新成人の皆さん、成人式おめでとうございます
本日は成人式でした。
和光市の新成人は850人。出席者は約500人。少子化の時代に出生数も成人数も安定しています。
実行委員会形式の成人式は明るい雰囲気で、出席していて気持ちよかったです。
私からは、時節柄、渋沢栄一の論語と算盤の話をしました。
江戸時代、まずは討幕運動に行き、そこから渡欧して欧州の社会システムを学び、日本に広めた渋沢。その後、資本主義にかぶれすぎた日本人に今度は論語の精神を思い出せ、とバランスを説いた渋沢。彼に言わせると、実際に必要なのは論語に代表される精神性と、欧米流の合理精神のバランスなのだということです。
翻って、私が成人になった平成2年は新しい時代の幕開けではありましたが、そこはバブル末期。拝金主義とバブルに浮かれたまさに「踊りを踊っているよ♫」な時代。それからバブルが崩壊し、ITのミニバブル、リーマンショックという中で日本がずるずると衰退した時代でした。その時代を象徴するようなカルロス・ゴーンやトランプなど、尊敬できない情けない人々が世の中をかき回しています。
当時成人し、今50歳になった私自身、もう少しマシな時代が作れなかったのか、と反省しています。
皆さんには、将来、振り返って若い人々に「いい時代を残せた」と胸を張れる時代を作っていただきたい。できることはあるはずです。
今、必要なのは「論語と算盤」というバランス感覚です。
という趣旨のことをお話ししました。
正直、ちょっと愚痴っぽくなり、反省しています。
インターネットで論文読み放題、楽しんでますか?
インターネットの時代になって、人が文章を読む能力が下がった、とか、ネットばかりでは読解力が育たない、という言説がたくさんあります。
実はこれが不思議で、逆にネット時代になり、あらゆる言語のあらゆる分野の論文が多数ネットにPDFで上げられていて、少なくとも学内誌レベルの論文は読み放題なんですが、この宝の山をみなさんはどう見ているのかと。
私は物事を調べる際に、余裕がある時はキーワードに「PDF」を加えて検索します。それで関係論文を見ると、少なくとも学内誌レベルの論文やリサーチ機関の小論が複数見つかり、大変参考になります。
もちろん、その論文がいいものとは限らないのですが、ネットの二次情報を寄せ集めたゴミ記事よりは役に立ち、しかも楽しい読書になります。また、たくさんある気軽なネット記事のネタもとはどれも同じ論文だったりして、やはりネタもとに直接当たりたいですよね。
(ニュースにしても、報道発表資料と記事では大違い。報道発表資料にはやはり当たりたい。)
もっとも、スマホではストレスフルなので、パソコンの時にやるのが楽なんですけどね。
日本が直面しているのは「ゴーン氏的な価値観」との戦い
カルロス・ゴーン氏が「コストカッターw」ともてはやされた時代に「こんなサルみたいな経営なら俺でもできるわ。恥ずかしくて日本人は誰もやらないだけで」と思った日本人って多いと思うんですよ。でも、明らかになったゴーンの所業と逃亡劇を見て、「こんなサルみたいな倫理観、ムリ」「うわあ、恥ずかしい」と思った日本人も多いと思うんです。
結局、今、世界を牛耳っているグローバル資本主義の価値観って人間の大切な部分を捨象して、残りカス、つまり脳の古い部分で勝負することだから、「恥を知る」大部分の日本人にはムリだと思います。
ただ、自分はやらなくても、相手はやってくる、という意識と知識は必要で、また、対応できるだけの制度(日本は法改正の対応が遅い。発信器さえつけていれば逃亡は阻止できたかもしれない)とか、テクノロジー、覚悟なんかは不可欠だなあ、と思いました(もちろん、その相手には恥知らずの日本人も含みます)。
所詮、東京地裁とか無罪請負芸人の弘中弁護士みたいなのは自分は賢いと思っているけれど時代遅れの無能(ゴーン氏に逃げられる要因を作ったという意味での無能。弁護士としての能力は存じ上げませんが優秀だそうです)で、あのレベルでは出し抜かれてしまう時代、という意識は持たなければなあ、と年末年始のゴーン猿芝居で感じました。


