バイシャ地区の冒険*10/4 | 酒とバラの日々

バイシャ地区の冒険*10/4

たのしいたのしいウィンドウショッピング。

日差しを浴びて、明るいリスボン。

石畳の道、賑わう通り、観光客や地元の人、路面電車と車が行き交う道、

息遣いが聴こえるような、生きている街。


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創業1906年のフィリグラーナ専門店、『Ouriversaria da Moda』に到着。

フィリグラーナとは金・銀で作られたレースのような繊細な装飾品、伝統的な金銀細工。

このお店は、18金よりも金の純度が高い、19.25金(今まで聞いたことがない!)とのこと、

ドキドキしながら店内へ。


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フィリグラーナを見せてくださいというと、地下のフロアに通された。

髪の毛よりも細い、本物のレースのような繊細なフィリグラーナが一面に並べられ、圧巻。

ひとつひとつ見てみるとその繊細さに驚く。

ポルトガル人は手先が器用なようだ。

たくさんおススメされたのだけど、なんだか敷居が高いような気がして、

(いや、お店には入りやすいのだけど、そのアクセサリーそのものの敷居というのだろうか?)

結局見学しただけのような形でお店を出てしまった。

無料で博物館に入ったような、そんな感じ。

これがポルトガルの由緒正しき伝統細工かと思うと、背筋がひきしまる思い。


お買い物が楽しいバイシャ地区。

そうそうポルトガルでは『OLA』というアイスをよく見かける。

このOLAアイス、ナザレとポルトでお食事したお姉さまがたお墨付きの有名なアイス。

おススメされていたので(そしてこの頃にはお腹も復活してきていたので)、散策のお供にOLAアイスをひとつ。


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わたしが買ったのはチョコレートの普通のアイス、

たしかに、何か濃厚。

絶妙なチープ感というのが正しいのだろうか、さすがお姉さまがたお目が高い。

日本のアイスとは少し違う、そして美味しかった。

ポルトガルに来たら、旅のお供にOLAアイス。

これは忘れてはいけない、大事なこと。


バイシャ地区の外れにある、小さなスーパーに入ってみた。

特に買うものはなかったけれど、またまたおもしろいものに出会えるかなと思ったりして。

相変わらずの缶詰、ワインの量、

それも楽しいけれど、ポルトガルのスーパーに入るたびに楽しませてもらえるのが

この魚介類が無造作に並べられた光景。

見たことのない魚もいくつかあって、そしてポルトガル名物のぶりぶりイワシが必ず置いてあって、

大きなところだとバカリャウ(干し鱈)がまるごと大量にかけられていて

庶民風景、庶民生活の博物館としか思えない。

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ふたたび中心部に戻ってきて、目当ての酒屋さんへ。

ぶらり入った酒屋さんは、ポルトガル全土のワインが揃い、何を買っていいのか全くわからないほどの品揃え。

ポルトで飲んだポートワインや、オビドス名物のジンジャ(さくらんぼのお酒)も置いてあって、

もちろんヴィーニョ・ヴェルデも赤、白それぞれ沢山あって、

どっしり重めの赤ワインも大量に揃い、もうパニック状態。


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さすがに日本まで持って帰るには厳選して数本選ばなければ、と一生懸命店員のおじさんに質問。

もちろん旅の指差し会話帳と筆談で。

こまったことにここの店員のおじさんは英語さえもほとんど話せず

(でも私もほとんど話せないからもはやどうでもいい)

それでも沢山試飲させてくれて、本当に一生懸命に伝えようとがんばってくれて、

この人たちのためにも、やはり帰ったら英会話だと思ったけれど

よくよく考えたらここの人たちはどうせ英語も通じないんだったと思い出したり。


でもね、そんなことを考えている間に、だんなサマがすごいことを決めていた。

なんとワインを日本に送るという!

「そんなに買うの!?」と驚いてきくと

「オレは自分のお金で買う!記念にたくさん買っていく!」

と頑固に主張。

そしてどんどんワインを指名。

ポートワインにジンジャにどっしり赤ワインに赤・白ヴィーニョ・ヴェルデ、

ああもう何本になったんだろう?

でも全部で15,000円にもならなかったかも。

やはりポルトガルは安いのだ。

でもその後、輸送費を見て驚いた。
トランスポート、おおよそ30,000円。

どうやら空輸するらしい。

船でゆっくり運んでもらえばいいじゃないとか思ったけれど、どうやるのかわからないし

でもいまどきリーファーコンテナとかで運んでいるんじゃないのかなとか思ったのだけれど

もはや本人が乗り気なので止められず。

どっしり重い赤ワインをたっぷり試飲しながら、そんなだんなサマを鑑賞。

無事、輸送の手続きはとれた模様。


空輸の手続きもとれて、すがすがしく店を出る。


後日談だけれど、この後驚くべき早さでワインが我が家に到着した。

割れ物だけに心配だったけれど、1本ヒビが入ったぐらいで後はすべて無事。

お土産として配ったり、週末の楽しみとして消費されたり、

箱で届いたワインたちは、もはや1本も残っていない。


明らかにかかりすぎの輸送費だけれど、あのバイシャ地区の、あのお店からやってきたのかと想像するだけで

どこか愛おしく思えるワインたちなのであった。