海外で楽しく日本語育児/教育

海外で楽しく日本語育児/教育

現役補習校講師がお伝えする、海外日本語育児/教育応援ブログです。海外で子育てする親御さんたちの日本語育児が楽しくなるように、そして、子どもたちが日本語学習を楽しいと思える環境作りを応援しています! 

ドイツの小学校では、休暇前(今回はPfingstenferien‐フィングステン休暇)に児童がだらけるのをふせぐために興味を持って打ち込めるような楽しい活動を一週間集中して(だからProjektwocheという)で行ったりすることがある。

 

娘が小学生の時もあったのだが、先々週、日本語を教えている小学生の子どもの家に行ったら、私に得意そうにジャグリング(ボール)を披露してくれた。

 

学校の授業でサーカスについて勉強!?したあと、実際にサーカース団の人たち(そういうのが専門?)が学校に教えに来てくれて(確か娘のときは、市から助成金のようなものが出ていた?)、いくつかのグループ(ジャグリング、フラフープなど)に分かれて練習し、最後(週末の土曜日)は、親や知り合いに向けて、本当のサーカステント(ちょっと小さめだけど)の中で曲芸を披露するという、なかなか面白いプロジェクトだ。

 

ただ、やはりこういったプロジェクトを指導する人たちも、ただで働くわけではなく、テントを立てたり維持したり、移動の費用を稼ぐために、ショーの当日は入場料をしっかりと取る!子どもたちは事前に家族に招待状を書き、親は当日何人見学するか知らせ、事前にチケットを購入しておく。しかもこれが結構なお値段!(笑) 

 

ドイツならではのプロジェクト週間。まあ、子どもたち(その子は3年生)は楽しんで練習しているようだし、普段は見る側で楽しんでいるサーカスを自分たちがサーカステントの中でやれるなんてドキドキわくわくもの。何はともあれ、人前で何かを披露するというのは結構勇気がいることであるが、こういう楽しいプロジェクトであれば、何かしら心に残るのではないかしら?

 

勉強でもなんでも、やはりアウトプットの場(発表会など)があると、人はやる気が出たり、がんばれたりする。 補習校でも学習発表会のときの発表(劇や詩や物語の暗唱、自作の俳句や短歌の紹介など)は、みんな何だかんだで堂々とやってのける。 

 

日本語教育も、プロジェクト週間を時々作り、外部の人などに発表する場を設けることで、ほどよい緊張感と共に日本語力も向上させることができるはず。やらされてやるから自らやりたいと思える日本語教育を目指して、私も自らプロジェクト週間といきますか!

 

 

 

 

ドイツの幼稚園はKindergarten(Kinder子ども+Garten庭)といい、日本とほぼ同じ年齢の子どもたち(3歳~6歳)が通います。

 

公立、私立、教会などの団体が運営している幼稚園がありますが、やはり数が多いのは公立(町や市が運営する)です。

 

私立では、シュタイナーやモンテッソーリ、バイリンガルなど、保護者主体では、森の幼稚園など、いろいろ特徴のある幼稚園がありますが、詳しいことは専門家にお任せして、今回はちょっと日本と異なるドイツの幼稚園(公立)についてレポートします。

 

シュタイナー幼稚園の遊びと手仕事: 生きる力を育む7歳までの教育

 

親子で楽しむ手づくりおもちゃ シュタイナー幼稚園の教材集より〈新装版〉

 

モンテッソーリ【おもちゃ コンサルタント推薦】でこぼこバランスストーン バランスブロック 平均台 自宅トレーニング 子供用 筋力 柔軟 体幹 運動トレーニング 安全 スポーツ 知育玩具 モンテッソーリ 玩具 室内遊具 屋内 幼稚園 バランス遊具 歩行 運動不足解消 誕生日 ギフト (三角形レインボー)

 

ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル (集英社新書)

 

月刊 クーヨン 2021年 5月号

 

日本と違う~ドイツの幼稚園驚き
 

①入園する時期

 日本のようにみな一斉に入園するわけではないので、入園式などはない。2歳から入る子もいれば、4歳から入る子もいる。空きがあれば入れるし、なければなかなか入れないのは日本と同じ!? (大体年長さんが卒園すると、空きができるので、9月から入る子が多い。)


②登園時間

 園にもよるが、大体7時から8時までの間に子どもを連れていけばよい。お迎え時間も12時、13時、14時とか家庭によってまちまち。

 

③私服

 制服や体操着、帽子など、おそろいの物は一つもない! 

Matschhose(どろんこ用ズボン)という優れものがある。雨が降った後の公園や、冬の寒くて湿った時期などにズボンの上から履くと、ズボンも濡れたり汚れたりしない!合格

 

④基本的に自由保育

 もちろん、みんなで一緒に行うMorgenkreis(朝の会的なもの)や工作の時間などもあるが、基本、自分の好きなところに行って、好きなもので遊ぶ。レゴで遊びたい子はいつもレゴ。(家の息子ちゃんがそうだったあせる迎えに行くたびにレゴで遊んでた。たまには他のもので遊んで~と何度思ったことか。)

→個人の興味関心を大切にする。好きなことに集中する力がつく。グッド!(が、協調性はあまり育たない⁉えー?)  

 

⑤朝ごはんの時間がある

 Vesperboxの中に生野菜やサンドイッチなどの軽食を入れて子どもに持たせる。家で朝食をとってこない子が多いのか、8時半くらいから朝食の時間。もちろん、食べたくない子は食べなくてよい。自由に遊んでよい。

 

⑥年齢混合グループ

 縦割りのグループにしている幼稚園がやや多い印象。大きい子たちが小さい子の面倒を見たり、小さい子たちは、大きい子たちから学んだりできるので、メリットも多い。

また、兄弟姉妹が同じグループに入ることができるので、親としても保護者会の参加など、1回で済むというメリットがある。(大きい子たちが面倒を見ない、小さい子たちが遊びたくても遊ばせてあげない…などの問題もある!?)

 

まだまだ違いはいろいろありますが、子どもたちはどの幼稚園に通おうが、はじめは日本語が通じず、いやいやだったのが、あっという間に幼稚園に慣れ、それほど熱心にドイツ語を教えてくれているわけでもないのに笑、ドイツ語を覚えて話し始めます。

 

日本語とドイツ語を混ぜて話し始めたり(特に遊具などの名前はすべてドイツ語)するので、ついつい話をしている最中にさえぎって直してしまったりしがちですが(私は時々やってしまって、娘に「話したい事、わすれちゃった!」と怒られました)、話し終わるまでじっとこらえて、終わってから「それは(遊具の名前)日本語で〇〇っていうんだよ~」と教えてあげると、子どもも満足して、ドイツ語と並行して日本語でも新しい言葉を覚えていけると思います。

(私は子供の言っているドイツ語のおもちゃやゲームの名前が分からなかったりしたので、かなり苦労しましたが…。) 

 

私もそうですが、ドイツ語の間違いを話しているそばから指摘されると、話したいことも話せなくなってしまいます。子どもだって同じですよね。

 

親がいい聞き役になることも、日本語育児の成功の秘訣です。(詳細は、バイリンガル教育研究の第一人者である、中島和子先生の著「バイリンガル教育の方法」を参照)

 

完全改訂版 バイリンガル教育の方法ー12歳までに親と教師ができること アルク選書シリーズ

 

とにかく、現地の幼稚園に通い出すと一気にドイツ語モードになる子どもたちの日本語を維持するためにも、子どもとかるたやカード遊びをする、読み聞かせや物語を音声で聞かせる、日本語を話すお友達を見つけて遊ばせる、日本のおじいちゃんおばあちゃんとビデオチャットする…など、お家でできることをたくさんして、両方の言語をバランスよく伸ばしていきましょう~。

 

パリといえば、オリンピックが開幕まであと4ヶ月に迫ってきましたね🤩

なんと今日はエッフェル塔の日だそうで、今から134年前に開業されたそうです! 

(お出かけした際に撮った写真。下から見上げると首が…)

最初は景観を損ねるとかボロくそ言われていましたが、今ではすっかりパリの顔ですね。

 

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おとといから今日までの3日間、柔道グランドスラム、アンタルヤ 2024 がトルコのアンタルヤで出場枠をかけた 国際大会の1つが開かれていますが、阿部兄妹、完全Vでしたね。
 
阿部詩さんのYoutube(一年前)で「環境が変わる時に人は一番強くなる」というメッセージがありましたが、特に小・中学、高校を卒業したりして、新学期を迎える人たち、また、新社会人になる人たちは、期待感もあるかと思いますが、不安もあるかと思います。

 

 

私もドイツに来たばかりの頃は、言語の壁、カルチャーショックもあり、ドイツ人とのコミュニケーションにかなり不安、というか、恐怖さえ覚えていました。同じアパートの住人のおばあさんに何を言われているのか分からなくてどぎまぎしたり、電車の中で定期を忘れて罰金を払えとドイツ語で(あまりよく理解していなかったが…)言われたときには、本当に心臓がバクバクでした。滝汗

 

でも、今ではドイツ人とのコミュニケーションも楽しめますし、ドイツ旅行も楽しんでいますラブラブ

 

阿部詩選手も、小さい頃から柔道を楽しんでいたわけではなかったのだとか。でも、小学生の高学年の頃、強い選手に負けたことで彼女の闘争心に火が付き、中学校で真剣に取り組みだしたのだとか。

 

何事もそうだけど、真剣に取り組もうと思った時が一番がんばれるし、伸びるのではないかな? そういうものが子どもたちにも見つかるといいなーと思う今日この頃。

Ostern(オースタン)とは、イースター(復活祭)のこと。欧米では、クリスマスと同様、重要なキリスト教の祝祭日で、ドイツでは、一般の人は、今日から月曜日までイースター休暇でお休みです。(学校は今週、来週と2週間お休みです。今年はちょうど日本の春休みと重なりました!ただ、この時期にドイツ旅行をする人は、気をつけてくださいね。休日はお店が閉まってますびっくり

 

 

本日はKarfreitag(聖金曜日)、明日はKarsamstag(聖土曜日)、明後日はOstersonntag(イースター/復活祭)、4月1日はOsternmontag(聖月曜日)です。

英語だと、今日はGood Friday、明日はHoly Saturday、明後日はEaster Sunday、4月1日はEaster Mondayとなってます。

 

英語と比較したときに、このKarfreitagのKarは、どんな意味があるのか、ちょっと疑問に思ったので、調べてみました。(英語の"Good"には、神聖なという意味がある。)

 

すると、このKar(カー)は、Kummer(苦悩)とか、 Trauer(悲しみ)とかいう意味だったんですね。イエス・キリストが十字架にかけられて処刑された日なのだから、ドイツ語のKarfreitagの方が、英語のGood Fridayよりふさわしい感じがしますね。

 

いずれにしても、キリスト教徒ではない私たちにとっては、それほど重要な日ではないのですが、子どもが小さいうちは、イースターエッグを自分たちで作って飾ったり(幼稚園にも卵の殻を持って行ったな~)、エッグハントしたり、旦那の実家に出かけて行ってご馳走をいただいたりしてお祝いしたものです。

 

 

というわけで、あまり日本語育児とは関係ないお話になってしまいましたが、日本語だけでなく、英語、ドイツ語を比較しながら勉強すると、結構気づきがあったりして面白いですよ。ウインク

 

マルチリンガルの子どもたちは、こうやって比較しながら、どんどんいろんな言語を吸収していくのでしょうね。 英語の次は、是非、ドイツ語を~。

英語の次に学ぶ外国語おすすめ | 語学マニア.com (gogakumania.com) 

 

前回、音読マンネリ化を防ぐ方法を3つ紹介しましたが、今回はちょっと上を行く音読練習法を2つ紹介します。

 

お家での音読練習マンネリしてませんか? | 海外で楽しく日本語育児/教育 (ameblo.jp)

 

1つ目は、音読ペット〜。(ドラえもん風に! でも今と昔は違う!?)

 

 

これはペットが音読してくるのではありません。笑

聞いたことある人もいるかもしれませんが、音読をペットに聞いてもらうという方法です。ワンちゃんなど飼っている場合には、そのペットに聞かせてあげることを目的にすると案外楽しんで 読み聞かせをしてくれます。下に兄弟がいる場合などはその兄弟、いない場合には、ぬいぐるみなどに聞かせるのでもいいですよね。とにかく聞いてもらう人を変えることで、マンネリ化を防ぐことができます。お母さんに聞いてもらうのはすぐに間違いを指摘されるので嫌だというお子さんにとっても良い方法です。

 

2つ目は、音読録画発信〜。(ドラえもん風に)

 

目指せ YouTuber 。自分の音読している姿を録画してそれを自分自身で見てみて自己評価したり、日本にいるおじいちゃんおばあちゃんに見てもらったりして、頑張りを認めてもらったりすることができます。録画するとなると誰かに見せることになるので緊張感が高まりますし、表情豊かに読むとかアナウンサーやナレーターのように読むとか、色々工夫ができます。特にお子さんが小さい時の音読は可愛らしいのでとても良い思い出となると思います。

 

ということで、普段と違う音読の工夫を2つ紹介しました。

 

これこれから日本では春休み、ドイツもイースター休みが始まるので、今までとはちょっと違う取り組みをして音読を楽しんでもらえたらと思います〜グッド!