豊島竜王が挑戦者の羽生九段を相手に、ここまで3勝1敗でリードしていましたが、本日行われた第5局2日目で勝利され、竜王のタイトルを見事に防衛しました。これでタイトル獲得は通算6期で、叡王と合わせて2冠を保持。最近よく言われる四強(渡辺三冠、豊島二冠、藤井二冠、永瀬王座)に変化なしの結果となりました。一方、敗れた羽生九段は通算タイトル獲得100期が掛かっていましたが、その大記録達成はお預けに。100になれば数字としてはキリは良いですが、タイトル1期の重みは変わらないですし、なんと言ってもこれまでだって栄光の陰で延べ99回、泣いてきた人がいる訳ですし、99の偉大さと100の偉大さで差があるのかどうかも分からないですし。
今日はお昼頃までは、モバイル中継やABEMAでちょっとだけ様子を見て、羽生さんが少し優勢のようでしたが、夕方の終局間際にPC前に座ってABEMAを見始めると、豊島竜王に形勢が傾いていました。
勝利目前。おでこに皺寄せている表情は、堺マチャアキにちょっと似てる?
写真の光線の具合にもよると思いますが、羽生さん、こんなに白髪が多かったんだ。これまでも、少し染めてたのかもしれませんが。
右下の盤面差し込みの絵を抜いて、カメラをもう少し右にターンすると、かなり明暗くっきりの非情な絵になったのかと。豊島さんも、勝ち誇っているわけではないのでしょうが、やり切ったという満足感か充実感が体中から溢れ出ているようです。
苦悩する羽生さん、つぎの一手を捻り出せるのか?
10分ほど考えた果てに、頭を下げ投了されました。考えるというより、気持ちを整理する時間だったでしょうか?
終局後のインタビューで、印象に残ったのは(逆転勝ちとなった)第3局だと答えられていました。
豊島さんは、これでタイトル初防衛となりました。初のタイトル獲得も結構、実力の割には難儀して長い間無冠の帝王と呼ばれたりしてましたが、初防衛はどうでしょうかね?挑戦者は勢いがついて勝ち上がってきた人という面がありますが、一方、羽生さんや渡辺さんのような常連者がタイトル保持者の場合は経験値の差で挑戦者が勝てないという面もあるのかと。豊島さんも今回が初の防衛成功となりますが、これまでの失冠2回(棋聖、名人)の相手は渡辺さんでしたし、残るもう1回は悲願を掛けた木村九段が相手で熱戦が続き、第3局以降は空気が少し相手側に流れた感もあってやむなしかと。そういう意味で、ジンクスっぽいこともあるかもしれませんが、そろそろ相手が誰であれ防衛してもおかしくない時期だったのかなと。
ところで話はガラッと変わりますが、観る将歴4年半の私が握手してもらったことのある人は、里見さんと豊島さんだけです。(※去年のハロウィーンイベントで出演者全員とハイタッチというのはありましたが)。コロナでリアルイベントが減っていますし、最近少し復活しそうだったのが第3波の影響
でどうなることやら。それにイベントがあったとしても、今はツーショット写真は撮れない
ようですし、ましてや握手は夢のまた夢くらいですかね。3年後とか5年後とかにどうなっているか分かりませんが、もう昔の生活には戻れない(コロナでなくても、また新しいウイルスが来る?)なんて話すらあるので、どうなってしまうのだろう。握手に関しては(初めて会ったときはめちゃくちゃ嬉しかったけど)、今はなくても残念とは思わないのですが、ツーショット写真とか撮らせてもらえるチャンスが無くなってしまうとしたら、それは寂しいですね
。イベントに行って、「私も参加して現地に居ました!」的な、自己満足?なことかもしれませんが、嬉しいものです。