パプリカ / 筒井康隆 | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

「信仰と云うのは──」

「信じることです。解ることではない。彼等は信じていたのです」

 闇に浮かび上がった牧師の顔は、意外にきっぱりとしていた。

狂骨の夢 / 京極夏彦 



信仰としてのレリジョンがイデオロギー、あるいは、サイエンスに置き換わったのが現代?



あるいは



禅僧沢庵はその死に際し、弟子に請われて「」と大書した


「夢」とは涅槃の境地にいるような心地なのかもしれない



そして、



「昼間の残滓が多いようね」ガラスのテーブルにコーヒーセットを並べながらパプリカは言った。


パプリカ / 筒井康隆 




夢探偵



筒井さんは意外にもこれが初読みで😮


映画化されたものはいくつか観ているから、

そんな気はまったくしないのだけれど


今敏監督作リヴァイヴァル上映を「パーフェクトブルー」「千年女優」と観て、お次は「パプリカ」を観たいな◎



 陣内は嬉しげにグラス磨きに力を籠める。だが、どうしても腑に落ちないことがある。それに気づいて、彼は真顔に戻り、自分に言うでもなく、玖珂に訊ねるでもない質問をつぶやく。「それで、あれはやっぱり、夢だったのかなあ」



で、


これはあきらかに? 


昼間の残滓なんだろうなぁ... 



懐かしい人とばったり出会い隣り合って歩いていた


今読んでいる小説を見せてくれたので、

よく見るとページの何ヵ所かに折り目が付いている

いいな と思った一文に印を付けているのだろう


あぁ あのころの僕と同じだ 


その当時は知らなかった互いの共通点を見つけたような気がして少しうれしくなった



行先を訊ねると、

僕も以前通ったことのある病院だった

彼女は初めてのよう


それじゃあ 僕が案内する


そういって街中を二人して歩いていたのだ



その病院のとなりにはカフェがあり

まだ予約の時間には間があるから と向き合って座った


あぁ あのときと同じだ


カフェの内装もそのときのカフェとなんとなく似ている



あれから何年が経つのだろう... 


懐かしさが急に沁みわたる



昼間の残滓なんだろうなぁ... 



彼女はショートカットヘアだったから

そのイメージと映画のなかの「パプリカ」が重なったのか


当時はそれと気付かずに、

彼女のことが好きだったのだろうか



案外そうだったのかもしれないね... 



否、


その感情こそが 昼間 (=読書の残滓 なのかも? 



そう、そんな  をみたのだ



白虎野の娘 / 平沢進 


P.S. I Love You / The Beatles 







あるいは、、



夢の未来より、現在のほうがいい。口の中の苦い味は告げていた──さまざまな夢のなかには、はなはだむなしく、胸の悪くなる種類のものがあることを。

(もういい! もう夢はたくさんだ!)

砂丘(デューン)の子供たち / F.ハーバート