、俺はそこまでバカじゃねーし!」

って怒られ、

「偽善でも下心ありでもいいよ。

世の中、中3の合格のために、

夜中に神社で走ってる女なんていねーよ!

マジでバカだよ」

って、15歳の男子に、

神様の前でバカバカ言われる私。

 

 

 

 

そこから、ポツリポツリとヤンキーが、

それぞれ抱えている悩みを話してきました。

子ども達は、

大人が本音を言うと本音で話してくるものです。

 

 

 

 

最初は、クラスの誰が好きとか、

クラスの先生が嫌いとか、

あたりさわりのない内容でしたが、

 

 

 

 

「うちの親、

兄貴ばっかり可愛がるんだよ」

って話をしてきたA君。

「だから寂しくてヤンキーになったの?」

って聞くと、案外素直に

「オレ、構ってちゃんだから。

構ってもらえないのが嫌なんだよね」

ってヤンキーらしからぬ可愛い顔して笑ってた。

 

 

 

 

 

「オレの母親、オレが小さい頃、

オレを殴ってたんだよ。

親父と喧嘩すると不機嫌になって

俺とか弟を蹴っていたんだよ。

首を締められたこともあったし‥

だから中学になったら、

母親を殴り返すためにヤンキーになった」

って苦しそうに告白したB君。

 

 

 

 

「お母さんも、

おばあちゃんに叩かれていたのかもよ。」

って話をすると

「だからってオレを殴っていい事にはならない!」

って怒りながらお百度参り。

 

 

 

 

お母さんを許せない気持ちと、

今、お母さんを殴っている自分の罪悪感に

押しつぶされてB君神社で号泣。

 

 

 

 

まだ、スカイツリーが未完成だった2011年。

4人で

「もうすぐスカイツリーが完成するね」

って空を見上げると、

真上にあった月が大きく東に傾いていた。

 

 

 

 

C君が、俺の家は母親がいないからさ、

父親は帰ってくると酒飲んでるし、

酒臭い赤い顔して

「勉強しろ」とか言われても

「テメエが勉強しろよ」

って言って毎日喧嘩。

「くだらないよ大人って」

って言いながら寂しそうな顔を時折見せる。

 

 

 

 

 

 

お百度参りが無事終了。

 

 

 

 

 

A君とB君のお母さんに連絡して

神社に迎えに来てもらい、

2人がお母さんと一緒に帰宅したのが26時半。

 

 

 

 

ヤンキーのボスのC君が、

「マリコ、

オレの父親がマリコに会いたいってさ」

って言われたので、

2人でお寿司屋さんに行くと、

ヤンキーC君のお父さんが

カウンター席に座ってた。

 

 

 

 

鋭い眼光で挨拶され、

私は、恐る恐るカウンター席に座る。

真夜中なのに、

お寿司屋さんを開ける事ができるって…

ナニモノなんだ?!?(・_・;?

 

 

 

 

「好きなもの食べてください」

ってお父さんに言われ、

 

 

 

 

「玉子ください」って言うとC君が、

「大人なのに玉子とかヤベーだろう?

マリコ、寿司食った事ねーべ

(中居くん風に読む)」

って言われ、C君は、平目の縁側を注文。

 

 

 

 

「鯵(あじ)ください」

って頼む私の横でC君はまた、

平目の縁側を食べている。

結局C君は最初から最後まで

平目の縁側しか食べていない。

 

 

 

 

お父さんが、

「こいつの母親は、

こいつが小5の時に

交通事故で死んだんですよ。

だから寿司は、女房が好きだった

平目の縁側しか食べなくなって…

馬鹿な奴というか単純と言うか…」

って言われ、

そこからヤンキーになった経緯や、

お母さんがいない寂しさを、

「寂しい」と声に出す代わりに

ケンカで埋めている事を話してもらった。

 

 

 

 

 

次の日私は、

筋肉痛で仕事にならなかった。

4時間半走ったスニーカーは、

ボロボロになり履けなくなった。

 

 

 

 

15歳のヤンキー3人と

お百度参りで分かった事は、

全員お母さんが関わっている事。

そして全員、お母さんが好きという事。

 

 

 

 

「ウチの子は…」って

いかにも子どもが悪い

と訴えるお母さんが多いけど

目の前の子どもを何とかするのではなく

実は、お母さんが、

自分と向き合うこと、

自分と向き合う勇気を

出すために、

子どもが「ヤンキー」になって

お母さんに教えてくれているのです。

 

 

 

 

自分と向き合う‥

これって辛い作業です。

 

 

 

 

 

 

2011.3月上旬。

ヤンキー3人組、無事高校に合格。

(その後、2人退学)

テレビのような

めでたしメデタシはない。

 

 

 

2011.3月11日。

東日本大震災。

 

 

 

 

塾は、

足の踏み場もないほど棚が倒れ

テキストが散乱しました。

それを片付けてくれたのは、

生徒やヤンキーのみんなでした。

 

 

 

 

 

2012年、

私の母が脳梗塞(のうこうそく)で倒れる。

 

 

 

 

2013年、

2回目の脳梗塞で母の認知症が悪化した。

私が母の病室の椅子に座っていると、

 

 

 

 

 

「あの〜、あなた、ずっとここに居るけど、

夕方だからもう家に帰りなさい。

お母さんが心配してるよ」

って自分の母に言われた時、

何を言ってるんだお母さんは?って

しばらくわからなくて固まっていた。

 

 

 

 

 

そしたら、

「また、明日、お見舞いに来てくださいね。

お母さんによろしくね」と言われた時、

涙が止まらなくなった。

自分の母の口から

「お母さんによろしくね」

って言われた衝撃…

 

 

 

 

あなたが私のお母さんでしょ!( ;  ; )

 

 

 

 

 

私は声を上げて泣いた。

母親が私の記憶をなくした瞬間だった。

 

 

 

 

親子という時間は

長いようで短い。

母親は年を取る。

母親は記憶を無くす。

みんな、

そのことを知った方がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、子どもの事で悩んでいるお母さん。

 

 

 

自分の不安のために、

子どもに手をあげてしまう…

他人からの目を気にするので

「ちゃんとしなさい!」

って子どもを叱ってしまう。

 

 

 

 

子ども達は、

第三者に助けを求めています。

 

 

 

 

お母さん、

何が怖いですか?

何が不安ですか?

どうしたいと思っていますか?

 

 

 

 

 

「どうしても言いたい事が言えない」

「言うのが怖い、怖くてたまらない」

 

 

 

 

人の力を借りて一歩前に進みましょう。

 

 

もうすぐ締切。

満席御礼です。

ありがとうございました。

 

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