ガレット・デ・ロワ
1月6日の今日は公現節。
東方三博士がベツレヘムに現れキリストの誕生を祝福したといわれています。
この日はガレット・デ・ロワを食べてお祝いをします。
ガレット・デ・ロワの中にはフェーブと呼ばれる陶製の人形が入っています。
(フェーブはそら豆の意味で昔はそら豆を使っていたそう)
そしてこのお菓子の名前の意味は"王様(東方三博士)のケーキ"。
切り分けた時にこのフェーブが入っているのを当てた人は、その日は王様(王妃)になり、王冠を被って皆から祝福されます
年明けとともにケーキ屋、パン屋さんでさまざまな模様、大きさのガレット・デ・ロワが売られていました。
(スーパーや早い所ではクリスマスが終わってからすぐに)
こちらでちょっとびっくりした事で、マカロンやボンボン・ショコラなど量り売りをするのです。
(日本では1個いくらだけれど)
このガレット・デ・ロワも一見同じサイズに見えても、重さで計算されているので、お値段がそれぞれ微妙に違ってきます。
次々と焼かれていきます
フランス南部の方では、こちらのようにオレンジウォーター風味のブリオッシュ生地にドライ・フルーツを乗せたものが食べられるのだそう。
フェーブだけを売っているところも。
スーパーマリオやキティちゃんなども。
1つ2ユーロ也。
お正月にお友達の家で鍋パーティをした時に、ガレット・デ・ロワを持っていきました。
5人だったのだけど、6つにカット。
そうしたら見事に包丁でカットした所にフェーブがあたってしまい、一応再び隠してとりわけたのですが、残った1つにフェーブが残ってしまいました
これじゃ、意味ないじゃん! (笑)と言いながら、まぁ食べようという事になり食べてたら隣りの子が”いてっ”と口からもうひとつのフェーブを取り出しました。
そんなに大きいサイズではなかったのだけど、2つもフェーブが入っていたんですね。
そのフェーブ、キリストのようだったけど、どうやら首を噛んでしまったようであやうし。。。
ちゃら~ん
2つのフェーブ。
すごいサクサクしていて、中のアーモンド・クリームもとっても美味しかったです
甘いものが苦手という人も美味しいといって食べていました
まだまだ食べれるチャンスはあるので、いろいろ試してみたいな。
さて、今日はコルドンの第一回のデモンストレーションと実習がありました。
日本のコルドンの上級コースでは初めにショコラをやるので、そんな心構えでいたらなんと「ババ・オゥ・ラム」でした。
あら~・・・・
中級の時、先生がサヴァランを作った時(これは先生のデモを見るだけ)、美味しいけれど自分で作る事はないなぁなんて思ってたのに、まさかここでほぼ似た工程のババを作ることになるとは
とりあえず無事に作り終えて事なきを得たのだけど。。
とにかく、いろんな事が日本校と違って戸惑いました。
場所が違うんだから当たり前なんだけど
誤解を恐れず書いてしまうと、パリ校っていろんな事が大ざっぱだなと思いました。良い意味でも悪い意味でも。(笑)
計量の感じとか、粉をふるわないとか、生徒の出来上がり作品を先生が味見しないとか。
(先生は味見をしないんですか?って、他の生徒の方に聞いてみたら”えっ、日本校は味見をするんですか?毎回テストみたいですね”って)
もう一人の当番の方に申し訳なかったのが、実は今日私がアシスタントの日だったらしく、実習前に皆が使う材料を準備しなきゃいけなかったのに、途中で知ったので最後の片付けくらいしか出来なくて。
日本ではコルドンのアシスタントさんが全部準備していてくれたので、これらを生徒の自分達でやるとはちょっとびっくり。
でも、逆に日本では自分で使ったボールや鍋は全部自分で洗うのだけれど、こちらでは洗ってくれる専門の人がいて、その人にどんどん渡していくのだ。
ありがたい事なんだけど、なんというか・・・・・渡す時にいちいち申し訳ない的気持ちが出てきて、腰がひくくなってしまう私
最初は戸惑う事ばかりでもしかたがないなと自分でも思うけど、出来るだけ早く慣れていかなきゃ。
また、ラッキーだったのが今学期から上級コースにもデモの時に英語の通訳さんがつく事になったのです。
(今までは初・中級にしかつかなかった)
レベルの低い英語力の私ですが、それでもフランス語だけよりはかなり助かります
今日は緊張して、戸惑って、いろんなところで未熟さを感じた一日でした。
とほほであります
でも、先生方はとてもフレンドリーだし、クラスの人もとっても親切な人達がいて今日は実習中いろんな所で助けてもらいました。
本当に感謝です
困ってる時に助けてもらえるって心に染みますね~。
とにかく初回が終わってホッとしました
今日はぐっすり・・・いや、ぐったりで良く眠れそうです。
今朝も少し雪が積もっていました。
明日は少し暖かくなるといいなぁ。。。
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エクレア ラ パティスリー デ レーヴ / LA PATISSERIE DES REVES
今日は、以前に行ったパティスリーのことを
パリ7区にある、ラ パティスリー デ レーヴ / LA PATISSERIE DES REVES というフィリップ・コンティシーニ氏のお店。
「クープ・ド・モンド」という洋菓子世界大会が2年に1度行われているのですが、2003年の大会の時には彼が代表監督となりフランスチームを優勝に導きました。
(日本チームは2007年に優勝しています。)
そんなお店に行ってきました。
今まで行ったクラッシックなパティスリーとは全く違い、とってもポップでキュートな感じでちょっと驚きました。
店内に入ってもびっくり。
ひとつひとつケーキが、ガラスのショーケースにはいっているのです
長方形のタルト・タタン。
こんな形の初めて。
サントノーレ。
こちらもこんな形は初めて。
何もかもが斬新です
エクレアを買ってみました。
たった一つだから箱の中で安定せず崩れちゃうかなとちょっと心配でしたが、お部屋に帰って開けてみたら、この通り動かないように可愛いピンで固定されていました
一瞬、エクレア?と思うのですが、この薄いショコラに包まれているのですね。
ナイフを入れたらショコラがパリパリッと割れ落ちました。
エクレアはシュー生地もクリームも柔らかいものだと頭にすり込まれていましたが、このショコラが良い仕事をしてくれています。(笑)
本当に薄いから邪魔にならない程度にパリパリと良いアクセントになり、中の美味しいモカ・クリームに更にショコラの深みが加わってとっても美味しかったです
たしか4.80ユーロだったので約650円かしら。良いお値段ですね~
エクレアと思うと高いですが、とっても美味しかったですし、この食感、一度試してみる価値はあるなと思いました。
パンも売られています。
ショーソン・オ・ポンムに目がないのでこちらも購入。
中のリンゴ煮がすご~く美味しい!
ただ、上のざらめのような物がたっぷりすぎてちょっぴりジャリジャリした印象に。
(クランキーな食感は大好きなのだけど・・・)
これはパイだけのサクサクした感じの方が良いなぁなんて私は思いました。
でももちろん美味しかったです!
ショップのお姉さん達のユニフォームも、白いミニ・ワンピースに肩にはポシェットをかけています。
とってもキュート!
さて、今日からル・コルドン・ブルーが始まりました。
期待と緊張でオリエンテーションに参加。
聞きとりが間違っていなければ(すみません)、なんと24ヶ国から、現在約200人がパリ校に在籍しているのだそうです。
すごいな、世界中からお菓子や料理の勉強を目的にここに集まってきていると思うとワクワクします
そしていきなり自己紹介もあり緊張しまひた~
年齢層も幅広く(一番若い子は18歳)、職業もさまざま。
お医者さんもいれば、ジャーナリストも。
日本からもちょうど私と同じく、お菓子の上級コースだけを受けに来た女性がいました。
せっかくフランスにいるのだから、日本人とつるむという事をするつもりはないけれど、でもやっぱり同じ境遇の人がいてとても安心しました
オリエンテーションが終わると、美味しそうなパン、チーズ、田舎風パテ、フルーツ、飲み物などが用意されていたので、その彼女といろんな事を話しながらいただきました。
緊張もほどけてお腹も空いていたので、とっても美味しく、そして楽しくいただけました。
その後、実習でスニーカーは不可という事だったので、調理のユニフォーム専門店に行き厨房靴をゲットしてきました。
いよいよ明日からデモと実習が始まります。
ドキドキ・・・・・
ドキドキ・・・・・
でも、頑張りますのだ
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アリババ ストレール / Stohrer
はじめに・・・ブログの名前を「TABLE SALONのブログ」から「パリてくてく日記」に変えさせていただきました。
このブログは、「洋菓子教室 TABLE SALON」を主催されている松永寛子さんのHPに載せさせていただいており、ブログ立ち上げ当初はそのお教室の名前で登録となっておりました。
でも、自分のこのようなつれづれなる日記がお教室の名前と被ってしまうのはちょっと申し訳ないというか、如何なものかと感じ、松永さんにご了解をいただき変えさせていただいた次第です。
「毎日パリの街を自分の足でてくてく歩き、いろんなものを発見していきたい」という思いを込めてつけてみました。
正直、ちとダサいネーミングな気もしますが・・・自分になんだかちょうど良い感じがするので、今後はこちらでどうぞよろしくお願いします。
松永寛子さんのお教室のHPはこちらです。
↓
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本日はストレール / Stohrer という1730年創業のパリで一番古いと言われるケーキ屋さんへ行ってきました。
黄色いテントを目印に行ったのですが、ちょうどガレット・デ・ロワの時期で、それを売る為お店の前には青いテントを張っており、あやうく通り過ぎそうになりました。
お店は決して広くはないけれど、シャンデリアもありちょっと重厚な感じ。
お菓子だけではなく、テリーヌ等のお惣菜やパン、乾燥菓子なども所狭しと並べられてありその場にいるだけで幸せな気分に。
こちらのお目当てはなんと言っても "ピュイ・ダムール/Puits da'amour" と "アリババ/Ali-Baba"。
(店内の壁に描かれている女性の手には、ピュイ・ダムール と ババが)
ピュイ・ダムールは"愛の泉"という意味。
アリババの由来は、ルイ15世に嫁いだマリーのパパ、ポーランド王のレクスチンスキが、ある時かたくなったブリオッシュにラム酒をかけて食べたら美味しかったそうな。
その時彼は「千夜一夜物語」を愛読しており、その本に因んで「アリババ」と名付けたんだとか。
他にもルリジューズ(修道女を模したもの。大小のシューを2段に重ねて(小さい方を頭と見立てている)、クリームを絞りそれを修道女のひだひだの襟に見立てたそう)なども美味しそう。
私はアリババではなく" ババ オウ ラム/ Baba au rhum" (右)と "ピュイ・ダムール/Puits d'Amour"(左)を購入。
下の透明カップにも溜まってる位ラム・シロップがたっぷりとかかっている。
一口食べたら口の中にジュワ~ッとラムの香りでいっぱいになり、とても美味しい!
お酒が弱い人だと軽く酔ってしまいそうだけど、これは最後にラム酒を直接にはかけていないようなのでむせるような感じはなく食べやすかったです。
(学校でサヴァランを食べた時、最後にダークラムをたっぷりふりかけていたので軽くむせそうになった。でもけっこうお酒たっぷりも好きなので、それはそれで美味いしく良い気分になった。午後のフロマージュブランの実習が珍しく緊張しなかったのはそのせいか?)
(似ているババとサヴァランだけど、違いはその形と、レーズンが入ってるかいないかだけなのだそうです。)
"ピュイ・ダムール/Puits d'Amour"
パイ生地が薄いけどしっかり焼かれてサクサクしており、中のクレーム・パティシエールも甘すぎず食べやすい。
一番上のキャラメリゼが甘くもあり、ちゃんとほろ苦くもあり、食感もカリカリとしていて本当に美味しかった!
これはまた食べたい。
コルドンでの授業でも、そのお菓子にまつわるエピソードを聞くのが好きでした。
まだまだ知らないお菓子がたくさんあるので、ちょっとずつ知っていきたいな。
さて明日はコルドン・ブルーのオリエンテーョン。
今日は場所を確認しに学校まで行ってみた。
すごい、徒歩10分もかからない位で行けちゃった。
ちょうど、入り口で同じく場所を確認しに来た人と会った。
彼女はアメリカから昨日パリについたそうだで、これから料理の基礎コースを受けるとの事。
でも、ロストバッゲージになり荷物が何もなく困ったと嘆いていた。
かわいそう!早く見つかりますように!
それにしても、パリのコルドンは大通りから一本裏に入った住宅街にあり、なんというかけっこう地味な感じで意外でした。
私、以前にこの近くまで歩いていたけれど全く気づかなかったよ。(笑)
日本人コーディネートの方が一人いるのですが、私が日本にいた時からとても丁寧にサポートしてくださったのでちょっとご挨拶しに。
電話での声のイメージ通り、ハキハキとし面倒見の良い感じのとても素敵なマダムでした。
その方の部屋の隣りが実習室らしいのですが、トンカントンカンと音が。。。
明日から授業が始まるというのに、ギリギリまで修理工事しているんだそうです。(苦笑)
間に合いますように。
では明日からコルドン、頑張ります。
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