1978年のアルバム(その75 Magazine / Heart)
1978年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.17のアルバムに移りますが・・・
元々は、Fleetwood Macに編成が似ているということから、興味を持ち・・・
そして、アルバム Little Queenですっかりハマってしまった・・・
Heart
1978年は、日本でも遂に Dreamboat Annieが「ハート宣言」の邦題で発売
人気も急上昇の頃、シングルとして・・・
Heartlessがチャートを上がってきました。
シンプルなロック・ナンバー
そしてアルバムも、タイトルは・・・
Magazine
実は、前年に1度リリースされたアルバムなのです。
Dreamboat Annieと同じ、マイナー・レーベル Mashroomレコードからのリリースだったのですが・・・
トラブルで、メジャー傘下のPorraitレコードに移籍
あのLittle Queenリリースに至ったわけです。・・・
最初、Little Queenは、Magazineというタイトルだった、とも言われていたのですが、Magazineというアルバムも存在していたのです。
日本では、Dreamboat Annieと同じ大手レコード会社から、1978年に発売
日本に初登場から1年も経たない間に、3枚目のアルバムがリリース
Heart人気に拍車がかかりました。
・・・ということで、この Magazine
レコーディングは、1975年~1976年
そして、1978年3月6日~9日
バンクーバーの Mashroom、シアトルの Sea West、The Aquarius Tavern
メンバーは・・・
Ann Wilsonリード・ヴォーカル、フルート、アコースティック・ギター
Nancy Wilsonアコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ブルース・ハープ、ヴォーカル
Roger Fisheリード・ギター
Howard Leeseギター、キーボード、ヴォーカル、ストリングス・アレンジメント、ストリングス・コンダクター
Steve Fossenベース、ヴォーカル
Mike Derosierドラムス
エンジニアは、Mike Flicker、Rick Keefer
アシスタント・エンジニアは、Larry Green、Rolf Hennemann、Terry Gottlieb
プロダクション・アシスタンスは、Heart、Mike Fisher
スペシャル・ディレクションとして、Mike Fisher
プロデュースは、Mike Flickerです。
アルバム・ジャケット、アートワークは、Loren Salazarと記されています。
オリジナル曲は、Ann Wilson、Nancy Wilsonの作品です。
A面1曲目、ギターのストロークから、軽快なロック・ビートに
Heartlessでスタート
"The Doctor Said Come Back Again Next Week~"
説得力のあるAnnの歌
まるで、ロックのお手本のようなナンバー
AnnとNancyのコーラス、そして後半のギターはRogerでしょう。
アルバムから第1弾シングル、全米No.24、カナダでは、No.18でした。
2曲目、ハードなイントロから、ヘヴィに・・・
Devil Delight、そう、ハードなLed Zeppelinを思わせるナンバー
Annの歌もパワフル
コーラス部分がメロディアスのなるところが、Heartならでは
後半、ギターもフィーチャーされます。
3曲目、アコースティック・ギターで、Annが歌い始める・・・
Just The Wine
Annの語りかけるような歌、ストリングスも効果的
フルートも聴かせてくれます。
4曲目、ピアノで始まる聴き馴染みのあるナンバーは・・・
Without You、勿論、Badfingerのナンバー
Pete Ham、Tom Evansの作品
言うまでもなく、Nilsson(1972年、全米No.1)、そして後年になって、Mariah Carey(1994年、全米No.3)のヒットであまりにも有名ですが・・・
Annの熱唱で、パワフルなロック・バラードに
Nanvyもコーラスを
そして最後は、Annが静かに締めます。・・・
アルバムから第2弾シングルになりました。・・・
B面へ行くと、1曲目はギターのイントロにストリングス、そしてAnnが歌う・・・
Magazine、アルバム・タイトル曲
徐々に盛り上がっていく、ミディアム・テンポのロック・ナンバー
曲調も変化し、Beatlesを思わせるところも・・・
そう、Annは、Led Zeppelinは勿論、Beatlesからの影響も話していました。
Lynn Wilsonがバッキング・ヴォーカル、シンセサイザーも効果的に・・・
そして最後の方では、ギター(Roger)もしっかり聴かせます。
アルバムの中でも傑出したナンバー
第3弾シングルとしてリリースされました。
2曲目、Nancyと思われる美しいギターのピッキングから・・・
Here Song、Annもここでは優しい歌声
自らギターも弾いているようです。・・・
さてここからは、ライヴ・レコーディング
ギターのウォーミング・アップから、Annの歌うブルース
Mother Earth Blues、1951年のPete Chatman(Memphis Slim)の作品
ギターを聴かせるのはここでは、Howard
そしてハードなブルース・ハープは、Nancy、そして曲は・・・
You Shook Me、そう、Led Zeppelinもやっていた、Willie Dixon、J.B. Lenoirの作品、短めに挿入ですが、Annがやりたかったことが感じられます。
拍手の中、ビートが刻まれ・・・
「手拍子、お願い、盛り上がって、歴史を刻むのよ・・・」
Annがそう言って、曲は・・・
I've Got The Music In Me
そう、The Kiki Dee Bandの1974年のヒット曲(全米No.12)
Bias Boshellの作品で、「歌は恋人」という邦題でした。
Annはパワフルに、そしてNancyのコーラスはチャーミング
ライヴならではの臨場感を満喫
最後はドラマチックにエンディングです。
尚、最初、1977年にリリースされた際は・・・
Side One
1. Heartless
2. Without You
3. Just The Wine
4. Magazine
Side Two
1. Here Song
2. Devil Delight
3. Blues Medley
(Mother Earth / You Shook Me Babe)
4. I've Got The Music In Me
・・・という構成でした。・・・
前述の通り、1978年の再発売で、全米最高位No.17
プラチナ・ディスク獲得
カナダでは、No.13、やはり当時のHeartの勢いを実感します。
但しこのアルバム、やはり「出さなければいけなかったアルバム」
そういった感もあり、またHeartとしても、既にこの後の動きに取りかかっていたと思います。
尚、当時から、Heartは、アンコールの最後で、Led Zeppelinの Rock And Rollをプレイしていると聞いていたので、このアルバムもライヴを収録するなら、最後は、Rock And Rollで締めてほしかったと思いました。・・・
(1980年の Greatest Hits / Liveでようやく収録されます。)
さて、Heart
この年の3月に、California Jam 2に出演
その時の様子は、当時、日本でも「ミュージック・インU.S.A.」という番組で放映
Heartの映像は、Magic Manだけ・・・
Rogerのギター・ソロ以外は、ほとんどAnnが映っていて、Nancyもほとんど映らず・・・
それでも兎に角、Annのパワーに圧倒されたのでした。
そして・・・
「Heartが来たら、絶対に見に行くぞ・・・」
そのように思ったのでした。
(1977年のアルバム その57 Little Queenに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12585093595.html
(1976年のアルバム その85 Dreamboat Annieに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12456949777.html