酒とバラの日々 -58ページ目

ココヘッドクレーターの頂上で

とうとうココヘッドクレーターの頂上にやってきた。

ハナウマ湾、ハワイカイ方面の海の青さ、何もない空

疲れとかそういったものが一瞬吹き飛び、吸い込まれそうな気分になる。


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ここは、あとで知ったのだが、「子宮回帰」と言って、

何かに迷ったときや思い悩んだときに原点に帰れる場所として力強いパワーを持つ場所なのだとか。

でもそんな難しいことまでこのときは考えていなかった。

考える余裕なんてなかった。

照りつける日差し、疲れた体、ひたすら水分補給。

そして目の前の光景を目に入れること。

このオアフという島を、思う存分心に刻み付けるのだ。


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さて、しばらくすると、タグさんが元気を取り戻し

背後の小さな崖を、さらに登りはじめた!

そう簡単に登れる崖ではなく、よじ登る、という表現のほうが正しいかもしれない。

まったく元気で冒険家なタグさんだ!


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しかし、ここが本当の頂上、という場所まできて、感動した。

反対側の光景は、息をのむ美しさだったのだ。


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東側にまわると見える、マカプウ岬。

こちらはハナウマベイともまた異なり、なんにもない、ただただ穏やかな海岸線がつづくだけの場所。

そして本当にどちらも甲乙つけがたい。

ハナウマベイのコバルトブルーは地球にこんなところがあるのか、と感動したし

マカプウ岬は、一直線につづく海岸線の上を鳥になって飛んでみたいものだ、

とため息をつかせる光景であった。


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地球の豊かさを感じる場所。

どこまでも続く海岸線をただただうっとりと眺めることができる場所。

そして自分は鳥にでもなったかのようだ。

こんなにすべての風景を見渡すことができるなんて!


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ふと、タグさんが、右手に人を発見した。

「あんなところになぜ人が!!!」

恐ろしいほどの崖である。

しかし立ち入り禁止などという看板は一切なく

自分の命は自分の判断と能力で守りなさい、とでも言ったところだろうか。

彼らは向こうの海岸まで行くつもりだろうか。

行こうとしたら行けるかもしれない。

ここはそんな自由な場所。

そしてそんな自由な行動がとても似合う場所だ。


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時間が許したなら、わたしたちも反対側に降りてみたかった。

この後もオアフ島をいろいろと回って気づいたのだが、

この島は、本当にその場所その場所によって、そのたびに少しずつ違った自然の感動を見せてくれる場所。

ここは最高にいい場所だ、と思っても、

別の場所を訪れると、ああこちらもとても最高だ、となってしまい

一番なんてつけることはできない。

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さてわたしたちは、一番高い場所で記念撮影をして、この場所を去ることとした。

とにかくこのココヘッドクレーターの頂上で、わたしたちは地球を感じることができた、と思う。


さて記念撮影の際には、やはり優しい旅行者たちとの交流があった。

お互いにカメラを撮りあい、なんとなく暖かい気持ちになる。

こんな自然を共有しているんだもの、人々はみな、透き通った気持ちになるに違いない。

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そんな暖かい旅行者たちを撮らせてもらった。

皆汗だくだったし、疲れ果てていたはずなのに、その顔には笑顔が溢れていた。


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あんなに苦労して、10段登っては休憩していたぐらいなのに

下りは呆気なく、30分もかからずに下りてしまった。

しかし、この下り、階段の段が高いため、激しく膝に負担がかかる。


下りのせいか、登りのせいか、その後わたしたちの足には筋肉痛という土産が残された。

(さらにショックなことに、タグさんは次の日に筋肉痛が現れていたのにも関わらず、

わたしの足に現れたのはその数日後であった。)


なにはともあれ、ココヘッドクレーター。

大好きな場所だ。

頂上から見た風景はきっとずっと、わたしの心に刻まれているだろう。

あの場所で見た海こそ、本当の海だ。




虹ココヘッドクレーター

ハナウマベイと道路を挟んだ反対側に位置する小高い山。

高さはおよそ370メートル。

麓から頂上までは階段が一直線にのびている。

これは以前に使われていたケーブルカーの線路の名残。

頂上にあった通信基地に物資を運ぶために使用されていた。

登り終えたあとに見る頂上からの景色はまさに絶景。

遠くにはダイヤモンドヘッド、向かいのハナウマベイ、麓の高級住宅地のハワイカイとマリーナ、

東側にまわるとマカプウ岬。

すべてが見渡せます。

ただし、なかなかの急斜面だったり途中には小さな谷があったりと、

それなりに大変な箇所があるので、少しだけ要注意。

そして途中に売店や自動販売機は一切ないため、絶対に!!!絶対に飲み水持参です!!

命にかかわります(笑、でも本当)

この絶景をぜひぜひいろんな方に見てもらいたいです。

オアフに行かれた際にはぜひ!おすすめの場所。




過酷な1本道

登り始め、麓から見ると、とてもなだらか山に見える。

そしてスタート地点は実際なだらかだったため、まだ元気。

颯爽と歩くわたし。

それを後ろからこっそり撮るタグさん。

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ふう、まあまあ歩いたかな、と思って下を見るとこんな感じ。

こんなにも一本道。

なかなか山道を迂回もせずに1本道で登る機会はない。

ああもう下の人があんなに小さく見える。

しかし上を見るとまだまだまだまだ先は長い。


しかしこの線路のような道、いったいいつどのようにして、作られたのだろうか。


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数歩登っては後ろを振り向く。

高さをどんどん増すごとに、想像以上の美しい世界が広がる。

これは本当にすごいところかもしれない。

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両脇に育つ植物。

干からびたさやえんどうのような植物。

青い空にこんな植物の風景が広がると、なにか南米にでもきてしまったような錯覚におちいる。

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さて、だいぶ歩いたはずなのだが、体力ばかりを消耗して、なかなかに頂上は遠い。

とうとう元気もなくなってきて、水分補給の休憩中。

だいぶぐったりしてきたわたしを隠し撮るタグさん。

いじけているわけではないのです。疲れているのです。

それにしたって、こうしてみる向こう側の光景はやっぱり美しいし、感動がつづく。


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さてさて、道中の一本道は、登る人、下る人とで道の譲り合いなどしたりしてそれなりに交流があっておもしろい。行きかう人々はさまざまで、軽く運動しにきた雰囲気でささーっと登っていってしまう慣れた人や、

トレーニングを行っている人なんて走って登って下りていって度肝を抜かれた。

穴場な場所だけあって、日本人はほとんどいなかった。


わたしたちを追い越していった犬とお兄さん。

元気にわたしの横を駆け上っていった犬が、次に見たときにはお兄さんに抱きかかえられているものだから

「ああ、あの犬とうとうへばったか」

とタグさんと2人で犬をバカにして笑っていたのだが、それはとんでもない間違いだった。


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なんとこれは下調べ不足(というか情報がそもそも少ない)だったが

この一本道の山道には、一つとても危険な箇所がある!

これはぜひ、今後行く人のためにも、ここに書きとめておきたいのだが

途中で本当のアドベンチャー的な箇所があるのだ!!!

ここは勇気とバランス感覚がためされる。


なんと、それまで山道だったのに、崖の上を渡らなければいけないのだ。

実際のところ、崖というとかなり大げさで、ちょっとした溝の上にかかった線路を渡るような感覚なのであるが

本当におそろしい。

何しろ上にかかった線路の枕木がボロボロで、割れかねない。

先ほど指をさして笑ってしまった犬は、この枕木の間から落ちないようにと

お兄さんが抱えて渡ったのだった。


そしてこのお兄さん、つわもので、普通こんなところを犬をかかえて登れはしない!

それなりに、おそろしい傾斜もついているのだ。

おそろしすぎて、先に進むのをやめようかと思ったけれど、タグさんが行ってしまったので

わたしも勇気を振り絞ってみることに。

しかし勇気のかけらもないわたしは、犬のように四つん這いになってなんとか登ることができた。

注意しておくが、四つん這いになってもおそろしいところである。

ただし、わたしたち以外は、誰も四つん這いになって登ってなどいなかった。

(タグさんでさえ、帰りはタタタっと勇気を振り絞って立ったまま下りていってしまった)

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この照りつける日差しによって、線路の鉄は相当な暑さに。

でも落ちるぐらいなら熱い鉄をつかんだほうがまだまし!

というわけで、火傷しかけてなんとか登りきることができた。


そして下りになってわたしたちが知った衝撃の事実。

この危険な箇所、迂回路がある。


なんと衝撃的な!

そんな看板なぞ一切ないし。

ちなみになぜ知ったかと言うと、帰りに四つん這いになりながら必死の思いで渡っているときに

上からアメリカ人のおじさんに言われたから。


もう少し早く言ってくれれば・・・。

複雑な思いで犬のように四つん這いになりながら橋を渡る。


さて登りはじめて45分ほどして、ようやく頂上が近づいてきた。

ちなみにこうやってみるとゆるやかに見えるけれど

相当にきつい坂なのだ。

階段の一段が高いのである。

アメリカ人サイズなのだろうか。


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たくさんの人に追い越されていく。

ただし皆フレンドリーで、へばっていると何か声をかけてくれる。

最初はあんなに元気だったというのに、今や疲れ果て、こんなになってしまったわたし。


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ここからはとても長く感じた。

10段あがっては座って水分補給、を繰り返した。

ちょうどどこかの国のカップルたちも同じように苦しんでいて。

抜きつ抜かれつ、たしか最後は抜かれて

とにもかくにも互いにがんばろう!の精神でがんばった。

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ちなみにこのあたりで確かわたしの500ミリリットルのペットボトルは空になった。

この山を登る際には必ず水を持ってこないとならない。

なぜなら自動販売機といったものは一切ないからだ。

水を持ってこないと命にかかわる。これは本当。

ぜひ、気をつけてもらいたい。

しかも1本では足りないから、行きと帰り用に2本あるのがベストだと思う。


しかし残念ながらわたしは一本しか持ってこなかったため

この先タグさんに助けてもらうこととなる。


さて頂上間近、疲れ果てながら、後ろを振り返って見えた風景。
ああ、これを見るために、わたしはここまでやってきたんだな、と

ふっと気持ちが軽くなった。


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ゆっくり、ゆっくり

わたしたちは頂上の土を踏みしめた。




ココヘッドクレーターに辿りつく

ワイキキの有名な山、と言ったら誰もが答えるであろうダイアモンドヘッドは

ハワイでも有数のパワースポットとのこと。

しかしダイアモンドヘッドに負けるとも劣らない、知られざるパワースポットが実は東海岸にあるのです!

それが、ハナウマ湾近くにある、ココヘッドクレーター。

この辺り一帯は、「ペレの住処」とも言われ、ハワイの伝説「火の神ペレ」がハワイ島に移り住む前に

この地に棲んでいたと言われているのだそう。


ココヘッドはダイアモンドヘッドと同じく死火山なのですが、火山は地球の生命活動の源であり

そのパワーは死火山となった今でも私たちに力強いパワーを与えてくれる。


しかしそんな言い伝えがあるということは、帰ってきてからハワイ関連の素敵なブログを見て知ったこと。

このココヘッドクレーターに来た理由。

それはただ単に、ハワイ出身のタグさんの知り合いが、この場所をオススメしてくれたから、

というただそれだけのことである。

何も知らずにこんなすごい場所を訪れることができたのは、なんとも運が良いことであったと思う。


ハワイを全身で感じることができる場所、

それがココヘッドクレーターなのである。


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さて、ハナウマベイの駐車場からせっせと坂を登り、交通整備の方などに道を聞きつつ半信半疑で進む道。

通行止めの柵にとまどいつつ、本当にこっちなのだろうかと心配になりつつ

目の前に見える山にうっすらと一本の階段道が見えたため、自信を取り戻し柵を乗り越え進むわたしたち。

車は通行禁止というだけで、特に咎められることもなく進むことができた。

(車で来る場合には、別の道から入るようです。駐車場も確認できました。)

何か悪いことをした気分になりつつ柵をこえてしまった記念に一枚。

この時点では、まだまだ元気。


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ハナウマベイとはまた違い、海の次は山。

相当の穴場らしくあまりにも人がいなくて、のどか過ぎて空も青くて空気も気持ちよくて

2人でウキウキになって進む。

これらの自然を2人占めしている気分になる。

このあたりもまだまだ元気。


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行く途中で目に入る植物も、珍しいものが多い。

赤と青と山のコントラストが素晴らしいね、などと言い合い

そのコントラストを写真におさめる。


「…あんまり伝わらないね」

2人はまた歩きはじめる。

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さあいよいよ、遠くからうっすらと見えていた、

あの一本道の階段道を登るのだ!

眩しすぎる空。絶好の登山日和である。

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さて、登山道(というより登山階段)のはじまりには、謎のボックスが。

なんとなく中をあけてみると、こんなリストとペンが入っている。

なんとなく、2人してリストに署名をしてみる。

これは登山者リストなのだろうか?他の役目を思いつかず、決めつけて署名してしまった。

実際には、さすがに9人以上の人には会ったような気がする。

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そしてスタート地点をあらわす看板。

その先には、驚くべき、線路のような一本道の階段が続いていた。

あとはひたすら、登るだけなのである。

ここからの1時間、想像を上回る過酷な階段登りがはじまったことは、言うまでもない。

忘れることのできない、ハワイでの最高の登山だ。

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