1日目 水仙秘話
福島カンナ・プロジェクトは震災のあった2011年から始めました。
カンナは中南米が原産の暑いところに生育する花です。
東北にはバトンをつないでいませんでした。
2011年のあの震災の様子を見て、夏だけでも咲かせて
東北の人たちに元気を取り戻して欲しいと思いました。
広島の子供達に相談するためにも、
広島遠征の前に東北に行こうと考えていました。
そんな時、仙台の蒲生というところで
水仙が咲いたというニュースを聞きました。
カンナが原爆から1ヶ月で爆心地820mに咲いたように、
水仙も津波から1ヶ月で海に近い蒲生で咲いたのです。
「カンナのように忘れられないように助けないと!」
そう思い東北に行きました。
広島の子供達は自らの志としてカンナを託してくれました。
2008年から株を増やしてリレーのバトンにしてきたカンナたちを、
被災地に届けました。
福島では三春町、広野町、二本松、郡山、などにバトンしました。
大熊町から疎開してきた会津若松でも咲かせました。
あれから8年、雪の深い会津若松では、
一人の地元のカンナ大使さんのお力のおかげで越冬に成功しています。
このカンナ大使さんは、東北被災地にいつも同行して下さいました。
東北では、越冬は難しかったのですが、会津若松は越冬しています。
水仙もずっとここ会津だけが受け継いで咲かせてくれています。
広島の学校も全滅しました...,><;;
我が家はなんとか命をつないでいます。
会津若松の坂下(ばんげ)というところは町内会がバトンをつないでいます。
上金沢子ども会で咲かせています。
写真は5月ですので花は終わっていますが、カンナとともに植えられています。
拡大すると水仙もわかります。
カンナはその後ろに赤い棒を立てたところに植えました。
会津では今頃がカンナの植えどきです。
夏には真っ赤な花が元気に咲いてくれます。
8mほどの花壇の1列目が水仙
2列目がカンナです
守ってくださっている町内会のカンナ大使さんたちです。
本当にありがたい存在のカンナ大使さんたちです。
千葉県から遊びにくるお孫さん(小学生)から
「おじいちゃん、黒い文字だけじゃわかりにくいよ!」と
赤いマジックで囲いをしたり、重ねて書いてくれたり
強調してわかりやすくなった看板です。
こうして、心を寄せて、思いを馳せあってカンナはつながっていきます。
https://cannaproject.wordpress.com