ブラジルのSSW、ホドリゴ・カンボスってどこかで聞いたことがあるな … 、と
バッソ・トルト結成以前に、すでにソロ・デヴュー作(2009年)を
世に出したSSWだったんですけどね。
ちなみにそのパッソ・トルトは1作め(2011年)はそれほどでもなかったのですが、
カヴァキーニョ奏者としてホドリゴが参加していますね。
今回紹介する、ホドリゴの本盤もややアバンギャルドな演奏。カヴァキーニョは
ここでは弾いていませんが、ギターとボーカルでほとんどが自作曲。
加えてパッソ・トルトだけでなくメタ・メタのメンバーも本盤に参加していて、
両方のバンドに所属するキコ・ヂヌッシ (Kiko Dinucci, ei-gtr) はもちろん、
メタ・メタのサックス奏者、チアゴ・フランサ (Thiago França) も
自身のアルバムであるかのように吹きまくっています。
盤のタイトルは "Bahia Fantástica" で、「幻想的バイーア」という意味に
なるでしょうか。バイーアというのはブラジル北東部にある州のことです。
ソロ・デヴュー作が、自身が育ったサンパウロ東部を歌った盤だったそうで、
今回はバイーア編ということでしょうかね。2012年の発表で、ホドリゴの2作め。
ホドリゴ・カンポス (Rodrigo Campos)
ブラジルのシンガー / 作曲家 / バイオリニスト / カヴァキーニョ奏者 / パーカッショニスト。
2009年 初ソロ・アルバム
このアルバムで、自身が育ったサンパウロ東部の日常生活を描き、それが評価され、
「2009年の最優秀アルバム」カテゴリーで「Cata-Vento」トロフィーを受賞。
2013年 "Bahia Fantástica" (本盤) で、24回目のブラジル音楽賞のにおいて
「新人賞」のカテゴリーで受賞。
Princesa do Mar
オープニング曲も悪くないけど、これはアルバムの2曲め。
疾走感と、ちょっとアバンギャルドな感じがいいですね。
Ribeirão
この曲のボーカルは、以前に記事を書いたクリオーロ。★
Sete Vela
Aninha
歌っているのがホドリゴ・カンポスで、ソプラノ・サックスが
チアゴ・フランサ。チアゴは先述した、メタメタのメンバー。
本盤の吹奏楽器もすべて彼が担当、先に挙げたクリオーロの盤でも
かれがサックスを吹いています。
アレンジがぜんぜん違い、3分足らずで終わる本盤の録音はこちら → ★
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
♪ () 表示のない曲は ホドリゴ・カンポス の作詞/作曲。
1. Cinco Doces 2:26 ★
2. Princesa do Mar 3:00 ★
5. Monte Na Bahia 1:47 ★
(Rodrigo Campos, Vicente Barreto)
12. Sou de Salvador 2:57
☆ YouTube (全曲) 43分17秒
Acoustic Guitar, Arranged by – Rodrigo Campos
Electric Bass, Acoustic Bass – Marcelo Cabral (Passo Torto)
Electric Piano [Wurlitzer], Electric Organ [Hammond], Piano, Metallophone,
Synthesizer [Pro-one] – Mauricio Fleury (Bixiga 70) ★
Drums – M. Takara ★
Percussion – Maurício Bade (5, 8)
Programmed By – Gui Amabis (3, 11)
Tenor Saxophone, Flute, Electronic Wind Instrument [EWI]
– Thiago França (Metá Metá) ★
Violin – Luiz Gustavo "Buda" Nascimento
Viola – Renato Rossi
Rodrigo Campos
Backing Vocals [Chorus] – Criolo (12), Juçara Marçal (12), Luisa Maita (12),
Thiago França (9, 12), Tony Gordin (9, 12)
String Arrangement – Marcelo Cabral
♪ "Bahia Fantástica" の詳細は →