2011年にリリースされたアルバムにはどうしても順位をつけることができませんでした。

ちょっと前に書いたように、おそらく一番好きだったR.E.M.の新作であり最終作が、東日本大震災の記憶と強く結びついているため、複雑な想いがあるためです。


とはいえ、優れた音楽や聴き込んで思い入れのあるアルバムがたくさんリリースされたのも確か。

それを皆さんにお伝えしようと、「2011年大切な7枚」と題して記録したいと思います。


どれもベストアルバムを選べば10位以内に入っていたであろうアルバムたちでしょう。


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Clap Your Hands Say Yeah "Hysterical"


これは自分でも思いがけない選出です。

どこかが突出して優れているというわけではありません。

自分を鼓舞したい時、エネルギーが足らないと思った時、なぜか良く聴きました。

高揚感、スピード感があって、ノスタルジックなノイズという言葉がピッタリはまる。

おそらく自分が持つロック衝動を昇華する理想的なロックのカタチのひとつ、ってことかもしれません。

ちなみに、The Pains Being Pure At Heart の2作目も似た方向性のアルバムですが、こちらはすこし洗練され過ぎた感じかな。

こういうタイプの音楽ほどヘビロテになり、長く聴き続けることがよくあります。



The Psychic Paramount "Ⅱ"


上記CYHSYとは別の意味で、自分のロック衝動を充たしてくれたアルバム。

硬くしまった音とソリッドなスピード感。

甘さのみじんもない、凶暴な破壊力。

こういうロックが好きだとしか言えません。

気分を思いっきりリセットしたいとか、疲れから来るダルさを消し去りたいとか、そんな時に有効でした。

1970~80年代のNew Wave全盛期のような、ありそうでなかなか出合えないロック。



James Blake "James Blake"

やはりこのアルバムが出す音はすごい。

彼の歌を評価する声が多いけれど、彼のよさは圧倒的に音でしょう。

むしろ自分の歌を世界観を構成する優れた楽器として扱っているのがすごいと思いますね。

その歌と、異常に響く低音と、シンセたち。

それぞれがまったく別物の生き物のように自律的に蠢きながらも、なんとも言えないバランスを創りだす音楽。

自分の中では、2010年のVampire Weekend や 2009年のThe XX と同じ感覚で、この時代にこの音が鳴っていること自体を評価したいと思います。



Bon Iver "Bon Iver"


これは前回の記事に書いたとおり。

Fleet Foxies よりも、ナチュラルに自分の中に入ってきます。

やはりノイズの存在なのか、1/fの揺らぎを感じられるからなのか。

穏やかなだけでなく、強いひっかかりも感じることもできる、存在感ある音楽です。