酒とバラの日々 -59ページ目

ハナウマベイのブルー


今でも脳裏に焼きついているのは、ハナウマベイの水色の海。

特に楽しみにしていた場所の1つ。

これまで行った湾の中で、1番好きな場所、サンゴ礁の綺麗な入り江。

ここで過ごした時間は、本当に贅沢な時間だった。

今でも忘れられない。


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自然が生み出したブルーの世界。

もともとはクレーター(火口)であったものが、片側が沈降して入り江となったのだそう。

正式名称はハナウマ湾自然保護区というだけあって、

自然保護に関する厳しい規則が設けられている、守られた海洋公園。


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この海と、この空。

そして入り江を囲む山。

タイムスリップして太古の時代にきてしまったかのような印象をうけた。

ハワイはそんな場所が多い。

もうこれだけでじゅうぶんだった。

とても美しかった。


写真さえあれば、それでいいと思う。

わたしの言葉なんて、いらないと思ってしまう。


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ここで過ごした数時間、なんて贅沢な時間だったんだろう。

なによりも、砂浜での睡眠は本当に贅沢だった。

タグさんもわたしも、同意見だったもの。


ハワイの海は、(ここだけではなく)なぜか潮臭さというものがない。

ただただハワイの風を感じて、おだやかな波の音にうっとりとして

目の前に飛び込んでくる空の青と海の青とで、自分の中身までブルーになってしまったかのような心地よさ。


そう!風だ!

風が違うんだ!


照りつける日差しは強いけれど、このハワイの風が心地よい。

ハナウマベイは、特にそれを感じる場所だった。


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本当に行きたい場所だったのに、自分のカメラをホテルに置いてきたことに気付いて

絶望のどん底になったりもしたけれど。

タグさんに「どんな言葉をかけてよいのやらわかりません」と言わせるほどに、わたしは落胆したのだけれど。


でも、タグさんの高性能カメラがあったおかげで、こうして目に焼き付けるだけでなく、

写真にも残すことができた。


タグさん本当にありがとう。

わたしたちは、ハナウマベイの美しさに、夢中になってカメラにその姿を焼き付けた。

それはもうカメラ小僧のように夢中になって(笑)


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記憶から薄れていくたびに、この写真を見るんだ。

そしてあの穏やかで本当に綺麗なブルーを思い出すんだ。


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わたしたちは午前いっぱいこの場所を満喫して、去ることとしたけれど

帰り道、坂を登りながらも何度も振り返っては見える限りのハナウマベイの世界を写真におさめた。



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そういえば、この海洋公園にはこんな小動物がたくさんいてとてもかわいかった。

なんの動物なのだろう?

こんな場所に住んでいて、彼らは何を思っているんだろうな。

羨ましい限りだ。



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この世の楽園、とか天国のビーチ、とかそういう言葉はあまり相応しくなく

どちらかというと山や木々なんかも含めて、自然をどっしりと感じる色彩の濃い場所、という感じだろうか。


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展望できる場所から改めてこの入り江を眺めていると

人間なんかは本当に小さく見えて、ただ自然だけを見ている気分になる。

この場所は、遥か大昔から、変わらずこんな様相だったのだろうか。

海も空も風も日差しも、この波の音も、

はじめてこの場所を訪れたわたしにとっては何かカルチャーショックだったのかも。

同じ地球にこんな場所があるなんて、

単純なわたしはそれに驚いた。


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本当は、行ってみたいレストランなどもあったのだけれど

海で泳いで木陰でお昼寝して、あまりにもお腹がすいてしまい我慢できず。

なんの期待もできないハナウマベイ敷地内にある売店で、ハンバーガーを注文。

全くと言っていいほど、期待なんてしていなかったのに

このハンバーガー、なぜかとっても美味しかった。

お腹がすいていたから、ということもあると思うけど

お肉もスパイシーで、そしてその上に載ったマウイオニオンのフライ。

添えられた野菜スティック。


あーあ、もうやんなっちゃうぐらい

すごくシンプルで、ただただ美味しくて

あーあもう、なんなんだろうな、とわけのわからない嬉しい感想を抱きつつ

むしゃらにほうばったハンバーガー。


なんだかやっぱり、すべてが贅沢だった。

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地球は上からみたら、青いのだ。

ふだんビル群に囲まれていきていると、通勤電車に乗っていると

そんなことさえ忘れてしまうけれど

ここにきて、この景色をみていたら、地球は青いんだなと、当たり前のように思えた。


この地球を大事にしなきゃいけないなと

そんな当たり前のことも、すっと思えた。

美しすぎて危うくさえ感じてしまうから

こんな美しい海、絶対に守らなければいけない。

ハワイはやはり、自然を感じることができる場所。


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ハナウマベイを去るのはお昼の1時過ぎだったように記憶しているけれど

この時間帯になるとさらに天気はよくなり、空の青さも際立っていた。

何気ない場所の緑と空のコントラストはまたしても、わたしたち2人に写真を撮らせていた。

そんな時間も、楽しかったな。


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さて、いったん駐車場には戻ってきたものの、

荷物を整理してわたしたちは車をおいて、また新たな場所へと出発した。

目指すはココヘッドクレーター。


インフィニティーくん、折角レンタルしたのにごめんね。

わたしたちはまだまだこの場所を満喫するのだよ。


というわけで、あまりレンタカーを借りた意味もなくわたしたちは歩き出す。


ちなみにハナウマベイ、駐車料金は1日で$1です。

日本では考えられない金額には少し驚いた。




虹ハナウマベイ補足

9時ぐらいに行くと、駐車場が満車になっている可能性があるので

8時までには入場していたほうがよいとのこと。

1日に入れる入場者数も決まっているので早め早めの行動がよいみたいです。

全米ナンバーワンビーチにも選ばれたことがあったり、

ハワイ出身の方もおすすめの場所としてあげていたりすることから

まだ行ったことのない人にはぜひおすすめしたい場所なのです。








3055mの世界へ/マウイ

ハレアカラ国立公園。

ハレアカラとはハワイ語で「太陽の家」

世界最大の休火山で、山頂の火口群は「2001年宇宙の旅」のロケが行われたことでも有名なのだそう。


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山頂に近い場所、晴れていたら山頂の火口群が見えたであろうスポットへと降り立ってみる。

あまりの高さと絶景に足がすくむ。

本当に自分たちの下に雲海がある。

一歩足を踏み外したら、命はない。

そんな崖なのに、もちろん柵などない。

日本というところはとても過保護なんだな、なんてふと思ってしまう。


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この場所から見た景色はなんとも幻想的で、

自分はなんという場所にきてしまったのだろう、と不思議な気持ちになった。

まったく人工的なものを感じない。

本当の大自然だった。

その自然の圧倒的な力強さとか、空の近さとかに、なんという感想を書けばいいのかわからない。

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山頂の雲の流れはとても速く、ところどころ、雲が薄くなった場所からは

クレーターのようなものも確認できた。

火山というのは何か底知れぬ大地からの力を感じる場所なのだ、と思う。

マウイ島の愛称は「魔法の島」

得体の知れぬ力を感じる場所なのかもしれない。


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さていよいよわたしたちは、頂上を目指すこととなる。

長かったような短かったような道のりもあとわずか。

いよいよ3055メートルの世界だ。

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そして辿りついた山頂。

山頂は本当に何もなかった。

ただ目の前に広がるのはとてつもない雲海だけだったのだ。

氷点下の世界の山頂、目の前に広がる雲海は終わりなどないかのようにどこまでも広がっていて

まるで雲の世界のようで、自分は別世界にでもきてしまったのではないかと思うような不思議な思いだった。


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こういう景色を見たのは生まれてはじめてだったので

神秘的な世界を目の前にすると、自分が神様にでもなったかのような気分。

パワースポットとはスピリチュアルな意味で地球の良いエネルギーを強く感じることが出来る場所であると

後日知り、そういう場所だったのかもしれないなと思った。


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山頂付近はこれまでに比べ、一気に気圧が下がる。

「このあたりで写真を撮ると、何かうつっているかもしれませんよ、そういう神聖な場所なので」

と言われていたのだが、特に驚くべきものはもちろん映っていなかった。

ただし、光の加減と気圧の低さのせいなのか、虹色の光が映っていて不思議な写真となった。


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雲が多かったので、残念ながらサンセットは確認できず。

そのまま迎えた星空観測。

星空も見れなかったら相当落ち込むなと思っていたのだが、

雲がどんどん流れていってくれたおかげで無事に星空観測を行うことができた。


先ほどまでは明るかったのに、気付けばあっという間に辺りは漆黒の闇へ。

車の外に出てみると、あまりの月の明るさに驚いた。

今までに見たことのないほど、月は明るく照り輝いている。

空気が綺麗だからなのだろうか。

そしてあちらを見ても、こちらを見ても、あたりは空ばかり。

目の前の高さにまで星が確認できるのには驚いた。

それだけ自分たちが標高の高い場所にいる、ということなのだろう。


その美しい星空を、写真におさめることは残念ながら出来なかったのだが、

まさかムリだろうと思っていたのに、自分のしがないデジカメでも月と1等星は写真におさめることができた。

そのぐらい光が強いのだ。

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強烈な光を放つスーパーレーザーポインタという機械で、

ガイドさんが夜空に浮かぶ数々の星をなぞりながら星座を教えてくれた。

星座ももちろんだが、このスーパーレーザーポイントという機械は素晴らしい代物で本当に驚いた。

夜空の星を、指すことが出来る機械があるなんて

この世にあるとは思わなかった!

魔法のような機械なのである。

(そしてもちろんその様子を撮るのは困難で、写真にはおさめられていないのだが)


その間にも沢山の流れ星が流れていったそうだが、

(わたしの周りで「あ!流れ星!あ!こっちにも!」なんていう声が沢山あがっていた)

残念なことにわたしとたぐさんは確認できず。

またいつの日かにお預けとなってしまった。


しかし人工的な街の街燈など一切ない、標高3000メートルからの星空は

少しだけ宇宙に近づいたような気分で

最後には、誰とも喋らず、ガイドさんの話も聞き流し

ただただ首が痛くなってもひたすら可能な限り、周りに広がる星空を眺めていた。

そのうちここを去らなければいけないことはわかっていたので

時間の許す限り、この山頂からの貴重な星空を眺めていたかったのである。


月はあまりにも輝きすぎていて、周りのその他の星の光を消していた。

そして月から離れたところの夜空では、大小様々な星が

またたき1つせず、ただ輝いていた。


本当に空気が綺麗な場所では、星はまたたかず、ただ輝いているのである。

そのことを知った、マウイ島の星空観測ツアーだった。


帰りの飛行機と車中は全て爆睡。

2人はそれほどまでに疲れきっていた。

しかし瞼の裏にはマウイの3000メートルの星空の残像が残っていた。

こうして初日は幕をとじたのである。






ハレアカラ国立公園とユーカリ林/マウイ

マウイ到着。

いい意味で、青い空しかない島。

そんな感じをうけた。

なにもないところに行ってみたかったから。


ハワイ島かマウイ島か、とても迷ったのだけれど

時間やら曜日やらの都合上でこのたびはマウイへ。

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車から見える風景は、ただただ続く大地と空、そしてさとうきび畑だけの世界。

あまりにも、自分が生まれ育って暮らしている世界と違って、その違いに驚く。

自分がそういう場所にきたんだということを徐々に実感してくる。


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パワースポット、とかよく言うけれど、実際そういう難しいことはよくわからない。

ただ、地球をとても感じる場所、なのだろうなと思う。

ふだん、地球、なんていう大きな何かを感じることはないから。

地球を感じたくて、自然を感じたくて訪れた場所だから、ただ呆然と眺めるばかりだ。


そして車は、一路、標高3055メートルのハレアカラ山を目指して走る。

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途中、休憩で寄ったお店で売られていたマウイオニオン。

マウイは玉ねぎがとても有名なのだそう。

後日、思いもよらぬ場所で、このマウイオニオンを食することになるのだが

その美味しさはとてもすばらしいものだった。

もっと沢山食べたかったと今になって思う。


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さて、ハレアカラ山を登りはじめると、みるみる天候は悪くなり、

雲も非常に多くなり、サンセットを望むのは難しそうな空模様となっていた。


しかし山頂を目指す道のりはそれなりにとても楽しかった。

旅の疲れから、眠くてくっついてしまいそうな瞼をなんとかあげつつ外の風景を眺めていると、

いたるところに放し飼いにされた牛がいて

たまに道に出てきてしまっているものたちもいて

牛しかいない険しい山は、とても静かで、

わたしたち以外に人間などいなくて

とにかく自然というものを感じた。


「ここはユーカリの林です!」

ガイドのお兄さんがそう言い天井の窓を開けてくれる。

するとアロマオイルやエッセンシャルオイルなどで親しみのある

あのユーカリの匂いで車中が満たされた。

その林は、イギリスの奥地にでもありそうな、特有の緑色の林で

マイナスイオンが飽和状態にありそうな、素晴らしいところだった。

出来ることならあの林で降りてみたかった。

残念ながら通りすぎただけなのだけど、ユーカリの木、とてもいい匂いだった。


さて、この国立公園のハレアカラ火山の道は、自分では運転できそうもないほどの山道で

激しい坂であり、かつ曲がりようも半端ないのにガードレールはなく

自分たちの命は、このお兄さんの腕1つにかかっていると思うととてもおそろしい気分になった。

それほどに厳しい山である。


そして徐々に徐々に気温が下がり、とうとう防寒着なしでは外に出れない寒さとなる。

そこで突如、車が止められ、案内してもらったのがこの「銀剣草(ギンケンソウ)」である。


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20年に1度しか花が咲かないという、とても珍しい植物。

たしかにこんな植物、日本では育たないだろうな。

ここハレアカラでだけしか生息しないのだそう。



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見える景色も、だんだんと火山らしくなってきている。

少しぞくぞくしながら(それは寒さのせいかもしれないのだが)

わたしたちは、ふたたび車に乗り込んだ。


わたしたちは、車で、富士山の山頂ほどの高さまで行こうとしている。

大自然を目の前に、ふいにそれを実感した。