酒とバラの日々 -43ページ目

やっときた週末とManmaMia!と町医者さん

携帯を整理していたら、こんな綺麗な秋空の写真を見つけたので

今日の荒れた天気から現実逃避して貼ってみました。


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今週はなんだか長かった。

そして風邪とかじゃなく体調が微妙に不調で、

やっとこさ一週間乗り切って今日医者さんに行くことができました。

おじいちゃんおばあちゃんが多い、小さな町医者なのですが

社会人になってから、ほぼずっとそこに通っていて、

受付のおばちゃんはいつもぶっきらぼうで愛想ないし、ベンチがまがっているし、

だけどこれでもかっていうぐらいにストーブがついていて暖かい、席をゆずりあうような町のお医者さん。

そこの院長さんに最近お世話になることが多くて、今日行ったら前回の別件の身体の不調とあわせたオハナシ

をしてくれて、そもそも妙にのんびりした、小動物みたいな赤ら顔で品のいいおじさんで、

つい長々と色々相談してしまいましたが、そんな話もシッカリ聞いてくれて、

そのうえでよい方法を淡々と考えてくれる、本当に町医者さんというかんじの方。

「この院長さんがいるから少し何かあっても、ここにきて相談すれば大丈夫」という安心をいつももらっています。


今日は私が行った時間帯は風邪の人は1人もいなくて空いていたけど

帰るころには大混雑。風邪の人だらけ。

やっぱり流行っているんですね、気をつけよう。

そもそも気をつけるために、予防のための大型マスクをしたうえにダウンコートでマフラーぐるぐる巻きで顔が見えないほどになっていたら、「風邪ですよね?」といろんなところで確認されて、誤解を招きまくりでした。


さて、1月も終わりとなり、そろそろいろいろとバタバタしていたことが落ち着いてきたので

そして明日は映画サービスデーなので、いつもの映画館で『Manma Mia!』の座席予約をしておきました。

マンマ・ミーア!、ミュージカルも見たかったから、今回の映画がすごく楽しみで、

そのうえ映画サービスデーで1000円となれば、もう見に行くしかないです。

溢れるほどの元気や笑顔をもらえそうな予感です。

あの音楽を聴くだけで、うずうずしてしまう。

もちろん席は、いつもの席。わたしはもはやあの場所でなければ落ち着かないのです。

1番うしろの左側、ポップコーンと大きな音楽、映画を観ること自体久々だし、ああ楽しみ。





酒とバラの日々

Days of Wine and Roses(酒とバラの日々)


わたしの生涯、もっとも好きな曲です。

これを聞くだけでいまだに涙が出そうになります。

映画そのものはアル中のおハナシなのですが、

高校のとき、この曲をはじめて演奏したときに、その旋律にあまりにうっとりしてしまい、

ほんとうに、演奏していて涙が出そうになった曲。

世の中にこんなに素敵な曲があったのかと、思った曲。


どんなに上手な演奏者があらわれても、高校時代の思い出の中にいる女の先輩を超す人はいないのです。

どんなに素敵な演奏者でも、わたしの隣りで演奏していた、あの先輩を超えることは出来ないのです。

そんな先輩と同じパートで吹いた曲。

今でも忘れられない、宝石のような曲。


ひさびさにちゃんと聴きたくなって、youtubeで検索していたら

なんと、わたしの思い出の中の曲と全く合致するものを見つけました。

いろんなバージョンがあるけれど、心の中にある演奏はこれ。

やっと見つけた。

聴いていたら、本当に懐かしくて、悲しいわけでも嬉しいわけでもなんでもなくて

ただただボロボロ涙が出ました。

懐かしさに泣くなんて、まだまだギリギリ20代なのに。

でもそういえば20代もあともう少しで終わりなのでした。

だから聴きたくなったのかな、とそういうことにしよう。

中間まではゆったりとした美しい音楽なのですが、中間からテンポが変わります。

このテンポが変わる瞬間、わたしは毎回そこを演奏するたびに、

心臓を鷲掴みされるぐらい心揺さぶられていました。

本当です。

世の中にこんな美しい旋律があっていいのかと、大げさなんだけどそこまで思っていました。

冒頭のうっとりするような旋律は、その女の先輩が演奏して

こちらも毎回毎回、呆れるほどに懲りずに感動して

この場所にいれて本当によかった、と思っていました。

どんなに歳をとったって、仕事とか環境とかいろんなことが変わったって、

あの音楽室がわたしのルーツなんだと思う。





それから、こじゃれていて大人なJAZZバージョンも。




どちらも好きです。

本当に好き。

だからブログのタイトルなのです。

まるで人生そのものを表すような、そんな曲です。






バイシャ地区の冒険*10/4

たのしいたのしいウィンドウショッピング。

日差しを浴びて、明るいリスボン。

石畳の道、賑わう通り、観光客や地元の人、路面電車と車が行き交う道、

息遣いが聴こえるような、生きている街。


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創業1906年のフィリグラーナ専門店、『Ouriversaria da Moda』に到着。

フィリグラーナとは金・銀で作られたレースのような繊細な装飾品、伝統的な金銀細工。

このお店は、18金よりも金の純度が高い、19.25金(今まで聞いたことがない!)とのこと、

ドキドキしながら店内へ。


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フィリグラーナを見せてくださいというと、地下のフロアに通された。

髪の毛よりも細い、本物のレースのような繊細なフィリグラーナが一面に並べられ、圧巻。

ひとつひとつ見てみるとその繊細さに驚く。

ポルトガル人は手先が器用なようだ。

たくさんおススメされたのだけど、なんだか敷居が高いような気がして、

(いや、お店には入りやすいのだけど、そのアクセサリーそのものの敷居というのだろうか?)

結局見学しただけのような形でお店を出てしまった。

無料で博物館に入ったような、そんな感じ。

これがポルトガルの由緒正しき伝統細工かと思うと、背筋がひきしまる思い。


お買い物が楽しいバイシャ地区。

そうそうポルトガルでは『OLA』というアイスをよく見かける。

このOLAアイス、ナザレとポルトでお食事したお姉さまがたお墨付きの有名なアイス。

おススメされていたので(そしてこの頃にはお腹も復活してきていたので)、散策のお供にOLAアイスをひとつ。


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わたしが買ったのはチョコレートの普通のアイス、

たしかに、何か濃厚。

絶妙なチープ感というのが正しいのだろうか、さすがお姉さまがたお目が高い。

日本のアイスとは少し違う、そして美味しかった。

ポルトガルに来たら、旅のお供にOLAアイス。

これは忘れてはいけない、大事なこと。


バイシャ地区の外れにある、小さなスーパーに入ってみた。

特に買うものはなかったけれど、またまたおもしろいものに出会えるかなと思ったりして。

相変わらずの缶詰、ワインの量、

それも楽しいけれど、ポルトガルのスーパーに入るたびに楽しませてもらえるのが

この魚介類が無造作に並べられた光景。

見たことのない魚もいくつかあって、そしてポルトガル名物のぶりぶりイワシが必ず置いてあって、

大きなところだとバカリャウ(干し鱈)がまるごと大量にかけられていて

庶民風景、庶民生活の博物館としか思えない。

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ふたたび中心部に戻ってきて、目当ての酒屋さんへ。

ぶらり入った酒屋さんは、ポルトガル全土のワインが揃い、何を買っていいのか全くわからないほどの品揃え。

ポルトで飲んだポートワインや、オビドス名物のジンジャ(さくらんぼのお酒)も置いてあって、

もちろんヴィーニョ・ヴェルデも赤、白それぞれ沢山あって、

どっしり重めの赤ワインも大量に揃い、もうパニック状態。


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さすがに日本まで持って帰るには厳選して数本選ばなければ、と一生懸命店員のおじさんに質問。

もちろん旅の指差し会話帳と筆談で。

こまったことにここの店員のおじさんは英語さえもほとんど話せず

(でも私もほとんど話せないからもはやどうでもいい)

それでも沢山試飲させてくれて、本当に一生懸命に伝えようとがんばってくれて、

この人たちのためにも、やはり帰ったら英会話だと思ったけれど

よくよく考えたらここの人たちはどうせ英語も通じないんだったと思い出したり。


でもね、そんなことを考えている間に、だんなサマがすごいことを決めていた。

なんとワインを日本に送るという!

「そんなに買うの!?」と驚いてきくと

「オレは自分のお金で買う!記念にたくさん買っていく!」

と頑固に主張。

そしてどんどんワインを指名。

ポートワインにジンジャにどっしり赤ワインに赤・白ヴィーニョ・ヴェルデ、

ああもう何本になったんだろう?

でも全部で15,000円にもならなかったかも。

やはりポルトガルは安いのだ。

でもその後、輸送費を見て驚いた。
トランスポート、おおよそ30,000円。

どうやら空輸するらしい。

船でゆっくり運んでもらえばいいじゃないとか思ったけれど、どうやるのかわからないし

でもいまどきリーファーコンテナとかで運んでいるんじゃないのかなとか思ったのだけれど

もはや本人が乗り気なので止められず。

どっしり重い赤ワインをたっぷり試飲しながら、そんなだんなサマを鑑賞。

無事、輸送の手続きはとれた模様。


空輸の手続きもとれて、すがすがしく店を出る。


後日談だけれど、この後驚くべき早さでワインが我が家に到着した。

割れ物だけに心配だったけれど、1本ヒビが入ったぐらいで後はすべて無事。

お土産として配ったり、週末の楽しみとして消費されたり、

箱で届いたワインたちは、もはや1本も残っていない。


明らかにかかりすぎの輸送費だけれど、あのバイシャ地区の、あのお店からやってきたのかと想像するだけで

どこか愛おしく思えるワインたちなのであった。