今回も、実際のお客さま対応で使えるフレーズを、
ケーススタディを交えながら、お伝えします。
今回は、「さようでございます」 です。
実は、わたしはかなりの頻度で、
この「さようでございます」を使います。
そして、
「さようです」
「そうです(ね)」
「そのとおりで(ございま)す」
「おっしゃるとおりで(ございま)す」
を使い分けています。
少しネットで調べてみると、「さようでございます」は、
使い方や言い方について、否定的な考えを持つ人も、
少なからずいることがわかって驚きました。
一部抜粋します。
単につなぎ言葉、相づちとしての
「さようでございますね~」には、
違和感を持つ人が多いようです。
とても丁寧な表現ですが、
その分、疎遠で形式的な返事として受け取られ、
相手に冷たさを感じてさせてしまうこともあるので、
日常で使う場合には気をつけなければなりません。
なるほど。
では、辞書ではどのように書いてあるのでしょうか。
さ‐よう〔‐ヤウ〕【▽然様/左様】
そのよう。そのとおり。「―なことはございません」「はい、―でございます」
相手の言ったことを肯定したり、
自分の思い出したことにうなずいて話し出したりするときに発する語。そう。
「―、あれは去年の暮れのことであった」
「さよう」には、然様/左様の二通りの字があり、
左様は、どうやらあて字のようですね。
「左」という漢字が用いられるのは、
昔の官職で、「左」が身分や立場が上だから。
例:左大臣>右大臣
もともとは、立場の低い人が、目上の人に遠慮して、
直接名指しすること=断定 を避けた表現
”左に同じ”が語源のようです。
直接名指しすること=断定 を避けた表現
”左に同じ”が語源のようです。
左の(身分の高い)方=「さよう」を、
「あなた様」のように使っているんです。
「あなた様」のように使っているんです。
「(目上である)左の方がおっしゃる/するとおり」
ということで、相手を「左」において、
敬意をあらわしているんですね。
しかし、古めかしく、サムライみたいなことば、
という印象もあるようで、相手を遠く感じる、
事務的・形式的だという意見も、まぁ分かります。
しかし、
「さようでございます(か)」
にかわることばは、なかなかありません。
「そうでございます」も、
ことばとしては正しいのでしょうが、
うーん、しっくりきません。
個人的には、かなり年上の、上品な婦人店員が、
「そうでございますねー、お客さまでしたら、こちらのー」
と使うような、ことばのイメージなんですよね。
やはり、肯定表現として、相手のことばを受ける場合、
「さようで(ございま)す」
「そうです(ね)」
「おっしゃるとおりで(ございま)す」
を使い分けるのがよさそうです。
○○は、▲▲でいいのかしら?
と聞かれたら、
正しい場合は、
「さようでございます。」
誤っている場合は、
「そうですね、▲▲ですと○○なので、
今回のご要望には添えない可能性がありますので、
●●がよろしいかと存じます。」
などとお答えするのが、一番しっくり来ませんか?
また、こちらの予想を超えて、
お客さまにお話をご理解いただけたら、
「おっしゃるとおりで(ございま)す」
「そのとおりで(ございま)す」
という言い方は、「正解!」というニュアンスに近く、
上から言われている、と思われる可能性があり、
避けたほうが無難だと思います。
おまけですが、肯定のあいづちとして、
「はい」「ええ」「なるほど」「おお」
「(感心の)はぁあ」「お!」などと、
「さようですか」を組み合わせると、
バリエーションが増えますよ。
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