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高木鉄工のブログ

NC旋盤・マシニングセンタによる機械加工、熟練職人による手仕上、産業機械の設計・組立等モノづくりのスペシャリスト集団・高木鉄工株式会社のブログです。CAD/CAMによるNC機械加工プログラムオペレーターが毎週金曜日に記事を更新

鋳物素材の新入荷

 

今週の初めにアルミの鋳物素材が新たに入荷していました。

 

アルミ鋳物素材(大)

アルミ鋳物素材(小)

 

約1か月前の「鋳物素材の入荷」記事と類似の素材で客先納期も近い為取り扱いにも注意が必要です。

 

工場工程との兼ね合いを考えると前回入荷分の三次元測定機での素材測定を5/22(月)頃までには終わらせる必要がありそうです。

 

参考までに「三次元測定機の出番です」「引き続き三次元測定機で素材形状測定」の記事に前回測定の様子を紹介させて頂いております。

 

それではまた。次回更新は5/19(金)予定です。

CAMシミュレーションと実際の加工の比較

 

今日はNCプログラムを作成した製品がちょうど無人運転加工中だったので、一枚写真に収めてみました。そしてCAMシミュレーションの画面と並べて比較してみます。(完全に一致とはなりませんでしたが)

 

まず、CAMシミュレーションの画面

CAMシミュレーション画面

そして実際の加工中の写真

実加工中

 

NC加工プログラム作成の仕事をやっていて、画面上でCAMシミュレーションしたNCプログラムで実際の加工をしているのを見るのは大きな楽しみの一つです。そして加工完了して目的の形状になっていたときは大きな達成感があります。もちろん、どこかを間違えていればそのまま間違った製品が出来上がってしまうので細心の注意が必要となります。なので今後も一層精進してまいります。

 

それではまた。次回更新は5/12(金)予定です。

三次元モデリングは楽しい

 

今日は三次元モデリングの依頼がありました。平時、私は主に旋盤やマシニングセンタで加工するNCプログラムをCAD/CAMを活用して作成しており、工程表を見ながら必要になる時までに作ればよいのですが、突発での緊急品用のデータ作成や加工中のフィードバックによる修正等を見越して多めのマージンを取って前倒しで作成していくようにしています。

 

中には見積用や素材形状を見るための三次元モデリングが必要になる場合があり、今回はこのケースに当たります。

 

作業着手は週明けからになりますが、中々作りごたえのありそうな図面なので楽しみにしておきます。

 

さて弊社では随時一緒に働いていただける社員を募集させて頂いており、CAD/CAMオペレーターも募集しております。詳しくは弊社ホームページの求人情報ページをご覧いただくとして本記事では私の主観になりますが3D-CADの魅力を少しご紹介させて頂きます。

 

だいたい以下の3点になるでしょうか。

  1. 少しずつ形状が出来上がっていく達成感
  2. 自由度の高さと正確性、変更・修正が容易
  3. 形にすることでアイデアが浮かびやすくなる。
1.作業開始時は簡単な形状のみしか作れませんが、それらを組み合わせたり形状を整えていくことにより自分のイメージ通りの目的形状に出来上がっていくのは何とも言えぬ達成感があります。
 
2.使用するCADソフトにより多少の制限はあれど非常に自由に形を作っていくことができ、長さや角度などを数値入力するので正確な形状を作成することが可能となります。又、修正が容易であり突然の変更指示も簡単に対応できます。
 
3.画面上とはいえど立体化することにより実際に製作しなくてもイメージをしやすくなり、モデリング完了後だけでなく作成途中にも様々なアイデアが浮かびやすくなる利点があります。

 

モノづくりにご興味があり3D-CADをやってみたいとお思いでしたら是非ご応募ください。初心者の方でも一から教育させて頂きます。楽しい3D-CADの世界へのお越しをお待ちいたしております。

 

それではまた。次回更新は4/28(金)予定です。

鋳物素材の入荷

 

今日はあいにくの雨模様でしたが、鋳物素材が入荷しておりました。

 

鋳物素材その1

鋳物素材その2

納期は先なので慌てることはありませんが、以前の記事「三次元測定機の出番です」「引き続き三次元測定機で素材形状測定」と同様サンプルで各1個計2個を三次元測定機で形状測定し、CAD/CAMでの機械加工NCデータ作成時の素材設定に活用します。

 

ありがたいことに現在、夏にかけてかなりの量の案件があり、プログラムを見直すことによる時短およびコストダウンの効果が大きくなるので、機械オペレーターともよく打ち合わせて改善していきたいと思います。

 

それではまた。次回更新は4/21(金)予定です。

新年度が始まりました。

 

同時5軸制御加工は引き続き進行中ですが、他にも様々な案件があります。製作開始日を見据えて、担当者と加工内容や優先順位を協議して工程が滞りなく進むよう調整を行いつつデータ作成の日々は続きます。

 

同時に過去の実績にとらわれず、最新の工具を使用したり加工手順を見直したり、改善できるところは積極的に改善してコストダウンにつなげていきたいと思います。

 

本日はご紹介によい写真等もありませんでしたので、簡単な新年度の抱負の一つを述べさせて頂きました。

 

それではまた。次回更新は4/14(金)予定です。

同時5軸制御加工の真っ最中

 

現在も同時5軸制御加工が進行しておりますが、先日の「同時5軸制御加工はこんな加工ができます」の記事に紹介していた箇所が加工終わっていたので写真に収めてきました。(文字デザイン彫刻は機密情報となるので黒塗りしております)

 

テーパー溝加工結果1

テーパー溝加工結果2

 

同時5軸制御加工であればこのようなテーパー形状溝に対してテーパー面に沿って、又は底面に垂直に工具が動作するように加工ができるため、1工程で加工することができます。複数の工程と工具の使い分けをする必要がないのでデータ作成も実加工も非常に楽になります。今後も同時5軸制御加工のみならず加工コストダウンと改善を追求していこうと思います。

 

それではまた。次回更新は4/7(金)予定です。

同時5軸制御加工開始

 

先日よりデータ作成しておりました同時5軸制御加工のデータ作成が完了し、いよいよ実際の加工となります。

 

まず表面に文字加工部位の大枠のケガキを実施後、寸法を計測して記録し客先の承認を得て加工スタートとなります。

 

加工は弊社同時5軸加工対応の(INTEGREX e-1550V/10)で行います。

 

[実際の枠ケガキ加工例]

枠ケガキ例

[工作機械内部での加工前工具待機状態]

加工待機状態

 

加工はかなり長期間にわたります。文字彫刻はほとんどがデザイン等機密情報となるため写真掲載はできませんが、前回記事で紹介したテーパー溝加工であれば可能な為、加工終了後に撮影しようと思います。

 

それではまた。次回更新は3/31(金)予定です。

同時5軸制御加工はこんな加工ができます。

 

相変わらず同時5軸制御加工のデータ作成真っ最中ですが、今回はそんな加工内容の一例をご紹介します。

 

下図の様に曲面に対してテーパーのついた溝加工をしようとすると、軸固定ではどうしても一度では加工できない箇所が出てきます。

 

5軸加工サンプル

そんな時に同時5軸制御加工の出番です。今回はスワーフ加工という機能を使って青矢印のテーパー壁面(スワーフサーフェス)、溝底面(フロアサーフェス)と赤矢印の上下レール曲線を選択し、各種パラメータを設定してCAMにて計算。

スワーフ加工

計算終了したらシミュレーションで確認します。

 

動作中、テーパー壁面に密着するように制御されるので常に工具の先端座標だけでなく工具角度やテーブル角度も変化し続けます。

シミュレーションA  シミュレーションB

加工シミュレーション完了。あくまで画面上の表示なので、実際に加工した写真も後日上げたいと思います。

加工シミュレーション完了

そして、出力される加工データ(抜粋)はというと……

NCプログラムサンプル

このように、XYZ座標以外にC軸(テーブル旋回)とB軸(工具主軸傾き)が変化していきます。これが同時5軸制御加工です。これにより、上記の加工を1工程で完了することも可能です。(仕上がり面の要求品質によっては粗加工→仕上加工の2工程となります)

当然のことながら同時5軸制御加工は対応した工作機械が必要となり、弊社では大型の同時5軸制御加工対応の工作機械(INTEGREX e-1550V/10)があります。

 

今回は弊社で可能な同時5軸制御加工の一例をご紹介させて頂きました。

 

それではまた。次回更新は3/24(金)予定です。

同時5軸制御加工NCデータ用CAD/CAM作業中

 

今週も相変わらず同時5軸制御加工用のCAD作業真っ最中です。

 

工具を動作させる径路線を客先から頂いた文字配置データと共通事項をベースに作成していきますが、サイズの小さい文字を多数配置する箇所があり、そこが一番の苦労どころとなります。とはいえ、ようやく先が見えてきて明日には文字配置が終わりそうなので少しほっとしています。

 

文字配置が終われば後は作成した動作線と文字底となる曲面を選択し、工具の選定とパラメータ設定をして後はCAMに任せます。

 

並行して他の案件の加工データも作らなければならないので、工程を見据えつつ無理せず頑張っていきます。

 

それではまた。次回更新は3/17(金)予定です。

三次元測定機の部品交換

 

今日は先週の中頃にアラームが出て操作を受け付けなくなった三次元測定機の部品交換をして頂きました。

 

メーカーの担当者様と症状や写真のやり取りにより、測定子の部品交換が必要とのことで部品を注文し、本日午前中に来ていただいて部品交換と一部機器の設定をして頂きました。

 

[交換した部品]

交換部品

 

無事動くようになり、あわせて機器のパラメータ設定も見直していただき、起動するたびに表示されていたバッテリー交換のお知らせも正しい時期に表示されるようになりました。

 

来週は使用する予定があるので、それまでに間に合って一安心です。

 

さて、引き続き5軸加工のプログラム作成を進めていきます。

 

それではまた。次回更新は3/10(金)予定です。