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高木鉄工のブログ

NC旋盤・マシニングセンタによる機械加工、熟練職人による手仕上、産業機械の設計・組立等モノづくりのスペシャリスト集団・高木鉄工株式会社のブログです。CAD/CAMによるNC機械加工プログラムオペレーターが毎週金曜日に記事を更新

5軸加工の季節がやってきました

 

去年も同じくらいの時期と秋口に5軸加工対応となる文字彫刻の仕事があり、今年も又同様の仕事が入ってきました。

 

かなり長期間にわたってデータ作成していく必要があるので、別件のデータ作成との兼ね合いと工場工程を見ながら進めていこうと思います。

 

5軸加工について本ブログ内に過去記事がありますので、宜しければご覧ください。

 
それではまた。次回更新は3/3(金)予定です。
 

採用・求人情報について

 

弊社では主に下記職種の求人を随時募集しております。

 

  • NC加工機械オペレーター(旋盤、マシニングセンタ)
  • CAD/CAMオペレーター(NC加工データ作成)
  • 産業機械の組立作業員
 

その他詳しい情報は弊社求人情報ページをご覧ください。

 

又、本ブログ内にも弊社の主な工作機械の紹介と、CAD/CAMオペレーターの業務紹介の記事もありますので、ご覧頂ければ幸いです。

 

モノづくりが好きな方々のご応募をお待ちしております。

 

それではまた。次回更新は2/24(金)予定です。

引き続き三次元測定機で素材形状測定

 

先週に引き続き、今週も三次元測定機を使用して鋳物素材形状を計測しました。

 

前回計測したものとセットになる製品の素材で、入荷が7日(火)だった為工程を見て本日実施しました。

 

今回も手順は前回と同様で、

  1. 測定機の準備
  2. 片面測定
  3. 反対面測定
  4. CAD図に計測データの落とし込み
1.測定器を準備し、計測端子の0セットを実施。メジャーで計測できるところは事前に測定。
三次元測定機と鋳物素材測定端子0セット素材メジャー測定
 
2.まずは片面の必要な箇所を測定します。
片面測定中片面三次元計測画面
 
3.ひっくり返して反対面も計測。
反対面測定中反対面三次元計測画面
 
4.CADデータに点群情報を落とし込み、CAMによるNCプログラム作成時の素材に設定します。
(点群情報の落とし込み)
片面点群情報反対面点群情報
(点群情報を活用して作成した素材形状)
測定による素材片面測定による素材反対面
この作業はとても楽しい為、時間を忘れて没頭していました。
 
後はここからCAMで機械加工NCプログラムを作成していきます。
 
弊社ではこういった業務の経験がある方や、やってみたいと興味・意欲のある方々を隋時募集しておりますので、弊社ウェブサイトの採用・求人情報ページのメールフォームよりお問い合わせください。
 
それではまた。次回更新は2/17(金)予定です。

三次元測定機の出番です。

 

今日はアルミ鋳物の素材が入ってきており、形状を計測して機械加工NCプログラムデータ作成に反映したいのと、前回の測定機操作の感覚を忘れないよう練習もかねて三次元測定機で形状を計測しました。

  1. 測定機の準備
  2. 片面測定
  3. 反対面測定
  4. CAD図に計測データの落とし込み
 
1.まずは計測器の準備。電源を入れてパソコンを起ち上げ、ソフトを起動したら測定端子の0セット。
三次元測定機準備
 
2.準備が出来たら、まずは片面を計測。メジャーで測定できるところは測定し、できないところに端子を接触させて座標を記録します。
片面三次元測定中片面測定画面
 
3.ひっくり返して反対面も同様に計測します。
反対面三次元測定中反対面測定画面
 
4.測定データをCADに落とし込んで素材設定に活用します。これでエアカット(切削工具の空振り)を最小限にしてコストダウンにつなげることができます。(赤:メジャー測定、緑:[2]片面測定結果、青:[3]反対面測定結果)
三次元測定結果CAD画面
 
前回、類似品を加工した際はおよその形状をメジャー等で計測して素材設定していたので安全マージンを多めにとっていましたが、今回三次元測定によりかなり正確な素材設定ができるので、加工時間を比較してみたいと思います。
 
それではまた。次回更新は2/10(金)予定です。

先日の大雪の影響は……

 

今週の24日(火)から25日(水)にかけて全国的に今年一番の寒気が流れ込み、福岡地方でも大雪となりました。

 

弊社の所在地は福岡県久留米市になりますが、会社周辺でも24日の午前中くらいから少しづつ降りはじめ、夕方には時折吹雪いたりしていました。

 

私の帰宅時には九州自動車道が通行止めとなった影響で、国道三号線の登り方面が混雑しておりましたが下りはそれほどでもなく、道路状況もアイスバーンとなっているほどではなかったため少し時間をかけて無事帰り着くことができました。

 

翌日は積雪はありましたが降雪の方は明け方にはほとんどなく、普段20分弱の通勤路を40分かけたとはいえ安全に会社に到着でき、午後遅い時間にはおおむね影響はなくなってきました。

 

幸い今回はそれほど業務に支障が出るようなことはありませんでしたが、まだまだ寒い日が続くので天気予報を注視しつつ仕事に取組んでまいります。

 

ひとつ後悔があるとすれば、せっかくの積雪を撮影していなかったことに記事を書きながら気づいたことでしょうか……

 

それではまた。次回更新は2/3(金)予定です。

鋳物素材形状の確認

 

鋳物素材の場合は機械加工を始める前に、旋盤で芯出し後素材を回して実際に加工出来るかの確認をします。

 

おおまかな手順として、

  1. 鋳物素材を面盤(加工用テーブル)に乗せ、固定。
  2. 加工対象の内径の中心と面盤の回転中心が一致するように調整。→芯出し
  3. バイト(加工工具)を仕上がり寸法の位置にセット。
  4. 素材をゆっくり回転させて加工対象部を目視で確認

大体以上の流れとなります。

 

例えば今回の素材の場合、こちらの位置ではバイトの先端から内側にしっかりと加工余肉がありますが、

鋳物素材1

 

この位置ではギリギリとれるかどうかという状態です。

鋳物素材2

 

このように鋳物等特殊な形状の素材から加工する場合はその素材から目的の形状を加工できるか確認して、問題があれば客先に問い合わせをして対応を協議して進めます。後工程で発覚すると作業ロスが大きくなるため重要な工程となります。

 

こういった様々な事前確認が要求品質を満たした製品の加工には必要不可欠という、今回はそんなお話でした。

 

それではまた。次回更新は1/27(金)予定です。

久しぶりの三次元測定機の使用

 

とある品物の形状測定の社内依頼により、久しぶりに三次元測定機を使用しました。思えばこちらのブログページ開設時に話題にして以来です。

 

三次元測定機

三次元測定機コントローラー

三次元測定結果

 

半年ぶりに操作した為、やり方をだいぶ忘れていてマニュアルとメモを読みながら四苦八苦しました。

 

やはり、忙しいとはいえ何もなくとも定期的に使用したほうがよさそうです。

 

本来はこの記事を昨日更新する予定でしたが、社内ネットワークの不調で本日午前中に復旧した為一日遅れとなりました。

 

それではまた。次回更新は1/20(金)予定です。

新年あけましておめでとうございます。

 

2023年の営業を始めました。本年もよろしくお願い致します。

 

新しい年を迎えましたので、初めて本ブログをご覧の方向けに弊社業務内容などをご紹介させて頂いておりますブログページのリンク等をご案内させて頂きます。

 

又、弊社では一緒に働いていただける方を随時募集しております。ご興味のある方は弊社求人情報のページをご一読の上、お問い合わせ願います。

 

それではまた。次回更新は1/13(金)予定です。

 

 

出来上がりは同じなのに……

 

同じ図面の製品を作るのに違うデータを使用する。そんな場合もあるのです。

 

今日も新しい材料が入ってきたので、さっそく形状の確認と寸法計測をしました。

 

代表選手↓

 

新入荷素材

 

さて、こちらの材料実は以前の記事「材料を計測して素材設定」にて入荷した材料群と同じ製品を作る為の材料群です。

(今回記事は事情により違うサンプルを撮影しています)

 

前回入荷分と今回入荷分は素材形状が大きく異なっておりますが、理由は納期の関係です。

(前回入荷分は短納期だったため、入荷日を重視した製造方法で素材作成)

 

このため、旋盤加工のNCプログラムを一部変更する必要があります。

 

素材寸法を計測したので、断面形状で比較してみます。

 

  1. 前回素材形状
  2. 今回素材形状
  3. 前回と今回の素材を重ね合わせ

1:前回素材形状

前回素材形状

2:今回素材形状

今回素材形状

このままでも違いがわかると思いますが、せっかくなので重ねてみます。

 

3:前回と今回の素材を重ね合わせ

素材重ね合わせ

今回素材は一次加工されているので製品形状に近い形状となっています。

 

現在旋盤用のメモリに保存しているNCプログラムは前回素材形状によるものです。

 

一応、現状のデータでも加工自体は問題なくできますが、余剰素材分空振りが発生してしまいます。

 

そこで今回の素材形状に合わせてNCプログラムを作成し直しました。

 

CAD/CAM上で加工時間を比較したら2時間25分→1時間18分と1時間以上の差が出たため、データ作り直しの意義は大きいです。

 

このように製品は同じものでも違うデータを作成する必要もある。そんなお話でした。

 

さて、ここで弊社の年末年始の営業日についてです。

 

弊社は2022年12月30日(金)~2023年1月5日(木)の間冬季休業となり、年明けは1月6日(金)より通常営業となりますので宜しくお願い致します。

 

それではまた。次回更新は2023年1月6日(金)予定です。

NCプログラムの修正

 

先週までのCAD/CAMデータの見直し・修正内容に合わせてNCプログラムを修正していきます。

 

CAD/CAMのデータの修正が終わりましたので、今度は実際に工作機械で使用するNCプログラムもそれに合わせて修正します。

 

CAD/CAMから該当のデータを出力し、使用する工作機械に合わせてプログラムを若干修正して保存後、データを差替えます。

 

ひとつづつ順調に進めていましたが、新規案件により多少落ち着いていたのが再び忙しくなりそうなので一旦この作業はストップし、急ぎ分を片付けて続きをやろうと思います。

 

それではまた。次回更新は12/23(金)予定です。