勇気 No.3268 | 今日の言葉

勇気 No.3268


******************************

ある日、同じ職場で働くろう者(聴覚障害)の先輩が私の異変を察知し、筆談で語りかけてくれました。

「大丈夫?元気ないよ?」

その出逢いこそが、手話の世界入る原点となりました。

周りに病状を打ち明けることができず、孤独と闘っていた当時は、自殺の二文字が脳裏をよぎることもしばしばでした。

それだけに、気にかけてくれる先輩の存在は心の支えとなり、何より先輩が聴者を部下に持ち、指示を出す姿には胸を打たれました。

耳が聞こえないハンディを抱えながらも、なお前に進まんとする姿は力強さに満ちていたのです。


中村 藤乃(DeafLinks手話協会代表)

******************************

致知2024年6月号からのご紹介です。

その後、手話学校への受験、ビジネスを始めてからも逆風に晒されながらも3万人が学ぶ状況を作り上げられた中村さん。

「いつか日本語や英語と同じように、手話を学ぶことができる世界の実現を願って」

の夢に勇気をいただきました。


シェアはご自由にどうぞ!