とりあえず、できるといってみよう! -16ページ目

驚愕の出来事と追記

ホテルに戻ってみたら、部屋が模様替えされてました。しかもその意味のなさっぷりに驚愕しました。

机とたんす(上にブラウン管テレビ)の場所が入れ替えられ、後は何事もなかったかのように小物類は同じ場所に置いてありました。このタンス+テレビ、100キロはありそうで、なぜわざわざ移動を。。テレビが見えにくくなって机に開放感がなくなり、電源コンセントが使いにくくなっただけでメリットが一つもないし。。アメリカ人の考えることはわかりません。

めずらしくプログラミングに関するネタが色々あったはずなのに、この謎の間取りの部屋にいるとまったく思い出せません。。

<追記> 一番書きたかったことを思い出したので追記。

今日は四半期に一度のカンパニーミーティングでした。シアトルオフィスの人たちは地下室に集まって社長の話を聞きます。日本は夜中なので、なかなか出られません。ミーティングの前には昼御飯が振る舞われました。ホテルの前の安ハンバーガー屋、Dicksのノーマルハンバーガーとスナック菓子が100個ずつくらい並んでました。しゃびー。

みんな、「げー、Dicksかよー」といっていたので、地元民といえど、安ハンバーガーはいまいちなようです。私はこのジャンクな感じが好きですけど。昼に2つ、夜食用に1つもらって食べました。

さて、いざミーティングは社長と副社長のお話や、この前NASDAQのクロージングベル(野球の始球式みたいなもんで、名誉な儀式です。)に呼ばれた模様のビデオを流したり、長期間(3年以上)働いている人のアニバーサリーを祝ったりといった感じです。アメリカでこのミーティングに出るのは2回目ですが、毎回アニバーサリーのクオータじゃないのでよばれず残念でした。でも、副社長が私がシアトルで開発で修行してることについて紹介してくれました。えっへん。

ミーティングのあと、シャンパンが振る舞われ、CIFSのエンジニアが声を掛けてくれたので、しばし話をしました。私のことは色々とBugを登録しているのでしってた、とのこと。これまでやってきたことが多少とも今に生きているのを感じるとうれしいです。

で、ようやく本題。(随分長い前置きでした。) その人に、「プロトコルチームって、すごいローレベルの(レベルが低いって意味じゃなくて、技術的にコアって意味です。)仕事だから、なんでそういうプログラマーになれるのか不思議。」って言ったら、「プロトコルは全然ローレベルじゃないよ。基本ユーザレベルのプログラムだし、たまにカーネルスタック書いたりドライバ書いたりするけど、プロトコルの基本は、ネットワーク経由でパケットをうけとって、それを処理して、データを書き込む(またはその逆)だけだから、やってることはシンプルなんだ」

おー、目からうろこが落ちました。そう言われると、いままで難しそうに思えていたNFSやCIFSの開発がぐっと身近になりました。

で、彼とは「やっぱりファイルシステムコアやカーネルコアの人たちが一番えぐい」、という話で落ち着きました。



週に一度のお散歩?

洗濯などを済ませ、昨日の夕飯につくった牛丼の残りにモッツァレラチーズをいれた謎の食べ物を食べた後、宇和島屋へ出発。最初は少し歩いてRide Free Zone(市街地はバス無料なのですが、ホテルは5分ほど外れています。)までいってからバスに乗ろうと思ってました。が、微妙に待ち時間が長かったのと、変な黒人のにーちゃんが話しかけてきたりしたので一度ダウンタウンに行ってからそのまま歩いて行くことにしました。

人種差別のそしりは免れませんが、シアトルで黒人に会うと身構えてしまいます。。会社にもほとんどいませんし(インド人やアジア人は多いけど)、町でもアジア人のほうが圧倒的に多いですね。

あと、アメリカ人って叫んでる人多いですよね。日本でも変なおっさんがたまに叫びながら歩いてますが、あんな感じの若者がいっぱいいます。アメリカ人がみんな銃を携帯しているっていう偏見は消えてきましたが。

宇和島屋では米、しょうゆ、豆腐、もやし、にら(初めてみた!)、ガス、一番搾り、豚バラ肉と牛の薄切り肉を購入。薄切りの肉、特に豚バラ肉ってアメリカではまず手に入りません。アメリカ豚のバラはどこへ消えているのか?脂があるとヘルシーじゃないから敬遠するんでしょうか?甘いもんはあんなに食うくせに。。




Too slow and too fast

今日の朝は久々に天気が良く、気持のよい朝でしたが、帰りにはいつも通りシトシトと雨が降っていました。いいかげんシアトルにもなれたので、めったのことでは傘を差さなくなりました。そのかわり、ウィンドブレーカー必須です。シアトルでは防寒より防水のジャケットが重要です。

今泊まっているホテルは、前回は1階だったんですが、今回は6F(最上階)です。毎日エレベーターに乗ってますが、とにかく遅い!1階から6階まで、ノンストップで35秒かかります。一回とまると1分オーバー。来るのに待って、たまたま人がいっぱいいたりすると各駅停車になって、なんてことがあると(さすがにめったにはありませんが)、たかだか6Fにいくのに5分以上またされる。。人生で最も遅いエレベーターです。

片や、オフィスのエレベーターは超攻めてます。まず、ドアが閉まるのが速い。一人がぎりぎり通れるくらいで閉まります。そして、ドアが閉まった瞬間、もう2Fを表示しています。そして、実際に5Fに上がるのも5秒くらいです。人生で最も速いエレベーターです。

今日は着々と仕事をするのみの一日でした。そろそろ本気モードらしく、夜食にピザがでたのでごちそうになりました。あと、いけてない派遣の彼が挨拶してきました。ま、多分何とも思ってないので、こっちもなんともおもわないことにします。

今週もあと一日です。日本の皆様は週末ですねー。




フーズボール!

隣に座っているアレンというでっかいにいちゃんが、最近フーズボールに誘ってくれます。本社の地下フロアは、半分が巨大なマシンルーム、半分が集会場兼ゲームルームとなっており、卓球台 x2、エアホッケー台、ビリヤード、そしてフーズボールがおいてあります。オフィスを引っ越した時にエンジニアの夢を実現した模様です。

で、フーズボールですが、反射神経の無い私にはかなり難しいです。みんなうまいなーと思ってましたが、今日ネットでほんとにうまい人のビデオを見たら違うゲームみたい。。ずっとボールはキープしているもんなんですね。。残念ながら地下フロアの入室は私のテンポラリーカードではできないので、一人で練習はできません。(って、その前にプログラミングっ)

さてさて、そうはいっても遊ぶのはほんの数ゲーム、正味10分程度で、あとは真面目に仕事しております。

こちらにきて個々のエンジニアの能力の高さとプロ意識には感心していますが、いけてないひとはいけてないです。今日はMAXに行けてない人がいたので書かずにはいられない。。(契約社員だったので、社員とは違うんですが、バイトにも国家公務員レベルの責任感を背負わせる日本の郵便局とかみてると、文化の違いだなあ、と感じます。)

ヌバヌバ1500は、Web画面で設定ができるんですが、ある機能の設定項目が、どうも製品にはない機能の設定をしているようなきがしたので、そいつにメールで、「これ動かなくない?」と聞いてみました。そしたら、

「設定は正しく設定ファイルに保存される。(だから俺の仕事は正しい。) 私のしるかぎり、その機能は実装されていない」

んだとーーーー???実装されてない機能の設定画面が出てたらダメだろー!つーか、その機能実装してないのもおまえだろー!」と、久々に他人のダメさ具合にぐったりしました。ま、だめなやつにつきあってもしょうがないのでそいつはスルーして速攻バグ報告作っておきましたが。


カツカレー

今日もちょこちょことした進捗をみせつつ、地道に一日が過ぎて行きました。お世話になっているチームのWeekly Meetingで新機能のデザインレビューみたいなことが行われたので、「なんか言わないと存在意義が問われる」と思ってちょこちょことコメントしてみました。でも、気を抜いていると、「で、W(日本の客)はほげほげだよねー。」とか突然降られるので、ほげほげの部分が聞きとれずにおたおたしてました。

今日はMakefile (たくさんのソースを組み合わせるための指示書)の書き方がよく変わらずに困りました。Googleで調べれば「ほげほげの基本」みたいなのは何でも出てくるんですが、製品は数年間の知の結晶だけあって、まったくもって基本形ではないことがたびたび。「ぜっんぜんWebにかいてあることと違うんですけど??」ということがおおく、結局すみずみまで調べてようやく理解できる、という感じです。なかなか敷居が高いっす。

今週は日本から日本の社長がきて、事前に何かほしい?と聞かれてリクエストしていたレトルトカレーをゲットしました。今日は冷蔵庫に分厚い豚肉があったので、(今日袋を開けっぱなしにしていたらカラカラに乾いてしまった)パンをぼろぼろに崩し、パン粉にしてとんかつを作りました。カツカレーです。残念ながら切ったら微妙に火が通ってなくて、卵を絡めていため直したため、カツかジョン(韓国料理)か微妙なところですが。。

それにしても、前回は炊飯器がなく日本からもっていったサトウのごはんだけだったということが今から考えると信じられません。ま、あの時は新製品開発の佳境だったので毎日のように夜食がふるまわれてそれにありついていたんですが。。

さて、2月に入って生活リズムはだいぶ慣れてきました。ちょっと日本に残してきている奥さんが大変そうでかわいそうです。だいぶ負荷をかけてしまってもうしわけない。。あと2カ月、がんばれーー!帰ったらマッサージするからねー。



時差ボケが。。


土曜日曜と、午前中ダラダラして、お昼にうとうとしてしまって、2時ごろにようやく起きだし、夜1時くらいにそこまで眠くないけどねる、という生活を送ってしまいました。これ、日本のタイムゾーンですね。。日本で早寝早起きしてる感じ。

いかんいかん。

今日の夕飯は、牛ひき肉、たまねぎ、マッシュルームをいためて、ひよこ豆と缶詰トマトと一緒に煮込みました。ひよこ豆(こっちだとガルバッソー)は缶詰からそのまま入れるとちょっと癖があるので水洗いするといいです。

って、何で料理の紹介してるんだか。。 プログラミングの方は、あまり収穫のない土日でした。もっとがんばんないとくびになるーーー。今朝は日本で人事変更が行われる夢を見ましたよ。。重症ですね。

一年後、どうなっているべきかを5段階にまとめてみました。


5 (びっくりされる)
- 気が付いたらOpenSolarisに移植してる
- 2倍速くしてる
- 驚くべき新機能を作った

4 (トップエンジニアとして認められる)
- 実はFreeBSD8にMergeした
- 30%速くした
- えぐいトラブルのEscalationをいくつも解決
- 将来のデザインをする
- 昔から悩みの種だったBugを直した
- I18Nとテスト自動化完了
- 他社からのシームレス移行ツール

3 (こいつ、USで普通に働いてるレベルだな、と思われる)
- Bug 100個直す
- トラブルのEscalationを解決
- 仕様書を作る
- ソース全部読む
- プロジェクトの一員として働く
- 結構便利な新機能を作った
- xxxを xxx形式にしたりとか

2 (まあ、日本の金ならこういうやつがいてもいいか)
- Bug 50個直す
- 日本のお客さんは喜んでいるらしい
- たしかに、手の回らないところをやってくれて便利かもな

1 ( クビ )
- なんか、日本にもいるらしい
- 要望だけ多いやつだ
- こいつのコードレビューしてる時間がもったいない


順当に行くと1か2になるわけですが、ひとまずは3を目指してがんばるっす。一夜にしてスーパーエンジニアに生まれ変わったりする奇跡が起これば4か5を狙うわけですが、ま、地道に行かんとね。

あっというまの一週間

今日またスコットからコードレビューの結果が。要求高いなー。でも、さすがに限界と悟ったのか、とうとうコードサンプルまでつけてくれました。ありがたやー。

今回はあるプロジェクト用のツールづくりということだったのである意味捨てアプリ、といえなくもないんですが、最初だからかスコットの性格からか、将来にわたって拡張性とメンテナンス性に優れたプログラムとなりました。さすがに製品用プログラムは個人のプログラムとは違うなあ。。個人だとすぐに性能チューニングとかに注力しそう。。

思いのほかこのツールに時間がかかってしまいました。(学ぶことは多かったですが)

来週は、そろそろ新しいことに手を付けないとなあ。





エンジニアリングランチ!

ホテル提供の蚊取り線香コンロの火力が弱いためにわざわざカセットコンロを導入したのは既報の通りですが、今朝は普通に蚊取り線香コンロでベーコンエッグを作っていました。そしたら

「ピーーーー!ピーーーーー!」

火災報知機が鳴りました(泣)

部屋独立のものでスプリンクラーや非常ベルとは連動していなくて助かりましたが、こんな料理でなっちゃう部屋って、キッチン付きとは呼ばないのでは。。

今日はスコットが(ようやく)返してくれたコードレビューの結果がかなり手厳しいものだったので、それを直してました。夜にはなんとか完成したのでよかった。やはりプロフェッショナルなコードとなると要求が高いですね。。単純にコンパイラが通るというだけではないデベロッパーの勘所をあと2カ月でつかんで帰る必要があります。

今日のハイライトは、エンジニアリングランチ!  月に一回、昼ご飯を食べながら各プロジェクトの進捗の共有をするミーティングです。前回出たときはピザだったんですが、今日のメニューはかなり微妙だったなあ。。ま、朝食べすぎてほとんど食べられなかったのでどっちでもいいんですが。

スペシャルゲストとして有力なお客様の担当者がプレゼンをしてくれました。日本のストラテジックカスタマー(仮にW J)と同じことをいっていて、「みんな思ってるんだなあ」、って思いました。

夜は今週日本から出張に来ていて最終日のFさんと日本食レストラン「四季」へ。ここは、入った瞬間日本語で話しかけられちゃう、100%日本なレストランです。メニューをちゃんと選べば、私は味も好きですね。ちなみにはずれなメニューは天ぷら(アメリカ野菜の天ぷら)と冷ややっこ(豆腐が固い)です。

さよならSun。こんにちはiPad

今日の朝は Oracleによる「バイバイSun」イベントのWeb Castと、AppleのiPadの発表でした。残念ながらiPadのほうはWeb Castじゃないので、Oracleのイベントを見てました。

Oracleのロゴより大きいSunのロゴ。でも、明日からはこのロゴを見ることは無くなるんだなあ。。こういう演出はわりとシビアな側面を持っています。みてて、「あー、完全にOracleになったんだなー」って思いました。

朝はマイミクがどこからかスコットマクニリー(Sunの会長)の社員あてのメールを持ってきて掲載していたのでそれを読みました。やはりノスタルジーですねー。彼はもう引退だろうなあ。

iPadはなかなかいい感じですね。でも、3Gのためにはいちいちまた電話の契約が必要なことを考えると、どうにかならんのかなあって思いますね。3Gなしだとちょっと片手落ちかなあ。。日本向けにウィルコム内蔵バージョンとかにしてくれればいいのに。

さて、今日はヌバヌバ社(うちの会社の仮称)のスコットと話をして、昨日どうしてもできなかったCからのsysctlのget/setができるようになりました。ま、悩んだ間にもいろいろと学んだのでよしとしよう。「まずは聞いちゃえ」というスタンスと、「限界まで調べてから聞こう」というスタンス、両方ありだと思います。今回は期間も短いので期間中のアウトプットを最大化するには全て聞いちゃった方がいいんですが、中期的な成長を考え、「残業や休日を使って限界まで調べて、そのあと聞く」という方法を第一に掲げております。

スコットはvim(テキストエディター)を使いこなしていて、恐るべき速さでいろんな処理を進めていきます。私は機能を一個一個覚えていっている段階です。プログラマーのテキストエディターというとemacsとvi(vim)の二大勢力です。私はSE上がりなのでvimを選んでますが、ヌバヌバのエンジニアは、圧倒的にemacsが多いです。そういえば、大学は行った時は強制的にemacsをつかわさせられたなー(遠い目)。あの時ちゃんとやっていれば、今頃。。

なんていっていてもしょうがないので、この十年はまた別の多くの経験ができたと思って今は下っ端デベロッパーから階段を上るのみですな。

今日スコットを見ていてもう一つ思ったのは、やっぱりgdbつかわないとだめだ、ということ。すばらしくわかりやすいWebがあったので目からうろこが落ちました。これは便利だ。。

http://rat.cis.k.hosei.ac.jp/article/devel/debug

煮詰まった

今日はあまり目立った進捗の無い一日でした。

夕方に残業者用にピザがふるまわれ、それにかぶりついてしまったためなんとなく帰るきっかけをなくし、7時から10時まであるテストプログラムのコンパイル時にリンクができなくてずーっと悩んでました。

帰ってきて風呂に入りながらぼーっとしていると、「さっきまでライブラリの考え方をまったくもって理解してないためにできなかったのでは?」とふと思い付き、なんとなく明日はできそうな予感がしてきました。やっぱり煮詰まっちゃうと思考が一方向にかたまっちゃうので、いくらやってもだめですね。