[令和6年能登半島地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます]
2023年のベストコンサート10選。
・お遊びで付けている星5つから選択
・海外遠征で聴いたコンサートは除く(ただし番外編で取り上げます)
・順位を付けるのは困難なため、日付順で記載
① 2/9 ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル(バッハ作品)
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12788571187.html
トリフォノフをじっくり聴いたのは初めてだったが、ここまで内省的で見事なバッハを聴かせるとは思わなかった。ファツィオリ使用。
② 4/6 東京・春・音楽祭 ニュルンベルクのマイスタージンガー
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12797283144.html
東京でこれだけのワーグナーが毎年のように聴けるようになったのは幸せ。シリンスのザックスがやや弱かったが、ベックメッサーのエレートは毎度ながら素晴らしく、ヤノフスキの引き締まった音楽は長丁場でも飽きることがない。
③ 4/21 コリン・カリー・グループ スティーヴ・ライヒ 18人の音楽家のための音楽
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12799744595.html
時間軸で音のグラデーションを味わうという希有の体験。50年近く前の音楽とは思えない新鮮な音楽だった。
④ 5/14 ジョナサン・ノット指揮東響 R・シュトラウスのエレクトラ
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12803142588.html
クリスティアン・ガーキーを始めとする一流の歌手の圧倒的歌唱、ノット監督のエキサイティングな表現と監督に鍛えられたオーケストラの底力が光った。
⑤ 6/26 ミンコフスキ指揮都響 ブルックナー5番
ブルックナーでこういう解釈があるのだと目から鱗の超名演。都響の表現力が圧倒的。
⑥ 10/16 パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリッヒ・トーンハレ管 ブラームス1番他
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12824883272.html
パーヴォ・ヤルヴィはN響よりも海外のオケを振った方が真価を発揮する。このブラームス1番は細部までよく練り上げられたすごい演奏。翌日のベートーヴェン5番もすごかった。前半のリウはあまり好みではなかったのだが…
⑦ 11/3 ルイージ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ビゼー1番、新世界より
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12827235522.html
曲目がつまらんとたかをくくっていたが完全脱帽。やはりこのオケは世界最高峰だった。あの上質な響きを思い出すと今でも震えが来る。
⑧ 11/19 ソヒエフ指揮ウィーン・フィル ドボ8、ツァラ
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12829335060.html
古い音楽オタクの戯れ言だと思われるかもしれないが、ソヒエフが振った今回のウィーン・フィル来日公演、昔録音で聴いたあのウィーン・フィルの音がしたのである!サントリーホールで演奏するウィーン・フィルでは聴くことができなかった音なのだ。感激。
⑨ 11/21 ペトレンコ指揮ベルリン・フィル モーツァルト29、ベルク、ブラ4
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12829605046.html
このブラームス4番の音は一生忘れられないだろう。冬のドイツの曇った空を思わせるような渋く重い音。これまた古いオタクの戯れ言だが、カラヤンがダーレムのイエス・キリスト教会で録音したあの音を思い出す。ラトル時代には聴けなかった音だ。
⑩ 12/2 ヴィキングル・オラフソン バッハのゴルトベルク変奏曲
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12831098343.html
こんなすごいピアニストがいたとは!オラフソンから目が離せない。コンクール受賞歴などピアニストの善し悪しには関係ないことがよくわかった。
【番外編(海外遠征)】
・8/31 ペトレンコ指揮ベルリン・フィル ハイバリ、シェーンベルク、ベト8
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12818643268.html
ベルリン・フィルが本来持ち合わせているドイツの音と、ペトレンコの明晰な解釈が見事にマッチした名演。
・9/1 ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス管 ブル7
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12818800035.html
ブロムシュテットのベストではないにしても、ゲヴァントハウス管の暗めの音色でブロムシュテットの自然体のブルックナーが聴けたことに感謝。
・9/8 ユロフスキ指揮バイエルン国立管 トリスタン前奏曲、シューマンPf協、ブル4
https://ameblo.jp/takemitsu189/entry-12819701727.html
ろくでもないハプニングはあったが、シックで中庸な音色のオケが素晴らしく、ユロフスキの指揮もツボを心得た見事なものだった。
というわけでみなさま今年もよろしくお願いいたします。