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1981年のアルバム(その8 Greatest Hits/Live / Heart)
1981年のアルバム・シリーズ
続いては、ここではお馴染み・・・
Heart
女性ロック・シンガーとしては、No.1
自分自身としてそう確信している Ann Wilson率いる彼女たちですが・・・
かつてのリーダー格 Roger Fisher脱退後もコンスタントに活動
但しこのところ大きなシングル・ヒットがないのが、気になるところでした。
そんな中、Heart名義で、シングルが全米チャート急上昇
それが・・・
Tell It Like It Is
そう、オリジナルは、Aaron Neville、1967年の大ヒット曲(全米No.2
)
その後、多くの人に歌われているいわばスタンダード・ナンバー
これを、さすが、Ann Wilson
ゴスペル色も感じさせながら、ソウルフルにパワフルに歌い上げています。
そしてこの楽曲は・・・
年末にリリースされる、ベスト盤とライヴ盤
の2枚組に収録されるとのこと
それが・・・
Greatest Hits/Live
文字通り、1枚目が5枚のアルバムからヒット曲を中心に選曲されたベスト盤
2枚目が、上記の新曲、未発表曲を含むライヴ盤
クリスマス・シーズンということもあって豪華盤
です。
自分自身、輸入盤入荷と同時に1980年12月に購入
そのアルバム・ジャケット
メンバー5人が、これまでのジャケット写真で着用した衣装を着ているというもの
アート・ディレクションは、Ken Kinnear
表ジャケット、裏ジャケットともに写真撮影は、Neal Prestonです。
尚、日本盤発売は、1981年1月だったので、1981年のアルバム・シリーズに
邦題は、「ザ・グレイテスト・ストーリー」です。
Liveの方・・・収録は、1980年8月~9月
新曲レコーディングは、1980年9月、シアトル Kaye-Smithにて・・・
Heartのメンバーは・・・Ann Wilson
、Nancy Wilson
、Michael Derosier
、Howard Leese
、Steve Fossen
エンジニアリングは、新曲は、Rob Perkins、Brian Foraker
ライヴ・レコーディングは、Mike Beiringer
マスタリングは、John Golden
ライヴ、新曲のプロデュースは、Heartです。
Greatest Hitsの方・・・
プロデュースは、Dog & Butterfly収録曲は、Heart
Bebe Le Strange収録曲は、Connie
、Howie
(Howard Leese
)
それ以外は全て、Mike Flickerです。
レlコード1枚目、Greatest Hits、A面1曲目、いきなりハードなイントロ、やはり・・・
Barracuda、アルバム Little Queen
(1977年 全米No.9
)より・・・
Ann Wilson、Roger Fisher
、Nency Wilson
、Michael DeRosier
の作品
1977年 全米No.11、1曲目はこれしかないでしょう。
2曲目、Nancyが奏でる美しいアコースティック・ギターの音色・・・
Silver Wheels、Nancy Wilson
の作品で、インストゥルメンタル・ナンバー
アルバム Bebe Le Strange (1980年 全米 No.5
)より・・・ここから続くように
3曲目、アコースティック・ギターのピッキングを聴かせ、そこからカッティング
Crazy On You 、アルバム Dreamboat Annie
(1976年 全米No.7
)より・・・
Ann Wilson、Nancy Wilson
の作品、1976年 全米 No.35
アコースティック・ギターのカッティングに合わせて、Annの熱唱
です。
4曲目、ベース音が響いて、そこに入ってくる Annのパワフルな歌声
Straight On、アルバム Dog & Butterfly
(1978年 全米 No.17
)より・・・
Ann Wilson、Nancy Wilson
、Sue Ennis
、即ちConnie
の作品
1978年 全米 No.15、ミディアム・テンポのパワフルなロックです。・・・
5曲目、波の音から、アコースティック・ギターが響き・・・
Dreamboat Annie、アルバム Dreamboat Annie
よりタイトル曲
Ann Wilson、Nancy Wilson
の作品、1977年、シングルで、全米No.42
短い曲ながら、Annの説得力ある歌に惹きつけられます。・・・
レコード1枚目B面1曲目、軽快なギターのカッティングからパワフルに
Even It Up、アルバム Bebe Le Strange
より、1980年 全米 No.33
Connieの作品、ホーン・セクションが入り、躍動感のあるサウンドに
そう、Tower Of Powerのホーン・セクション
(Lenny Pickett
、Greg Adams
、Emilio Castillo
、Steve Kupka
、Mic Gillette
)が参加しています。
2曲目、ギターが唸り、ヘヴィなリズム、そして語るように歌う Ann
Magic Man、アルバム Dreamboat Annie
より、全米 No.9
Ann Wilson、Nancy Wilson
の作品、そう、彼らの出世作
Annの説得力のある歌に圧倒、ギター
もフィーチャーされます。
3曲目、流れるようなギター・サウンドから、ストレートなロックへ・・・
Heartless、アルバム Magazine
(1978年 全米 No.17
)より・・・
1978年 全米No.24、Ann Wilson
、Nancy Wilson
の作品
シンプルでパワフルなナンバーです。
4曲目、美しいアコースティック・ギターのピッキングから、優しく歌うAnn
Dog & Butterfly、アルバム Dog & Butterfly
よりタイトル曲
シングルで、1979年 全米 No.34、Connie
の作品
Annの歌に重なってくるNancy
の歌声も美しく・・・
Heartの「静」の部分を代表するナンバーです。
レコード2枚目、Live、A面(C面)1曲目、大歓声の中、ベースを効かせたギター
Bebe Le Strangeでスタート
、同名アルバム
より、1980年 全米No.109
1980年8月、ロスアンゼルス The Forum
にて収録
Ann Wilson、Nancy Wilson
、Sue Ennis
、Roger Fisher
の作品
途中、アップテンポになり、ライヴで盛り上がります。
2曲目、ギターのストロークから、Annがソウルフルに歌い始める・・・
Tell It Like It Is、前述の通り、Aaron Neville
のヒットでお馴染み
George Davis、Lee Diamond
の作品
、スタジオ・レコーディング
ここでもTower Of Powerのホーン・セクション
(Lenny Pickett
、Greg Adams
、Emilio Castillo
、Steve Kupka
、Mic Gillette
)が参加
Annの説得力のある歌を盛り上げ
、ディープなソウル・バラードに
シングル・リリースされ、1981年 全米 No.8、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.43
、1981年の全米年間シングル・チャート No.87
、カナダ No.4
、カナダ1981年年間 No.45
、ニュージーランド No.4
、オーストラリア No.51
・・・
この時点で、Heart最大のヒットとなっています。
3曲目、静かに始まり、語るように歌うAnn
Mistral Wind、アルバム Dog & Butterfly
より・・・
1980年8月、アリゾナ州、フェニックス The Coliseumにて収録
Ann Wilson、Nancy Wilson
、Sue Ennis
、Roger Fisher
の作品
徐々に盛り上げていき、ヘヴィにパワフルに、Annが力の限り熱唱
1979年のJapan Jamでの熱演も思い出されます。・・・
4曲目、オルゴールの音から、Annやメンバーの話し声、レコーディング中・・・
Hit Single、一応、新曲ということですが、Beatles
のRevolution #9
風・・・
Ann Wilson、Nancy Wilson
、Sue Ennis
、Howard Leese
の作品です。
5曲目、静かにビートが響き、軽快なカッティング・・・エフェクターをかけたAnn
Strange Euphoria、Connie
の作品で新曲、ディスコ風の実験的な作品・・・
というか、デモの段階で未完成のようです。
レコード2枚目B面(D面)1曲目、ピアノ🎹をバックに、Ann が歌い始める・・・
Sweet Darlin'、アルバム Bebe Le Strange
より、Ann Wilson
の作品
1980年8月、ラス・ヴェガス Aladdin Theaterにて収録
途中、ハードに盛り上がり、最後は静かに締められます。
2曲目、観客への謝辞を早口で、語るAnn、そこからギターとのかけ合いで・・・
I'm Down / Long Tall Sallyのメドレー、ともに Beatles
がプレイしたナンバー
前者は、John Lennon、Paul McCartney
の作品、後者は「のっぽのサリー」
・・・としてお馴染みの Little Richardのナンバー、いわばスタンダード
Enotris Johnson、Robert Blackwell
、Richard Penniman
の作品
1980年8月、ディエゴ Sports Arenaにて収録
Tower Of Powerも参加
・・・ノリノリのロックン・ロール・メドレーです。
3曲目、ピアノ🎹をバックに、最初からパワフルに歌い始めるAnn
Unchained Melody、1955年にHy Zaret
、Alex North
が書いた作品・・・
その後、The Righteous Brothers等多くがカバーしているスタンダード・ナンバー
1980年9月、デンバー McNichols Arenaにて収録
途中からバンドが加わり、Annの熱唱でパワフルなロック・バラードに変身です。
シングル・リリースされ、1981年 全米No.83となっています。
4曲目、リズムが刻まれ、Walk Don't Runのギター
のリフ、そこから・・・
Rock And Roll、遂に登場
、勿論、Led Zeppelin
の・・・
Jimmy Page、Robert Plant
、John Paul Jones
、John Bonham
の作品
1980年8月、シアトル The Coliseumにて収録
Heart、特にAnn
が、Zeppelinフリークであるのはあまりにも有名
ここでは水を得た魚のようにノリまくっています。
最後はタメをとって、ドラム・ソロ、ドラマチックにフィナーレです。
Japan Jamの時7もラストはこれ
、感動が甦ります。
尚、1980年9月に亡くなった John Bonhamへのトリビュート・・・
そのようにも記されていました。・・・
CDの時代になり・・・
Hit Single、Strange Euphoria
、Unchained Melody
の3曲が外され・・・
シングルCDとして、リリースされました。・・・
ヨーロッパでは、Tell It Like It Isとライヴ・ヴァージョンを中心として全10曲
Simply The Bestとしてもリリースされました。・・・
全米アルバム・チャート最高位 No.13、ダブル・プラチナ・ディスク
獲得
1981年の年間アルバム・チャートNo.84
、チャート上はもっと上がると思いました。
カナダ No.18、1981年の年間 No.72
、オーストラリア No.25
・・・
’80年代も順調な滑り出しそう思えたのでした。・・・
この Greatest Hits/Live
カバーとはいえ、Tell It Like It Isを大ヒットさせ
そして、遂にRock And Rollも収録
いわば、Heartの1つの集大成と言えるでしょう。・・・
Pat Benatarという好敵手も出てきたものの・・・
Ann WilsonこそNo.1女性ロッカー
美しい妹 Nancy Wilson とともに・・・
'80年代、さらなるスーパースター街道を突き進んでいく
そう信じて止まなかったのでした。・・・
尚、自分がこのGreatest Hits/Liveを購入したのは、1980年12月5日
John Lennon Yoko OnoのDouble Fantasy
の日本盤
が発売された・・・
ちょうどその日でした。・・・