女王蜂 / 横溝正史[再読] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

週末が何かの御縁日に重なるときはそちらを優先に寺社巡りを、そうでない時は映画を観たりカフェを巡ったり、、あるいは、

古書店巡り



いやー、この味のあるカヴァが痛み具合にやや昭和な雰囲気も感じられ、本好き にはたまらない魅力があるなあ◎


ここのところ翻訳ものを読む比率が高いこともあり


だから


何か日本語を と思っていたところ、ほどよく、というか厚みも含めて これ しかないだろう



女王蜂 / 横溝正史[再読]



 彼女は何気なく男を視つめる。何気なく眉をひそめ、何気なく微笑する。そして、無邪気に頬をあからめ溜め息をつく。だが、その一顰一笑に魂のおののきを感じない男があろうか。無邪気な彼女の眼に見すえられ、血の沸騰をおぼえぬ男があるだろうか。しかも、彼女は何も知らないのである。



これって「化人幻戯」の逆パターン?



にしても、、


時を置いて再読するというのもいいものだ

感情移入する先が、初読の折りとは明らかに異なることに気付かされる

当時とは身の廻りの状況が異なる、年齢も経験もそこそこには重ねた、その違いが物語の味わい方を変えさせる


まさか目頭が熱くなるとはね、、😭




化人幻戯 / 江戸川乱歩