とりあえず、できるといってみよう! -6ページ目

ストレージのテストは難しいんだよ

匿名ブログだったこのブログも、読者がTwitter経由がほとんどであるがために素性がしれている今日この頃、僕がストレージについて語るのはやぶ蛇になるので避けていましたが、最近ストレージのテストについて「俺ならもっとちゃんとやるのにこの会社は足りなかった」的な物言いが目についたので、思うところをつらつらと。

最初に、ストレージのテストは難しいです。以上です。


… と、いってもいいくらい、難しいです。で、その難しさは色々な要素があるわけですが、ひとまずそれはおいておいて、ベンダーは出来る限りのことをしてテストをしています。SIerもそうです。お客様もそうです。その結果うまく行かなかったとして、ベンダーはお金を頂戴しているのであからさまな無理要求/サイジングミス以外については責められてもしょうがないと思っています。心では謝ります。ビジネスなので、時と場合によっては謝れない人もいるかも知れませんが、心のなかではみんな概ね謝っていると思います。SIer、お客様の担当者が責められてしまうのは、責める側の理解不足がほとんどじゃないかなあ、と思ってます。

と、いうことで、このエントリーは、別にストレージのテストをこうしろ、とか偉そうにいうものではありません。
よく考えてみるとストレージベンダー、特にNASの会社でテストをやってる日本人ってあんまりいないと思うので、ブログのネタとしてはいいかも、という緩い話です。

前置きが長くなりましたが、以下、NASの話です。SANにも共通するところはあると思うけれど、また別ですね。

よくある誤解その1:
「複雑な状態にして、負荷を長時間ガンガンかければいい」

負荷をかければ、そりゃ、ストレージは止まりますよ。ハングするか、パニックになるか、超遅くなるかはケースバイケースですが、どれがいいんですか?という話です。1万IOPSが目標だったとして、1万1番目のIOが来たらエラー返せばいいんですか?という話でもあります。どうして欲しいかの好みは色々ですが、正解はありません。僕が個人的に大事だと思ってるのは、まずはデータが壊れないこと。できれば綺麗に落ちて欲しい。
如何に現実的な高負荷を作るか。その高負荷状態でなにが保たれることが目的なのか。難しい問題です。

よくある誤解2:
「10Gbpsの口がついてるんだから、10Gbps分はいくらでも負荷をかけていいはずだ。というか常に10Gbps出ろ」

スイッチしか触ったことがない人のセリフですね。昔はそれでも大丈夫でした。1Gbpsの線がボトルネックになっていて、ストレージ側が多くの場合余裕とか。最近は10Gbps 2本とか、うちの製品にはありませんがFDRのInfinibandをフロントに持ってきたりとか。そうなってくると、ボトルネックは移ってきます。CPUボトルネックにせよ、Diskボトルネックにせよ、「ストレージが遅くなった」と呼ばれる結果となります。
ひどい場合は、NASに対して1byte packetを投げて、「XXXMbpsしか出てない」とかいう人とか。おっと、このブログは愚痴る場ではないのです。

よくある誤解3:
「アメリカの本社に聞け。アメリカのエンジニアを連れてこい。」
よくある誤解4:
「お前たちはソースを読めるんだから直せるだろう」

3.4は途中まで書いたのですが、変に受け取られると嫌なので書くのやめました。なんか眠いし。

あとは、ディスクの玉やその他のコンポーネントは自社製でないので(それに近いことが出来る会社って日立くらい?それも状況が変わりましたが。)、突然HDD側のFirmware Bugが浮上したりするとか、色々な要素があって、なかなか大変です。

ちょっと話を戻して、結局「よくある誤解1」で書いたことに尽きるのですが、すんごくテストをするとして、我々も1年中ストレージのテストだけしてますが、導き出される製品というのは、いくら負荷をかけても性能が出る製品、ではないということです。どこまでの負荷をかけた時に、どういう状況を保全するのかというバランスの問題になります。

それがお客様の期待値と異なる場合、もしくは、期待値としてはあっていても、実際にシステムを動かしたときのアクセスパターンと異なる場合にどうしてもズレが出てしまうので、そこをフィールドのSE、パートナーのSEに吸収してもらっているのが現実です。世の中に万能薬がないように、万能なストレージもありません。が、作る側も使う側も万能なストレージを目指しているというこれまた矛盾。

僕の悪い癖でだいたい書いているうちによくわからなくなってまとめるのが面倒になってくるのですが、昔のようにオーバーキャパシティのストレージを買って、5年間変わらぬ負荷で動かすという時代でもないので、ストレージを取り巻く環境って変わってきたよなあ、というつぶやきがちょっと長くなっちゃったよ、というお話でした。

なんか尻すぼみ感がすごいね、このエントリー。



僕も年を取りました。

と、いうことで、Software Quality Engineerが、Sr. Software Quality Engineerになりました。シニアになったということで、一言で言えば歳相応、っていうやつです。

元々 Sr. SQEになるのは今後1年の目標と考えていて、渡米2年でひとつの結果としてのランクアップを目指していました。今回、モニョモニョ、とした事情により、急遽肩書きを上げてもらい、1年後に設定した目標達成を目指すこととなりました。ま、そんな事情はマネージャ以外だれもしらないので、みんなにCongratsと言ってもらいましたが。

今後一年の目標:

「SDETの中でトップ5に入ることを客観的に証明すること」

SDETというのは Software Development Engineer in Test の略で、僕の職業の総称です。

これまた高いハードルが設定されたものです。まだテストエンジニアになって1年ですから。。
この裏には、例のゴニョゴニョが7年待ちと言われてそれをショートカットするためにEngの偉い人含めてバックアップしてくれる、という話があり、有難い限りです。期待に答えないと。

しかし、マスターの人たちがうらやましい。。学卒で就職して以来学歴というのはほとんど意識したことがなかったですが、渡米にあたってのビザ(CSを出ていてラッキー)、そして今回の件といい、学歴社会アメリカを痛感しています。




会社がモチベーションを上げてくれる。すごく新鮮。

こういう自己満系のポストはTwitterではアナウンスしないため、いつも通り数人にしか読まれないわけですが、そういう日記もまた有りです。

私の持論は、モチベーションは、周りに下げられて、自分で上げるもの、でした。いろんな事があってモチベーションが下がりそうになるたびに、自己啓発本を読んだり、旅に出たり、転職したり、いろんな方法でモチベーションを上げてくわけです。

こちらにきて、うれしいことに会社にモチベーションを上げてもらえることが多いです。僕にとっては大きな手間をかけてこちらに呼んでくれたのが一番大きいですが、先日のギフトカードの件もそうですし、今週はまた2ついいことがありました。

その1:給料アップ! 

わかりやすいですね。。まあ、ちょびっとですけどね。今回の2年の転勤用に提示された金額は2年間変わらなくてもしょうがないと思ってたし、そもそもこちらで働き始めて半年しか経っていないのに、給料アップをおそらく今のマネージャがねじ込んでくれたかと思うと感謝感激です。

その2:新しいプロジェクトチームに呼ばれた

内容は、「トラブルあった時にお前たちに聞くからな」という日本なら萎えちゃうものですが、呼び出しが「超極秘ミーティング!!」で、そこの語り口調が「君たちは仕事ぶりが確かだから特別な任務をお願いしたい」とか言われると、ちょっとテンション上がりますね。by name で自分の名前をあげて呼んでくれただけでも嬉しい。

ギフトカードも、プロジェクトチームも、日本でもよく見かける光景なのに、効果がこんなに違うのはなぜなんだろうと不思議に思います。会社に白けがないというか、このメンバーの中で認められたい、という意識があるからこそ、ちょっとした飴でもウキウキできるんだな、と。

もし日本で自分がマネージャーだったら、こういう空気を作ることはできるんだろうか?うーん。。作れるようになりたいなあ。

アメリカで働く方法あれこれ

何度かL1とH1ビザについては書いてますが、「アメリカで働きたい!」と目的と手段がごっちゃになったことを考えたとして(いいじゃんね、別にごっちゃでも。)、何が一番簡単かなーと考えてみました。

まず、例外から。

・寿司職人になる。

これは昔の鉄板だったみたいですが、最近はそうでもないみたいです。ここではマリナーズに入るとか、そういうのは考えず、また、業種もITエンジニアとして、に限定します。

・コミュニティーカレッジに入って、4大に編入して卒業後に就職する。

このブログの読者に高校生はいないので、これも対象外ですが、非エリートコースの日本人の若者がアメリカで働こうとしたら、これが一番です。初めからまともなCSのある4大に入るのは難易度MAXで選ばれし者のみ取れる手段ですが、コミュニティーカレッジ経由で編入なら、本人の努力によってはスムーズに進める気がします。

では、本番です。楽な順にいきます。


0. ワーキングホリデーで働く(但しカナダ)

カナダもアメリカも似たようなものなので、まあカナダでもいいか、と割りきって1年だけワーホリでカナダで働いてみる。

1. アメリカ人の社長と友だちになり、グリーンカードの抽選にあたった上でその友達に頼んで雇ってもらう。

運と人脈が必要 & 完全に目的と手段逆系ですが、ま、そんなのもあるかな、と。 もちろん、暮らしたいだけなら抽選に当たれば大丈夫だけど、「働く方法」だからね。だめならすぐ首にしてくれ、といえば、グリーンカードホルダならどこか雇ってくれそうな気がする。あ、宇和島屋の店員とかで良ければ働けるけど。

2. 日本企業に就職して、駐在のチャンスをモノにする。

わりと簡単そうなのがこれ。基本的には数年だけですが、アメリカに支店がある会社に入って、いつも「海外で働きたいです」とアピールし続けてると行かせてくれたりします。多少の運が絡みますが、他の選択肢も多少の運が絡むので似たようなものです。これのメリットは、日本企業で海外で働きたい人ってあんまりいないのでライバルが少ない、駐在中の待遇がひじょーーーによい。という点です。最近はSNSの会社などが海外展開とかしてますしね。L1ビザの注意点は、入社後1年立たないとL1ビザは入手できないはず、ということかな。今日本で募集してる会社たちはそのへんどうしてるんだろうか?

3. MSに転職して本社に転属する

なんとなくこれまで見た中でもっとも可能性が高いのがこれかな、と最近思ってます。もちろん、MSで認められる必要はあります。グローバルに人の異動を行なっているIT企業ならどこでもいいわけですが、外資系で開発部門が日本にあることはあまりなく、また、よくあるのが日本はAPACの傘下でアメリカとは直接つながっていない、という会社も多いと思います。その点、MSは日米間の異動に慣れてる感じがします。あくまで外から見た感想ですけど。

4. 普通に応募する

英語と腕に自信があれば、3よりもいけるかもしれない。でも、企業がH1Bをサポートするのは結構大変なので、ハンデ付きでアメリカ人と競うことになる。でも、インド人はみんなやってるわけだしね。これの問題点は、CSを出てない場合にH1Bを取得するのがとても大変ということ。

5. アメリカの大学院に入って、卒業後就職を目指す

ある意味正攻法。茨の道ですが、マスターを取りたい人にはいいかな、と。

6. OSSの有名人になって、直接転職する

ふむ。私には想像できない神の領域。よきにはからへ。




僕がアメリカで働くことに意味があるとすれば

さっきの日記でも書いたけど、USにきて半年がたとうとしています。当初は日米の違いばかり気にして(というよりおもしろがって)つぶやいていたわけですが、最近はそれも減りました。

僕がアメリカで働こうと思ったのは単純に面白そうだったからだし、大した上昇志向も使命感もありません。妻と子共2人と安全に幸せに暮らしていくことが出来れば、僕は満足です。

でももし、日本から米国に渡ったエンジニアの端くれとして僕がここで働くことにあえて意味をもたせるとすれば、「スーパーエンジニアじゃなくてもアメリカ(及び海外)で働くことはできるし、ひとつの選択肢としてだれもが持っているべきだ」ということを誰かに伝えられたらな、と思います。

最近は これ みたいに日本のエンジニアがOSS界隈で名を馳せ、直接アメリカの有名企業に転職、というケースが出てきました。昔から研究者の世界では海外の研究機関に招かれる、なんてこともあったと思います。あとは、MBAを取ってアメリカで就職とか。共通するのは、みんなスーパーマンであるってこと。でも、こちらで凡人(というか素人)として働いて、いくつか気づいたことがあります。

まず、こちらで普通に働いている日本人はたくさんいます。別に業界の有名人でもなく、Twitterで数千人のフォロワーがいるわけでもなく、アメリカで生まれ育って寝言は英語みたいな人でもなく。普通の人が、普通にアメリカで働いています。CSを出ていないとITエンジニアとして米国に来るのはビザの面で少々面倒ですが、色々と方法はあるし、なんとかなるものです。

英語は、もちろんまったくわからないと話しになりませんが、メールやIRCなら大丈夫、くらいならたぶん大丈夫。とくに開発系のエンジニアならプログラムとBug Reportがかければ何とかなると思います。

そして、日本人のTwitterやWebを見るかぎりなので、ほんとのところは実はよくわかりませんが、日本人の開発者のレベルは非常に高いです。それより大事な事は、こちらでは勤勉に働くことが非常に尊重されます。よく、アメリカではコツコツ働く人よりもクリエーティブな人が偉いとまことしやかに語られますが、それは間違ってはいないけど、勤勉さを軽んじているのとは違います。彼らはコツコツしっかり仕事ができない人が多いので、そういう人に対する評価は高いです。インド人が重宝されているのは、数学的能力の高さだけでなく、彼らが勤勉だからです。

なにより、こちらで働く人たちは楽しそうです。実際楽しいです。あえてこの部分は掘り下げませんが。

円高で給料は、まあまあです。10万ドル貰えたとして、ちょっと前まで1200万円だったのが今750万円(そこからだいぶ戻しましたが。)、金銭面ではあまり美味しくないですね。食事は日本が一番です。安全度でもいまだに日本がベストだと思います。なにより、私は日本大好きです。でも、一度海外に来てみると学ぶことがとても多いし、自分の成長を実感できます。

ここまで書いてきて、これって一度も転職したことのない人に転職をすすめる内容と酷似してるな、と気づきました。マイナス要素を書かずに、簡単にできると勧める、と。マイナス要素なんて、書き始めたら100項目くらいあるから、書いてもしょうがないんだよね。







手応え的なもの

そろそろ半年経ちます。

英語はいまだにわかりません。社内の英語できないランキングぶっちぎりのまま。

生活は、妻が頑張ってくれているおかげでだいぶ落ち着いてきました。生活費を使いすぎるので目下の課題ですが。。

テストの仕事と言うよりは、今やっているプロジェクトの実装の理解が深まってきたのでテストすべきポイントも変わって来ました。バグを出しまくると開発が鈍くなるのですが、それが仕事ですな。

さて、先日のEngineering Monthly Meetingで今月の頑張った人、みたいな感じで僕のカウンターパートのエンジニアが呼ばれて、「ふむふむ。あいつはすげーからな」と思っていたら、次に僕の名前が呼ばれました。

レストランのお食事券をゲット。Monthlyではその月頑張った人にたまにこうやって表彰したりするのですが、だいたいが「ある機能を完成させた」とか、「このトラブルシューティングに週末潰しました」みたいなのが多いので、まさか自分が呼ばれるとは思っていなく。

以前年初のセールスカンファレンスでSE MVPをもらったことはありますが、あくまでJapanのSEの中で持ち回りという面があったのに対し、今回は100人以上のテストのなかで一人選ばれた、ということで、カジュアルな表彰でも嬉しかったです。半年間、他のテストエンジニアはどの程度仕事が出来るのかよくわからない中で、自分の仕事ぶりが通用しているのか確信が持てないできた中で、一つ自信になりました。

あんまり関係ないけど、、IPO前のセールスカンファレンスで表彰される人がもらえるのは株でした。一人1000株とか。あれって、金額にすると300万くらい? 結果論だけど、結構な商品だったな、と。もらってたひとたちで今もいるのはほんの数人だなー。






2011年

多くの東関東在住者にとって一生忘れることのない年になるであろう今年。1月にアメリカで働くことを決め、それにむけてビザ等の準備を進めている間にあの日地震が起き、暑い夏を過ごし、10月に渡米。その間、7月に日本法人が昨年末に買収された親会社に吸収され、名目上会社を変わったり。

渡米までの9ヶ月、正直仕事は宙ぶらりんで微妙な部分があったけれど、勉強会ブーム&Twitterブームに乗って、多くの素晴らしいエンジニアに出会うことができたのが、大きな収穫となりました。一方で、日本にいる凄腕エンジニアに出会うたびに、自分の無力さを感じざるを得なかったのも事実。もっと修練が必要です。

今後数年自分がどの方向に行くのか、アメリカでテストエンジニアを続けるのか、デベロッパーを目指すのか、日本に帰ってSEをするのか、今のところ全くわからないけど、33歳にして先の見えないスタートラインに立つというのも、なかなかいいもんです。毎年来年は飛躍の年に、といってきましたが、今年は飛行機でアメリカにきたものの特に大したことをしてないので、もっと高く飛ばねば。いわゆる、「来年は本気だす!」ってやつです。






12月13日から19日までのつぶやき

12/13

寒い。。(30°F)


クリスマスツリーにも種類があって、好みの葉っぱの匂いとかもあるらしい。奥が深い。。 http://t.co/nFxOOIX1


もはや日本人が起きてきたタイミングでTwitterが重くなってるようにしか見えないここ数ヶ月

本日もシーホークスのホームゲーム。みんな渋滞をさけるといってバタバタと帰って自宅勤務に切り替わっていく


僕は未だにABCの発音すらできない。運転免許試験でright on light とか言われるとパニくる。その点音から入る息子は意味はわからなくても違いはわかる。幼児教育という意味では、複数言語に耳を慣れさせる、っていうだけでもいいかも。


今の日本の財政難って、無駄が半分、あと半分は、giveに対して過剰なtakeを求める結果だとおもう。居酒屋店員が最上のサービス、道路ピカピカ、落ちないwebシステム,停電せず、雨漏りせず、水もゴミ捨ても無料。パケ放題に世界一の鉄道。それが全部世界一安い。給料だけ世界一高い。世界一のサービスを世界一低額で提供させて、その差額として生じる借金は既得権益や無駄や不正のせいにする、と。そりゃ、そっちも膨大な金額かもしれないけど、総額でみたら国家を揺るがすほどじゃないと思う。唯一揺るがしちゃってるのが老人である、という既得権益。


よくある誤解: アメリカ人はラテン系でフレンドリー →営業か接客業か南方系だけ。エンジニアは。。。


今時極貧アパートでもお目にかからないのにアメリカでは高級住宅でも頻発するもの、それはleak. なぜ大金をかけて雨漏りする家に住むのか。。日本の我が家の品質でベルビューかカークランドあたりにアメリカサイズの家を建てたい。メモリのアクセス速度で1PBのストレージ、っていうくらい無理。


12/14

特になし

12/15

どんなに寒い朝も晴れてさえいればすがすがしい。


OSSとベンダー独自開発の一番の違いはテストにあるかも。前者はいわば、すべてのユーザがテスト環境。実環境でテストできるという意味では大きいけど、初期出荷の品質は… 後者はテスト内容が実環境とずれるのが課題。Googleの一生ベータ作戦とかは、両者のいいところを合わせる技か。OSS的テスト(というか実践)の課題は、報告だけあってもreproがないBugの場合、よほど大規模のプロジェクトでなければ、それが直されることがないことかな。FireFoxとかはデバック情報自動送付とか色々やってるけど。ほとんどのソフトは放置だよね。


良い感じに回ってきた!今日初めて、自分が働けてるという瞬間があった。二ヶ月半かかったか。この感覚が続くように頑張る。この二年で自分がテスト内でベストだとおもえるようになれば、その後についても見えて来る気がする、英語のドキュメント書きとか、面接とかがあるから容易なことじゃないけどね。


Good place to workを働き易い職場って訳すのって完全なる誤訳だよね。働き易い職場ってあれでしょ?九時五時で、いっぱい休めて、産業医がいて、終身雇用で、成果出さなくても長くいると給料が上がって行く会社のことでしょ?

高3の時、学部学科の選択は、配られた紙に優先順位をかくだけだった。確か二番建築、三番電通、四番経済とか書いてた。今考えると恐ろしすぎる。。


12/16

日本の大学からアメリカの大学に編入が出来たら、いろんな障害が随分軽減されるんだけどなあ

一年留学は、世界一周貧乏旅行同様、学生時代にやって損はない自分を高めるイベントの一つだと思う。でも、それと海外で働くのは必ずしも結びつかない。現実的な学生はその頃海外大学院に入るための努力をしている。アメリカで働くのが目的なら(その時点て目的と手段が…)今すぐ大学やめて、コミュニティカレッジに入って編入を目指す。そういう日本人は沢山いる。キャリアの最大化という意味で必ずしもベストとは思わない。入れる大学のレベルが下がるから。早慶に入るのは簡単でも、帰国子女でもない日本人がスタンフォード大の学部にストレートで入るのなんて難易度MAX。早慶がスタンフォードよりレベルが超低いってわけではない(国際的な評価はケタ違いだけど)。学費も高いし。それより、ちゃんと大学を出て、院を受けるほうがいい気もしている。と、私のフォロワーに大学生は一人もいないだろうけど、頭のお掃除終了。

学費が年6万ドル、生活費年3万ドルと考えて、4年で3000万円だよ。。医学部みたいに回収が簡単なわけでもないし。


州立大の場合、州内の学生と州外からの学生で授業料が2~3倍くらい違う。ワシントン大の場合、1万ドル vs 3万ドル。日本だと不公平、となるんだろうけど、税金払っているのは地元民だ、という観点でこちらではこれが公平なんだろう。



海外素晴らしいっていうのも、海外は悪いから日本がいいっていうのも、両方正しいんだけど、煽って商売にしたりするのはうーん、と思う。海外イイトコどりの逆パターンで、「公務員は一日2時間だけ働いて昼寝をし、マフィアがはばかり、弱者切捨てで、一人っ子政策で、公害がひどくて、物乞いがいっぱいいて、みんな川でうんこして、冬は凍えるから海外より日本のほうがいいよ」みたいな。

こんな人もいるのか。面白いなー。ビザ的にはかなり違法ゾーン通ってるだろうけど、結果オーライで許されるのがアメリカの緩さ。 はたらくということ>働く×決断 http://t.co/3u571VDb

twitterみてると、日本のプログラマーは、全員アメリカのプログラマの500倍くらい優れているように見えるんだけど、僕の目が曇ってる?ほんとにtwitter上でうたわれている日本人プログラマー像が一般レベルなんだとしたら、みんなアメリカに行って倍の給料をもらうのをおすすめ。そもそも未踏レベルの人が大企業に新卒で入って初任給25万もらうとか、あってはいけないでしょう。


今日は500バージョンの中から、2つの問題が起きた時点をそれぞれ探し出す、という苦行だった。一つのバージョンをテストするのに30分、使えるマシンは3台。あたりをつけながらなんとか8時間ほどで二つとも特定。疲れた。。


12/17

エンジニアリングブレックファーストと銘打ってキッチンでベーコン焼いてる。。オフィス中がベーコン臭いよ。。

not feeling 100% todayって休む人がいるけど、100%な日なんて年にそう何度もないよね。

ちゃらんぽらんで普通のプログラマーにしか見えないけど、ごくごく自然に統計や理解不能な数式を持ちだしてくるのがうちのプログラマーの特徴か。結局、ただコードを書くだけならそんなに差は出ないんだろうな。


アメリカの低所得者は全体の半数近いそうな。低所得者とは4人家族で収入が45000ドル以下。一ドル120円の頃なら540万か。


いつも誰かがどこかのサポートセンターと拉致の開かない電話をしている。あ、別に僕が外人だからでも、英語ができないわけでもなく、全員に対してこの国の事務処理は面倒なんだな、と認識する瞬間。


12/18


スーパーの駐車場で子供を抱えてカートを返却しようとしてたら、通りすがりのおじさんがカートを引き受けてくれた。こういうのが美談ではなく当然のように行われるのが、こちらで子育てしやすいと思える要因


12/19

高校受験初日、会場について筆箱を開けると、鉛筆の芯がすべて折れてる!しょうがないので周りをむしり、こすって芯を尖らせていると隣の子が「これ使って」と鉛筆を貸してくれた。彼が受かったのかは知らないけど、受かっててほしいな、と思う。18年経ってもたまに思い出す出来事。

インド人の名前は僕らには読めないけど、あれはたぶんphonicsに則って書いてあるからアメリカ人には読める(はず)。日本のローマ字は、特にか行、ら行、ゃゅょの扱いが英語とマッチしてない感じ。

12月6日から12日までのつぶやき

ビザシリーズは一休みして、いつものつぶやきまとめ。

12/6

CSで本当に優秀な人が行く先。産総研、NTT研、IBM研。東大の場合は理研が入りそう。そう言う人たちと一般のITエンジニアが関わることはそう多くない。博士号はUSの大学で取るべき、とも思わない。そりゃトップ校なら箔が付くけど。後でもしアメリカに来たくなったら日本のちゃんとした大学の博士ならちゃんと評価されるし、ビザも永住権も取りやすい。渡米の労力を研究に使ったほうがずっといいと思う。損得もなければ良し悪しもありませんと。じゃあなんでアメリカにみんなくるかといえば、住みやすさ、働きやすさ、研究しやすさ、みたいな好みの部分が大きいんじゃないかな。


日本にいても世界"と"戦うことはできる。世界"で"戦おうっていって米国に行くのは、世界=米国になっちゃってるのかな。って、僕の立場でこういう話をするのは大いなる矛盾がありけど、米国に来るべき理由、来なくていい理由というのを色々感じる日々。


プライバシーは個人の価値観だから一番気にする人に合わせろ、だそうだ。電車内の携帯がうるさいかは個人の価値観だから携帯禁止っていうのと同じ論法だな。日本って大変。「俺は気にしないけどそういうの嫌な人がいるからやめたほうがいい」っていう人は、「批判が高まりそうだ」って書くマスコミと同類に思える。



12/7

開発陣はみんなてんでバラバラに勝手に作ってるように見えるけど、よーくみると、厳しい上下関係(方向ぎめは技術的上位の人が行う)が徹底されているようにも見える。やっぱり上っ面だけみてもわからないことが多いな。


次男の咳がひどい。最近は二歳以下は薬を飲ませない方針のようだ。そんなこと言われても困る。。

摂氏0度と5度の違いが大きく感じる今日この頃。0度は何を着ても寒い。5度あると厚手のコートだと暑い


12月中に、うちからシアトルの北側にいくときに使う橋が有料化するらしい。が、もう12月だというのに何日からなのか決まっていない。たぶん、なんの前触れもなく突然有料になって混乱するんだろうな。。どこかの製品と共通するものがある。まあ、前触れもなくっていったら、「だから12月中っていったでしょ」って言われるんだろう。と、いうわけで今日ようやくパスを買いに行きました。事前にクレジットカードを登録して、RFIDのシールを窓に貼るだけ。速度を落とす必要もないみたい。ETCっていったい。。

夜帰り際にスーパーでインフルエンザ予防接種打ってもらったんだけど、「日本も今冬なの?」って聞かれた。その程度の教養で注射が打てちゃうアメリカ。介護士や消防士が医療行為の壁に悩む日本。バランス取れた国ってあるのかな?たぶんないんだよね。



もう会社を辞める時期が来たのかもしれない。(日本で) 元々形式的なものであったが、こんなに早くこうなるとは。最初から帰っても自社にも他社にも職はないんだし、今の職を出来るだけ長くするよう頑張らねば。 あ、でも帰りの電車賃出してもらえないと困るからやめちゃダメなんだな。前言撤回。名前だけ何とか残しておかなきゃ。


研究業界のことはよくしらないから想像だけど、日本人がよくいう「アメリカは基礎研究にお金を出していて素晴らしい」って、単なる芝青じゃないかなあ?頭が良くて成果を出せる人に対して金が支払われる、っていうだけだと思うんだな。基礎、応用とかあんまり気にしてないと思う。 博士の働き口があって羨ましいっていう話も同じで、博士という肩書きに金を払うっていうとじゃなくて、学歴と実力が比例するような仕組みが作られてるだけだと思うんだ。なので、初めにやるべきは博士の就職先を世話する事じゃなくて、実力のある人だけ博士をとれるようにすればいいと思うんだけど。日本でも僕の周りで博士とって職にあぶれてる人って見たことないし、逆に引く手あまたに見える。ポスドク問題って(社会性を含めた)その人の実力に問題があるか、よほど需要のない分野の博士号をとってから文句を言ってるようにしか思えないんだけどなあ。。この世の中に需要の無い(もしくは少ない)分野で卓越した才能を持っている人に、どこまで社会は報いるべきなの?世界一猫の鳴きまねが上手い人は億万長者になるべきなの?という話をいつも考えてしまう。で、いつもつぶやいてしまう。


マネージャーにやっぱり五年いたいって言ったら、で、お前はDevとテストどっちがやりたいの?って聞かれてしまった。痛いところをついてくる



12/9

Don't shoot the messengerか。面白い表現だな。よくあるもんな。


外資系で外注のWebトレーニングしたことがある人ならわかると思うけど、アメリカのIT システムってほんとにいけてない。日本ほど高品質のweb システムが整備された国は他にないと思う。


たまには夜仕事をすると良いことがある。良い事=良いバグを見つける、というだけだけど


12/10

My wife is going to hospital ってメールに書いたら超心配された。Dr. appointmentって書かないといけないみたい。たぶん、急患な感じになっちゃうんだな。英語難しい。


子育ては仕事より楽しい。これほんと。子育ては仕事より大変。これもほんと。Work hard, play hard の典型だな。


外資系IT企業でも、会社が大きくなってくると本社に行く機会が減っていく。日本やシンガポールで開発してたりするし、Webexもあるし、ネットも整備されてるしね。費用対効果を考えれば行く意味ってあるの?となるのもわかる。でも、年に1回くらい本社行けないとつまんないよね。単純に。


努力すればなりたい自分にはなれるけど、なりたい他人にはなれない。それが人生。

メールで聞いたほうが早いことでも、意識的に席まで言って話したほうがいいと思うようになった。色々工夫しないとね。


今日は会社のクリスマスパーティだったがベビーシッターを見つけておらず見送り。文化の壁か、こればっかりは難しい。虐待されたら?とか考えてしまう


日本のITチュートリアル系個人サイト、ブログの出来は素晴らしい。無料でなぜ教えてくれるのか、という。英語圏の人にとってはmanが参考書みたいなもんだろうけど。


僕の作ったマイナーなプログラムがなかなかCR (Code Review)してもらえなかったので、他の人の重めのCRをしたら、また別の人が僕のをやってくれた。Give and Takeが大事。


12/11


ぶっちゃけいざとなったら年金0にすれば解決するんでしょ?的なことを考えた。


超優秀なエンジニアの身の振り先がエバンジェリストくらいしかないことと、ベテランにエバンジェリストができるほどの熱意がないことが問題なんだと思うけど。日本にも上級エンジニア1000万円、最上級エンジニア1500万円、っていう道があればみんな開発続けたいんじゃないのかな?

最近、常に語られる「日本遅れてる」論が如何に近視眼的で歪んだ論説であるかを痛感する。ミズーリ州の医療制度と加州のITとジンバブエの民主主義とスコットランドのコンビニとリヒテンシュタインの農業を持ってきて日本と比べました、みたいな。

こちらのテストエンジニアの地位は日本と比べれば高いとはいえ、Devの同じレイヤーと比べると一ランク低い扱い。多分給料も。女性比率がDevより高く、平均勤続年数も長い気がする。テストにインド人はいない。天職と思っている人と本当はDevになりたい人の比率は不明。さらっと書いたけど、テストにインド人がいないのはなんでだろう。ユーザーがいない国だからか?まあ、多くの場合ビザサポートまでするのはDevのみ。アメリカのビザの根底にある、アメリカ人の職を奪わない(アメリカ人じゃできない仕事)っていうのがあるからな。

12/12

近所の台湾料理屋で昼食。店員さんが美人 (@ Facing East) http://t.co/h8M0Ndfm

賢治君37歳の場合

設定(長い): 

田中賢治くんは今年で37歳、日本を代表するコンピューターメーカーN社で自称世界初の製品を沢山世に送り出してきた、バリバリのエンジニアです。とはいえ、最近はマネージメント的な仕事が増えてきて、パリパリか、ペリペリくらいになってるのが悩みです。武蔵関に小さいながらもマイホームを建て、教育熱心な妻と一人息子とともに幸せに暮らしてきました。今年は春闘の結果も思わしくなく、リーマンショックの影響でボーナスも減り、妻との喧嘩も増えてきて、家と会社の往復の人生に疑問を持ちつつある賢治君。

ある日のこと、部長に呼ばれました。(こいつがいつまでもこの席に居座ってるせいで俺がマネージャーになれないんだ)と意味のわからないことを考えていると、唐突に言われました。

「シアトルに2年ほどいって欲しいんだけど」

なんでも、今度の新しい製品開発に向けたアライアンス強化のために、日本から人を送り込むらしいのです。なんでもマイクロソフトと仕事をするとのこと。現場一筋でやってきて評価も高いけれど、ちょっと人口分布的にあぶれてきちゃった賢治くんに白羽の矢が立ちました。シアトルといえばイチロー、くらいの知識しかありませんでしたが、マイクロソフトのオフィスもあるんだ、と賢治くんは思いました。

「シアトルって寒そうだし、やだなあ。。でも、この会社でこれを断るってことは、出世の可能性が0になるってことだしなあ。。」と悩みながら妻に相談。「行ってくれば?私達は行かないけど。」と妻。ドン引きしながらも、一人でシアトルに行くことになりました。<設定終わり(長いって。)>

賢治くんが利用するビザはL1-Bビザ。技術者向け社内転勤ビザです。N社は大会社でアメリカ支社の歴史も長いため、ブランケットLという、年に何人かに対して簡単にビザが発行できる枠を持っていました。ビザの手続はほとんど会社がやってくれて、言われたとおりにアメリカ大使館に面接に行った所、まったく準備ができておらず、大使館の職員に怒られました。「俺はN社の社員だぞ!」と言おうかと思いましたが、こんな公務員に俺のような一流社員が怒ってもしょうがない、と思ってやめておきました。

航空券の手配、現地でのさしあたってのホテルは会社が手配してくれました。

アメリカ入国後、現地のエージェントについてもらって家を決めました。セキュリティよい所、ということで月3000ドル以上するらしいです。会社のお金なので知りませんが。

車は、リースで買ってくれるらしいです。それまでの間、レンタカーを借りていいというので一番でかいSUVにしてみました。日本ではあんなに経費精算が面倒だったのに、こちらにきて駐在費用として丸めてしまうと、なんでも簡単に経費で落ちてしまって怖いくらいです。え?ガソリン代も落とせるの?なんだ、この前現金でガソリン入れちゃったよ。

運転免許を取るにはSSNが必要とのことで、そこが面倒でした。なんでも、マイクロソフトの社員は、SSNなしで運転免許をとれるらしいです。ちくしょう、N社のほうがずっと歴史も売上もデカイんだぞ、と悔しがる賢治くんでした。

駐在手当がおもったよりも出なかったのが不満ですが、日本よりものびのび仕事ができるし、ケーブルテレビで日本の番組も見られるし、わりと楽しくすごす賢治くん。しばしば Shiro's という寿司屋にいって、一人日本食をたべます。一度だけイチローがいて年甲斐もなくはしゃいでしまいました。

おしまいちゃんちゃん。

って、なんのブログだよっ