#惚れるバンド ~とある日本の無声音楽~ | 午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

時事問題から思想哲学に至るまで、世間という名の幻想に隠れた真実に迫る事を目的とする!

惚れるバンド

■概要

 

80年代なら洋楽が転換期を迎えていたので、面白いバンドも多かった。これは日本のポップがイギリスやアメリカなどの海外勢よりも出遅れていたと裏付けでもあった訳で、ムーヴメントが過ぎ去った後ではJ-POPも勢力を増してきた。今や日本のポップも広大なマーケットへと変貌しつつある。©中島工業/ネタ制作委員会

 

 

あ、今か今かと待ちこがれた?日本登場だ!

 

正直言って、オイラの関心は洋楽よりもJ-POPに行っている。昭和の時代なら子供向けに作詞作曲されたアニソンでも、今は違う。まるで、イギリスのニュー・ウェーヴからインスパイアされたようなハイクオリティな音楽で占められており、歌うのも一苦労なくらい難しいナンバーが増えている。

 

となれば「本家のJ-POPなんてもっと凄いんじゃね?」って思ったたんだけど、実はコレが「ビンゴ!」だった訳よ。

 

さて今回は、そんな日本でも【無声音楽】インストゥルメンタルを展開している5バンドを取り上げよう!大御所から新鋭まで色々とある中で「これは面白い」と思ったやつをピックアップ。

 

日本の4組と「本日の特選」1組と行こう!

 

 

 

■日本×4

 

 

 

◆YMO - Tong Poo

「おいおい、いきなり大御所かよ?」って思っているそこの君。そうともよ。いちばん初めにYMOを持って来たということは、今回もそれだけ良いバンドが多いって事さ。さて、YOUTUBEの「Tong Poo」なんだけど、01:44のところで教授が早くもミスってるんだよね。システムにトラブルがあって応急で済ましてるんだよ。が、そこはYMO。前半をきっちり取り返してくる。02:36から登場する黒服の青年…彼の独壇場になる。「何じゃ、このギタリストは?」って思ったね。はっきり言って神業。そうだ、若い頃の渡辺香津美さんだったのだ。彼のギターを聴くだけでも一見の価値あり。他にも、キーボードで参加している矢野顕子さん、第4のメンバーでプログラマーの松武秀樹さんまで。「超一流プレイヤーが一同に集結してユニットを組めば、こんな感じになるんだなぁ」っていう動画。

(1978年)

 

 

 

◆CASIOPEA - Space Road

「YMOが終わったと思ったら、次はカシオペアか?」って、こりゃ幾らなんでも大物出し過ぎでしょ。なぁ~んて声が聴こえてきそうだけど、まあそこはひとまず置いておこう。まるで、流星のようなフュージョンサウンド。気持ち良いくらいに嵌る向谷実のシンセサイザー。神保彰の高速ドラムと櫻井哲夫のベースがカッコイイ。そして、テクニックでは前述の渡辺香津美と双璧と言っても良いギタリスト・野呂一生がバンドのリーダー。彼も若いですねえ。だが驚くなかれ。日本には、この2バンドの他にもスンゲェのがわんさかいるんだよ。

(1979年)

 

 

 

◆H ZETTRIO - Neo Japanesque

エイチゼットリオ「大人も子供も"笑って踊れる"」をテーマに掲げる3人組のピアノバンド。とにかくテクニックが秀逸。ロック、ジャズ、ポップスをベースにキレのあるリズムセクションを生み出している。それと日本のバンドらしい和を意識したモチーフが面白い。そうだ、このバンドが最も大事にしているのは「楽しさ」と思われる。どちらかといえば、アシッドジャズっぽい音。

(2015年)

 

 

 

◆YOUR SONG IS GOOD - The Cosmos

ユア・ソング・イズ・グッドは、元NUTS & MILKのメンバー4人(タナカ、シライシ、ヨシザワ、マツムラ)を母体としたオルガン・インストゥルメンタル・ユニット。今でこそ軽いファッションをしているが、結成当時はハードコア・パンクにインスパイアされていたのか、そんな曲が多かった。結局のところ、ダンス・ミュージックに移行しており、これは多くのパンクロック・グループが辿りつく一つの答えになっている。カシオペアも真っ青なグルーヴ感。

(2014年)

 

 

 

■本日の特選(日本×1)

 

 

 

◆SIBERIAN NEWSPAPER - Kimi ga Hoshii

シベリアン・ニュースペーパーは、ヴァイオリンとクラシックギターをフィーチャーした7人組のインストゥルメンタル・バンド。それにしても、彼らのサウンドって一体どんなジャンルになるのだろうか? プログレのようでプログレでもない。パンクやニュー・ウェーヴとも違う。オルタナティヴという狭量な枠で語れるほどのものでもない。オイラ的には「ニュー・プログレ」としか表現のしようがない。15年前から登場しているが、正に21世紀の音。

 

YOUTUBEのナンバーは、彼らの4thアルバム「0」からのオープニング曲。

(2009年)

 

 

★関連文書

 

 

 

 

 

 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する