作家・土居豊の批評 その他の文章
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新連載!

【『涼宮ハルヒとアマゾン海賊ナンシイ 〜アニメ&児童文学の14歳ヒロインたち』(仮題)という本を書いているのだが、著者が何を言ってるかわからない(かもしれない)件について?】

第1回「講座・アーサー・ランサムと谷川流(児童文学と青少年向き小説)を実施した件と、その後のハルヒ研究会について」

https://note.com/doiyutaka/n/n928bb12a04c0?app_launch=false

 

 

マガジン

文芸批評「デュマのダルタニャン&モンテクリスト伯」

https://note.com/doiyutaka/m/mfe0469a5a8f4

 

《アレキサンドル・デュマ(父)が書いた最大の小説「ダルタニャン物語」。デュマの代表作『三銃士』を読んだ人は多いが、実はこれが第1部で、その後の物語が2部、3部と続いていたことを知る人は少ない。しかも、続編の方が膨大で、物語としての面白さも、人物の掘り下げも、圧倒的に優れている。全部読んだ人はおそらく少数派だろう。この大作「ダルタニャン物語」を、この機会にぜひ手に取ってみてほしい。さらに、デュマの不朽の名作『モンテ・クリスト伯』も詳しく解説!》

 

 

作家・土居豊の音楽批評コンプリート版・プロの物書き編

https://note.com/doiyutaka/m/m51b999b5f268

 

作家・土居豊の音楽批評コンプリート版・青春編

https://note.com/doiyutaka/m/me1c6d4140f5f

 

作家・土居豊の音楽批評コンプリート版(社会人編パート1〜3)

https://note.com/doiyutaka/m/mc0c5d6ccc705

 

ゼロ年代物書き盛衰記〜ゼロ年代に小説家商業デビューした私だが

https://note.com/doiyutaka/m/m17e6144e8b2f

 

《全18本! 20年近く前になるゼロ年代物書きの波乱の成り行きを書いておこう。時代は大きく変わった。あの頃の空気感は、誰かが語り伝えておかないと、バブル崩壊後の日本の出版界・文芸界隈がまるで存在しなかったかのように誤って伝わりかねない》

 

 

アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズに描かれた兵庫県立西宮北高校、その後

アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズに描かれた兵庫県立西宮北高校、その後

 

 

 最近、アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズの聖地、兵庫県立西宮北高校に、大勢のファンを招き入れての聖地巡礼が実現したという。

 この企画は、同校の校長先生が発案者だとのことで、作品の権利元や同校が位置する兵庫県、西宮市、それに近隣の大学の関連学科の先生や学生まで、大勢が関わって実現した、奇跡のようなイベントだったようだ。

 

 さらに、来月、劇場公開15年周年の映画『涼宮ハルヒの消失』が、当時は実現しなかった聖地・西宮の映画館での上映も含めて、再上映される。

 以前「涼宮ハルヒ」研究で数冊、研究本を上梓し、web学会誌にも「ハルヒ」関連の論文を寄稿しているので、この機会に、かつて公開しなかった「ハルヒ」関連資料を、少し出してみよう。

 具体的には、以下の2018年の記事で、あえて触れなかった資料だ。

 

 

※過去ブログ

「涼宮ハルヒ」に描かれた兵庫県立西宮北高校の本当の姿とは(2018年)

https://ameblo.jp/takashihara/entry-12382952437.html

 

《アニメで描かれた「北高」校舎は、あくまで架空の校舎である。現実の西宮北高校をモデルとしているが、作者の谷川流が在学していた当時の校舎とはかなり構造が異なる。阪神淡路大震災での損壊部を改築しているため、おそらく谷川流が小説中に描いた北高のイメージは、現在の校舎ではなく、当時の校舎だったのではないだろうか。アニメ化に際してロケハンした結果、アニメ版では、北高のイメージは現在の校舎にかなり近いものになった。しかし、一番大切な場所である、SOS団部室のある古い校舎はそもそも存在していなかった。だから、アニメの中のあの校舎は、作品世界の中にしかない架空の校舎である。

 今回の取材によって、筆者は、過去に上梓した拙論『ハルキとハルヒ』の中で論考した仮説の傍証を得ることができたと思う。つまり、谷川流『涼宮ハルヒ』シリーズの世界は、阪神淡路大震災の来なかった世界である、という仮説だ。作品の時代背景は明らかに震災後の時期だが、あの世界には震災はなく、北高の校舎は震災前のイメージで描かれている、ということになる。

アニメ版では、現在の校舎が描かれているため、イメージが混乱しているが、小説では、ハルヒの世界が震災のなかった世界であるというイメージが、校舎の構造によってより明確になっている、といえよう。》

 

※2018年度「北高祭」プログラム

 

 

 

※兵庫県立西宮北高校

 

※「涼宮ハルヒ」アニメ版で描かれた文芸部室の旧校舎は、実際にはない

 

 上記ブログのように、2018年、筆者は「ハルヒ」聖地の西宮北高校の文化祭に招待してもらい、校内を詳しく取材させてもらった。その際に、『涼宮ハルヒ』シリーズでは、涼宮ハルヒが校内に作った架空の団体「SOS団」が、乗っ取った形になっている文芸部、の存在を確認した。

 文芸部は、実際にはアニメで描かれた古い校舎(現実の西宮北高校にはそもそも存在しなかった)に部室があるのではなかったが、以下のようにしっかり活動していた。どうやら、ハルヒが来ても乗っ取られる心配はなさそうである。

 

 

 

 

 また、2018年時点では、同校に軽音楽部はなさそうで、文化祭でハルヒが助っ人で出演する機会はないだろう。

 

 

※北高体育館は、アニメ「涼宮ハルヒ」で描かれた通りだ

 

 

 ところで、西宮北高校は兵庫県の学校統廃合政策により、まもなく近隣の高校と統合され、校名も変わる。校舎はそのまま現在の北高校の校舎が使われるようだが、アニメ「涼宮ハルヒ」に描かれていた高校は、事実上、なくなってしまう。

 統合されて新しくできる高校の学校案内(以下の写真参照)を見ると、校舎はアニメに描かれたそのままの姿で、とりあえずは保たれそうだ。しかし、年月が経つにつれ、色々と失われていくことだろう。

 

 

 

 

 ちなみに、アニメ「ハルヒ」冒頭に描かれた北高への通学路、隣にあった短大(夙川学院)も、すでにない。西宮市や阪神間一帯にあったアニメ「涼宮ハルヒ」聖地の風景は、作品放映から20年近く経って、すでに多くが失われてしまった。それでも、作品が今も視聴され、原作がよく読まれている限り、聖地巡礼する意味はなくならない。その観点からも、今回、公立学校である西宮北高校が、アニメファンを招いてイベントを行ったことは、特筆すべき快挙である。

 

 

 

 正直いうと、近年、筆者はかつて大ファンだったアニメ(原作も含め)「涼宮ハルヒ」シリーズへの熱意が、冷めてきていた。そのきっかけは、京アニ事件以後、復活した京アニが作ってきた新作アニメ作品への、軽い失望感にあった。

 筆者はもちろん、京アニ事件当時もその後も、どうしようもない喪失感と共に、筆舌に尽くしがたい犠牲と被害を受けた同社、そのスタッフたちに、心から同情を寄せてきた。この件についてのレポートを、上記web学会誌に寄稿したりもした。

 けれど、その後数年間、昨今の日本アニメをつらつら観つつ、京アニ新作も観ながら、どうしても「ハルヒ」という作品(原作も)から心が離れていくことを自覚していた。

 少なくとも、原作小説の新作2つが、それまでのものに全く及ばない出来であることを考えてみると、「ハルヒ」アニメ化3期や、新たな劇場版などは、もう無理なのではないか?と考えてしまうのだった。原作小説の「ハルヒ」は、もはや明確に『涼宮ハルヒの驚愕』で、物語として完結してしまったのだ、とわかっていた。あまりに完璧な物語の締めくくりになってしまっていて、あれ以上の展開は蛇足にしかならないのだ。

 もし今後、「ハルヒ」原作をアニメ化するとしても、『陰謀』『分裂』『驚愕』の3作品をもとに映像化することになるだろうが、はたして現在の京アニにそれが可能だろうか?と、どうしても疑ってしまう。だからといって、「ハルヒ」を他のアニメ会社が制作するというのも、やはり拒否感が強い。残念ながら、映画『消失』から時間が経ちすぎてしまったのではないだろうか? それというのも、アニメ制作の京アニとは別に、原作版元の角川が、「ハルヒ」という作品をあまりに大切に囲い込みすぎてしまったから、ではないだろうか? 大事に大事に守っているうちに、時代から大きく取り残されてしまったのではなかろうか?  

 などと、ぐちぐち思っていたのだが、今回のように、地元・西宮で見事なファンイベントが、現役高校生も巻き込む形で成立したのであれば、作品の命脈はまだまだ続いていく、と考えてもいいのかもしれない。いずれにしても、筆者のような外野の人間をも、再び作品に引き寄せるほどの生命力を、もし「ハルヒ」という作品が持っているとしたら、否応なく続編のアニメ化も勝手に動き出すことだろう。その方がハルヒらしい、とここでは一旦、言っておこう。

 

 

※土居豊の「ハルヒ」関連本、記事

 

『ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する』大学教育出版

http://www.amazon.co.jp/dp/4864291276/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1334231386&sr=1-1

 

『沿線文学の聖地巡礼 川端康成から涼宮ハルヒまで』関西学院大学出版会

http://www.kgup.jp/book/b146062.html

 

浦澄彬 名義『なぜあのキャラは死ななければならなかったのか? 名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史』

https://amzn.asia/d/g5zIy4A

 

 

 

電子ジャーナル『こころの科学とエピステモロジー』3号

土居豊『京アニ事件の深層―京アニ事件総論』

https://drive.google.com/file/d/1KAcE6n04c3W726AhAgcMRSUttvPKfVIl/view

 

『京アニ事件の深層―「京アニ作品の死生観」試論』

https://drive.google.com/file/d/1bz3WOIykQOJUwpssYShbbdp60Ug-jllz/view

 

『こころの科学とエピステモロジー』2022年4巻1号

映像メディア時評「京アニ作品の死生観」論その1【ミステリーアニメの死生観〜『涼宮ハルヒ』とP.A.WORKSの『Another』、そして『氷菓』】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/epstemindsci/4/1/4_103/_pdf/-char/ja

 

 

 

土居豊の文芸批評・アニメ・ラノベ編《「涼宮ハルヒ」エンドレスエイトのアニメは8回も繰り返す必要なかったのでは?》

https://note.com/doiyutaka/n/n7d8c9b0513db

 

 

 

《ナンシイ・ブラケット・アニメ化計画》再出発!

《ナンシイ・ブラケット・アニメ化計画》再出発!

 

14歳ヒロイン説を代表する、アマゾン海賊ナンシイ・ブラケットは、英国児童文学の古典『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ(ランサム・サガ)のヒロインだ。

行動力の権化にして、大人顔負けのアイディア力と計画性を兼ね備えて、子どもたちのグループを率いるリーダー。しかも、生まれは北部湖水地方の地主の長女で、才色兼備、文武両道の美少女。

彼女の活躍を描くアニメ化企画に、アニメ会社さん、プロデューサーさん、ご興味あればお声かけを!

 

 

詳しいことは、現在鋭意執筆中の文芸評論『涼宮ハルヒとアマゾン海賊ナンシイ 〜アニメ&児童文学の14歳ヒロインたち』(仮題)の中で書きます。

同時に、幼少期からランサム・サガを愛読し、大人になって作品舞台と作者の故郷である英国湖水地方に聖地巡礼までした筆者は、「ランサム・サガ」のスピンオフ小説を執筆中です。児童文学、ジュブナイル、冒険小説のジャンルで、新作として上梓したいと思っているので、ご興味ある版元さん、お声かけを待ってます。

 

 

 

さて、ところで、日本のランサマイト(「ランサム・サガ」のファンたち)が待ち望んだはずの、BBC制作による『ツバメ号とアマゾン号』の新しい映画が公開されてから、もうずいぶん経ってしまった。ついに、日本公開はされないままに終わりそうだが、筆者は予告映像をネットで見てから、どうしてもこの映画をみたくて、とうとう英国版のDVDを買った。しかし、ディスクのリージョンコードが欧州バージョンで、日本製のプレーヤーでも、パソコンでも再生できなかったので、しばらく放置していた。

最近、ついにリージョンフリーのプレーヤーを買って、早速、待望の映画『ツバメ号とアマゾン号』を再生してみた。

 

 

※参考

映画「Swallows and Amazons」

 

https://youtu.be/ztIQkixuOmc?si=Gi9DV0XhrGVJj7oQ

 

 

https://www.amazon.co.jp/Swallows-Amazons-Regions-2-4/dp/B01JJDHS80/ref=pd_sbs_d_sccl_1_1/355-8253226-3841424?pd_rd_w=cA88b&content-id=amzn1.sym.2d5211c1-2026-47b5-a165-5af5d54b0730&pf_rd_p=2d5211c1-2026-47b5-a165-5af5d54b0730&pf_rd_r=1X02KBGAWDRHZVAJG2RQ&pd_rd_wg=V0jcb&pd_rd_r=e13d990c-efb5-42c1-8cc9-34ae791067bf&pd_rd_i=B01JJDHS80&psc=1

 

 

 

期待に違わず、といいたいところだったが、残念ながら、現代風にアレンジするために、原作とは相当かけ離れた映画になってしまっていた。でも、それは仕方のないことだ。原作に近いイメージであるはずの、古い1974年版映画は、もし今観れば、あまりに古くさく感じて、飛ばし見しかできないかもしれないからだ。

 

※1974年版映画「ツバメ号とアマゾン号」より

 

 

 

とはいっても、原作から設定を変えすぎているので、もし今回の映画を観てから原作のランサムの本を読むと、かなり混乱するかもしれない。

原作ものの映画化の難しいところだ。本当は、小説と映画は別の作品、と割り切るべきなのだが、児童文学や古典的作品の場合、それは原作を読んでいる前提で作られる映像作品なのだから、あまりに改変しすぎは良くない。

おそらく、今回の映画は、原作にない盛り上げ要素を盛り込みすぎたのだ。原作の「フリント船長=ジムおじさん(アマゾン海賊ナンシイとペギイのおじ)」を、作者ランサムの実像にかぶせて、スパイもどきの設定にしたのは、わからないではないが、やはり無理があった。結局、現実世界のスパイの冒険物語がかぶせられると、子どもたち自身の冒険ごっこより、リアルな活劇の方がどうしても優ってしまう。子どもたちが現実のスパイや活劇などより、自分たちの遊びの方を大切に思っていることが、この映画では否定されてしまっている。映画制作者たちには、ランサムの3作目『ヤマネコ号の冒険』を読み直して、クライマックスに近い場面での、ナンシイ・ブラケットの独白について考えてみてほしい。

 

※引用

《物語の海賊「海の恐怖」と、ほんものの海賊は、まったくべつものだった。五人で老人一人と少年一人を襲うなど、まったく卑怯なごろつきどもだった》

 

 

※「ハルヒとナンシイ」講座 ランサム『ツバメ号とアマゾン号』シリーズ番外編1『ヤマネコ号の冒険』

https://youtu.be/n2zNu2dn7ao

 

 

ナンシイのこの独白の通り、子どもが自分たちで楽しんでいる遊びの冒険は、現実の殺伐としたスパイ合戦と同じではないし、同じ土俵に上がってはいけないものなのだ。

 

 

 

※YouTube配信(2020年配信)

作家・土居豊チャンネル『涼宮ハルヒと、ナンシイ・ブラケット』書籍化企画《ナンシイ・ブラケット・アニメ化計画》

14歳ヒロイン・アマゾン海賊ナンシイの活躍を描くアニメ化企画。アニメ会社さん、プロデューサーさん、ご興味あればお声かけを!

 

https://youtu.be/l1401uc4qTo?si=e-V1lJyTj6U1eP_w

 

 

 

 

※知床観光船沈没事故追悼。船遊びでトラブルが起きても生き延びるために。

【ランサム・サガ『海へ出るつもりじゃなかった』を、全ての子どもたちに読ませたい】

https://youtu.be/syZuFfZ1-j4

 

 

※関連ブログ

「河野大臣、『ツバメ号とアマゾン号』シリーズを失礼ながら読み間違えてます」

https://ameblo.jp/takashihara/entry-12372457047.html

 

 

ノーランの映画「ダンケルク」と、英国BBC映画「Swallows & Amazons」

https://ameblo.jp/takashihara/entry-12282219656.html

 

 

※ランサム・サガの故郷、英国湖水地方、ヤマネコ島のモデル

 

 

 

連載完結!  浦澄彬『村上春樹を歩く』の原典版掲載

連載完結!

浦澄彬『村上春樹を歩く』の原典版掲載 『直子の井戸を探して 〜 フィールドワーク村上春樹』(浦澄彬 著)第5章 ハルキワールドの人工都市・札幌

 

https://doiyutaka.hatenadiary.org/entry/2025/11/02/150319

 

引用

《九九年七月、筆者は村上春樹の母校、神戸高校を訪ねた。それまでにも、『辺境・近境』などでそのおおよその様子は分かっていたが、実際に来てみると、感慨もひとしおであった。神戸高校教諭で、その歴史に詳しい先生に案内していただき、村上春樹ゆかりの場所を見たり、村上が編集をしていた学校新聞を見せてもらったりした。その中でも、筆者がもっとも期待していたのは、高校の屋上からの眺めであった。それは、『国境の南、太陽の西』に描かれた場面による。主人公のハジメが屋上から古いレコードを投げてみたり、ガールフレンドのイズミとセックスについて語り合う場面のことである》

 

 

 

関連本

『村上春樹を歩く・その後 〜読書会と文学聖地巡礼の試み〜』土居豊 著

https://amzn.asia/d/eGw3d5I

 

『村上春樹の猿〜獣と嫉妬と謎の死の系譜』(著者 浦澄彬 名義)

https://amzn.asia/d/9btJDxZ

 

 

※元の本は絶版品切れ

https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA49950846

 

https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002944411

 

 

 

神保町の古書祭り

神保町の古書祭りに初めて参加。

 

 

 

ほしかった本は見つからず、次善の本ばかりたくさん買った。

唯一、掘り出し物があった。

村上春樹と村上龍の若いころの対談本。ずっと絶版のままだ。

しかし、値札は「10000円」

 

残念ながら見送る。

実はこの本、昔、国会図書館のコピー請求で抜粋を読んだ。

だから、どうしても現物を欲しい!というほどではない。

春樹も龍も、まだ若かった頃だから、大した話はしていない。当時はわりと赤裸々にプライベートを語っているのが貴重なだけだ。

今となっては、この本、よほどのファン以外には値打ちはない。

だから、講談社も、春樹も龍も、頑なに絶版扱いにせず、そろそろ文庫化して再発売したらどうか?

欲しい人は買うだろうから。

何も、古本屋を儲けさせることはないだろうに。

 

 

※唯一、ほしかったものは、古いLPの海外原盤

 

 

 

※児童文学の珍しい本も買った

 

 

※ハイスミスの珍しい小説も

 

 

 

山の上ホテルの改築、原型をとどめてくれるといいが

 

 

御茶ノ水駅もずいぶん様変わり

 

 

 

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