これ、どこが「バリア」かな?~タクシー編~ | 様々な「バリア」の捉え方! ~こんな時は、あんな方法で...~

様々な「バリア」の捉え方! ~こんな時は、あんな方法で...~

障壁(バリア)というのは、ホントに捉え方次第で「マイナス的要素だけの影響」ということにはならないのですが、本ブログは、自身の経験を交えながら、主に車いす関連・ボッチャ関連において、様々な「バリア?」との向き合い方を紹介しています。


おはようございます。  
バリアをバリアじゃなくして
出来ることをupさせる、
バリアフリーアドバイザーのたけちゃんです。

本日の「バリア」は、
これ、どこが「バリア」かな?~タクシー編~



さて、

これは、
目下売り出し中の「ジャパンタクシー」
なんですが、
これ何か問題あると思いますか?


『え、別に何も...只の最近よく見る
ジャパンタクシーでしょ。(^-^;
けっこうカッコいいし、
ユニバーサルデザイン感が
よく出てるじゃん。(苦笑)』

ですよね、そんな感じしますよね。
そしてどこもおかしくはないですよね。

じゃあ、このジャパンタクシーを使いたい人が
常時車いす利用者だったらどうでしょう。

『え、常時?』

そうです。
実際に車いすに乗った状態で
このジャパンタクシーを使うテイで...

『っていうか、
ユニバーサルデザインなんだから
車いす利用者でも別に問題ないでしょ?
常時だろうが...』

う~む、それはどうかな...

『え、じゃあどこが問題なの?』



・・・



はい、ズバリ言いますね。

まず、このジャパンタクシーの、
何と言ってもの魅力は
「車いす」毎の乗車OK!ということ。

『まぁ』

なんですが、

多くのタクシーの運転手さんは、
お客さんをこの「車いす毎で乗車させた」
という経験がほとんどないんですね。
つまり車いす利用者のお客さんではなくて、
歩いて乗車の通常のお客さん
ばかりなんです。高齢者とか...

あれ、ニュースで観る限りでは、
車いす利用者を乗車させるのが
めっちゃ大変そうなんですよね。
さらにここのところの
コロナ関連のニュースでの東京の街の風景で、
このジャパンタクシーを
頻繁に目にするたびに...(^-^;
(最近は東京ではめっちゃ多いです。
オリンピックに間に合わせたんだろう。)

スロープを用意したり、
座席を畳んだり、
車いすを押したり固定したり...etc
かれこれ10分は優にかかる感じ...(^-^;
(近場だったら電動車いすで行った方が
早いんじゃっていうくらい...)

しかもタクシー専用車種ということなんで
車の横ドアからの乗車なんですね。
車いす用のスロープも...
ってことはスロープを出したら
めっちゃ幅をとるんですね。(^-^;


なので常時車いす利用者は、
大通り沿いとか路地裏とかの
ちょっとスペースがある場所じゃないと
おそらく乗車出来ないはずなんです。(T_T)

僕なんかタクシーを探してて
偶然これを見つけても、
利用するかどうかは
ちょっと躊躇しちゃうんですよね。(苦笑)
運転手さんの
大変そうな姿が目に浮かんで...(^-^;


さておきところでなんですけど、

世の中のモノには手動のモノと電動のモノの
両方あるモノがあるんですが、
僕も「電動歯ブラシ」と「電動ベッド」と
「電動車いす」には、
相当お世話になっているんですね。(^-^)

『ふ~ん、で?』

このように「電動○○」を利用すると、
世界が変わるくらい
今まで時間がかかっていたり
大変な付加がかかっていたことが、
手軽に出来るようになります。(^-^)

まぁ身体のどこかの回復具合は
多少は落ちるんでしょうけど、
それ以上にいろいろなことへの
積極性が増すはずです!(^-^)
(これが重要!)

そうなれば...(^-^)

『なるほど。だから、それがどうしたの?』

これが、
先程話しました「横ドア」の問題の
対策的なことになるんです!(^-^)



・・・



僕の大半の移動手段、「ホンダN-box+」で...

僕の母の車がソレで、
リハビリなどの際には運転はしてませんが
毎回乗っているんですけど、
これ車いす毎の乗車でも
スッと乗れるんです!(^-^)

そのリハビリに行った際には、
その病院の出入口付近で
車いすをベルトで自動で引っ張っている姿を、
敢えて大げさにやって
毎回通行人に観せているんですよね。(笑)


福祉車両とか福祉タクシーで
よく目にすることがある、
車両後方の
車いす乗り降り用のスロープって、

手動で介助者が押すヤツが多いので
介助者はけっこうな力がいるんですね。(^-^;

人が乗った状態の車いすを押す訳なので
100kgくらいの負荷になることも...
介助者はこれが原因で
どこか身体を痛めるかも...(^-^;


それを防ぐ手段ということで、

上の写真のようなベルトが車から出ていて
車いすのどこかに引っ掛けて、
スイッチひとつで自動で引っ張るという
機能が付いていたら、

介助者の負担はかなり減ります!(^-^)

介助者は、
車いすがスロープからずれないように
一応手を車いすに添えているだけ...

この自動で車いすを引っ張るという動作、
僕は毎回いろいろなところで注目の的状態で、
さらに興味を持った方には
足を止めていろいろ質問責めにも...
かれこれ今までに2,30人くらいの方に
いろいろ説明したかな...

多いのが価格はどれくらい?

一応既製品で特注品ではないので、
この車いす仕様車、
それほど高くないんですね!(^-^)
(福祉車両としてはかなり良心的。)

『ふ~ん、ええやん!』

ただ一点ですね、
サイズの大きい車いすだと、
もしかしたら
乗車出来ないかもしれません。m(__)m

僕の車いすは中くらいのサイズですけど、
それでもけっこう
いっぱいいっぱいなんですよね。(^-^;

でもぜひオススメします!(^-^)



まずはいろいろなタイプの車への
乗車パターンを経験することが出来ると、

このN-BOX+の「良さ」がより分かる
と同時に
バンバンに恩恵を受けることが出来て、
より様々な「出来ることup」
繋げられると思います!(^-^)

そしてそれが、
いろいろな「経験up」
有効な手段に...(^-^)

『ほ~』




とは言うものの、

外見はともかく僕がいいと思っていた車、
日産「NV200」も横ドアタイプなのに、
ニューヨークのタクシー
「イエローキャブ」の代表車種みたいです。
『なんだよ、キミィ!』

ニューヨークは道が広いからなのかな。
でも東京(日本)の狭い道では...(^-^;