Good byeだぜ 42人の俺の子ども達3

 

ああ もう ダメ 苦しい 吐き気が あれえ もう ホント 吐きそう

・かおり カオちゃん。1組のピアニスト&学級委員。タカヤンバンドの1員?ケッサクすぎるヤツ

・真理 マリ。掃除のオニ。本当によくやってくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。

・恵美子 エミコ。「みんなでバスケットをしたのが一番の思い出」楽しかったね

・佳子 ヨシコ。俺に髪の毛わけてくれ!といいたいようなみごとなヘアースタイルが人気の的でした。ハイ。

・真由美 マユミ。体育委員。よく泣いたけど、強くなったね。未来が楽しみです。

・満寿子 マスメ。「先生はね、昔のような若さがないの!ファイトだよ」実に鋭い目をしているんだから。頑張るからね、俺。

・真奈美 マナミ。マナちゃん、風紀委員ってガラじゃないのに風紀委員。「合宿もう10回やりたーい!」

・環 タマキ。マジメなのか、やらしいのか、ハッキリしなかったヤツ。結局両方なのかもね。

・桂子 ケイコ。安全委員。いつも俺に怒られてばかり。ごめんよ、言いすぎちゃったよ。

・和子 カズコ。外トイレ、ほんとにご苦労様。よく泣いていたけど、やっぱり強くなったね、太ったし…

・麗子 マッちゃん。痛いんだ、こいつにたたかれると。「先生なんか嫌いだ!」なつかしいね。

・真美 マミ。思い出すよ、あの日のこと。2年になっても頑張ろう!テニスウェア、似合ってたのに…

☆いつの間にか時計は12時をまわり、いつの間にか熱は39度を超え、何かわけのわからない状態でこれを書いています。

明日、みんなで最後に歌を歌って別れたいと思っています。
”俺らの家まで””川っぷち””帰らざる日々”etc.etc.

だんだん目がかすんできたのでこの辺でペンを置きます。

俺がお前達に教えたかったことは

「一生懸命」です

俺自身が、たくさんの人から、たくさんの子ども達からそれを学んだからです。

Good-by 1年1組 大好きな42人の子ども達。

でもマ、同じ学校にいるんだから、きっと又話せるよね。
でもとりあえず、さようなら だ

ともや

Good byeだぜ 42人の俺の子ども達2

フッと時計を見ると11時半。頭がボ~っとしてきた。息も苦しい。でも書かなくっちゃ。又何か言われちゃう。みんな期待している筈だから・・・

・博和  「入学式の日、タカヤンに会い握手したことが印象的でした。」というヒロカズ。昨日、職員室にいると「タカヤン!」と大きな声。職員室で「タカヤン」と呼んでくれる数少ない子の一人。嬉しかったよ。

・日出登  ヒデトくーん。「もうケツ竹刀はごめんだ!」そうだね。やられる側にしてみれば、誰だって嫌だよねえ。来年はどうしようかな。結局、やるんだろうなあ。俺の性格からして・・・優しいから。

・安孝  ヤスタカ。好きだったねえ、喧嘩。よくやったよ。給食のくじ係。いつも俺に怒られてたっけ。テニスをやっている時の顔は最高。勉強している時の顔・・・この頃、マシになってきた。

・誠   マコト。1組のフォワード。エイト、博和と並んでサッカーの名手の一人。全然目立たないところが誠の特徴。ときどき、おかしなことを言い、教室を笑わせるヤツ。

・弘道  ヒロミチ。1組のゴールキーパー兼安全委員。そして野球部のファースト。こいつとのプロレス対決はとうとう実現しなかった。2年生になったらやろうぜ!

・隆史  タコ。今日の学年集会。「1組は目標が一生懸命なので、何でも一生懸命やりました。とても楽しい1年間でした。」なかなかの名文句でしたよ。ねえ、かおり・・・?

・和秋  カズアキ。こいつとの闘いは数知れない。「黙るなぁ!」「泥棒は嘘つきのはじまり」しかし、どうも憎めないところがある訳で・・・・。1組の魚の命を救った優しい男だからかな。

・一江  イシイッペ。よく泣いたっけ。優しいんだな、きっと。馬子か。そんなに太ってないぞ!!

・純子  ジュンコ。なんで俺がスケベなんだよ。お前たちの方じゃん。学校に少女雑誌持って来て、俺をビックリさせたのは・・・。

・亜希子 アキコ。色々ありました。兎に角、明るく元気でいてください。

・由華子 ツルリン。髙邑家の牛乳係。毎日、毎日、本当にご苦労様でした。

・あづさ あづさ。一番怒ったかもね。『あづさ!またいい訳か!』『こっちを向け!』いい子でした。

・美紀子 ミキちゃん。「ケジメさえついていれば、何だってOKなんだから」ヨイショっと。ありがとう。ホントに。

・順子  ジャンコ。長距離界のスーパースター。「タカヤンが一番良い先生であったよ・・・・」感動して泣きそうになりました。

・富子  トミコ。演劇界のホープ。兎に角、いい役者です。素晴らしかったの一言。

・みゆき ミユキ。ああケツ竹刀。俺は心で泣きながら、みゆきを殴った。ああ、青春ドラマ。     ともや

*1年1組もあと1日で終りです。文章が段々短くなっていくのは・・・眠いからなんでしょうねえ。(笑)

Good byeだぜ 42人の俺の子ども達

秀行  エイト。 バスケット部から引っこ抜いて良かった。体育祭で膝が痛いのに走った根性は大したもんです。後半は勉強も頑張ったし、2年生が色んな意味で楽しみだよ。

和宏  カンちゃん。本当に良い子だね。1組の中で1番誰からも好かれていたんじゃないかな。掃除・・いつもカンちゃんが最後までやってくれていたし、給食の白衣だって・・・ありがとうね。

純   ジュン。よく『お前はお味噌だ!』と言って担任がいじめていたよね。でも、この頃、とっても強くなったみたい。何といっても担任に挑戦的な態度を取れるようになったのですから・・・・田舎で頑張れ!ジュン。

正光  タダアキ。読めなかった。まさみつとしか・・・後半、とても頑張り始めたようで担任としては嬉しい限りです。部活も勉強もきっとものになりますよ。

宗弘  半魚人。何がカロヤンハイだ。お前がハゲたら笑ってやるからな。クソ―ッ。意地でも禿げないぞ。人間離れした顔しやがって、この~。しかし、勉強はよくできました。はい。

弘樹  サメちゃん。「でもいいんだ。俺は担任のやり方が好きなのであって、頭が好きな訳ではないのだから。」と書き、担任に自信とショックを与えてくれたヤツ。ああトイレ掃除。

行弥  ユキヤ。体育祭での孫悟空。忘れられません。女子にやけに人気があったね。「ねえねえ、ゆきやって可愛いと思わない?」『そうお~?』こちらこそ、楽しい思い出をありがとう。

英二  エージ。俺の息子の亮にマ〇コという放送禁止用語を熱心に教えたヤツ。買い物から帰ってきた母親が、マ〇コを連発する亮に「誰が言ったの!」亮「えーちゃんだよ。」・・・最低。(笑)

和也  ミオゲ。宗弘と並んで殺すならまずコイツからと確信しているやつ。自分のユニークな顔を棚に上げ、人の体の一部の些細なことをしつこく攻撃するムッツリスケベ。

友春  コストモ。俺の家に泊まったことが一番楽しかった思い出だという変わり者。今日は宝くじを買って来てくれてありがとう。もし当たったら・・・・内緒にして、俺一人で使うんだ。(笑)

一城  カズキ。1組の号令係。「きりーつ!」「礼!」「いただきまーす!」こいつの声が無いと何も始まらなかった。何にでもよく頑張ったファイトマン。

伸一  シンちゃん。直ぐ顔を真っ赤にする可愛いヤツ。弟がまた可愛くて、いつも人気の的だった。走らせるとなかなかで、見かけによらず凄い奴。

真明  マチャ。まじめを絵に描いたような男。それでいて、どこか抜けていて・・・楽しかった。「遊ぶ時は遊ぶ。勉強する時はする。そんなところが担任のいいところだと思います。」あんがと。

宏之  ソメちん。タコと弘道の野球部トリオ。『おい、早く部活行けよ。』「まだ始まらないっす。」と言って教室でよくサボっていたっけ。苦み走った笑いがなんとも言えませんでした。   ともや

3月27日夜
テニス部の夜練が終わり、子ども達を送って行ったら、もう10時。体の節々が痛い。風邪をひいてしまったらしい。熱を測ると38度1分。どうりで苦しいはずだ。最後の学級通信だと言うのに・・・・ちゃんと書けるか心配だ。こういう時は『ビールに限るね。冷えてるからね。』「外に置いてあるけど・・・」『平気でしょう。今日、寒かったから・・・』さあ、ビールを飲みながら、一気に書くか・・・・

第2校時(作文)
みんなに作文を書いて貰った。“最後に一言”という訳だ。読んで反省することがたくさんあった。(ここでビール)例えば真理「掃除、自分も一生懸命やると言ってたのに、1か月だけじゃない」「約束は破るし・・・」「相談ノート失くすし」「余りにも強い存在なので、自由がなかったみたい。」たこも同じようなことを言っている。「この前、給食のとき、もっと入れろ!と言ったら、担任はそいつらのことを怒りましたね。そして、数日経った給食の時間に“何この少なさ”と担任は言いましたよね。」
掃除・・・。いつでも子ども達と一緒になってやるような、そんな先生に憧れていました。本当にそうなりたかった。・・・が、余りにも時間的に無理でした。学級通信を印刷するのが、丁度その時しか無くて・・・通信がないときは他の仕事があり、たまに行くと『こらあ~!しっかりやらんか・・・。』と怒ってしまう訳です。これはね、『自分もいつもやる!』と言ったのが間違いだったね。『できるだけやりたいと思う。』にしておけばよかった。それに『俺はやると言ったことは絶対にやる!』あの一言ね。あれもね、いろんな状態になるからね。クラスって、試験やろうと思ったら欠席者ばかりだったり・・・あれもよくなかった。要するに、無理なことを言うから約束を破ってしまう結果になる訳で・・・例えば学級通信だって、110弾というのは学校で1番なわけだけど、『毎日出す!』なんて言ったから、みんなは怒る訳で・・・そういうことをもう言わないようにしようと思います。何か寂しいですけどね。やろうとしたけど出来なかった。それは許せないという訳ですから・・・。給食はね。入れた人に対して言った積りは毛頭ないんですけどね。“給食がこれでは少ない”だから『弁当持って来ていいぞ』などと言ったくらいですから・・・・そこいらへん、分かって欲しかった。でも、まあ本当にダメなところはたくさんある訳で・・・次のクラスでは是非、全員から信頼されるような、そんな担任になりたいと思います。良い担任で、いい顧問で、いい授業をやり、いい親父でいたいものです。時間が・・・ホントに時間が欲しい。毎年、部活と授業に気合を入れる代わり、自分のクラスではくたびれるとグータラしていて、(ホッとするんですよね。自分のクラス。何をやっても分かってくれると言うか、多めに見てくれると言うか・・)今年は少しグータラし過ぎたかも知れません。まだ1年生だもんね。わかんなくたってしょうがないよね。兎に角、反省しました。
真理、タコ・・・ごめんね。
でも、1組って楽しかったな。何か今までのクラスと違うよさがあった。お前たちはよく「担任は前のクラスやテニス部の話ばかりし過ぎる」と言ってたけど、1組はまた次の俺のクラスのいい目標になるかも知れない。そうしたら、きっと又次のクラスの子が言うんだろうな。「担任はすぐ1年1組の話をする」って・・・でも、いいものはいい。それでいいじゃないか。いいものはどんどん真似て自分のものにすればいい。そういうおおらかさを持って欲しいですね。
「どうせ自分はだめですよ。」ではなくて、「そうか、じゃあ俺もやってみよう」そういう風に考えられたらいいですねえ。だって、いつもひがんでばかりじゃ何も進歩が無いですから・・・・ちっぽけな自分にいつまでも拘らないで、どんどん大きく成長したいものです。勿論、この俺だって・・・まだまだ成長する積りでいるんですから・・・・  ともや

*こうやって学級通信を読むと、本当に情けなくなります。言ったこととやったことが違うんじゃあ、子ども達が頭にきて当然です。1年1組・・・自分の想い出の中では最高のクラスの1つなのですが・・・いい記憶にすり替わっていたのかも知れません。

ダイベンとシュウコウ
春分の日、卒業生が二人遊びに来た。加藤大と田越秀行の二人である。二人のあだ名が“ダイベン”と“シュウコウ”という訳。ダイベンは決して大便ではなく、大勉なのであるが、初めてそのあだ名を聞いた時、カレーライスを食べていたので、俺は吐きそうになったのを覚えている。秀行は本名はヒデユキ。同じクラスに馬場英幸という奴がいたので、囲碁の藤沢秀行からシュウコウと名付けた。彼らは2年・3年と俺の持ち上がりのクラスで育ったクラスメイト。
大の夢は中学校の教師になることだった。彼は勉強もよくできたし、遊ぶことも大好きな面白いヤツだった。3年の2学期の期末テストの前日の日曜日。担任が連絡網で『野球やろうよ!』と言うと、男子全員が揃ってしまうようなクラスの中で、大はよく遊び、よく勉強した。
 2年生になった時、クラスで5番ぐらいだった大が学年で1番になったのは3年の2学期だった。実によく勉強していた。朝勉には必ず参加し、授業には気合を入れ、休み時間には思いっきり遊び、体育では汗びっしょりになり、放課後、真っ暗になるまでクラスでサッカーをやり、家に帰ると自分でコツコツやる。言ってみれば、俺がやってみたらと言ったことをそのまま実行するような、そんな男だった。塾にも行かず・・・・ただのがり勉ではなかった。
 秀行がおとなしい子だった。3年の1学期「先生、数学躓いちゃったんだけど、どうしたらいいかな。」と理準に来たので、俺はその日の内に本屋に行き、400円の問題集を買って『これ今月中に2回やったらいい』と言ってプレゼントすると「ハイ!」と言って3回やった男だ。3年生になったとき『もう、3年なんだから毎日4時間はやれよ。』と言ったら、1年間やり通した。彼は去年、東北大と早稲田に現役で合格したが、自分が行きたくない学科に回され、一浪した。秀行の夢は“宇宙物理”をやることだった。天体観測が好きで1年生の頃からよく星の話をしていた。
大「お陰様で東大に合格しました。」俺『そうか。やったね。大なら入ると思ってたよ。何学部だい?』「はい、文学部です。」『なあんだ。先生にならないの・・・・』大「いや、わかりませんよ。小説書きたいんだけど、書きながらやるかも知れません。できたら中学。」俺『そう来なくっちゃ!』
秀行「お陰様で京大に合格しました。」俺『そっかあ。凄いじゃないか。何やるんだい。』秀行「はい。宇宙物理です。」俺『あらあ~。やったじゃん。夢だったもねえ。』俺『ま、一杯いこうか。お祝い、お祝い。』・・・・・・俺『しかし、みんなよく頑張ったねえ。東大、京大、外語大、鹿児島大・・・4人も国立に入るなんて、珍しいクラスだよ。』大「外語大っていうのは?」担任『弘子だよ。去年、現役で入った。』秀行「すげえ」俺『何言ってんの。・・・でも、お前たちは勉強、相当やったか?』大「いえ、中学の時の方がやりましたよ。あれで生活のリズム作ったから・・・」俺『何がよかったのかなあ・・』大「たかやんの朝勉ですよ。あれで生活のリズムを作ったから・・・」秀行「タカヤンいつも言ってたでしょう。規則正しくコツコツやれって・・・」俺『いやあ、嬉しいなあ。お前たちにそう言われると・・・今、五中がね。学力が低くてね。俺は塾病だと思うんだけど、あまり分かって貰えないんだよ。お前たちだって塾行ってなかったじゃん。でも授業は集中していたし、よく遊んだし。』秀行「そう、タカヤン理科の授業すぐ潰して、サッカーやったりバスケットやったり・・・」俺『でも、いつも県の平均を遥かに上回っていたじゃん。』大「塾とか予備校って必要ないですよ。生活のリズムが一番大切。タカヤンの言ってることは正しかった。」俺『そうだよなあ。お前たちだって、そんなに出来た訳じゃないものなあ~。400点ぐらいだったもんねえ。2年のはじめは。』秀行「よく覚えてますねえ~」笑い。

*この時の会話はよく覚えています。秀行に『なんで宇宙物理なの?』って聞いたら「タカヤンの理科の授業ですよ。」って言われたのです。秀行は今、東大大学院の教授。重力波とかいうとんでもない研究をしているらしいのですが・・・そのきっかけが僕の授業だったとは・・・それにしても、みんなで「塾」を否定していたんですねえ。その張本人が「塾」をやっているのですから・・・人生はなにが起こるか分かりません。今から39年前、五中が埼玉県でトップだった頃のお話です。まあ道徳なら分かるけど・・・理科の授業でも「サッカー」やるって・・・なんて教師だったんだろう・・・俺は(笑)

帰りの学活で
担任『連絡は・・・・』誰かが「ない!」担任『ない・・・終わりにしよっと・・・。』和秋」あれ?学級通信は?」担任『おっと、秘孔をつかれたあ・・・』和秋「ㇵッハッハッ、また誤魔化そうとして・・・」担任『これで学活を終わると』「ヨーッ!!ヨヨヨヨイッと」この頃、学活の度に和秋の奴に責められる。又、今日も言われるに決まってる。「あれ、どうしたの?幻の幻のそのまた幻の学級通信じゃん!」って。

亜希子へ
お前は勘違いしているよ。1組全員の前で、みんなの時間を潰して言ったことが、全部自分に対してだなんて・・・己惚れだね。俺はね。1組全員に言ったのさ。みんなが可愛くていい子だからね。みんなにわかってもらいたかったからね。男子にも女子にもみんなにね。だから、みんなに言ったんだ。俺が心配しているのはね、お前ひとりだけじゃないのさ。
 大体、授業にまったく参加せずに手紙を読むんだか書くんだか・・・そんないい加減なことをやっておいて「私たちは真面目です」なんてよく言えるね。ケジメも全く無くて自分の言いたい事だけ主張する。それはインチキじゃないですか。人からあーだこーだ言われたくなかったら、やることはちゃんとやるんだね。半人前にもならない奴から手紙でガタガタ言われたって、俺は何にも感じないよ。相手をする気にもならないからね。あしからず・・・・。

続いじめ
「いじめ」という言葉が頻繁に使われるようになったのは、横浜の中学生たちによる浮浪者襲撃殺人事件あたりからで、それまでは「シカト」「ムラハチ」とか言われていた。詰まり、無視(シカト)、仲間外れ(村八分)にしたりする制裁が、更に陰湿度を増し、あからさまな攻撃を加えるようになったのが「いじめ」なのだ。
昔のような「いじめっ子VSいじめられっ子」の当事者間問題ではなくなってきている。いじめを容認する傍観者グループといじめを楽しむ観衆グループが、いじめっ子に加担し、擁護射撃するかたちになって集団の「権威」で個人をいじめる逆三角形いじめとなっている。だから、恐ろしい。だから(「権威」である教師や学校側からは「いじめ」は見えにくい。「みんな」で同じことを学習し、「みんな」で同じように反応し、「みんな」で同じ行動をとることを金科玉条とする学校という集団にあっては“個性”は「異端」とみなされる。没個性、無個性をよしとする画一化管理集団の中で“個性”を貫こうとすると「いじめ」の格好の標的となる。「学校なんて破産しろ」と言って先生に叱られ、反省を迫られても屈しなかった横浜の小学五年生は、稀にみる素直で健康な精神の持ち主だと僕は思うが、学校で“自分の考え”を表現すると「いじめ」にあう。先生はみんなの前で“自分の考えくん”を「狂っている」と叱責した。その結果、彼は自殺してしまった。そして彼を「いじめた先生」を、今度は一部マスコミが「生徒が自殺した時、その先生は雀荘で麻雀に熱中していた」と責め始めた。先生が麻雀が好きだって、ちっとも構わない。問題なのは先生が雀荘にいた事実を隠そうとしたことではないか。そういう風潮、そういう社会が「いじめ」を横行させるのだ。画一をよしとし、管理を享受しちゃっている現代日本人の一人一人が「虐め社会」の加担者なのだ。(朝日新聞より 山本コウタロウ)
*亜希子からどんな手紙が来たんだろう・・・。1年生の女の子が担任にしっかりと反論していたんだろうなあ・・・。
最後の文章は自分が書いたのかと思って・・・へえ、こんなこと書いたっけ・・と思ったら、新聞からの掲載だった。(笑)

今、3月11日。午前0時30分。ひさびさに学級通信を書くことになり、嬉しい。3年生の受験も終わり、俺んちに勉強しに来てた奴らは全て合格。めでたし、めでたしだ。でも、今も同じ机で勉強している奴が二人・・・。卒業生だ。アフターサービスってヤツかな。これがまた結構面白い。中学の教科書はよく見ているから、直ぐピーンとくるけど・・・高校の教科書となると、一瞬悩むのだ。でも、パズルを解くようで楽しい。特に数学はいい。問題を解く快感がたまらない。0時46分、電話のベルが鳴る。「あ、もしもし、タカヤン。あのね、数学の問題がわかんないの。」『言ってみな。』「あのね、等式の証明なんだけど・・・」『あいよ。それはね・・・・』「ありがとう。もうちょっと頑張るから。おやすみ。」『おやすみ。』高校生は試験勉強の季節なのだ。昨夜は3時まで①麻雀したし、その前はガット張りで殆ど徹夜だったし。今夜は②家庭教師で遅くなりそうだ。

返信
「お帰りなさい。お便りは?」と口癖になるほど、学級通信を③楽しみに読ませて頂いております。返事を書かず、失礼して④申し訳ありません。今回、いじめについて取り上げてありましたので、思うこと。やたらと大きな事故、事件の相次ぐ中、子ども達のいじめ、自殺が報道されている。そのいつの場合でも、⑤先生の教育の仕方が親の躾がと相手を非難し合っている。犠牲になった子ども達は何とも可哀そう。大人の世界にもいじめには当てはまらないにしても、常に立場を有利に自分さえよければと考える人が多い。我が子い限ってと思ってるお母さん。私もそんなところがあるかも知れない。でも、親の強みで子どもの意見もよく聞かず、つっぱねてしまい失敗することもある。これでいいのかなあと悩み反省しつつ、失敗を繰り返しているような訳です。

つぶやき
① 麻雀は楽しい。頭が悪けりゃ負ける。ツキが無くても負ける。気力と体力が無くても負ける。いつも勝つ奴は頭が切れ、気力も体力も十分にあり、運がいい奴。俺は麻雀であまり負けたことがない。しょうがないよねえ・・・強いんだから。(笑)
② ただでしかも飯くわしてくれる家庭教師なんて、滅多にいないでしょう。
③ すんまへん。さぼってばかりで。④いいんですよ。1回でも返事を書いてくれれば・・・⑤いや、ホント。でもね、ありますよ。確かに・・・教師が悪いときも、親が悪いときも。そう、周りの大人がそうだとね。子どもがソックリ。「ごめんなさい。」って言えない子がどれだけたくさんいることか。自分が悪いと思っていても、正しいと思っていても、だまーっている子のなんと多い子とか。そう言えば、この間、雪のやつ・・・亮を怪我させたとき、「ごめんなさい」って言わないから、『ごめんなさいは!』と言ったら・・・ビェービェー泣いてたっけ。ガチョーン!!
*おっと3月12日になったぞ・・1年1組も本当にあと少し・・・次はどのクラスにしようかなあ・・・(笑)

返信その2
人間の本当の美しさ・・・・ひたむきに努力すること。正しいことは一人になっても退かないこと。辛いことも労をいとわず、やりとげること・・・・こういうことにいつでも新鮮に感動できる子ども達になって欲しいと思っています。ところが今、逆の方向に流されていく子ども達が目立ちます。それは髙邑先生の言われる通りだと思います。原因は私は①テレビ、雑誌を中心とした「子どもに受けることばかり気にしている」文化だと考えます。それは物事を茶化して真実を乾かしてしまう作用をしています。私達大人でも②いい文化に触れた翌日は気持ちが高まっていますから、子どもは一層の影響を受けますね。今のテレビ、雑誌の内容を見ると憂鬱を通り越して憤りを強く感じてしまいます。③私達大人が何とかしなくてはと常々感じています。

返信その3
人間、見た目だけで判断してはいけない。子ども達に多くの校則をつくって押し付け、それに反する子は悪い子というレッテルがついてしまう。それでいいのだろうか・・・・?本当にその通りである。私も声を大にしてそう言いたいです。でも、④実際に校則はあります。学校では“いけない”と言い。担任の先生は「形にとらわれる必要はない」と言います。子どもをだれしも自由で伸び伸び育てたいと思っていますが、社会に出て行くステップでもある学校教育は学問をするだけでなく、体づくり、多くの人の内で⑤ルールを守って生活する。その中には人にたいする思いやりや努力、忍耐など様々です。それは学校だけなく、家庭においても当然なされるべき教育だと思っています。

つぶやく
① なるほど、確かに子どもに与える影響は大ですね。我々だってテレビやくだらん雑誌ばかり読んでいたら、おかしくなりますものね。②そうですね、本物には物凄く感動するんですよね。③まったくその通りだと思います。大人が悪いんだから、大人がなんとかしなくっちゃ。④あるからしょうがないなんて考え方おかしいと思うんですけど・・・⑤校則守って、人にたいする思いやりや忍耐力がつくとはどうしても思いません。よく教師達も「ルールを守れ」と言いますがね。例えばタバコ。大人がタバコを吸うのはそりゃあルール違反じゃないかも知れません。でもね、吸ったタバコをポイポイ捨てる大人はたくさんいるし、煙が嫌な人の前デモ平気でする教師もたくさんいる訳です。そういうのをなんていうのかな。マナーっていうのかな。ダメなんですよね。思いやりの欠片もない訳です。僕はね、靴の踵を踏んでいると怒るんですよ。『物を大切にしろ!』ってね。校則にはないんですけどね。子ども達は不思議と反発しないですね。    ともや
*五中10期生の1年1組ももう直ぐ解散ですね。岸田内閣も、もう直ぐ解散すればいいのに・・・

五中の話
卒業生の昭弘が来て2時過ぎまで話し込んだ。「先生、五中変わった?」『うん。変わったって言やあ変わったかな・・・・』「どんなことが・・・・」『飴とかガムとか持って来ちゃって・・・授業に集中しない子が多かったり・・・』「フーン。そんで塾行って勉強しちゃって?」『そう。それ・・・五中はレベルが低いなんて本気で思ってたりして・・・参っちゃうよ。』「俺たちの頃ってさ。部活は何やっても強かったしさ。勉強だって県で上の方だったじゃん。『そうだよなあ~。いつも県の平均は軽~くオーバーしてたもんなあ。』「今は?」『ダメだねえ。部活は弱いし、頭も弱いってとこかな・・・』「なんでかなあ」『やっぱ、教師が燃えてないからじゃん。部活もクラスも授業も・・・』「本田先生はいないし、川島勝治もいないし・・・」『しかし、本田誠は凄かったな。サッカー部、夜練まであったもんなあ・・・』「やったね。体育館でさ。」『ホント、よくやってた。』「今は?」『駄目だよ。グランドで寝てるもん。』「本当?」『ああ、酷いもんだよ。』「なんかさ。妹が今度入学すんじゃん。心配してる訳よ。」『何を・・・』「上級生が怖いとかさ」『へーえ。』「なんか、俺たちの頃と違うじゃん。」『そうだなあ。あの頃はよく遊んだなあ。サッカーやってトランプやって、卓球やって・・・』「麻雀までやったじゃん」『えっ、麻雀なんかやったっけか。』「ホラ、室内遊戯クラブでさ」『あったね。そういうの。』「小山先生なんかさ。直ぐ入ってきてさ・・・」『ああ、小山さん。』「何、今はやってないの?トランプとか。」『ああ、一緒にやれるムードは無いねえ・・・』「禁止されてるんだ。」『うん。』「やったもんねえ。理準でさあ~」『楽しかったな。』「でも、授業にはケジメつけてたね。」『そうだな。』「けじめがないと殴られてさー」『そんなに殴ったかなあ~。覚えてないなあ~。』「竹刀でよく引っぱたかれたしね。」『ああ、ケツ竹刀ね・・・』「じゃなんかこう・・ゆとりが無い感じなんだ。今の五中は・・・・」『そうねえ。ゆとりもケジメも無いって感じかな。』「若い先生は・・・」『ふーむ、元気がないねえ。俺なんか、あの頃、いつもお前たちと一緒だったじゃん。勉強も遊びも悪戯も・・・・』「それが無いと・・・」『そんなとこかな。』「先生達の代の先生たちは?」『みんな少し疲れてきたって感じ・・・でも俺あ頑張るぜ。クラスも授業も部活もバリバリやらなきゃだ。』「そっかあ・・・大分変ったんだね。」『そう、あの頃はさ。夏休みがやってくるのがさ嫌でさ。』「そう、俺も嫌だった。学校が楽しくてしょうがなかったもんね。」
(オイ!あき。コラ!起きろよ。泊ってくか?)「うん、あ、俺、帰る。明日、バイト早いから・・・」
『そうか、気をつけてな。』「うん、じゃあ明日球技大会頑張ってね。」『そうだよ。明日、朝6時15分から練習だよ。参ったな・・・』「じゃ、先生。お休みなさい。」『おやすみ』
・・・・(先生!先生!!先生!!!)意識の底の方で呼ばれたけど体は動かず・・・7時にやっと出動。
朝練・・・遅くなってごめん!     ともや

職員室での会話
3組の担任。「髙邑先生、チョコレートいくつ貰ったんですかぁ」1組の担任。『なんですか、いきなり。いいじゃないですか。』3組の担任。「ね、いくつ?」1組の担任。『えーっとね。35個かな・・・』1組の副担任「えーっ!35個。ホントですかぁ~」1組の担任。『藤山さんは?』1組の副担「・・・・・・ゼロ」1組の担任『ゼロ?アララララ・・・世の中には色んな人がいるもんだ・・・』1組の副担。「フン!チョコレートの数と人間の本質に関係なんかないぞ」1組の担任。『そりゃまそうだ・・・でも、確かに人間の一面は表してるよねえ。』1組の副担。「フン、フンだ」「大体、学校にチョコレートなんか持って来ちゃいけないんだ。この間、学年であれほど注意したのに、教師がそれを貰うとは何事ですか。僕なら断然拒否しますね。」1組の担任。『了見が狭いねえ。大体さ、みんな俺の家に勝手に置いていくんだから、しょうがねえだろう。』1組の副担「フンだ。フンフン・・・・僕は、僕は100個のチョコレートより、一つの愛が欲しい!」職員室は大爆笑!!

髙邑家で3年生との会話
新聞を読みながら『あらあ、食べ物に毒入れただけで懲役10年だって。』「チョーエキってなあに?」『働かされるんだよ。』「10年も」『そ』「フーン」『でも禁固10年よりはいいかもね。』「えっ。キンコ10年って、金庫に10年も閉じ込めちゃうの?」『ギャーハハハハ。お前、本気で言ってんの?ハッハッハッ・・・・もうダメ。涙が止まらない・・・』

返信
いじめについては、我が子も小学校の時、少しいじめにあったようでした。でも私たち親はそのことを
中学に入ってはじめて子どもから聞かされました。娘は勝気なので少しでもそのような素振りはみせませんでした。今のいじめは昔と違って陰湿のようですね。私は娘にはそのようなことをする人にはただの友達として付き合い、自分では絶対にその真似はしないで本当の良い友達を沢山作りなさいと言い聞かせたことがありました。校則についても先生の意見には反対ではありませんが、今の子ども達は少し人の真似をしたがり過ぎると思うのです。校則違反もそれが格好いいと思うと、直ぐにそれを①真似する。
そのような子どもが多くなっている今、校則も必要だと思います。ただ、それだけでダメな子どもとは決めつけられませんが、②だらしのない学校より、きちんとした学校の方が気持ちがいいと思います。―中略―私がこの1年で思ったことは、中学生を持った親はもう少し学校に来て、子ども達のことを見た方がいいということです。この間の音楽会ももっと多くのお母さん達に見て欲しかったと思います。大変すばらしかったですよ。優勝おめでとうございます。

つぶやき
① 真似しかできない訳ですよ。怖くてね。人と違ったことをやり過ぎると怖い訳です。個性を出せない。
② それが見た目だけだとしたら危険だと思います。服装だけでは子ども達の本質を見抜けないのです。大事なのは目の輝き・・・
*職員室の会話が笑える。何を言ってるんだか・・・当時はモテたのです。(笑)