今日の言葉 -5ページ目

戒め No.3270


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春風(しゅんぷう)をもって人に接し、

秋霜(しゅうそう)をもって自ら粛(つつし)む。


佐藤 一斎

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西郷隆盛を始め明治の偉人に影響を与えた佐藤一斎の「言志四録」から。


人に接するときには、春の変わるの風のように優しく、

自分自身と向き合うときには、霜の降りる秋の寒さのように厳しくすべし

という姿勢を説いものです。


人は他人に厳しく、自分に甘くなりがちですからこその戒めですね。

他の人はあなたが何を考えているか、何を言っているかではなく、実際に何をしているかであなたという人を判断するのです。

最大の敵は自分であり、と同時に最大の味方も自分です。


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出会い No.3269


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人生において、万巻の書を読むより、

優れた人物に1人でも多く会うほうがどれだけ勉強になるか。


小泉 信三(経済学者)

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同じ言葉でも誰から言われるかで重さが変わってくる。

実際にはその言葉を受け取る本人の度量次第ではありますが、

それがまだ整わない内は、優れた人の影響を受けて、自分を変える方が近道。


直接会うことは、熱量も情報量も空気感も違う。

何よりも自分の緊張感が違う。

背筋を伸ばしたくなる機会が成長の機会に繋がっていくことでしょう。


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勇気 No.3268


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ある日、同じ職場で働くろう者(聴覚障害)の先輩が私の異変を察知し、筆談で語りかけてくれました。

「大丈夫?元気ないよ?」

その出逢いこそが、手話の世界入る原点となりました。

周りに病状を打ち明けることができず、孤独と闘っていた当時は、自殺の二文字が脳裏をよぎることもしばしばでした。

それだけに、気にかけてくれる先輩の存在は心の支えとなり、何より先輩が聴者を部下に持ち、指示を出す姿には胸を打たれました。

耳が聞こえないハンディを抱えながらも、なお前に進まんとする姿は力強さに満ちていたのです。


中村 藤乃(DeafLinks手話協会代表)

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致知2024年6月号からのご紹介です。

その後、手話学校への受験、ビジネスを始めてからも逆風に晒されながらも3万人が学ぶ状況を作り上げられた中村さん。

「いつか日本語や英語と同じように、手話を学ぶことができる世界の実現を願って」

の夢に勇気をいただきました。


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バトンタッチ No.3267


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余命3か月と言われたある母親のお話。

「母は病院から家に帰ってくる度に、私たちにお弁当を作ってくれました」

と娘さんは言いました。

彼女が最後の最後に家へ帰った時、もうその時は立つこともできない状態です。

ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。

立てるはずのない者が最後の力を振り絞ってお弁当を作るんですよ。

「お母さんが最後に作ってくれたお弁当はおむすびでした。そのおむすびを持って、学校に行きました。

久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。

昼の時間になって、お弁当を広げて食べようと思ったら、切なくて、切なくて、なかなか手に取ることができませんでした」

お母さんはお母さんなりに精いっぱい、必死に生きて、大切なことを子どもたちにちゃんとバトンタッチした。


鎌田 實(諏訪中央病院名誉院長)

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致知の記事からのご紹介です。

「誰かのために」という想いが生きる力になるのですね。


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好奇心 No.3266


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時代の流れにのるコツは、好奇心ですよ。


加賀谷 輝雄(株式会社カガヤ元会長)

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岩手・岩泉ヨーグルト物語の『あたりまえという奇跡』(山下欽也著・センジュ出版)からのご紹介です。


日本で初めてアルミパウチ(袋)に入ったヨーグルトを世に出した岩泉ヨーグルト。

現在の発展の背景には創業以来の累積赤字や自然災害など様々な困難を乗り越えて来た歴史がありました。

その中で山下社長は覚悟を決めて多くの人に助けられ、支えられて会社を経営して来ました。

加賀屋会長もそのお一人。もっと言えば特に刺激と影響を受けた方とのことでした。


好奇心はがあるから、行動に繋がる。

好奇心があるから、視野が広がる。

好奇心は若さの表れでもありますね。


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いつ No.3265


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「いつかやる」とは今日やること

「そのうちにやる」とは今日やること

「時間ができたらやる」とは、今日やること

今日やればいいんだ!


福島 正伸

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「今」が英語で「present」なのは、誰にでも平等に与えられた貴重なプレゼントだから。

今日という日は、いつだって何かを始めるのにちょうどいい日。

今日という日は、今後の人生の最初の日。

今日という日は、昨日亡くなった人が生きたかった明日。


やりたいこと、やるべきことががあれば、5分だけでも着手してみると動きだしますよ。


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積徳 No.3264


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檀家の人が寺に非常にたくさんの寄付をされました。

寄付をした人が、その禅僧はさぞかし喜んでお礼をいってくれるだろうと思い、期待して行ったところ、全然お礼などいわないのです。

失礼な話だと思って、「どういうことだ」と尋ねたところ、「それは、あなたが徳を積んだのです。

あなたが徳を積んだことに対して、なぜ私がお礼をいうのですか。


頼住 光子

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今日も10MTVからのご紹介です。

「与えた恩は水に流せ」という言葉にも通じます。

頼住氏はさらに、

『何かをあげたら、その相手は喜ぶというのが私たちの日常ですが、禅の場合はそういう当たり前のことをもう一度見直しています。

所有や人にモノをあげること自体、本当はどういうことなのだろうかということを、もう一度突き詰めて考えたというところが非常に重要なのではないかと思います』

と解説されています。


見返りを求めるか、徳を求めるかですね。


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自他一 No.3263


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愚かな人は、他人を利すれば自分の利益が低下してしまうと思うかもしれない。

でも、「自他一」という考え方によれば、他人に何か良いことがあれば自分も良くなるということになってくるのです。

自分と他人は結びつきあっていて、そのあいだにモノがある。それを必要な人が使う。

あの人が必要であれば、それはその人のところに移動すればいい。

自分の好きな人だからあげる、嫌いな人だからあげないということではなく、誰彼かまわず、必要な人に施す。

これが「むさぼらない」ということです。自分と他人を分けて考えて、「かわいそうだから恵んであげましょう」というのは「布施」の捉え方ではないということです。


頼住 光子

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10MTVの講義からのご紹介です。

その例えとして、

「たとえば非常に高価な茶器を持っていた場合、もしいまそこで水を飲まなければ死んでしまうような人がいたら、その茶器に水を入れてあげればいい」

と。

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希望 No.3262


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肺結核で13年間、その後、脊椎カリエスを併発。その後も紫斑病、帯状疱疹、直腸がん、パーキンソン病を患われた作家の三浦綾子さん。

「それだけ病気に押しかけられると、普通の人なら精神的に参ってしまいますね」

と質問すると、三浦さんは笑って答えられた。

「神様が何か思し召しがあって、私を病気にしたんだと思っています。特別に目をかけられ、任務を与えられた、と。いい気なもんですね」

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致知2024年6月後からのご紹介です。

さらに三浦さんは、取材をこう締め括られました。

「人生は思わぬ展開をするものですね。自分の思い通りに動くものではない。

けれど、神の御手にゆだねて一歩一歩進めば、いつの間にか絶望が希望に変わっている、ということがある」

艱難が忍耐力を与え、絶望を希望に実際に変えた方の生き様に勇気をもらえました。


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謙虚 No.3261


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謙(へりくだ)ると言えば、何かみっともないような感じを抱かれる人もあるかもしれませんが、それは誤りです。


人は、自分に誇るものが何もないからこそ威張り、ふんぞり返って自己顕示欲を満たそうとするものなのです。


もし控えめに、謙虚に振る舞うことによって他人からバカにされたなら、それはバカにする人間が間違っているのです。



稲盛 和夫


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最近の言葉で言えば、「マウントを取りたがる」という人が、自己顕示欲や承認欲求の強い人と表現されるのでしょう。


そういう人を反面教師としつつも、『この人に褒めてもらえれば満たされる』という師匠に出会えることが幸せなことですね。


謙虚さは強さの表れですね。



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