美術館
今日は月の第一日曜日で美術館等が無料の日。
この日を楽しみにしていた
まず、シテ島にある「サント・シャペル」へ。
こちらはキリストの茨の冠や、十字架の木片を納めるために建立された教会だ。
すごいな、実物が本当にあるなんて。
でもそれらは見ることが出来ず、こちらに来た目的はステンドグラスを見るため。
寒い中、長い列に30分程並んで中へ。
教会の小さな階段を上りきると、いきなり壁全面に光輝いている美しいステンドグラスが目に飛び込んできた。
思わず "わぁ"っと歓喜の声が出てしまったが、次々と上がってくる人達もそのあまりの美しさに感嘆のため息をもらしていた
バラ窓。
そのひとつひとつが聖書の絵物語となっている。
しばし椅子に座って、そのステンドグラスを通して透き通った美しい光の中に身をおいてみる。
天井を挟み、右のステンドグラスは太陽の光が差し込み、左はそうでないもの。
いかにステンドグラスは光によってその美しさを発揮できるものだと実感。
次はお隣りの「コンシェルジュリー」へ。
待たずにすぐ入れた。
こちらは大きな建物で元は旧王宮の門衛がいた所。
でも何が有名かと言うと、革命後に牢獄として使われ、あのマリー・アントワネットも収容されその独房が残されいるという事。
人形を使って生々しく当時の様子を再現してあったけど、本当になんとも言えない気持ちになった。
悲劇の王妃として話しは知っていても、華々しく生きてきた彼女が、最期の2ヶ月半をこの暗くて寒く、陰鬱なこの部屋で常に2人の監視の者に見られて過ごしてきたとは。
私にとってはただの歴史上の人物というだけだったけど、実際にこのようなものを見ると彼女の深い悲しみに少し触れてしまったような、勝手にそんな気になった。
今は博物館のようになっていても、なんだか長くはその場にいたくない感じがして足早に出てきてしまったけれど、もし自分があの場所に同じように監視され続けられたら数日で狂ってしまいそうだなと思った。
さて、まだ時間があるので今度は「オルセー美術館」へ。
前の広場にはこれまたすごい人!
何百人並んでいるんだろうって感じ。
しかも気温はグングン下がってきている。
でもとりあえず並んでみる。
あまりの耐え難い寒さで途中何度も挫折?しそうになったけど、1時間20分程でようやく中に。
元は鉄道駅だったという事で、その駅舎の面影が随分残っている。
ルノワールやモネ、ゴッホ、ロダン等のすごい作品があるので精力的に見てまわったが・・・・・・
寒空の中で待っていて体の芯の芯まで冷えたのが影響したのか、館内は暖かいのに気持ちが落ち着かず集中し見る事が出来なかった。
残念
無料なのをいい事にまた改めて来よう。
オルセー美術館内にあるレストラン。
オルセーはちょっと残念だったけど、でもいろいろパリの歴史や文化に少しだけ触れられた良い一日になりました
さて、今日でお正月三箇日もおしまい。
と言うか、全然お正月という感じがしなかったけれど、でも元気に新しい年を迎えられて良かったです。
洋菓子教室 TABLE SALON http://www.matsunagahiroko.jp
電車の中で
昨日の元旦はマーチングバンドを見に出かけました。
でも、その場所に行っても時間になってもその集団を見つけられないし音も聴こえてこない。
う~ん、何かが間違ってたかな
場所がエッフェル塔の近くだったので、気を取り直して塔の下まで行き見上げてみたり(雪がちらつく寒空の下、塔に登る人達の長蛇の列ができていた)、すぐ側のセーヌ川で遊覧船を眺めたり散歩を始めた。
途中、男の子達がエッフェル塔を背景にちょっと高いところからジャンプしてその瞬間の写真を撮るという事をやっていた。
しょうもない事してるなぁと笑ったけど、試しに一度やってみた。
行くよ~と声をかけジャンプして、一瞬宙に浮いたところを友達がシャッターを切る。
これが意外と難しく、そして面白い
気づけば友達と交互で跳ぶ・撮るの繰り返しを夢中になってやっていた。
寒い寒いと言っていたのも忘れた頃、友達が空中でまるでスーパーマリオのジャンプ(ふ、古ぃ?)の格好をし、そして彼女の頭からちょうどエッフェル塔がニョキッと出ている絶妙な写真が撮れた。
これが本当に可笑しな写真で二人でお腹を抱えて大笑いをした
今、書いてみてもバカだなぁと恥ずかしくなるけど・・・・・・・・でも笑う門には福来る、ということで?
そして気づけばさっきは彼等だけだたったのに、前後で他の人達も跳ねていた
夜はなんと彼女が作ってきてくれたちらし寿司と、家族が送ってくれたお餅とお吸い物等をいただき、シンプルながらもお正月気分?が味わえ嬉しい夕食となりました
さて、これは駅構内の風景。
電車の中でもギターやアコーディオンを弾き語りをする人が多く(時にはマイクも使って)、だいたい誰もが知ってるような曲なのでこれがけっこう楽しい。
そして皆けっこう良い声をしていて時々しびれたりする。
最後に小銭をもらおうと彼等は車両内を回るのだが、これが全然もらえなかったりするとちょっとだけ憤慨の顔になって、また次のステージを求め電車を降りていく。
この写真のように車内ではないけれど、こんな大所帯で合奏していたのを見た時はびっくりした。
演奏も素晴らしいものだからこの通路だけ聴く人、乗り換えの人で大渋滞
また、別の日は車内の一番奥の方からオペラが聴こえてきた。
私は反対側の奥にいたから初めよくわからず、振り返って目をこらし耳をすませると、あきらかに一人違和感のある人が
あのお髭の顔・・・多分テノールのパバロッティだ
す、すごい
手すりにカーテンをかけ、そこを小さな劇場にさせている。
思わず、カメラをズーム・イン。
音楽に合わせて人形がさも歌ってるかのように見せるのだが、これがビブラートがかかると顔がおもいっきり左右に小刻みに震えておかしい。
思わず笑ってしまった。
他の乗客もたいていあまり見てない振り、聴いてない振りをするのだけど、この時は笑っていた。
大衆を面前にして自分の持っている芸?や、得意分野をどこでも披露していくその発想やパワーには本当に驚くと共に感心してしまいます
洋菓子教室 TABLE SALON http://www.matsunagahiroko.jp
新年
新年、あけましておめでとうございます
いよいよ2010年が始まりましたね。
今年もどうぞよろしくお願いします。
大晦日はシャンゼリゼ通りにいってきました。
一日中だったのかわかりませんが、夕方メトロに乗ろうと改札にカードをあててもピコッと反応しないので何度か試していると係りの方が "無料よ、無料~"と。
びっくり、大晦日はメトロが無料になっちゃうんですね。
大晦日くらいはどこでも好きなところへ行っていいわよー・・・・・なのかどうかはわかりませんが、ちょっと懐の広さを感じて嬉しくなりました
いよいよカウントダウンも間近になると、凱旋門からコンコルド広場までのシャンゼリゼ通りはものすご~い人!
歩行者天国になっていたので、いつも車がビュンビュン走ってる広い通りが人で埋め尽くされていました。
ここを堂々と歩けるのも気持ちがいい
さて、いよいよ0時。
何が起こるのかちょっとワクワクしていましたが、フライングを含めそれぞれの人達、グループで "イェ~イ!!"、"ボナネー(良い年を)!!"の叫びとも近い声で喜び抱き合い祝福しあっていました。
それと共に皆片手に持っていた、シャンパンやスパークリングワインのフルボトルをポンポンッと良い音をたてて開け乾杯。(プラスチックと言えども、けっこう皆フルート・グラスを持ってきていてすごい)
そしてこちらは花火。
一見大きく見えるかもしれませんが、個人の方がやった家庭用の可愛らしいもの。
凱旋門をバックに大きく花火とか上がるのかなぁなんて思っていましたが、特になにもありませんでした。
多分、"あれ、何もないの?"と他の観光客の方も感じてたようで、英語圏の方が "えっ、花火、花火ないの?!" と警察官に聞いていました
それでも、イルミネーションはきれいだし、世界中から集まった人達が一緒に新しい年を迎え喜び合えた事はとても嬉しいことでした
寒かったけど、熱気ムンムンといった感じ。
笑っちゃったのが、歩道に四角く整然と人が集まってる所があって、なんとんもきっちりしたグループだなぁと思っていました。(この写真は既に人がばらけて、少なくなっていますが)
近くにいってナゾが解けたのですが、下が地下鉄になっているのか、格子状の鉄網から暖かい空気が吹き上がってきていたんですね。
思わず、猫がよくそういう空気口に暖を求めて丸くなっているのを寒空の下見かけますが、それを思い出してしまいました
帰りのメトロは東京を彷彿させるような混みようでしたが、パリの大晦日をちょっと味わえて良かったです
さて、元旦の今日は仏、米、英、チェコ、ポーランドのマーチングバンドのパレードがあるそうなのでいってきます。
でも外はみぞれ?か小さな雪が先ほど一瞬舞って、これまた寒そう~。
でもでも、楽しんできま~す
皆様も良いお正月を
洋菓子教室 TABLE SALON http://www.matsunagahiroko.jp