2011年の7枚を選ぶということで、前回①をやったわけですが、残り3枚というのが決まらなくってねえ。
やっぱり10枚にしとけば良かったかな、いやタイトルに7枚と書いたんだし、などと思いながら悩み、結局 +α ということで無理やり決着させました。
※タイトルクリックで、以前のレビューに飛べます。
The Mountain Goats "All Eternals Deck"

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おそらくベストテンを選べば、このアルバムが2位、もしかしたら1位になっていたかもしれません。
それほどまでに、このアルバムが気に入ってます。
USインディの世界ではすっかりベテランとなったグループではありますが、コンスタントにアルバムをリリースし続けています。
ギターと歌とドラムスだけと言っても過言ではないほどのシンガーソングライター系のロック。
素晴らしいメロディライン、そして温かみと力強さにあふれた歌声。
ロックはこれだけあればいいのだと思わせてくれる人たち。
おそらくこの曲が自分の年間ベストトラックですね。
アルバム収録曲の "Never Quite Free" 。
The Rural Alberta Advantage "Departing"

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聴く人によってはどこがいいの、この単純なロックが、という感じかもしれません。
でもこのシンプルな構成の中に、決してウマくはないボーカルがストレートに響いてくるのがたまらない。
例えば、St.Vincent もお気に入りだけど、あれは芸術作品のような音楽。
どこか冷やかな距離感がたまらないのだけれど、時々観賞して楽しめればいい。
しかしこのアルバムやThe Mountain Goats は、もっと自分に直接働きかけてくる、より肉体的・情動的な音楽。
ぴったりと寄り添っていたい。
Cass McCombs "Humor Risk"

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なんといっても、この人のボーカルにつきます。
独特の透明感で好みの声としかいいようがないです。
聴いているだけで良質のドラッグを服用しているような感覚になります。
すべてがこの声と彼の作る歌をシンプルかつ魅力的に聴かせるためのサウンド構成。
今年彼がリリースしたアルバムが2枚あり、それらが陰と陽の双子のような存在なのですが、ここでは後でリリースされたアグレッシブな方のアルバムを選びました。
もちろん共に素晴らしいアルバムだけど、もう1枚の Wit's End の方が聴き手を選ぶかもしれないので。
しかし Wit's End の1曲目、County Line は空前の名曲で、迷いましたけどね。
Low "C'mon"

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最初は7枚ということでリストに入っていなかったのだけど、Surf's-Upさんがベスト1に選んでいるのを見て、おおそういえばこの人たちがいた、と改めて聴いてみるとやっぱりいい。
ブログに一度載せると、ある種の達成感で聴かなくなってしまう症候群の犠牲者でした。
独特のテンションとスローなグルーブが、心とカラダをじわじわ溶かしていくようなドラッグ性。
やっぱりこれも歌が、メロディが素晴らしい。
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ということで8枚選んだわけですが、それらを改めて眺めていると、自分をニュートラルにしてくれる音楽というか、立ち戻らせてくれる音楽たちだな、と思いました。
必要以上に感情が振れている時、心がすさんでいる時、穏やかなひと時を欲している時、気持ちの棘を掻きだして欲しい時、そんな状態の自分を立ち戻らせてくれる作用のある音楽たちばかりだな、と。
Low だけちょっと毛色が違って、状況によってはもっとドツボにはまる可能性あり、ですが。
特に今回の4枚はどれも少し前の自分であれば、これほど好きになることがなかった音楽かもしれません。
自分が思い入れがあるサウンドスケープなど蚊帳の外。
そこにある歌が、響いてくるんですよね。
うまい歌もヘタな歌もあるけれど、どれも強い存在感がある。
シンプルな構成であればあるほど、その歌が、ソングライティングが、強く響いてきます。
電子音を中心とした音楽がないです、結果的に。
チルウェイブを中心とした過剰な多幸感、それも電子音による装飾過多な音楽への抵抗感が、こういったシンプルな構成のロックを選ばせているのかもしれません。
自分を上滑りしていく音楽よりも、自分に食い込んでくる音楽たち。
派手さよりも、存在の確かさ、浸透度。
そして別にあえてメジャーなミュージシャンを選ばなかったわけではないのに、特に後半は他の人のランキングにはほとんど登場することがない人たちばかり。
それほどに、音楽の嗜好というのはパーソナルなものだということでしょう。
いかにその音楽が自分という共鳴板に響くのか。
皆が聴いている音楽や売れているから聴いてみるのではなく、自分が本当に好きだと思えるものを探せば、人ぞれぞれにオリジナルなベストアルバムリストが自然に出てくるのだと思います。
想定どおりの音楽雑誌のベストアルバムよりも、人それぞれのパーソナルなベストアルバムの中にキラメめくアルバムを見つけたい。
しかし、、Wilco も入れたかったな~