1978年のアルバム(その76 Dog & Butterfly / Heart)
1978年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.17ということで、続いても・・・
Heart
・・・で、こちらは、完全なニュー・アルバム、タイトルは・・・
Dog & Butterfly
「えっ、Magazineと同じ最高位No.17・・・」
そのように思ってしまうかもしれません。(苦笑)
この新作、発表された時は、色々話題が豊富でした。・・・
前にRod Stewartがそのようにしていたように、レコードの片面をアップ・テンポのナンバー、もう片面をスローなナンバー・・・
今回は、Dog Side、Butterfly Sideに分けたとのこと
そして今回、話題は日本の古典画のようなアルバム・ジャケット
多くの表記も何と、縦書きになっています。
AnnとNancyは幼少の頃、日本に住んでいたとのことで、思い入れもあるのでしょう。・・・
そのアルバム・ジャケットのアートワークは・・・
アート・ディレクションが、Mike Doud
イラストレーションが、Fu-Tung Cheng (中国系の人)
デザインが、Mike Doud、Phillip Chiang (この方も中国系)
写真撮影は、Gary Heeryとのことです。
尚、アメリカでの話ですが、この当時、T.V.CMでは、着物を着た女性が、和歌を詠んでいる・・・そんなCFだったとのことです。
さて、この Dog & Butterfly
Portraitレコードとの契約の関係で、日本では大手レコード会社の系列の新しいレコード会社から、BostonのDon't Look Backに続いて大々的にリリース
自分も日本発売日に購入
特典として、この少し前にカーリー・ヘアとなったAnnとNancyのアップの写真のポスターをいただきました。
レコーディングは、シアトルの Sea-West Studiosにて・・・
Heartメンバーは・・・
Ann Wilsonリード・ヴォーカル、チャイム、ピアノ、バッキング・ヴォーカル
Nancy Wilsonギター、ヴォーカル、ブルース・ハープ他
Roger Fisherリード・ギター他
Howard Leeseギター、キーボード、バッキング・ヴォーカル他
Steve Fossenベース
Michael Derosierドラムス
エンジニアリングは、Mike Flicker、Rick Keefer
アシスタント・エンジニアは、T.J. Landon、Terry Gottlieb、Armin Steiner
マスタリングは、カリフォルニア州、バーバンクのKendun Recordersにて
John Golden
そして、プロデュースは・・・
Mike Flicker、Heart、Michael Fisherです。
ほぼ全曲、Ann Wilson、Nancy Wilson、そして Sue Ennisの作品
この女性3人組は、その後、Connieというソングライティング・チームになります。・・・
A面、Dog Side
ライヴ会場の雰囲気の中、Dick Adamsの紹介のアナウンス
ドラムスを中心に、メンバーほぼ全員がパーカッションを鳴らし・・・
"Come On~"と、Ann、1曲目は・・・
Cook With Fireでスタート
Annの熱唱とNancyのブルース・ハープ・・・そしてハードな展開へ
T.V.で見た California Liveでのパフォーマンスを思わせます。
まさにオープニングにうってつけのナンバー
"Good Evening, Welcome"とAnn
実のところは疑似ライヴのよう(笑)・・・
Ann、Nancy、Sue Ennis、Roger Fisher、Howard Leeseの作品です。
話は飛びますが、1979年8月のJapan Jamではこの曲でオープニング
熱唱するAnnと横でブルース・ハープを吹くNancy
2人の姿は目に焼き付いています。
尚、その来日に合わせて、日本独自で「来日記念シングル」として、リリースされました。
拍手が続く中、ギターのカッティングに合わせて歌うAnn
2曲目は、High Time
気持ちいいくらいストレートなロック、でもコーラス部分がメロディアスなのは、Heartならでは
後半、Rogerと思われるキャッチーなギターが入ってきます。
3曲目は、ややスローダウンかと思いきや、シャッフル調に・・・
Hijinks、軽快に語るように歌うAnn
ギターは、NancyとRogerのよう・・・
NancyとHowardの"Who's Who"というコーラスが印象的です。
4曲目、ドラムスとベースが刻むビートに、Annの歌が入ってきて・・・
Straight On
ギターが入り、軽快に・・・どことなくオリエンタルなムードも・・・
そして、この当時を象徴して、ディスコでもかかりそうなリズム
そしてギターがフィーチャー・・・
最後はギターのカッティングでフェイドアウト・・・
アルバムから第1弾シングルで、全米No.15、カナダでは、No.14
その後もライヴでは、定番となっています。
B面、Butterfly Side
Nancyが奏でる美しいアコースティック・ギターで、静かにAnnが歌う・・・
Dog & Butterfly
Annの歌に、合わせるNanvyの歌声
さすがに姉妹、息がピッタリ合っています。
典型的なフォーク・ロックと思えますが、曲の展開はBeatlesを思わせるところも・・・最後にはAnnのチャイムが静かに・・・
アルバムから第2弾シングル、全米No.34、カナダでは、No.51でした。
2曲目、自ら弾くピアノで、歌い始めるAnn
Lighter Touch、ストリングスが入り、盛り上がり
Annの独唱ですが、この上なくパワフル
ギター・ソロをはじめ、ここでは、Howardが色々とプレイ
最後はフェイドアウトしていきます。・・・
3曲目、キーボード音がフェイドイン、そしてアコースティック・ギター
Nada One、そうここでのリード・ヴォーカルは、Nancy
Annと似ていますが、やや細い感じ・・・
Nancyのアコースティック・ギターによる独壇場と思いきや・・・
AnnとHowardはバッキング・ヴォーカルに回り、ハードな展開へ・・・
最後は再びNancyの弾き語りでフェイドアウトしていきます。・・・
4曲目、アコースティック・ギターが静かに響き、Annが歌い始める・・・
Mistral Wind、こちらは、AnnとNancyの作品
静かなナンバーと思いきや、ドラムスが入り、ヘヴィーに
Led Zeppelinを思わせる展開に
そして、勿論、Annはこの上なくパワフルに熱唱
後半は、ハードなインストゥルメンタル・パートへ・・・
最後は、シンバル音も刻まれ、静かにフェイドアウトしていきます。
尚、ライヴでは定番で、前述のJapan Jamでは、熱唱の後。衝心し切ったAnnの表情が印象的でした。・・・
CDの時代となり、2004年のリマスター盤には・・・
ボーナス・ディスクとして、Heartless (Live From BBC Concert)、Feels、A Little Bitの3曲が、追加収録されています。
またCD化以降は、元々見開きだったジャケットのデザインが、同一面にというか、一緒になっている・・・(本来、裏だった犬の絵も表に入っている・・・)
そのようなことが多いようです。
前述の通り、全米最高位No.17、カナダでは、No.9
新作とはいえない、Magazineと同じ最高位とは、解せませんが・・・
それでもその後、タイトル曲 Dog & Butterflyもよくオンエアーされ、ロングセラーに・・・
ダブル・プラチナ・ディスクを獲得しています。
さて、このような日本的なアルバム・ジャケット
Wlilson姉妹は日本に住んでいたこともある人たち
さらには日本でのレコード会社も新しくできたレコード会社になった
・・・そんなことで、Heart来日の話は、進んでいるようでした。・・・
前述の通り、「Heartが来たら、絶対に行くぞ・・・」と思っていた自分ですが・・・
遂にその夢が叶ったのは、1979年8月、江ノ島でのJapan Jamでした。
この来日決定を知って、何とかチケットをゲット
(確かプロモーターに電話して、チケットを郵送してもらったと思います。・・・)
近くに伯父が住んでいたのに、江ノ島へは行ったことがなく、初めて小田急ロマンスカーに乗って、江ノ島へ向かったのでした。
(自分がロマンスカーに思い入れがあるのは、そんな理由もあるのですね。・・・)
1978年のアルバムとして、Dog & Butterflyについて記しているので・・・
Japan Jamについては、また別の機会に・・・
兎に角、このDog & Butterflyによって、自分はさらにHeartにハマっていったのでした。
(1978年のアルバム その75 Magazineに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12624115170.html
(1977年のアルバム その57 Little Queenに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12585093595.html
(1976年のアルバム その85 Dreamboat Annieに関する日記です・・・)