仕事が始まると懐かしくなる、正月に過ごしたまったり時間。

正月休みが終わっても、成人の日連休が終わるまではなんとなく連休気分が続いていたのに。


それも今日でお終いですか~


すでに正月休みが恋しい。。

その前日までの大掃除やら買い出しやらでバタバタしていたのとうって変わり、朝から正月モードで、数の子といくらと鯛のこぶ〆などをつまみながら、日本酒をチビチビと。

魚卵系は、やっぱりつまみとして最高。

でも尿酸値が高めなので魚卵系の食べすぎには注意が必要なのと、結局酒を飲み過ぎることにつながるのでね。

朝から飲み過ぎると、日中なんだかダルいし、眠いし。


でも酒はうまくてね~


そして魚卵系にはワインは合わないので、これには日本酒に限ります。


今回用意したのは、飛露喜の特別純米と、鍋島の純米吟醸山田錦100%。


鍋島というのは佐賀県にある割と最近できた蔵で、その味が好きで良く買ってましたが、なぜか年末に品薄でした。

聞いてみると、昨年のインターナショナルワインチャレンジのSAKE部門でグランプリを取ってから、急激に注文が増えたとか。


おいしい酒が知られるのはいいことだけど、あんまり売ってる酒ではないので、品薄になり過ぎるのも困ります。


その日本酒たちも、残りわずか。

今年は調子に乗って飲み過ぎることなく、来月予定の人間ドックに臨まなきゃ。


2011年の7枚を選ぶということで、前回①をやったわけですが、残り3枚というのが決まらなくってねえ。
やっぱり10枚にしとけば良かったかな、いやタイトルに7枚と書いたんだし、などと思いながら悩み、結局 +α ということで無理やり決着させました。

 ※タイトルクリックで、以前のレビューに飛べます。

The Mountain Goats "All Eternals Deck"


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おそらくベストテンを選べば、このアルバムが2位、もしかしたら1位になっていたかもしれません。
それほどまでに、このアルバムが気に入ってます。

USインディの世界ではすっかりベテランとなったグループではありますが、コンスタントにアルバムをリリースし続けています。

ギターと歌とドラムスだけと言っても過言ではないほどのシンガーソングライター系のロック。
素晴らしいメロディライン、そして温かみと力強さにあふれた歌声。
ロックはこれだけあればいいのだと思わせてくれる人たち。

おそらくこの曲が自分の年間ベストトラックですね。
アルバム収録曲の "Never Quite Free" 。



The Rural Alberta Advantage "Departing"


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聴く人によってはどこがいいの、この単純なロックが、という感じかもしれません。
でもこのシンプルな構成の中に、決してウマくはないボーカルがストレートに響いてくるのがたまらない。

例えば、St.Vincent もお気に入りだけど、あれは芸術作品のような音楽。
どこか冷やかな距離感がたまらないのだけれど、時々観賞して楽しめればいい。
しかしこのアルバムやThe Mountain Goats は、もっと自分に直接働きかけてくる、より肉体的・情動的な音楽。
ぴったりと寄り添っていたい。


Cass McCombs "Humor Risk"


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なんといっても、この人のボーカルにつきます。
独特の透明感で好みの声としかいいようがないです。
聴いているだけで良質のドラッグを服用しているような感覚になります。
すべてがこの声と彼の作る歌をシンプルかつ魅力的に聴かせるためのサウンド構成。
今年彼がリリースしたアルバムが2枚あり、それらが陰と陽の双子のような存在なのですが、ここでは後でリリースされたアグレッシブな方のアルバムを選びました。
もちろん共に素晴らしいアルバムだけど、もう1枚の Wit's End の方が聴き手を選ぶかもしれないので。
しかし Wit's End の1曲目、County Line は空前の名曲で、迷いましたけどね。


Low "C'mon"


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最初は7枚ということでリストに入っていなかったのだけど、Surf's-Upさんがベスト1に選んでいるのを見て、おおそういえばこの人たちがいた、と改めて聴いてみるとやっぱりいい。
ブログに一度載せると、ある種の達成感で聴かなくなってしまう症候群の犠牲者でした。
独特のテンションとスローなグルーブが、心とカラダをじわじわ溶かしていくようなドラッグ性。
やっぱりこれも歌が、メロディが素晴らしい。

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ということで8枚選んだわけですが、それらを改めて眺めていると、自分をニュートラルにしてくれる音楽というか、立ち戻らせてくれる音楽たちだな、と思いました。

必要以上に感情が振れている時、心がすさんでいる時、穏やかなひと時を欲している時、気持ちの棘を掻きだして欲しい時、そんな状態の自分を立ち戻らせてくれる作用のある音楽たちばかりだな、と。
Low だけちょっと毛色が違って、状況によってはもっとドツボにはまる可能性あり、ですが。

特に今回の4枚はどれも少し前の自分であれば、これほど好きになることがなかった音楽かもしれません。

自分が思い入れがあるサウンドスケープなど蚊帳の外。
そこにある歌が、響いてくるんですよね。
うまい歌もヘタな歌もあるけれど、どれも強い存在感がある。
シンプルな構成であればあるほど、その歌が、ソングライティングが、強く響いてきます。
電子音を中心とした音楽がないです、結果的に。

チルウェイブを中心とした過剰な多幸感、それも電子音による装飾過多な音楽への抵抗感が、こういったシンプルな構成のロックを選ばせているのかもしれません。
自分を上滑りしていく音楽よりも、自分に食い込んでくる音楽たち。
派手さよりも、存在の確かさ、浸透度。

そして別にあえてメジャーなミュージシャンを選ばなかったわけではないのに、特に後半は他の人のランキングにはほとんど登場することがない人たちばかり。

それほどに、音楽の嗜好というのはパーソナルなものだということでしょう。
いかにその音楽が自分という共鳴板に響くのか。
皆が聴いている音楽や売れているから聴いてみるのではなく、自分が本当に好きだと思えるものを探せば、人ぞれぞれにオリジナルなベストアルバムリストが自然に出てくるのだと思います。

想定どおりの音楽雑誌のベストアルバムよりも、人それぞれのパーソナルなベストアルバムの中にキラメめくアルバムを見つけたい。

しかし、、Wilco も入れたかったな~


もうひとつ、年末年始の雑感です。


紅白歌合戦は一応毎年見てるんですが、今年は娘にガキつかのチャンネル優先権を奪われてしまったがために、リアルタイムでほとんど見られず。

HDDで録画したものを正月にゆっくり見てました。


昔から思うのですが、紅白って、やはり歌手にとって、特に歌謡曲出身を中心にステイタスシンボルなんでしょうね。

歌う時の気合いが違うようです。


今回の紅白で一番すげえと思ったのは、坂本冬美。

この人、すごいね。歌手として。

演歌じゃないのとか関係なく、これだけの歌が歌えるのって素晴らしい。


そもそも演歌歌手って歌が基本的にうまいけど、坂本冬美レベルになると、音程取れて声量があってなど当たり前。

感情表現、テンションと柔らかさ、ニュアンスの出し方、自然と生まれるグルーブ感。

聴きほれるだけです。

ヘタなロック聴くよりも、よっぽどシャッキリするぜい。


録画した映像、ヘッドホンで聴いたり、ヘビロテですよ^ ^

家族からうさん臭い目で見られながらもね。


それに比べて、J-POP組のなさけないこと。

A○K○なんて、聴くに堪えないほど音程はずしてるし。


自分がファンならともかく、そうじゃなければ、なんでこの人出てるんだろう、という感じです。

松○○子と神○○○かのペアもね。

視聴率かせがなきゃならんのもわかりますが。


その他いいと思ったのは、やっぱり歌をじっくり聴かせられる人ですね。

女性ボーカルの好きな自分は、その他には平原綾香とか石川さゆりかな。

あとは森進一。


演歌系が多いのがね、自分の年齢がそうさせてやしないか、ちょっと気がかり。。


いや、演歌だからじゃなくて、歌がすごいからに決ってます。

ロックを期待する番組じゃないから、いいもの聴きたいですからね。



ところで、AKB48がレコード大賞取って、世も末だと思ったのは僕だけでしょうか。

そりゃ、セールスだけ見れば仕方ないんですけどね~



元旦の日経新聞の記事によると、世界の主要国での音楽産業の規模は、パッケージメディアの販売が配信に食われて縮小が続いているとのこと。

日本でも前年から8%減少したそうです。


ところが意外に大幅な縮小をしているのが、アメリカです。

日本以上に音楽配信によりCDパッケージの販売が落ち込み、なんと昨年の音楽市場規模は、日本がアメリカを抜き、世界1位になっているのが確実だとのこと。


日本ではCDが市場全体の8割の売上シェアを持っているのに対し、アメリカは4割に低下している。

それだけ音楽配信の普及スピードが速いんですね。

それがアメリカを世界2位に甘んじさせた。


まあ、イギリスの凋落はわかっていたとはいえ、アメリカですら日本に市場規模を抜かれるくらいにヤバいということ。

日本市場は縮小してもアメリカはなんとかもっている、というのがイメージだったので、ちょっとショック。


とはいえ、音楽配信自体も前年割れという状態。

何が日本の音楽市場を支えているかというと、ライブ人気だそうです。

2010年のデータですが、日本での公演入場者数は10年前に比べて57%増、売り上げも55%増。

2011年の音楽DVDの生産額は、前年で10%以上増加。


アルバムは買わずにYouTubeで済ましておき、お気に入りのミュージシャンのライブには足を運ぶ。

そんな構図が浮かんできますね。


それとAKB48現象と、K-POPブームで、お金持ちの大人がCDシングルなどを○○買いしてるのも大きいでしょう。

ただそんなものは一時的であって、AKB48現象は一時的にはCD売り上げに貢献しても、長い目で見れば音楽文化の破壊につながるのは間違いないので、プチバブルが日本の音楽産業を支えてるのに過ぎません。


質の高いインディを排出するアメリカの音楽産業の衰退が、一番恐怖ですね。

ネット配信等でミュージシャンが作品をリリースする場所は確保できても、CDというパッケージメディアが無くなっていくのは、物理的なリリースにこだわるリスナーとしては本当につらいところです。


輸入盤を買うことで、少しでもアメリカのCD売り上げに寄与できるのであれば、そうしてあげよう。

2011年にリリースされたアルバムにはどうしても順位をつけることができませんでした。

ちょっと前に書いたように、おそらく一番好きだったR.E.M.の新作であり最終作が、東日本大震災の記憶と強く結びついているため、複雑な想いがあるためです。


とはいえ、優れた音楽や聴き込んで思い入れのあるアルバムがたくさんリリースされたのも確か。

それを皆さんにお伝えしようと、「2011年大切な7枚」と題して記録したいと思います。


どれもベストアルバムを選べば10位以内に入っていたであろうアルバムたちでしょう。


  ※タイトルクリックで過去記事へ飛びます。




Clap Your Hands Say Yeah "Hysterical"


これは自分でも思いがけない選出です。

どこかが突出して優れているというわけではありません。

自分を鼓舞したい時、エネルギーが足らないと思った時、なぜか良く聴きました。

高揚感、スピード感があって、ノスタルジックなノイズという言葉がピッタリはまる。

おそらく自分が持つロック衝動を昇華する理想的なロックのカタチのひとつ、ってことかもしれません。

ちなみに、The Pains Being Pure At Heart の2作目も似た方向性のアルバムですが、こちらはすこし洗練され過ぎた感じかな。

こういうタイプの音楽ほどヘビロテになり、長く聴き続けることがよくあります。



The Psychic Paramount "Ⅱ"


上記CYHSYとは別の意味で、自分のロック衝動を充たしてくれたアルバム。

硬くしまった音とソリッドなスピード感。

甘さのみじんもない、凶暴な破壊力。

こういうロックが好きだとしか言えません。

気分を思いっきりリセットしたいとか、疲れから来るダルさを消し去りたいとか、そんな時に有効でした。

1970~80年代のNew Wave全盛期のような、ありそうでなかなか出合えないロック。



James Blake "James Blake"

やはりこのアルバムが出す音はすごい。

彼の歌を評価する声が多いけれど、彼のよさは圧倒的に音でしょう。

むしろ自分の歌を世界観を構成する優れた楽器として扱っているのがすごいと思いますね。

その歌と、異常に響く低音と、シンセたち。

それぞれがまったく別物の生き物のように自律的に蠢きながらも、なんとも言えないバランスを創りだす音楽。

自分の中では、2010年のVampire Weekend や 2009年のThe XX と同じ感覚で、この時代にこの音が鳴っていること自体を評価したいと思います。



Bon Iver "Bon Iver"


これは前回の記事に書いたとおり。

Fleet Foxies よりも、ナチュラルに自分の中に入ってきます。

やはりノイズの存在なのか、1/fの揺らぎを感じられるからなのか。

穏やかなだけでなく、強いひっかかりも感じることもできる、存在感ある音楽です。